レンズ千夜一夜

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1951 東大寺大仏殿(2017年10月7日アンジェニュー28㎜F3.5は東大寺を目指し)6-完-枯れ木並べ


アンジェニュー28㎜F3.5による東大寺シリーズはこれで終わります。

後半は、奈良公園のそこかしこに転がっている枯れ木尽くし。
誰も撮らないし、誰も興味を感じないものばかり。
ところが、私の心と目を喜ばせてくれるものばかり。
どこかで、ずれが生じてしまったようです。

はっきり言えることは、最初からずれていた!
最初の頃は、
私は、私の路傍写真に見向きもしない他の人に、
他の人は、いつまでもこんな写真を撮り続ける私に、
互いに大きな驚きと疑問を抱いたものでした。

今では分かっています。
まっとうな人は、私がこれらのものに見る異貌、異形など見ない。
無理に観ようとしても、見えない。
その理由も分かっています。
大抵の人はしっかりとした現実感覚を持っていますが、
私は、現実感覚がないわけではありませんが、
容易に、幻影感覚に飛び移ることができ、
また、飛び移りたい欲求がかなり大きい。

これもれっきとした「逃避」なのでしょう。
でも、私はこんな風に逃避することができたから、
この劣化の一途を辿る日本の現実にひしがれることなく、
生きることができたのでしょう。

手で両眼を覆うのではなく、
ロボグラフィで覆ってきたというわけです。
これからもっともっと逃避する必要がありそうです。
アンジェニュー28㎜F3.5はそんな逃避の私に、
かなり強力な武器となってお供してくれそうです。




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by Sha-Sindbad | 2018-04-03 22:57 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1950 東大寺大仏殿(2017年10月7日アンジェニュー28㎜F3.5は東大寺を目指し)5 望外の幸せ


大仏殿が現在写真撮影フリーになっていることはすでにご存じでしょう。

まだ信仰に燃える人々が集うキリスト教会や回教の教会でさえも、
フリーパスで入ることができ、しかも撮影を許すところが多いのに、
ちょっと語弊がありますが、今では観光資源に近づいた仏教寺院で、
入場料はもちろん取ったうえ、撮影を許さないのはおかしい、
そんな感じがしてきましたので、東大寺の決断は褒められて良い、
そんな感じがします。

堂内は海外からの観光客が7、日本人が3程度の割合のようです。
かなり人気らしく、他はパスしても、東大寺は必見のようです。
おかげで、お寺は空前の収益で寺院境内の管理修繕ができると、
喜んでいることでしょう。

私は私で、この決断を大歓迎。
他の人の信仰の迷惑になるようなことをする積もりはありませんが、
東大寺というスペクタクルを撮影できるのは望外の幸せです。
(このあたりの論調、日本人らしい高尚なる紳士の風格にはほど遠い、
私の実体をそのまま暴露していますね。)
今回が3度目。

でも、観光客があまりにも多いので、その隙間を縫うようにして、
素早く移動しつつ、ヒットエンドラン方式で撮影しました。
そのうち、世界経済の変動等で、海外からの観光客が激減、
という時代が意外に早く到来するでしょう。
そうすると、また、「撮影禁止」と表示が出ることでしょう。




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by Sha-Sindbad | 2018-04-01 23:45 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1949 東大寺大仏殿(2017年10月7日アンジェニュー28㎜F3.5は東大寺を目指し)3 人生これから


2018年3月23日、朝早く外出しました。
前回はソニーα7にビオゴン21mmF4.5を付けました。
近頃撮影機会が減っていますので、
やはりこれに匹敵する名レンズを付けたいと考えたのです。
近頃、次第に撮影の機会が減少する傾向にあるようです。
でも、これはやむを得ないことです。
それだけ、さまざまな楽しみが増えているからです。
できるだけものに固執せず、ゆったり生きたいものです。

もっとも、ゆったり生きたから、と言って、
健康で長生きできるわけでもなさそうです。
運命というものがあらかじめ決まっているとは思いません。
私たちの人生は、私たちの属する宇宙の無限のファクターが関わる、
無限数の出来事のチェーンリアクションによって決まります。
自分自身では左右できないファクターがほとんどなのですから、
あれこれ悩んだり、考えあぐねたりしても、なんにもなりませんね。

ところで、近頃、日本の歌手たちを発見しつつあります。
日本の歌手たちとも無縁のまま生きてきました。
テレビもラジオも無縁で生きてきたせいもありますが、
どうもベタベタする感じの生き方を歌う曲が多い感じで、
心から共感できないという思いが多分にあったせいのようです。

それが、年をとると、ちょっと変って来たのでしょうか?
アブニールコンサート4月公演のために、
初心者リコーダーアンサンブルのアンコール曲を探していて、
井上陽水の「少年時代」を見つけたことがきっかけで、
なんだか日本の歌もいいじゃないの?
そんな感じにガラリと変った感じがします。
ドアをバンと押し開けて入ってみたら、
以外と居心地の良い部屋だった、という感じ。

そこで、Youtubeであれこれ物色し、
グーグルでその歌手を調べてみて、
驚きました。
みなさん、苦労していますね。
そして、あれこれと苦しんだ挙げ句、
私の年齢よりもずっと前に亡くなっている人の方が多い!
精一杯燃焼し、悔いなく去っていかれたと信じたいですね。

もっとも、グーグルの記事によりますと、
「2017年8月18日 - 日本人の平均寿命は男性が80.98年、
女性が87.14年と男女とも過去最高を更新したことが、
厚生労働省の平成28年簡易生命表より明らかになった。」
明らかに、女性の方が圧倒的に長生きするようですが、
男女とも若くして亡くなる人もかなり居るわけですから、
60、70まで生き延びた人は上記の平均寿命よりも
長生きする確率がかなり高くなっていると言えそうです。

いずれにせよ、自分が何歳で最期を迎えるか、
なんてことは、完全に予測不能です。
どんな年齢の人間にとっても、事情は一緒です。
マルティン・ルターが、
「明日、最後の審判の日であると分かっても、
私は木を植えるだろう」
というようなことを言ったそうですが、
その日になるまで、確実なことなど何一つない、
だから、どんな予言があろうと、
自分の人生を自分なりに生き続けること、
それが本当の生き方なのだ、ということなのでしょう。
私もその気持ちで生きたいものです。

冒頭に「撮影の機会が減少する傾向にある」と書きましたが、
今日は午前11時から午後4時まで、昼食と三時の休憩を除き、
スーパーアンギュロン21㎜F3.4付きのソニーα7で、
終始撮影を続けて、収穫は647枚でした。
土曜日には、友人3人と大阪で撮影、
久しぶりにホロゴンを使う予定です。
まだまだ写真も楽しんでいます。
なぜって、人生、これから、なのですから。





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by Sha-Sindbad | 2018-03-29 23:13 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1948 東大寺南大門(2017年10月7日アンジェニュー28㎜F3.5は東大寺を目指し)2 艶


今日は疲れました。
背伸びしたから。
だから、写真だけ沢山並べてみましょう。
アンジェニュー28㎜F3.5らしい、
艶やかなロボグラフィたちです。




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by Sha-Sindbad | 2018-03-27 23:51 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1947 バス停まで(2017年10月7日アンジェニュー28㎜F3.5は東大寺を目指し)1 渋さ



アンジェニュー28mmF3.5
使う度に思うことが一つあります。
なんとクリアーで明晰な、それでいて豊かな描写であることか!
いろいろなアンジェニューを使って感じることに共通しています。
アンジェニューのレンズに共通する特質がそれです。
そして、もう一つ、色の抜けがよいこと!
当たり前ですね。
映画用レンズの老舗なのですから、当然。
ヒロインたちの表情、心の動き、情景を
しっかりと描き出さなければならないのですから、当然。

それなのに、このレンズは銀塩フィルム時代、
ボケレンズの代表として有名でした。
実のところ、私がこのレンズを入手した動機がそれでした。
茫々漠々たる風情を撮りたかったのです。
アルポーター90mmF2.5はちょっとその方向に傾いていました。
画像はかなり穏やか、
でも、色の抜けが特筆したいほどによい名レンズでした。
「でした」と書いたのは、十数年前に売ってしまったからです。

ホロゴン15mmF8を手に入れたら、
もう他の広角はもとより、望遠系はなおさらお払い箱だ、
という気持ちだったようのです。
今でも神様、仏様、ホロゴン様の心境。
と言いつつ、神様も仏様も信心していないので、
信じているのはホロゴン様だけなのかな?
でも、こうして、アンジェニューを久しぶりに使うと、
この渋さに心がぐっと傾きます。



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by Sha-Sindbad | 2018-03-22 22:10 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1931 里(2017年10月3日アンジェニュー28mmF3.5で家の近場を巡回)4-完-記憶のよすが


写真って、ありがたいですね。
とくに、私のロボグラフィのように、
そぞろ歩きで出会ったものたち、シーンを、
見やった瞬間に、さっと撮っては立ち去るというスタンスでは、
写真たちはタイムマシーンになります。

大抵の方は定番の道具をお使いになっているでしょう。
私は、日替わりで、クラシックレンズを使います。
写真作品を創るためには、前者のやり方が必須でしょう。
私のロボグラフィは、私の出会いの記録なのですから、
安定した作風など邪魔になるだけ。
素直に反応するだけで十分。

そのとき、オールドレンズの個性的な描写特性、
とくに、現代の標準に照らすと、明らかな欠陥、
そんなレンズが写真に刻印してくれるさまざまな描写上の歪みが、
私の心の記憶を甦らせるキーとなってくれる、
そんな感じがしています。

アンジェニューレンズなど、その最たるもの。
後日、写真を見ると、
ああ、あのときはアンジェニュー28㎜F3.5でこれを撮ったんだ、
ということが記憶のよすがとなって、情景を想起させてくれます。
私だけの記憶の重要なファクターなのです。




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by Sha-Sindbad | 2018-02-04 21:54 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1930 里(2017年10月3日アンジェニュー28mmF3.5で家の近場を巡回)3 虚実の皮膜


酷寒の朝が続きます。
先日京都を久しぶりに撮影した際も、
ソニーα7を使ったのですが、カメラ自体が冷えきって、
電池はあっという間に消耗してしまいました。
電池2個を冷気によって無駄に無力化された後で、
薬局に飛び込んで、小型ホッカイロを購入。
予備電池の袋に2個入れて、電池を温め、
お陰様で無事撮影を続けることができました。

今日も、昼食後の出発だったので、多寡をくくったか、
それとも、物忘れがひどくなってきたのか、
その教訓を忘れて、冷えたソニーα7片手に出発。
残量計は45%を示していたのに、数分でアウト。
大急ぎで、ホッカイロを電池袋に放り込み、
今回も無事撮影を終えることができました。

奈良町伝いに県立図書館まで撮影しました。
木曜日なので、奈良町の80%のお店が休業。
お目当ての行きつけ喫茶店2店はどちらも閉店。
まず図書館に直行しました。
何冊か、本を借りよう、そう考えていたのですが、
お目当てがあったわけではなく、
書棚をぐるぐると回って物色しましたが、
ついに関心を覚える本に出会えませんでした。
これにはショックでした。

そして、遅ればせながら気づいたのですが、
私が心から欲する書物は、読み終わったり、
保有したりしているもの以外にはほとんどない!
そうだ、自分の本を読もう!
ということで、結局、落語CD5巻を借りました。
全部、二代目桂枝雀の落語。
なぜ桂枝雀なのか?
それは別ブログ「わが友ホロゴン」に書きます。

こちらはレンズブログなので、使用レンズのことを書きます。
中将姫光学さんにお借りしたままになっている、
スピードパンクロ50㎜F2。
ああ、凄いレンズですね。
実在感が横溢しているのに、そのままそっくり幻想世界に、
そんな異界の気配が一枚薄皮となって
リアリティの上にふんわり被さっている、
そんな雰囲気がたまらない魅力を醸し出しています。

実のところ、アンジェニューレンズと対照的なのです。
アンジェニュー28mmF3.5はかなり幻想的なたたずまい。
でも、その陰から、リアリティがすっと突き抜けて来る、
そんな印象をとかく抱きます。

結局は、レンズが画像のどんな要素をクローズアップするか、
ということでしょう。
クローズアップされるファクターは幻想であってほしい、
それが私の好みであり、精神的な傾斜、と言えそうです。

ついでに、書いておきます。
ちょっと嬉しいことがありました。
図書館の前の喫茶店に入って、45分間、休息。
いつもどおり、ウォークマンで音楽を聴きながら、
ポメラでブログ掲載用の雑文を書きなぐったのですが、
かなり好調に筆が進みました、
というか、タイピングが進みました。
レジを済ませ、おトイレを借りました。
実は、チェックしたかったのです。
前回、と言っても、数ヶ月前ですが、
トイレットペーパーのロールを覆う棚をそっと抑えました。
前回貼ってあった注意書きが依然としてついていました、
「押さえないでください。棚が落ちます」
押さえてみました。
以前はへなへなだったのに、がっしりしてビクともしません。
棚の下を除いて、にっこり。
前回、か弱いL字の支えしかないのを気遣って、
私が若い女主人にアドバイスしたのです。
「棚の中央にがっちりしたL字の支えを一つ入れましょう。
それで、誰が押さえても、落ちることはなくなります」
トイレから出ると、女主人がレジから出て来て、
立っていて、にっこり。
「ありがとうございました。おかげさまで」
私のアドバイスを素直に試してくれたこと、
私のような平凡で目立たない人間を覚えていてくれたこと、
どちらも嬉しいことでした。




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by Sha-Sindbad | 2018-02-01 22:21 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1929 里(2017年10月3日アンジェニュー28mmF3.5で家の近場を巡回)2 ブリコラージュ



「ブリコラージュ」という概念があります。
フランスの文化人類学者、クロード・レヴィ=ストロースが、
「野生の思考」で提唱したものです。
遥か昔に読んだ本なので、うろ覚えですが、
たしか「やっつけ仕事」「ありあわせの仕事」というような、
未開人が、手近で利用できるものを組み合わせて、
問題を解決するための道具を考案する、というあり方。

私は、自分が写真家には絶対になれないな、
そう考えたのは、自分の写真の撮り方が、
もしかすると、一種のブリコラージュなんじゃないか、
そう気づいたからです。
かなり前に別ブログ「わが友ホロゴン」でも、
このことは書いた、と記憶しています。
でも、どういう文脈で書いたか、記憶していません。
今回は明確なコンセプト。
つまり、
「ロボグラフィはブリコラージュだ!」

写真家たるには一つの条件があるように思われます。
写真作品の鑑賞者たちにアピールしなければならない。
鑑賞者たちの美的センスを震わせなければならない。
概括的に言えば、写真家と一般大衆とは、
どこかで地盤、感覚を共有しなければならない。
言い換えると、写真家は、
不特定多数の写真鑑賞者たちの琴線を震わせなければならない。

さらには、偉大な芸術家は、新しい美の地平を開拓してゆくものです。
それ以前には、美、アートとは認められなかったような、
美、アートを創造し、鑑賞者たちのセンスを高めるものです。
このようなアートの美が成立する基本条件の一つが、
洗練、ではないでしょうか?
「泥臭い美」なんて、言辞矛盾ではありませんか?
美は常に、新旧さまざまな様式であれ、常に、
水際立った洗練の要素を帯びているものです。

ブリコラージュは違います。
その基本は「泥臭い」のです。
あり合わせのファクターを組み合わせて、
ある用途に役立つように、なんとか辻褄を合わせたものなのです。
そのファクターの共通性は、
「あり合わせ」「手当たり次第」であり、
その結果、ブリコラージュは常に「その場しのぎ」なのです。

私は、アーチスト的なセンス、性格は皆無の人間です。
だから、アートを制作したいなんて気持ちも皆無。
写真は、それ自体、芸術ではありません。
鉛筆や絵筆がそれ自体芸術でないのと同様です。
写真を撮ったから、アートできる、なんてお考えなら、
文字通り、おへそが茶を沸かしますね。
どんな媒体であれ、アートを創造できるのはアーティストだけ。
あなた、アーティストですか?

きれいに見えるものをきれいに撮っても、アートじゃないですね。
心を揺るがし、魂を天に飛翔させる、そんなものがアート。
とりわけ、ロボグラフィはアートとはまったく関わりがありません。
その場にあるものを一緒くたにして撮っているだけ。
まさに場当たり主義で突っ走っているだけで、
無いものねだりなんかしてほしくない、というわけです。




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by Sha-Sindbad | 2018-01-28 22:37 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)

1928 里(2017年10月3日アンジェニュー28mmF3.5で家の近場を巡回)1 変身!



マップカメラのサイトにこのレンズの紹介記事があります。
勝手に引用させていただきます、

  「『Angenieux』、
  アンジェニューと読む総合光学メーカーがフランスに存在する。
  現在も同社は存続しているが、
  映画用レンズで一世を風靡した由緒ある老舗レンズメーカーの1つだ。
  その『Angenieux』が1950年頃に生産したのが
  この『Angenieux Retrofocus 28mm/f3.5』。

  レトロフォーカスタイプという
  フランジバックを大きく稼いだ広角レンズを初めて設計した同社、
  このレンズは(中略)数多くのカメラボディ向けに供給された
  銘玉の1つである。

  一眼レフにも採用できるレンズのため、
  ライカマウントでは望遠レンズの様な全長が目立つが、
  軽合金を黒く染めた外装と細かなローレットの刻みが
  フランスらしい優美さを感じさせる1本だ。

  ヴィンテージのレンズであるため個体差が大きいが、
  その描写傾向は総じてローコントラストかつ柔らかなもの。
  ピント面から柔らかくベールをまとう様に滲む前ボケが美しい、
  独特な個性を持つレンズだ」

このレンズほど毀誉褒貶の激しいレンズはあまりないようです。
銀塩時代は、究極の「ボケボケ」レンズとして有名でした。
デジカメ時代になると、このような評価はあまり見かけないようです。
デジタルデータへの処理プロセスの当然の結果かも知れませんが、
各社が勝手にボディ内で自社仕様に補正してしまうために、
アンジェニューらしい華麗な描写のレンズに変容してしまったようです。

ほのかにあどけない美少女に恋して、めでたく結婚してみたら、
万事思い通りにテキパキ処理する勝ち気な世話女房に変身した、
そんな印象を禁じえません。
私自身も似た体験をしているので、
それはそれで悪くないな、というところでしょうか?




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by Sha-Sindbad | 2018-01-25 15:17 | Anjenieux28/3.5 | Comments(2)

1891 田園(2017年9月4日アンジェニュー28㎜F3.5古市巡り)4-完-佐保路



昨日は1日佐保路を親友のDAさんと2人で歩いてきました。
ソニーα7にホロゴン15㎜F8Uを付けて。
ノーファインダーですから、まさに撮り放題の1日でした。
まだチェックしていませんが、
800枚ほど撮ったと思います。

10月とは思えない強い日差しで、汗をかきました。
ブログに掲載する写真がどんどん溢れんばかりに溜まり、
この佐保路写真たちもいつ掲載できるか?
一つ一つ、滞貨を片付けていくより仕方がありませんね。

今回で、アンジェニュー28㎜F3.5シリーズは終わり。
このシリーズも完全に開放一点張りでしたが、
なんだかそう見えないのは、どうやら、
このレンズの堂々たる描写力の威力のようです。

実は、先週でしたが、
うっかり、同じレンズで同じ場所を撮りました。
もちろん同じ撮り方で。
独創的な作品を次々と世に問わなければならない写真家ですと、
マンネリの兆候となりそうですし、鑑賞者も耐え難いでしょう。
本ブログ、自分1人が楽しむ日記なので、マンネリ大歓迎。
同じ人間が同じ場所を歩いたら、
自分の観たいものに自然と目が行き、シャッターを落とす、
当然じゃありませんか?
佐保路を歩いたのも7、8回目でしょうか?
きっと同じような写真を一杯撮っているでしょう。
再会した旧友を記念撮影、そんなスタンス。
楽しみ。





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by Sha-Sindbad | 2017-10-10 00:03 | Anjenieux28/3.5 | Comments(0)