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レンズ千夜一夜

カテゴリ:Summaron35/3.5( 25 )

2082 晩秋(2018年12月6日奈良町とズマロン35㎜F3.5は相性がよかった)



目を開いて探すと、面白い言葉がいろいろと見つかるものですね。
今度見つかったのは彫刻家のイサムノグチの言葉。

 日本では、人が年老いて最後にたどりつく趣味は石だと言われている。
 ただの石、自然のままの石が玄人の目には
 すでに出来上がった彫刻なのである。
 しかしこの言い方は完全には正しくない。
 肝心なのは見る観点だ。
 どんな物をも、一個の古靴でさえも、
 彫刻となるものは、
 その見方と置き方なのである。

うれしい言葉です。
ロボグラフィについても、まったく同じことが言えるのですから。

 どんな物をも、一個の古靴でさえも、
 ロボグラフィとなるものは、
 その見方と置き方なのである。

大抵の方は承服しないで、
こうおっしゃるでしょう。

 どんな物をも、一個の古靴でさえも、
 どんな風に見方と置き方を変えても、
 写真とはならない

もちろんおっしゃるとおりです。
「ロボグラフィ」なる写真分野は存在しません。
私がロボグラフィと称して撮っている写真は、
誰の目から見ても、「写真作品」と言えるものではありません。
第一、私も「写真作品である」と称したことはありません。
私は、だから、アマチュア写真家であると自称したこともありません。
ただの写真好き。

もっとも、こう言い張るからと言って、
なにか一層高級なステータスを自ら放棄したつもりもありません。
多くの敵を作る危険を冒して断言しますと、
「もし、写真家を一個の独自な視点で写真作品を創造する人
と規定するならば、
アマチュアはたくさん居るけれど、
写真家と言える人はほとんど稀にしか居ない。」
こんな視点から見れば、「私は写真家です」という言葉は、
ほとんどの場合、自称、願望表現に過ぎないことになります。
だから、私が「写真家ではございません」と言ったからと言って、
別にことさらに卑下したり謙遜したりしたわけじゃありません。

私が敬愛する二人の写真家、
アンリ・カルティエ・ブレッソンと木村伊兵衛は、
いずれも視点も撮り方も違いますが、
人間を中心とするスナップ写真で一家を成しました。
二人の作品を眺めていきますと、第二次世界大戦を挟む時代の
人間相、社会相が巧まずして浮かび上がってきます。
生の人間たちが時代の中でどんな風に躍動していたか、
という人間的真実のドキュメントとなっています。

カルティエ・ブレッソンの言葉はそれを表しています。

  どんな人をも、一個の影でさえも、
  写真ドキュメントとなるものは、
  その見方と撮り方なのである。

カルティエ・ブレッソン、木村伊兵衛は、
そんな写真ドキュメントとなるよう、自分の写真を撮ったのです。
でも、彼らだけではありません。
当時世界に輩出した偉大な写真家たちは、
当時の時代層、社会、人間の生き方を活写し、
後世のために貴重な記録を残してくれました。

私のロボグラフィは、そんな記録とはなりえません。
カエサルの史上最短の報告文が、
「来た、見た、勝った」でした。
私のロボグラフィもそれです。
「来た、見た、撮った」
カエサルの報告は外敵の侵入を防ぐことができた、
という共和国の運命に関する公的な報告でした。
私の報告は、あくまでもプライベート。
ですから、私のロボグラフィは写真作品にはなりえないのです。
そのつもりすらまったくないのですから。

人間は孤島です。
ヴェトナム戦争で、米軍は見晴らしの良い高台に砦を構えたところ、
かえってヴェトコンに包囲され、曲射砲の雨にさらされました。
兵士たちはそれぞれ小さな穴を掘って身を隠しました。
地面に下方から飛んでくる弾丸からは安全でしたが、
弧を描いて飛び込んでくる曲射砲の砲弾を逃れる術はなく、
ひたすら自分の穴に的中しないことを神に祈り続けました。
でも、いつかは頭の上に落ちてくる砲弾を見たかもしれません。

人間はみんな米軍海兵隊員と同じ運命にさらされています。
彼らの何人かは、幸運にも弾丸を見ることなく、
救援を受けることができました。
私たちの場合はいつか必ず落ちてくる砲弾を受けるのでしょう。
誰もヘリコプターによる救援を受けることはできません。
でも、一つ、慰めがあります。
いつ弾丸が落下してくるか、誰にも分からない!
知らない間に、やられてしまうこともある!

マルティン・ハイデガーは「常に死を忘れるな」と教えました。
私はついにハイデガーの生徒にはなりませんでした。
忘れてもいいなないの?

  「常に死を忘れよ」
  「今、この瞬間に集中せよ」

それが私のモットーです。

私は道を歩くときは、それがどこであれ、
カメラを手にしていますが、
自己集中力に優れた人は別として、
私のように注意力散漫な人間には、
これ以上に今、この瞬間に集中できる方法はありません。

注意力は散漫でも、持続力だけは人に負けない私は、
この習慣を45年以上続けてきました。
ロビン・フッドは死のベッドで、名優のリトル・ジョンに助けられて、
愛用の弓で窓の外に向かって一本の矢を放ち、そして、息を引き取りました。
理想の死に方ではありませんか?
私もそうしたいですね。

さて、奈良町をソニーα7にズマロン35㎜F3.5を付けて撮りました。
このレンズを」使うたびに、このレンズの懐は深い、そう感じます。
どこに行っても、しっかり私の気持ちに沿ってくれます。
イサムノグチさんにしたがって、こう言ってみたくなります。
 
 どんな物をも、一個の古靴でさえも、
 ロボグラフィとなるものは、
 その見方と置き方なのであるが、
 それでもズマロンで撮ったときの気分は格別。



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by Sha-Sindbad | 2019-05-14 22:25 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

2077 前田義夫写真展(2018年11月21日ズマロン35㎜F3.5が鹿野園町で楽しみ)



今日、素敵な写真展に参りました。
写真家前田義夫の写真展「都視景観 Dialogue with the City」
大阪地下鉄谷町線天満橋駅側のOMMビル一階、
リコーイメージングスクエア大阪で開催。

前田さんは私の古い友人です。
退職後写真家として自立して、各地の写真教室の講師を務める傍ら、
積極的に写真展による写真作品の発表を行っておられます。
元来、都市のストリート作家として、
カルティエ・ブレッソン並の見事なスナップ写真の名手だったのですが、
今回はそんな彼の本領を久しぶりに披露してくれる、
見応えのある写真展となりました。

かつては、私だって写真家を夢見たこともなかったわけではありません。
でも、願望だけではなれないことは、すべてに通じる真理ですね。
私は、早々にそんな夢をきっぱり捨ててしまいました。
無駄な夢を見なくて済みました。
その恩人が彼と、もう一人のストリートフォトグラファーINさん。
このお二人のストリートフォトに接して、
私はとてもとても及ばないことを知ったのです。

私もときにまずまずの写真を撮らなかったわけではないのです。
でも、たまに撮れる傑作写真というのは、いわば時の運のお陰です。
そのあたりを自分の才能と思い違うと、
とんでもないしっぺ返しを受けてしまいます。
私は、その点、自分自身を知るうえで、好都合な性格です。
他人には甘く、自分には厳しいからです。
そこで、私は写真家になる夢を捨てました。

写真を始めた当時から、私の撮影の基本はロボグラフィでした。
このロボグラフィ、私の完全な造語(路傍+フォトグラフィ)ですが、
これに徹して、写真に、私の生活の絵日記の役割を負わせました。
誰でもそうですが、写真を一番高く評価するのは常に撮影者本人。
自分の写真は愛しい我が子のようなものなので、手放しで評価できます。
だから、撮影順に並べるだけで、
極めて水準の高い(これは主観)写真群が私の足跡を証してくれる。
私の写真を見て、そんな風にあたたかく評価するのは私本人ですから、
実に気持ちがよい。
この決断は大成功だったわけです。

私は信じてきました、
前田義夫さんの本領はストリートフォトにある、
それも、昔ながらのカルティエ=ブレッソンばりの路上スナップに。
今回はストリートにおける人と街との絶妙のかけあいが主題。
パソコンでプリントされていますが、加工など無縁。
その場で撮ったままの写真で勝負する、昔ながらのナチュラルフォト。
どの写真にも謎があり、ウィットがあり、見飽きません。
これ以上、前田さんの作品に注釈を加えることは不可能です。
ご自分でご覧になって、感じ取って頂くことしかできません。
それが本来の写真言語です。
言葉で作品の魅力、秘密を解き明かすことなど不可能なのですから。
そんな風に写真芸術の本質をはっきりと感じさせてくれる作品群です。

今回の写真展は今日は最終日でした。
でも、いつか大阪か東京で彼の写真展にばったり出くわすことがあるでしょう。
そうすれば、あなたも納得されるだろう、私はそう確信します。

さて、今回は奈良市の一種の僻地とも言える、
鹿野園町をライカの名レンズ、ズマロン35㎜F3.5片手に逍遙して、
めったやたらに撮りまくったロボグラフィたち。
精緻で、そのくせ、立体感、臨場感の横溢する、
ズマロン特有の描写をお楽しみください。




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by Sha-Sindbad | 2019-04-22 23:59 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1826 名玉極楽(2017年6月1日ズマロン35㎜F2.4で奈良公園散策)4-完-


静かです。
台風3号は私が住む奈良市の真南、
紀伊半島の最南部を通過して、現在、静岡沖のようですね。

昔、宮崎県延岡市に3年住んだことがありました。
春の雨は2ヶ月以上降り続けて、なにもかもがジュクジュクに。
台風は、関西で通常経験するのとは遥かに強烈なエネルギーで、
延岡の町をなぎ倒さんばかりの勢いで通過していきました。

この経験で、台風が渦を巻いていることを初めて実感できました。
一波一波と断続的に襲って来る。
遥か彼方から、助走を付けるように次第に、
バッシャーン、ガッチャーンという破壊音を飛散させながら、接近し、
フォルテッシモの暴風音とともに通過して行きました。
私が奈良で体験したジェーン台風、伊勢湾台風並みの恐ろしさでした。

今回は台風の左側にあたったため、奈良市は平穏無事でした。
洋上を航海中でどこか安全な港に退避するのが遅れた船なんか、
もう地獄のようでしょうね。

思い出しました。
私の新婚旅行は奄美諸島だったのですが、
最初の寄港地与論島では、大型船用の岸壁がないので、
洋上で小型ボートに乗り換える必要がありました。
ところが、島から数百m沖に停船した船は、
台風でもないのに、激しく乱高下。
私たちの船の下船口とボートの高低差は3、4mもあって、
何mも高下しているボートを見下ろすことができました。
「ええっ、どうやって乗り移るの?」
すると、ボートは波に乗ってぐっとせり上がってきました。
その度に、最高点でもまだ高低差が1m以上あるのに、
客は下船口から飛び降り、ボートの船員が受け止める、
まるでアドベンチャーでした。
台風下だったら、そんな芸当、とても不可能でしょう。

当時と打って変って、現在の私は平穏無事に自宅に休養。
高下を20度以上繰り返したでしょうけど、
階段づたいなので、かなり安全ですね。

今回でズマロンシリーズは終わり。
別ブログ「わが友ホロゴン」では、フレクトゴン35mmf2.4シリーズ。
軍配は両方に上がったようです。
なぜ?

漱石の「吾輩は猫である」で、苦沙弥先生が大真面目に、
「どうも出会う女性の6割に恋心を感じてしまう」とかなんとか。
私も出会うレンズの6割は好きになってしまいます。
でも、女性と一緒で(なんて書くと、アホな自民党首脳みたいに、
非難ごうごう浴びるかも知れませんが、ご心配なく、
私も含めて男性はもっとひどいですから)、
多かれ少なかれどこかに問題点があります。

でも、そんなレンズのうちほんの僅かなのですが、
「あばたもエクボ」風に、何が何でも愛しちゃう、そんな例外がいます。
フレクトゴンとズマロンはそんな例外的お気に入りなのです。
その理由は、写真をご覧になったら、お分かりと思いたいですが.......





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by Sha-Sindbad | 2017-07-04 22:42 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1825 名玉極楽(2017年6月1日ズマロン35㎜F2.4で奈良公園散策)3



今でこそたまにしか参りませんが、
以前のクラシックカメラショップには、
一家言のある御仁がたむろしていたものでした。
どんなレンズでも、収差はこうで、ああで、と解析して、
大抵の場合、言下に一刀両断なさる。
でも、よく聴いてみると、1、2本しか撮ったことがない。
レンズ記事の受け売りと、表面的なレンズ性能だけの評価。

でも、私の正直な体験によりますと、
レンズの最初の試写十数本では、
レンズの本当の性能は汲み尽くせないようで、
レンズには、特有の相性、出会いがあるようです。
そうした相性の良い光景に出合ったときに、
とんでもないほど生彩に富んだ独創的な絵を生み出す、
それが名レンズの個性なのかも知れません。

ズマロン35㎜F3.5、後続の超絶35㎜たちと違い、
とても穏やかに落ち着いた姿形のチビレンズですが、
飛び野では鳳凰のように大きく翼を羽ばたかせた感じ。
撮った私本人が一番驚いています。




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by Sha-Sindbad | 2017-07-03 12:20 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1824 名玉極楽(2017年6月1日ズマロン35㎜F2.4で奈良公園散策)2


J.R.R.トールキンの不朽の名作、
「The Lord of the Rings」にEntなる存在が顕われます。
「木の鬚」と訳された、森の住民たち。
トールキンには、エントに限らず、奇想天外なのが沢山登場します。
ジョージ・ルーカスのスターウォーズにははっきりと
「The Lord of the Rings」の影響が見て取れます。
サウロンはダースベーダーに、
ストライダーはハン・ソロに、
フロド・バギンズはルーク・スカイウォーカーに、
ガンダルフはオビ=ワン・ケノービに見事変身しています。
脱線。

Entなる存在をトールキンはどうやって思いついたのでしょう?
春日大社の神域内にある、日本有数の都市内の自然景観、
それが飛火野ですが、その飛火野を包むように、
天然記念物のナギの原生林、古い杉、松林が広がっています。
私は山登り、ワンダーフォーゲルとは無縁の人間です。
そんな人間でも深山幽谷の気分が味わえるのが飛火野。
エントにだって出会えます。

イギリスは、ヘンリー2世、リチャード獅子心王の時代、
森だらけでした。
その後の羊の飼育に伴う囲い込み、工業化と、
エントには厳しい環境に移行していったのですが、
それでも、まだ森は諸処に残っています。
ハハーン、トールキン先生、
イギリス人らしく山野の散策がお好きだっただなあ、
そんな散策の中でエントに出会ったんだなあ。
(余談ですが、もう1つ、トールキンの発想源があります。
シェークスピアの「マクベス」の動く森。
エントたちも最後の決戦の戦場に突然姿を現して、
無敵の活躍をします。
エントの神話的で、超自然的な生き様に照らすと、
ちょっと不自然な人間界への介入なのですが、
トールキン先生、マクベスの伝統を継承したのでしょうか?)

ズマロン35㎜F3.5
いつも書きますが、ライカの花形であるズミクロンや、
ズミルックスよりもずっと自然で膨らみ、余裕のある描写。
飛火野でエントたちとの出会いを記録するにふさわしい、
そんな腹の据わった描写をプレゼントしてくれました。





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by Sha-Sindbad | 2017-07-01 20:45 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1823 名玉極楽(2017年6月1日ズマロン35㎜F2.4で奈良公園散策) 1

前回、こう書きました、

「カメラを手にすると、別世界、別次元に生きることができる!」

今朝、ちょっと時間があったので、
志村ふくみさんの「一色一生」を開きました。
そこで、こんな言葉にぶつかりました。
お母さんの言葉です、

「暑い時も、寒い時も、機さえ織っていれば、
どこへ行くより幸せや。
こうして一人機に向うのが極楽や」

そう、「別世界、別次元」は「極楽」だったのです。

ただし、私の場合、さまざまなレンズを楽しむので、
この「極楽度」はかなりバリエーションがあります。
その度合いを無理矢理数値化してみますと、

言わずと知れたホロゴンが満点の100。

私の愛する変幻ロボグラフィをプレゼントしてくれる、
パンタッカー50㎜F2.3やスピードパンクロ35㎜F2は80点

キノプラズマート群、スピードアナスチグマート群、
タンバール、ゾンネタール50㎜F1.1は70点、という感じ。

つまり、私の大好きなレンズは、メタモルフォーゼを起こす、
ロボグラフィ専科のレンズたちなのです。

じゃ、ズマロン35㎜F3.5はどうなの?
これが難しい。
往年の珠玉の名レンズたちも同様です。
レンズの性格が上記のレンズたちとちょっと違う感じがします。
最高品位の傑作写真を撮るためのレンズたち。
つまり、レンズの味とか個性で語るのではなく、
結果の写真の描写性で語るレンズたちなので、
私のお好みレンズたちとは同じまな板に載らないのかも?

とは言え、このズマロン35㎜F3.5がプレゼントしてくれたのは、
私にとっては、極上のロボグラフィたち。
やっぱり、これもまた私にとっては「愛しのレンズ」なのです。
70点組に入れてあげてよいかな?




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by Sha-Sindbad | 2017-06-30 22:11 | Summaron35/3.5 | Comments(3)

1578 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part5



誰かと話していて、対話者がこう言ったとしましょう、
「だいたい大衆というものはねえ..........」
こんな風に話し始めるとき、
大抵の場合、その人は、自分を上位に置いているものです、
エリート、教養人、趣味人、富裕層、上流階級、等々。

そんなとき、あなたは自分をどちらに置いて受け止めますか?
やっぱり、話者と同じラインに乗りますか?
エリート、教養人、趣味人、富裕層、上流階級.....?

私はいつ頃からでしょうか?
はっきりと自覚しました、
私はこのどれでもない。
エリートでもないし、教養人でもないし、趣味人でもないし、
富裕層でも上流階級でも絶対にない。

私は、こうしてブログではあれこれと思考を書き連ねていますが、
これはボケ防止の日記だから。
実生活上の私は完全に衝動と情熱で生きています。
やりたいことを即時実行する、ただそれだけ。
うまくいかなくても気にしない。
次にしたいことが待っているから。

私は趣味人でもありません。
世間的には、趣味に数えられるものを幾つもやっていますが、
なんでいい、私の心をかきたてるものをやりたいから、やっているだけ。
生きる行為、呼吸するようなものです。

私が写真を撮るのは、ただひたすら撮りたいから。
撮りたいものが眼前に次々と現れるから。

よくストリートフォトの写真家を猟師にたとえることがあります。
注意深く視線を走らせ、獲物を発見するや、
素知らぬ顔で、じりじりと迂回しつつ接近し、
チャンスと見るや、突然行動を起こして、一発で獲物を仕留める。

私はこのどれもしません。
ロボグラフィは見つけるものではありません。
向こうから私を見つけてくれるのです。
路地の軒からぽたぽたと雨のしずくが落ちてくる、
近づいて傘で受け止める、そんな行動。

先日、喫茶店で女主人の友人が傘を自慢していました。
「これ、イギリスで買ったの。
こんなに大きくてすっぽりかぶれるので、雨に濡れないのよ」
見ると、おおきくこんもりとしたこうもり傘風のビニール傘。
透明なので、雨のしずくが伝い落ちる様を楽しめそう。
雨の日のロボグラフィが大好きな私です、
かなり羨ましい思いで眺めていました。

ズマロンはどうやらこの大きなこうもり傘風ビニール傘なのです。
おかげで、水滴をいくつも撮ることができました。






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by Sha-Sindbad | 2016-05-17 22:24 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part4



タペストグラフィ
ご存知でしょうか?
ご存知なわけがありませんね。
例によって、私の造語なのですから。
タペストリー、お好きですか?
織物です。
ヨーロッパの城郭、宮殿の壁にかけられています。
装飾の意味もありますが、寒さ対策でもあったでしょう。
図柄は多種多様です。
訳の分からぬ複雑模様が私の好みです。
ウィキペディアの「タペストリー」の項に、
素晴らしいタペストリーを見ることができます。

16世紀フランドルのタペストリー。
鮮やかな花と葉を描いた千花模様(ミル・フルール、万華模様)の地に
ユニコーンが描かれている。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館所蔵

私が内心考えて来たのは、こんな写真を撮りたい!
ホロゴン15㎜F8で撮りたい。
でも、ズマロン35㎜F3.5でも撮ってみたい。
そう私に思わせるこのレンズ、やっぱり私のお気に入りなのです。





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by Sha-Sindbad | 2016-05-15 18:16 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part3



ズマロンの残り写真を数えてみました。
なんとまあ、まだ139枚も残っています。
全部で548枚も撮っていたのですから、仕方がありませんね。
30枚、3回で校了、と予定していましたが、
あと3回ほどは続きそうです。

でも、見れば見るほど、ズマロン35㎜F3.5って、
魅力的な描写力をもっているレンズですね。

以前から信じて来たことが一つあります。
写真家として成功したければ、35㎜レンズ一本に絞る、
これが最短距離だ、そう改めて強調したいですね。
でも、こうして並べてみて思います。
ロボグラフィだって、ちゃんと撮ってくれます。
こういうのを「仕事レンズ」って言うんでしょうね。




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by Sha-Sindbad | 2016-05-14 22:27 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part2

今回のシリーズ、60枚から30枚に絞って、できれば3回で終わる、
これが最初の計画でした。
前回は予定どおり厳選できました。

今回はあえなく敗退。
46枚から30枚選ぶのがせいぜいでした。
えり抜きだからではありません。
私の大好きな写真がごろごろ、だからです。

でも、はたしてあなたが気に入る、
それはあなた次第。






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by Sha-Sindbad | 2016-05-14 00:05 | Summaron35/3.5 | Comments(0)