レンズ千夜一夜

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797 地上へ(ビオゴン35mmF2.8でもトンネル道を撮っていた)



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近ごろ、モノトーンの写真ばかり出しています。

別に私が風邪をひいて暗くなっているわけではありません。

    私は病気ごときではへこたれません。
    これまで幾度か、ガンだろうと診断されましたが、
         「そうか、このあたりでサヨナラするのも乙なものかも。
         でも、ぼくがガンになるはずはないので、きっと間違い」
    そんな気持で、検査結果を待つ数日、別に暗くはなりませんでした。
    もちろん妻はまったく気づかず。

おかげで、命に別状なく、元気で生きていますが、
それにしても、精密検査の結果は異常なしと聞いた帰り、
いつも思ったことは、

    「そうだ、毎日、自分の人生に大切なことしかしないぞ!」

でも、なかなかそうは行かないものですね。
何が人生に大切か、これを決めること自体難しいのですから。

    思うに、今目の前にあることがなんであれ、
    自分の好き嫌いにかかわらう、それをしっかりすること、
    このことが一番人生に重要なのでは?

私のモノトーン好きは、写真人生の最初の12年間を、
完全にモノクロームだけで過ごした影響ですが、
実のところ、モノクロームの撮り方は忘れました。

    写真家のみなさん、
    自由自在にカラーとモノクロームを使い分けておいでですが、
    私にとっては驚異以外のなにものでもありません。

撮ったものを拝見すると、
どんなものでもいい、
どんな撮り方でもいい、
モノクロームで撮ったら、モノクロームだと、
お考えの方がときにおいでのようです。

    モノクロームのビンテージプリントを見たことがないのです。
    エドワード・ウェストンやアンセル・アダムズのプリントを見たら、
    モノクローム作品とただの白黒写真との違いがお分かりになるはず。

    白の輝きは天上のものとしか思えず、
    黒の深みはたとえようもなく高貴なのですから。
    
私は、二度とモノクロームに戻るつもりはありません。

    ピアニストとしてキャリアーを始めた演奏家が、
    その後オルガニストに転向したらも、
    もう二度とピアニストに戻れないようなものです。

だから、私のモノトーン写真は別に意図はありません。

    ただ現場に色がなかったところに、
    クラシックレンズたちが総じて色に不得意なせいで、
    予期せずにこんな調子に上がるだけ。
by Sha-sindbad | 2013-09-09 18:41 | Biogon35/2.8 | Comments(2)

636 晩秋 (ビオゴン35mmF2.8にも登場していただきましょう)



№633、634でビオゴン35mmF3.5Prewarが登場しました。
こうなると、その弟分のビオゴン35mmF2.8も黙ってはいません。
急きょ立候補して、別ブログでもシリーズを組むことになり、
その内4枚をついでに本ブログにも登場してもらうことにしました。

と言っても、兄貴にちょっと遠慮して、ソニーNEX-5Aで、
実効52.5㎜標準としての使用例。

かなり硬いレンズで、ツァイスの超高級レンズにありがちな、
いわばオーバースペック気味。
ソニーに付けると、少し尖ったところがとれましたが、
糸を切るのに、ナタを使う、そんな感じがまだ少し残り、
そこはかとなく漂うのは、
「俺様はツァイスなんだぞ」という風な気負い。

これが後年の東独ツァイスのフレクトゴン35mmF2.4になると、
さらに角がとれ、肩の力も抜けて、中庸の王道を往く感じになります。

でも、レンズの味わいなるものは、グルメと同じですね、

    十人十色ですね。
    なにを良しとし、なにを好むかはその人次第。

この文脈からお分かりのように、
私の究極の選択基準は、レンズグルメからやや逸れて、

    レンズのことを忘れ、写真のことに集中させてくれるレンズ、
    これが名玉のあるべき姿。

アマチュアの間では、傑作写真を見たときの典型的な質問が、

    A これ、なんで撮ったのですか? 
    B これ、どこで撮ったのですか?

Aの質問により、自分でもそのレンズを使ったら、この程度は軽く撮れる、
Bの質問により、自分でもそこに行けば、もっとよいものが撮れる、
という自負の鎧がちらちらとほの見えてきます。
どちらも幻想に過ぎないと分かったとき、
ど素人から、ほんの1段レベルアップできた程度ではないでしょうか?

私は今でもなお、レンズにこだわっています。
つまり、完全な素人レベル。
というわけで、こんなときにふさわしいセリフはこうですね。

    なんか文句あるの?
    そうしたいと思ってるんだから、ほっといて。

でも、こんなところにこだわっているようでは、
写真家への未来など開きませんね。




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by Sha-sindbad | 2013-03-26 14:41 | Biogon35/2.8 | Comments(4)

590 奈良町 (ビオゴン35mmF2.8はaps-cのミラーレスで使うのが正解かな?)



オールドコンタックスのビオゴン35mmF2.8を、
ソニーNEX-5Aに付けて、実効52.5㎜で撮りました。

開放がF2.8と暗いせいもあるのでしょう、
開放でも合焦深度がとても深く、かつ柔和。
ライカM9に付けて広角として撮るときよりも、
好感がもてる描写。

こんな風にカメラで印象が変わるのであれば、
そんなに沢山のレンズは要らなくなります。
一つのレンズとあちらこちらのカメラに使えばよいのです。

    エクセルでレンズとカメラを組み合わせる、
    レンズ当番表を作りましょう。

きっと楽しめるでしょう。




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by Sha-Sindbad | 2013-02-02 23:08 | Biogon35/2.8 | Comments(0)

160  ブランコ (ビオゴン35mmF2.8はいかにもツァイスの名玉)



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ビオゴンという名前は、一種のカリスマ性を帯びている、
そんな風に感じるのは、私だけでしょうか?

そんなメッセージの発信源は、もちろん、
ハッセルブラッドSWCに付いた38㎜と、
レンジファインダー・コンタックスの名玉21㎜のおかげでしょう。

でも、このオールドコンタックスには、35㎜が、
戦前、戦後に2バージョンも供給されました。
1機種のカメラに同一レンズを独立に2度出した例を、
あなたはご存知ですか?
あまりないことですね。
それだけツァイスが力を入れたレンズ、ということでしょうか?

このレンズだって、カリスマ性に欠けるものではありません。
戦前の35㎜の方が優れているという意見が優勢のようです。
残念ながら、戦前ビオゴンはレアで高価なので、
これにお目にかかることはなさそう。

開放以外は、カミソリのような鋭利な写りです。
今日はお天気がよくて、開放はほんの数回。
あとは、f4からf8の間で撮っていました。
ご覧の作例はf8。
やっぱりカミソリ描写。

これがビオゴン35mmF2.8の特質なのだ、
そう納得することにしました。
使わないでおくには、あまりにも惜しいレンズなのですから。
by Sha-sindbad | 2011-11-27 23:49 | Biogon35/2.8 | Comments(2)

63 椅子 (ビオゴン35mmF2.8は王道のレンズ)



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私は、あるときまで、ライカを盛んに使いながら、
心ではツァイス党であったことがあります。

ツァイスの雄渾な味わいに魅せられていたのです。
そんな中で憧れたのが、ビオゴン族。

    ビオゴン21mmF4.5
    ビオゴン35mmF2.8(戦前と戦後)

重い!
金属の塊なのですから、当然。
いかにも精密メカニズムの極致のような作りです。
本当かどうか知りませんが、ビオゴンの鏡胴は、
むくからダイヤカットによってくり出されたものだそうです。

ビオゴン35mmF2.8のMマウント加工バージョンを見つけました。
もう矢も楯もたまらず、必死で購入しました。

確かに次元の違う、精密かつ毅然たる描写でした。
でも、残念ながら、ちょっと絞ると、もうカチンカチン。
おなじツァイスでもM42まうんとのフレクトゴン35mmF2.4の方が
はるかにナチュラルで、生き生きとした描写。
パンフォーカス派である私にはとても使い道のないレンズでした。

でも、いつかなんとかして使いたい、
そう考えて大切に保管してきました。
辛抱強く待つものですね。

ライカM9を手に入れて、にわかに活かし所を得た感じがあります。
なぜか、カチンカチンの印象が拭い去られた感じなのです。

今回は、開放です。
私には、文句なしの開放表現、
そう見えるのですが.......
by Sha-sindbad | 2011-08-15 20:18 | Comments(0)