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レンズ千夜一夜

カテゴリ:Dallmeyer25/1.9( 40 )

2059 はんなりと(2018年7月19日奈良町をおぼろに歩くダルメイヤー25㎜F1.9)



昨日、ほんのちょっとした気持ちがそよいだのでしょうか?
銀塩フィルム時代に作った写真集の1冊を開いてみました。

「※※写真選集17 太宰の故地金木で想うはやはり太宰のこと」

なんて、「太宰」ならぬダサい題名が恥ずかしげもなく、
黒生地の布装の背表紙に、白字の型押しで刻印されています。
2005年に大阪長居の雲雀屋製本所で完璧に製本してもらった、
たった1冊の私家版写真集。

これが凄いのです。
製本したときのままにピッカピカの新刊本なのですから。
製本がかなり上質な上に、印刷がいい。
オリンパスP-400という昇華型熱転写プリンタのプリント。
知る人ぞ知る最高の写真プリンタの一つです。
一切の劣化が認められない、極上の印刷で、
私のいとしい写真たちが並びます。
ちゃあんと前書きお後書きも奥付もあります。
50枚ほど、金木界隈で私が撮った写真たちなのです。
たった2時間半滞在しただけなのに、一冊にしちゃう!
まさに今ブログでやっているのとかなり似た、大盤ぶるまい。

もちろんロボグラフィも含まれていますが、
大半はストリートフォト。
ほとんどホロゴンウルトラワイドの写真です。
ちょっと重すぎる仕事の重圧から逃れたいと、
しばし過ごしたリフレッシュ効果でしょうか?
今の私には絶対に撮れない気合いのこもった写真が並びます。
ちょっと涙をこぼしそうになりました。
「ああ、こんな時代もあったんだなあ.........
あの頃は、ああ、若かったなあ............
あの頃は、写真らしい写真をマジメに撮っていたなあ............」

当時の写真なら、人にアピールするかも知れません。
おっと正直にならなきゃ、ね。
本当は受けませんでした。
ホロゴンのような超広角写真は珍しすぎたようです。
それでも、まだ人に見せるつもりで撮っていたのですから、
まだ懲りてはいなかったようです。
でも、結局は懲りてしまい、
人に写真作品を見せるという気持ちを永遠に失ってしまいました。

今の私の写真は、自分だけの気持ちが生み出したもの、
人には分からないでしょう。
分かってたまるか!
という感じも少しありますが。

ということは、どういうことなんだろう?
ちょっと考えてしまいます。
頑固すぎるんじゃない?
やっぱり、歳をとったのかなあ?
それでも、全然反省の気持ちが起こらないのは、
私が社会からほとんど片足踏み出してしまい、
少しずつですが、隠者の境地に移りつつあるのかも知れません。
困惑、焦り、後悔、寂寥の気持ちは起こりませんね。
独りが一番!

今時のテレビや新聞を喜んで見ている人たちなんかと、
付き合いたいとは思わないし、
私の写真を見て欲しいなんて露ほども願いませんね。
自分の人生を築くため、自分の足で歩き、
自分の目で見、自分の頭で考え、感じ、
自分の言葉で語ろうとする人だったら、
付き合いたいし、私の写真を見てもらってもよいな、
そんな感じはまだ私の心に残っているのですが、
そんな人には滅多に会いません。

というわけで、私の数十冊の写真集は、
私とともに滅びてゆき、
かなり確実な噂では、もうしばらくしたら、
エキサイトがブログ事業から撤退し、
私のブログも消え失せてしまうようで、
そんな運命が脳裏に浮かびます。

でも、それで、私の営為が、私にとって無駄になるとは思いませんね。
ひたすら生き、ひたすら写真を撮り続けたから、
そんなこともでできたのであって、
私にとっては幸せな思い出ばかりだし、
その後もなお人生を愛し、爽やかに生き続けることにしましょう。
そんな事ができる方が遙かに大切ですね。

さて、今回はそんな隠者にふさわしい、おぼろレンズです。
ダルメイヤーの廉価版ペッツヴァールコピーレンズ、
ダルメイヤー25㎜F1.9。
このレンズの穏和、柔和な地味描写を前にしますと、
静かに一つうなづいてしまいます。
黄昏の私にはかなり似合ったレンズかも知れないな?

たそがれどきのレンズ。



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by Sha-Sindbad | 2019-02-23 17:51 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1990 習慣(2018年1月20日ダルメイヤー25mmF1.9新大阪の休憩時間に活躍)2 君のためなら


先日、奈良駅に向かうJR大和路線快速に乗っていました。
JR大阪駅で乗り込んだとき、2つ空席を見つけました。
私はかなりすばしこいのです。
とくに妻と一緒のときの慣行が新婚以前からできています。
結婚したとき、「君のためならなんでもするよ」と、
約束したせいです。

つまり、電車に乗車したとき、一席しか見つからなければ、
妻が座り、私が立つ。
今回は空席が2席です。

私も座れそう!
まず、近場の席にさっとバッグを置き、
別のドアから乗り込んだ妻に、手を上げて「見つけたよ」と合図。
でも、よく考えると、バッグをもう1つの席に置いてから、
妻用のベターな位置にある席に立って、妻を待てばよかった。
妻はほぼ満員に近い人ごみを縫ってやってきて、
すっと私の席に座りました。

たいていのご夫婦では、そんな状況でも、奥様が譲る側に回り、
50年配を超えると、どちらかと言うと、旦那優先のようです。
私は自分の言葉を遵守します。
記憶力は悪いのに、自分がした約束は覚えています。
これは妻が超絶的に記憶力が良いせいもあります。
だから、何年経っても、ずっとかしずく側に据え置き状態。

でも、今回の場合、かなり疲れて、JR大和路線に乗り込んだのですから、
私も一席確保して、座っても良かった。
でも、哀れ、私はもう1つ、遵守していることがあった!
「レディファースト」
今時、死語ですね。
でも、私は自分が採用した路線はずっと守る人間。

妻が私の守っている席に、乗客を縫ってたどり着くのを待つ間に、
別の女性ももう一つの空き席に気づいて、妻に続いてやって来ました。
こうなると、その女性の前で、もう1つの空き席にすっと座って、
「早いもの勝ち、これがこの世の絶対真理ですねえ、すまないねえ」
なんて、澄ましたりはできません。

人間って、こんな風にある決断、ある選択が何十年経っても有効、
ということがあるものですね。
怖いですねえ。



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by Sha-Sindbad | 2018-07-10 23:03 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1989 狭き門(2018年1月20日ダルメイヤー25mmF1.9新大阪の休憩時間に活躍)1 狭き門


「狭き門より入れ、
滅びに至る門は大きく、その道は広く、これより入るものおほし。
命に至る門はせまく、その道は細く、これを見出すもの少なし。」

マタイ伝のイエスの言葉ですね。
いろいろな意味がありますね。
だから、生きている言葉なのかも知れません。

私の尊敬する先輩がはるか昔に語った言葉を思い出しました。

   「ぼくは、狭い道と広い道、2つのどちらに進むか、
   そんな選択を迫られたとき、いつも狭い道を選んできました。
   一度も後悔したことはありません」

今頃どうしておられるでしょうか?
今でもお元気で、狭く、でも高みにつながる道を上って行く、
そんな人生をお送りになっていることを祈りたいですね。

私は、そこまで高邁な意識があったわけではないのですが、
どうも狭くて、いつか袋小路のたどりつく道ばかり歩いて来た、
そんな感じがしてなりません。

その証拠に、今だに路地裏ばかり彷徨っていますね。
路地って、たいてい行き止まりですね。
まさに自分の人生をそっくり反映しているのかも知れませんね。

でも、そんなデッドエンドにぶつかってもぶつかっても、元気。
どうやらその秘密は、私が片隅になにか別世界への扉を見つけるから、
そんな感じがしています。
その別世界はただの想像の産物であることは認めます。
私の人間性を高めるものでもなんでもありません。
でも、生きる慰め、次のステップに踏み出す弾みになってくれます。
だから、たとえ孤独であっても、心を弾ませ、にっこりできます。

価値あるものを創造することなどできなくても、平気です。
それがどうした?
価値あるものを創造できる人って、限られているじゃないの?
価値あるものを味わえる感受性を失わなければ、
人生は十分生き甲斐があるってものじゃないかな?

私が入って行く道が「命に至る門」につながっているかどうか?
あらかじめ分かりっこありませんね。
ひたすらどしどしと前に向かって歩いて行くだけです。

一つだけ、余計なこと。
はっきり分かっていることがあります。
差し迫った用もないのに、携帯を眺め続けること、
これは絶対に「命に至る門」にはつながりません。
近眼、老眼、近視眼思考、朦朧頭脳にはしっかりつながっています。
さなきだに少ない創造的な思考力をすり減らし、
頭脳を、雑多で無用な情報が煙らせ、早く衰えさせ、
いつか、なんの図柄もない灰色のジクソーパズルに変えてしまいます。
携帯は、視野暗き道につながっていることだけは確かですね。
携帯こそは「暗き門」なのかも知れません。



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by Sha-Sindbad | 2018-07-07 14:50 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1988 古色(2017年10月6日ダルメイヤー25mmF1.9大阪加美の下町で震え)


私が音楽の中で最大に愛するものと言えば、
女性の歌声です。
大好きな歌手が一杯います。
桂銀淑さん、山口百恵さん、イ.ソニさんも大好きな歌手です。
スミ・ジョーさん、キャスリーン・バトルも劣らず好きです。
でも、私がその歌声を聞く度に、心の底から驚きと喜びと讃歎を感じる、
ウルトラスペシャルな歌手が3人居ます。

   マリア・カラス
   キルステン・フラグスタート
   キャスリーン・フェリア

つい今さっき、最後のキャスリーン・フェリアに仰天させられました。
先ほども、彼女の歌をたっぷり登録しているサイト、
Classical Music goturhjem2所収の1曲です。

    Kathleen Ferrier singing a medley while playing the piano.

        https://www.youtube.com/watch?v=k2wwGX9kkgs&list
        =RDDP0M1omMFQg&index=11

聴いたことのないイギリス風の軽い歌のピアノ弾き語りなのですが、
もしかすると、彼女自身の即興かも知れません。
わきたつような喜びに弾ける歌声と笑い、
二度の耳にできないと思えるほど、神秘な艶を帯びた輝かしい響き、
神が与えたもうた唯一無二のコントラルトの声の最上の瞬間は、
このときだったかも知れない?
そんな風に思いたい位に、初々しい歌声。

たった41歳で乳ガンのために世を去りました。
密かに忍び寄る死の予感が彼女の今に深い陰影を与えて、
このひとときをなおさらに尊いものにしたのでは?
そんな想像をさせてしまうほどに、光に満ちています。

いつもながらの我田引水で申し訳ないのですが、
キャスリーン・フェリアの古いモノーラル録音を聴いていますと、
銀塩モノクローム写真の味わいにとても似ている、
そう感じてしまいます。
現代のデジタル録音を考えますと、音質はよくありません。
でも、デジタル録音に人肌の暖かみを感じることができません。
デジタル写真とそのあたりの感触が平行しています。

コンピュータグラフィックスにはめ込まれた現代スターたちと、
ジャン・ギャバン主演の仏映画「現金に手を出すな」との差。
ルート・ロイベリック主演の「菩提樹」も思い出しますね。

今回のダルメイヤーの廉価版Cマウントレンズ、
ダルメイヤー25㎜F1.9E
なぜか古いモノクロ映画の味わいを出してくれます。

こんな写真を楽しいと思う人間そのものが時代遅れだ!
そう言われるのがオチですが、構いません。
大阪の下町、平野区の加美の路地裏が、
まるでタイムマシーンに乗って撮ったかのように、
古き良き時代の香りを帯びるようです。
こうしてこのチビレンズの写真を観る度に、
これ一本きりでもいいな、
そう本気で考えてしまいます。



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by Sha-Sindbad | 2018-07-05 20:46 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1899 バス道へ(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)3 カメラが杖



仕事に就いていた頃の自分をふっと思い出しました。
そして、現在の自分と比べ合わせて、笑ってしまいました。
かなり変った、そんな感じがします。
当時は、決して人にたずなを取られない、
いつも人よりも遠くを見ていなければならない、
そんな気持ちが行動を律していたようです。
私は実のところ抜け作君なのですが、
修羅場に強いところがあって、なんとかしのいでいたようです。

退職後まもなくは、惰性でしょう、
そんな習性が少しは残っていたようです。
でも、近頃、はっと気づきました。
なんだか肩肘張る習性が消えてくれたようだ。
ダルメイヤー25㎜F1.9のウルトラボケ写真など、
在職中だったら、「なんだ、こんなゴミ写真!」だったでしょう。
そんなゴミ写真をせっせとブログに掲載している。

自分じゃ、昔の自分と今の自分とは一緒だ、そう信じてきました。
でも、そうじゃなさそうです。
「こんな写真、あんまりボケすぎて、心になんにも響いてこない」
そうおっしゃる方が多いでしょうね。
それで良いのです。
私は自分の写真を人の心に届かせたいなんて、
毛ほども思わなくなっているからです。
自分の心に届かせたい、それだけ。
シーザーの戦勝報告「来た、見た、勝った」じゃなく、
「歩いて、見て、撮った」、
この行為が私そのものなので、それが全てですから。

20世紀のユダヤ哲学者マルティン・ブーバーの一節を
なぜか思い出しました。
詳しいことは覚えていません。
ブーバーが野を散策していたときのことです。
巨木に出会ったのです。
実に堂々たる存在感を感じて、
哲人は手にしていた杖を幹に当てて、
ぐいと押しました。
すると、巨木が押し返し、
その瞬間、哲人は巨木と心を通じ合った、
そんな感覚を抱いたのです。

我田引水で申し訳ありませんが、感じます、
私も同じだなあ。
私が哲人、路傍が巨木、カメラが杖、
そして、撮られたロボグラフィが交わりの記憶。

在職時代の鎧を完全に脱ぐことができたから、
そんな気持ちに素直に浸れるようになってきた、
そして、路傍の見捨てられたものたちと、私とは、
互いに区別がつかない、同一の次元に結ばれている、
私は今この瞬間そう悟ったようです。





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by Sha-Sindbad | 2017-10-26 23:23 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1898 西九条(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)2 中也の詩



ダルメイヤー25㎜F1.9を手に、
いかにも浪速の下町らしい大阪西九条を撮りながら、
私は中原中也の詩「汚れっちまった悲しみに……」を
静かに口ずさんでいた、なんて書くと、
ちょっとかっこいいかもしれませんね。
残念ながら、私にそんなキザな高尚趣味はありません。

でも、このレンズの西九条写真をブログにアップするために、
ブログ用に小型化していると、
そのいかにもダークに汚れた写真たちには、
なにか詩のような叙情がどんよりと垂れ込めているな、
そう言えば、「「汚れっちまった悲しみ、。。」なんて詩があったな?

現代は便利ですね。
この言葉をグーグル検索するだけで、中也さんの詩全部が見つかります。
詩の門外漢にもなんだか詩人の気持ちがよーく分かるような、
そんな単刀直入の切れ味がある詩ですね。
 
   汚れっちまった悲しみに
   今日も小雪の降りかかる
   汚れっちまった悲しみに
   今日も風さえ吹きすぎる

   汚れっちまった悲しみは
   たとえば狐の革裘(かわごろも)
   汚れっちまった悲しみは
   小雪のかかってちぢこまる

   汚れっちまった悲しみは
   なにのぞむなくねがうなく
   汚れっちまった悲しみは
   倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む

   汚れっちまった悲しみに
   いたいたしくも怖気(おじけ)づき
   汚れっちまった悲しみに
   なすところもなく日は暮れる……

でも、この詩を詠んでいると、透明感が漲っていて、
なんだか、この詩にも、詩人にも、汚れきったところなど、
どこにもないんじゃないかな、という感じがしてきます。
それに引き換え、私の写真、
このダルメイヤーに限らず、どんなレンズを使おうとも、
どこか汚れた感じがいつもべったり付着しているようです。
どうも、レンズにもカメラにも責任はなく、
私にその原因があるんじゃないかな、という気がしてきました。



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by Sha-Sindbad | 2017-10-24 22:43 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1897 近鉄奈良駅まで(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)1



ダルメイヤーの極小のCマウントレンズ、

  Dallmeyer25/1.9

ペッツヴァールタイプの小型レンスです。

すでに33回も記事を作っています。
ご覧になったら、お分かりのとおり、
ファンタジー一筋のレンズです。

35mm用のいわば横綱相撲をとるレンズたちが続きましたので、
オリンパスEP-L1で、いわば片手間に撮った行きずり写真を、
3回に分けて、さらっとごらん頂きましょう。




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by Sha-Sindbad | 2017-10-24 15:02 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1798 元町の春(2017年4月8日神戸元町とダルメイヤー25㎜F1.9、ともに歌った)


ピカソの生涯の作品数は軽く10万点を超えているのだそうです。
どうやら、インスピレーションによってアイデアが浮かび、
じっくりと構想を練って、やおら製作に取りかかったなんてことは、
なかった!

垂直に立てた透明アクリル板の向こうにピカソが座り、
バンバン描きまくっては消し、消しては別の絵を描きまくる、
そんなシーンが撮影されていました。
絵を描くことはまるで呼吸することだったのです。
我描く、故に我あり。
そんな画家だったのでしょう。

私は芸術家じゃなくて、ただの写真好きですが、
ピカソのように、撮りたいですね。

私の初期の写真の師匠は写真家田島謹之助ですが、
彼はよく言ったものでした、
「良いシーンに出会ったとき、カメラを向ける前に、
どんな写真になるか、どんな写真を撮りたいか、
分かってなきゃダメですよ」
私のように、「わっ、いい!」、そう思った瞬間に、
いきなりシャッターを落としてしまう、そんな人間は、
所詮、田島さんの不肖の弟子に終わる運命でした。

それからずっと私の撮り方は変りません。
でも、私が田島さんの勧めどおりの写真家になった、
なんて可能性はいくら考えてもありません。
ロボグラフィに出会った瞬間にシャッターを落とす、
その醍醐味こそ、私の写真の喜びなのですから。
その結果どんな写真が撮れるか?
そんなことはどうでもいいじゃない?

そんな私に神戸の町は楽しいですね。
奈良、大阪では出会えない、そんなシーンが一杯。
4月8日は神戸アブニールコンサートの日でした。
そんな日でもカメラを持参して、
リハーサルの前後に48枚撮りました。

ダルメイヤー25㎜F1.9付きオリンパスEP-L1。
ペッツヴァールだと言われている廉価版Cマウントレンズ。
でも、ロボグラフィ適性は抜群です。

私の友人の一人は言い切ります、
これ一本あればいい!
私はそこまで言い切る自信はありませんが、
なにかの災害で、このレンズ一本だけが残されても、
一生写真を楽しむ人生を送れるだろう、
そんな確信はあります。





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by Sha-Sindbad | 2017-05-16 17:56 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1675 神戸元町(久しぶりにダルメイヤー25㎜f1.9を使ってみた)Part 2



レンズの描写には3種類あるようです。
私の表現方法でしかないのですが、
① 現実をより面白く見せてくれる。
② 現実をより面白くなく見せてくれる。
③ ①②のどちらでもない。

極めて主観的、独りよがりな分類であることは認めます。
でも、これで十分、私はそう感じています。
あなたにとっても、これで十分。
写真を世界にアピールしたい人、
写真で思う通りの表現を実現したい人には無縁の分類法。
「表現」という言葉が入っていないのは、
外部に向かっても、内部に向かっても、
写真でなにかを表現したいなんて、考えないからです。
写真は求心的で十分。
外界をひたすら自分に向けて歌わせたい、
ただそれだけ。

ダルメイヤー25㎜F1.5は断然①。
よく歌ってくれます。





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by Sha-Sindbad | 2016-11-16 15:44 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1675 神戸元町(久しぶりにダルメイヤー25㎜f1.9を使ってみた)Part 1


もしCマウントレンズを一本だけ残して、あとは棄てよ、
そう神様に命じられたら、何を残すだろうか?
そんな思考実験をときどきやってみることがあります。
Cマウントレンズだったら、やっぱりこれかな?
それがダルメイヤー25㎜F1.9。

私は、いつも思うのですが、
これが16ミリムービーカメラ用のレンズだとしたら、
35㎜スチールカメラのレンズはどうしてもっと歌ってくれないんだろう?
どこか私の方が思い違いをしているのでしょうけど、
種々のCマウントのレンズを使っても、印象は同じ。
とにかく楽しく歌ってくれます。
そんなCマウントレンズの廉価版の白眉がこれ。




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by Sha-Sindbad | 2016-11-13 23:00 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)