レンズ千夜一夜

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1959 ひっそり(2017年10月11日ズマロン28㎜F5.6奈良町をそっと巡察)3 猫も人も...


写真家吉田正さんの写真教室で、
生徒のお一人が瀬戸内海のネコの島の写真を持参されました。
島内のネコたちは避妊、去勢手術が施され、
繁殖を防ぎつつ、島民が養っているので、
観光客も恐れず、近づいて来るということで、
そんな人を恐れないネコたちの写真を見せて頂きました。
確かに、カメラを構えても逃げず、逆に、近づいてくる姿。

でも、一つ気になったのは、そうすると、
一匹消え、二匹消え、といつかは絶滅の運命。
島民の皆さんも、ご多分に漏れず、高齢者主体でしょうから、
一人消え、二人消え、とやはり絶滅の運命?

ところで、気になったことが一つありました。
我が家にも、この25年間ほど、
ネコたちが全部で12人(匹とは言いません)、
我が子同然に生活してきました。
この子供たち全員の顔、島のネコたちの顔とかなり違います。
写真に写っているネコたちの顔がかなり険しいのです。
我が家のネコたちも警戒したり、怒ったりします。
でも、そんなときでも、人相(猫相から?)は、
そんなに悪くなりません。
ネコの島のネコたち、カメラマンを前にして、
かなり緊張しているのかも知れませんが、
やっぱり愛されている家ネコとはかなり違うなあ、
という印象。

近ごろ、かなり減りましたが、関西の路地裏でも、
ネコたちと出会います。
外出中の家ネコも野良猫もいるようですが、
どちらも猛烈に通行者を警戒して、
決して近寄らず、接近すると、さっと逃げます。

10年ほど前までなら、私のようにネコ家族人には、
臭いで分かるようで、近寄ってきたり、
いきなり私の目の前の路上でお腹を見せて甘えたりしたものですが、
そんな振る舞いはとんと見かけなくなりました。
世知辛い世の中になってきた兆候の一つかも知れませんね。

奈良町だけではありません、
関西の諸都市の下町の路地裏を歩いていても、寂しいものです。
ネコたちに会うことがほとんど無くなって、寂しいのですが、
それだけではありません。
住民にもほとんど会わなくなりつつあります。
古い民家に住む若者、子供はほとんど居ません。
住民が激減しているのです。
空き家か、そうでなくても、多くは夫ですが、配偶者を失い、
用がない限り、住民は家から顔を出さない時代になりました。

高畑町の新薬師寺界隈にはちょっとしたお屋敷が並んでいますが、
その一軒から顔を出した80過ぎのおばあちゃん、寂しげに、
「このあたりに住んでいるのは、私だけなんですよ」

奈良も観光スポット以外の町中の通りでは人にほとんど会いません。
おかげで、私のロボグラフィ、ほとんどモノしか写らない。
次第に、古都奈良も空洞化の運命にあるのかも知れません。
あと10年もしたら、歩いているのは、ホロゴンを手にした私一人、
なんてことになるかも知れません。
そうなっても、元気に歩き回るぞ、そう固く決意。
でも、100歳を超える皆さんにならって、長生きするつもりではいますが、
100歳を超えるまでにはまだ何十年もある。
でも、今でも、地方都市は老人の終の住処と化しているのに、
その頃は、そうした老人のほとんどは死に絶えているかも知れない。
しかも、末尾掲載の日本の年齢別人口グラフを見ますと、ぞっとしますよ。
若年層の人口が高年齢層の人口よりも猛烈に少ない、逆ピラミッド。
日本は一体どうなるんでしょうねえ。
そうなっても、がんばるぞ!

そんな予感を感じているのでしょうか?
奈良町を彷徨するズマロン28㎜F5.6、
ちょっと寂しげですね。
(写真後半は、新大阪。
こちらも住宅街は寂しいものです。)




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by Sha-Sindbad | 2018-04-22 22:52 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

1958 (2017年10月11日ズマロン28㎜F5.6奈良町をそっと巡察)2 吉田正写真教室


4月19日木曜日、写真家吉田正さんの写真教室でした。
発足して2年ほどでしょうか?
最初から生徒として参加しています。

教室も様変わりしました。
不思議に、もう出来上がっている人が多いのです。
すでに自分の作風に沿ったすてきな写真を撮っておられます。

考えてみますと、私が若い頃には、写真教室などなくて、
写真クラブにいきなり加わって、作品性を競い切磋琢磨しました。
もちろんすでにベテランの年輩者も居ましたが、
クラブの実態は、私も含めて、若い人たちの場でした。

現在は、若い人は10パーセント以下でしょうか?
写真趣味を始める人たちは、すでに人生経験を積んできた高齢者がほとんど。
そんな経験に裏打ちされた眼で、写真を撮る。
しかも、カメラが自動化して、押せば、それなりの写真が撮れる時代です。
カメラ修行をする必要があった銀塩フィルムの時代とは大変な違い。
だから、カメラ体験、写真体験の軽重など問わない。
どんな初心者も、それなりの写真を最初から撮れます。
だから、私がそうであったような「まだ初心者」顔などしていません。
ヒトカドの写真家の顔、態度、発言。
時代は変わるものです。

私がこの教室に行くようになったのは、
退職して暇になったので、なにかをしたいという気持ちに、
吉田正さんというきわめて優れた見識を備えた名写真家の、
名講義を受けたいという気持ちが重なったからでしたが、
大成功でした。
前半の講義も楽しいし、後半の写真講評も楽しめます。
皆さん、USBで作品を提出し、プロジェクタで投影します。
講評のラストは、私のプリント講評。
私だけがプリント形式で持参します。
皆さんは大抵ランダムな会心作。
私は、ただのある場所のロボグラフィからの選抜10枚。
今回は大阪JR野田から地下鉄御堂筋線本町までの行程。
ただお気に入りをさっと10枚選んで、
お気に入りのペーパーに原則1枚プリント。
ピクトリコ ピクトリコプロ・セミグロスペーパー
A4サイズ (半光沢・20枚) PPS200-A4/20
おそらく写真用紙の中では一番安くて、
落ち着いた色、分厚く見栄えの良いペーパーです。
カメラはソニーα7。
レンズはズマロン28㎜F5.6
接写はピントを合わせ、中距離はノーファインダー。
かなり赤っぽいのですが、全部同じ色に上がります。
いつもどおり、私のプリントの鉄則は、
ノートリミング、トーンカーブで一定濃度に揃える、
これだけ。
吉田さんはいつも手放しで喜んで下さるのですが、
生徒さんはたいてい一貫しています、
「理解不能、なんでこんなものを撮ってるの?」
そのギャップを楽しむことにしているのですが、
お二人だけ、いつも何枚か貰って下さいます。
どうせ捨てるだけなので、ありがたい。
もしかすると、究極の運命は、どこに行こうと、
ゴミ箱かもしれませんが、そんなことはどうでもよい。
私はただ教室でだけ作品ごっこを楽しんでいるだけ。

その際、写真の内容については話題になりませんでしたが、
マニュアルでのピントの良さはよく評判になります。
お一人、「手持ちで、マニュアルでピント合わせると、
たいていずれます」
でも、私は写真を初めてから終始一貫してマニュアルで、
オートフォーカスを使ったのはたった1回。
ただし、コンタックスT2のような小型カメラは別。
ソニーα7等のデジタルカメラでのピント合わせは簡単です。
撮りたい方に、撮りたい距離まで近づいて、カメラを向け、
即座に拡大ボタンを押します。
(一部は、終始、液晶は拡大設定ができます)
ピントを合わせたいものをヘリコイドでピントを合わせます。
大抵は、そのままシャッターを押します。
液晶画面で構図を合わせることはしません。
45年も撮っているのですから、どう撮れるか分かっていますし、
第一、私は構図を作って作品を撮るなんて気持ちがないので、
撮影は実に簡単迅速です。
「見た、合わせた、撮った」という三拍子のテンポ。




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by Sha-Sindbad | 2018-04-20 23:29 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

1957 本領発揮(2017年10月11日ズマロン28㎜F5.6奈良町をそっと巡察)1 袋の中の錐


適材適所、という言葉があります。
どんな才能も、その活躍する場にあって、初めて開花する、
というような意味ですね。

中国戦国時代のお話です。
趙の公子平原君が国使として強国に乗り込むことになります。
平原君は自分の食客(簡単に言えば、居候です)から20人、
お伴に連れて行くことにします。
でも、19人は選べたのですが、残り1人が見つからない。

毛遂という目立つところのない男が自分から名乗り出ました。
平原君はしぶります。
3年居候していて、なんにも目立ったところがないのですから。
賢者は、袋の中の錐のように、すぐ切っ先が突き出るものだが、
君は3年の間まるで頭角を現さなかった。
連れて行くのは無理だよ。
すると、毛遂は平然と、
「だから、私を袋の中に入れて頂きたい、
そう申し上げているのです」
強国との交渉は、この毛遂の雄弁のお陰で成功します。
毛遂は自分の才能にふさわしい活躍の場を初めて得たわけです。

今、どうやら大谷選手も、大リーグに挑戦して、
日本に居たときよりも輝かしい活躍を展開しているようです。
彼もまた、彼の才能にふさわしい袋に入れてももらった錐のようです。

牽強付会でもうしわけありませんが、
ライカの戦前の名レンズ、ズマロン28mmF5.6というレンズを、
ロボグラフィで使う度に、毛遂を思い出してしまうのです。
地味なんだけど、堂々たる存在感を画像にプレゼントしてくれます。

平原君は、使命を果たして帰国する旅で、
毛遂を傍らから離すことなく、夢中になって語り合ったことでしょう。
私もこのレンズをもっと大切にしてあげなきゃ!

あなたは、毛遂のように、
ご自分の才能を発揮するにふさわしい袋に入ることができましたか?
私はいまだに我ながらおぼつかなく思っています、
自分にはなにか袋を切り裂けるような錐があったのかなあ?





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by Sha-Sindbad | 2018-04-17 17:54 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

1587 新大阪駅界隈(ズマロン28mmF5.6についても認識を新たに)Part3



ズマロン28mmF5.6には角型フードが用意されました。
ライカとしては珍しい長四角型で、しかも、
とても芸術的な作りで、
レンズに付けるとなかなかの風格なので、
かなり人気のようです。

レンズ先端に一点ねじ止めなので、
使っている間にねじがゆるんだり、
ぶつかった衝撃で落下してしまう危険があります。
透明の釣り糸でしっかりレンズに縛り付けていました。

先日、売却をいったん決意して、この釣り糸をカットしました。
今日は、フードは家に残しました。
ズマロン28mmF5.6を売ることをまだ考えている!
でも、撮影結果次第では、いや、もう少し手元にとどめよう、
そう思案しつつ撮っていたのですが、
こうやって90枚ちょっとを並べてみますと、
このレンズもズマロン35㎜F3.5にちっとも負けていない。
なんだか手放したくないな、という気持ちになりつつあるようです。





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by Sha-Sindbad | 2016-06-02 16:59 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

1587 新大阪駅界隈(ズマロン28mmF5.6についても認識を新たに)Part 2



でも、私の経済状態じゃ、そのうち、自由に生活を楽しめなくなりそう。
集めたレンズたち、萬年筆も少しずつ手放さなければならないでしょう。

28mm付近の画角、かなり気に入っています。
ところが、最強の布陣となってしまいました。
トポゴン25mmF4
エルマリート28mmF2.8第一世代
ズマロン28mmF5.6
オリオン28mmF6.3
いつかオリオンを残して、全部他家に嫁入り
させるより仕方がない、と覚悟しています。

でも、このような状況は多くのレンズたちに共通しています。

      ホロゴンとその伴星群、
      パンタッカー50mmF2、
      スピードパンクロ35mmF2、
      ゾンネタール50mmF1.1Soft、
      キノプラズマート25mmF1.5、

このレンズたちをのぞくと、
他のすべてのレンズたちとはいつかお別れすることになるだろう、
とすると、今回のこの撮影が今生のお別れかも(というのは、大げさですが)、
という緊張感があるので、
いつも撮影に力が入ります。

ところが、困ったことに!
ああ!
どのレンズもいとしい我が子、
かわゆうござる.....ククク......






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by Sha-Sindbad | 2016-05-30 23:55 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

1586 新大阪駅界隈(ズマロン28mmF5.6についても認識を新たに)Part 1



もうかなり古い話になりましたが、
5月14日土曜日、新大阪での二胡レッスン日でした。
レッスン会場に私の二胡を置いて、
ちょっと炎天と言いたくなるような街路に飛び出しました。
暑い日でした。
持ち出したのは、久々のセット。

  ソニーα7
  ズマロン28mmF5.6

このズマロン、筐体は35mmF3.5をもう少し上等にした作り。
作りの精密感という点では、ライカレンズのベスト5に入るでしょう。
描写力も35mmF3.5と同傾向。
温色傾向があって、あたたかく、しかも、精密感があります。
絞る必要がありません。

距離リングを調整するだけで、ノーファインダーで軽快に撮れます。
実際には、そうしないとしょうがない。
マイナス2に切り詰めると、炎天下のせいでしょうか、
液晶ファインダーがまったく見えません。

今回はこのレンズも初めてMマウントアダプタに付けました。
最短撮影距離が20cmに縮まるのですから、恐るべき威力です。
こんなときはピント合わせが絶対必要。
やむなくマイナス1.5と、ちょっと明るめにしました。
それでも、ピント合わせはもはや気配の領域にあります。
あったな、と思う気配を感じ取って、すかさずシャッターを落としました。
快調です。





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by Sha-Sindbad | 2016-05-29 16:23 | Summaron28/5.6 | Comments(0)

747 土砂降り(ズマロン28mmF5.6は雨だって平っちゃら)



一昨日SPレコード茶論の開催時間も近づき、
そろそろスカイプラザ浜大津に向けて出発しようとした途端、
ドッシャンバッシャーンというようなドラマチックな序奏付きで、
激しい雨が襲来しました。

子供の頃の夕立とはかなり趣きが違いますね。
むしろ雷を除けば、8月のハノイで体験したスコールそっくり。

いつまでもやまないので、とにかく出発。
スカイプラザが眼前に見える商店街脇道に来て、
アーケードが尽きるあたりで、しばらく待機しました。

    カメラはライカM9からエプソンRD-1xに切り替えました。
    なにもライカM9が惜しいわけではありません。
    エプソンに着けたズマロン28mmF5.6が実効42㎜なので、
    雨を捉えるにはこちらがふさわしいと踏んだからです。

雨脚が撮れないと、雨の雰囲気はでませんね。
ところが、雨脚をつかまえるのがなかなか難しい。

雨脚が撮れるのは、次の2つの場合がまず可能なようです。

    1 暗いバックに、左右どちらかから陽光が射したとき
    2 暗いバックに激しく雨が降り注ぎ、
     シャッタースピードが30分の1秒から125分の1秒ほど。

この程度で撮れるのですから、
昔活躍なさったグリコ犯ほど機敏じゃありませんね。
私でもなんとか撮れました。

そのとき撮った写真を7枚ごらん頂きましょう。

    でも、撮れたから、どうなの?
    なんて質問はなしにしましょうね。




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by Sha-sindbad | 2013-07-15 16:34 | Summaron28/5.6 | Comments(4)

255 疾走 (ズマロン28mmF5.6はライツの赤備えだった)



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ライカの戦前から戦後にかけての広角シフトは、
ちょっと貧弱で、次のようなものでした。

    1930年 エルマー35mmf3.5(16年)
    1935年 ヘクトール28mmf6.3(20年)
    1946年 ズマロン35mmf3.5(12年)
    1955年 ズマロン28mmf5.6(10年)
    1958年 スーパーアンギュロン21mmf4(5年)、ズミクロン35mmf2(11年)
    1965年 エルマリート28mmf2.8第一世代(7年)

括弧内は、一応、その後継と思われるレンズ登場までの期間。
だんだんと短くなっていますが、それでも、
世代交代は、今と比べると、悠久のときを経て行われていたのです。あ
しかも、当初は、実に長い間、エルマーとヘクトールだけで、
ライカの広角を支えていたのです。
それだけ、設計、制作が難しかったのでしょうか?
それとも、ニーズがなかったのでしょうか?

20年間、バルナックライカの超広角の一枚岩だったのが、

    ヘクトール28mmf6.3。

そのF値が暗いというので、作られたのが、

    ズマロン28mmF5.6。

とても小さなレンズなのに、高級感溢れるたたずまい。
赤ズマロンとあだ名された、愛すべきレンズ。
でも、たった半段明るくなっただけ。
牛歩もいいところです。

「もっと光りを」なんて、ゲーテ流に、
明るさを切望していたユーザーたちには不満だったかも知れませんね。

数年前、満を持して、ズマロン28mmF5.6を手に入れました。
まるで新品同様にピカピカでした。
f値が暗いだけで、その描写は、エルマリートに負けていません。
でも、とても瀟洒で柔和な描写。

ライカ社のその後のレンズポリシーが柔和な質感重視を捨てて、
いつしか、切れ味第1にシフトしていったように感じます。
おそらくツァイスとの、そして日本メーカーとの対抗上ではないでしょうか?

レンズメーカーの戦争がなければ、もっと長い間、
素敵な写真をユーザーに与え続けたのではないでしょうか?
近ごろのレンズ、日本製とほとんど区別がつかない感じがしますが、
気のせいでしょうか?
by Sha-sindbad | 2012-02-29 17:55 | Summaron28/5.6 | Comments(2)

218 配管 (ズマロン28mmF5.6は古色蒼然たるたたずまいで)



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ズマロン35mmF3.5の生産開始は1946年。
それから9年も遅れて、ズマロン28mmF5.6が生まれました。

35㎜によく似た4群6枚の設計なので、
28㎜が35㎜の開発を基礎にしたと考えることができそうです。

確かに、線が細く、それなのに、立体感のある画像、
とても地味だけど、コクと厚みのある色彩は、
この2本のレンズが兄弟関係にあることを示唆しているようです。

でも、どこか違うのです。
ズマロン35mmF3.5も大好きなレンズですが、
ズマロン28mmF5.6はまた格別の味わいがあります。
その味わいの源泉は、
結局は、古色なのかも知れません。
by Sha-sindbad | 2012-01-26 22:54 | Summaron28/5.6 | Comments(1)

168  自転車 (ズマロン28mmF5.6は既に最高のレンズだった)



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何ミリから超広角レンズなのでしょう?
私が写真を始めた頃は、28㎜さえ、超広角でした。

私も、定石どおり、ライカでは、50㎜から始めて、
35㎜、90㎜を経て、28㎜にと進んだのですが、
まるで歯が立ちませんでした。
私の技量が28㎜まで届いていなかったのです。

エルマリート28mmF2.8の第三世代でしたが、
早々に売り払ってしまいました。

一眼レフのヤシカコンタックスの28㎜も試しましたが、
これも失敗。

今でも、28㎜の撮り方が分かったわけではありませんが、
いつの間にか、大好きな焦点距離になっています。
そして、定石どおり、エルマリート28mmF2.8第一世代に。

でも、使って楽しいと思うのは、むしろズマロン。

とにかく美しい形の小型レンズで、
角形フードがとてもファッショナブル。

開放値が5.6と、とても暗いので、
さまざまな絞りを駆使したいカメラマンには向きません。
でも、私には、だから、いつも開放で撮れるという点で、
とても潔い、とてもシンプルな仕事レンズ。

そして、その描写力には、いつも舌を巻きます。
滋味だけど、見応えのある絵を作ってくれる、
そんな感じがするのですが........
by Sha-sindbad | 2011-12-05 21:45 | Summaron28/5.6 | Comments(4)