人気ブログランキング |

レンズ千夜一夜

カテゴリ:Dallmeyer25/1.9( 43 )

2114 いつもの街(2018年12月1日ダルメイヤー25mmF1.9が茫洋とメタモってくれた)



新大阪での二胡レッスンの合間にロボグラフィを楽しむ、
これがこの数年の楽しみ。
2018年12月1日、オリンパスE-PL1を持ち出しました。
レンズは、ダルメイヤー25㎜F1.9。
ペッツヴァールレンズの流れを汲む、
ダルメイヤーの小型映画用レンズです。

このレンズを使う度につくづく思います。
これ一本あれば、いいなあ。
ホロゴンという永世の伴侶がいるのに、すっかりそのことを忘れて、
そんな想いがこみ上げてくるのですから、不思議です。

長年、伴侶一筋の謹厳な人生を送ってきたあなたが、
ある日、道でふと見かけた女性になぜか恋をしてしまう、
そんな人生の落とし穴的存在なのかもしれません。

ローマの将軍のアンブローシウスだったと思いますが、
長年連れ添った貞淑で絶世の美女の妻を離縁してしまいます。
友人が尋ねました、

 「なんであんなに賢く美しい奥さんを離縁したんだ?」

アンブローシウスは自分の革のサンダルを指さして、言いました、

 「このサンダル、実は足に痛いんだが、  
  きみは、それがどこか判るかい?」

でも、そんな女性が実のところ、
傍から見れば、なんの魅力もない人である、
なんてこともよくあるようです。
あなたが恋した女性、
傍から見れば、なんの魅力もないように見えて、
実はとても言葉では言い表せないような魅力を隠しているかも知れません。
ということで、あなたも、人生一度きりです、
がんばって恋に落ちてください。
私は神さまが与えてくれた伴侶とずっと一緒にいますから。

レンズでは、時々、
そんな不意打ちの恋いに落ちてしまうのも乙なものです。
ダルメイヤー25㎜F1.9はまさにそれですね。

でも、私が並べた写真をご覧になって、
あなたはおっしゃるかもしれません、

  「どこが魅力なの?
  ただの平凡なボケレンズじゃないの?」

そう、それでよいのです。
お互い、自分の人生の中で、神さまがくれたセンスでもって、
趣味の人生を送るのです。
誰はばかることがありますか?

昔、男がとんでもないことをうそぶくのを傍観して、
呆然となったことがあります。

  「ぼくはねえ、
   二人に同時に恋をすることができるよ、
   ハッハッハー」

そんなアホなあ...
あんた、二人の女性に恋される顔かねえ?

レンズに限っては、何本に恋してもさしつかえありません。
あなたがレンズフェチであれば、
がんばって、魅力的なレンズをどんどんみつけてください。

新大阪で、レッスンの合間に撮った写真を並べてみました。
かつては新興開発地であった街が半世紀でかなり古びただけ、
古都奈良のような風情が醸し出されてきたわけでもありません。
ただ、古びただけ。
でも、ダルメイヤーも私もびくともしません。
どんな平凡な古市街でも、なにかロボグラフィが見つかるものです。
ただし、新興住宅地はごめんですが。





b0226423_21323078.jpg
b0226423_21321261.jpg
b0226423_21174353.jpg
b0226423_21173208.jpg
b0226423_21165154.jpg
b0226423_21164596.jpg
b0226423_21163976.jpg
b0226423_21163263.jpg
b0226423_21162276.jpg
b0226423_21161546.jpg
b0226423_21160794.jpg
b0226423_21160168.jpg
b0226423_21155441.jpg
b0226423_21154209.jpg
b0226423_21153433.jpg
b0226423_21150841.jpg
b0226423_21092918.jpg
b0226423_21092372.jpg
b0226423_21091621.jpg
b0226423_21091058.jpg
b0226423_21090321.jpg
b0226423_21085280.jpg
b0226423_21084441.jpg
b0226423_21083896.jpg
b0226423_21082817.jpg
b0226423_21081730.jpg
b0226423_21080936.jpg
b0226423_21080213.jpg
b0226423_21075744.jpg
b0226423_21074199.jpg
b0226423_21073178.jpg
b0226423_21072690.jpg





by Sha-Sindbad | 2019-09-14 21:23 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

2102 (2019年3月29日ダルメーヤー25㎜F1.9が奈良の神社森でアーシング)



先日、インド料理店で、妻と二人で私の誕生祝いをしました。
と言っても、「Happy birthday to you」なんて歌うわけでなく、
ただ食事を頂いただけなのですが、面白いことがありました。

そのインド料理店、一ヶ月ほど前に開店したばかり。
私はインド料理店を見つけると、必ず入ります。
ナンが大好きなのです。
韓国料理店と双璧でしょう。

昔、西遊旅行でカラコルムハイウェイ、フンザのジープ旅行を
楽しんだことがありました。
もちろんインド料理が主体となるのですが、
一番嬉しかった思い出もインド料理のことでした。

エピソード1

田舎町の料理店でランチを頂いた後、
一人、近くを撮影するため店を出ようとしたときのこと。
ふっと入り口近くの地面に目をやりますと、
私たち一行のランドローバーの運転手たち5人の車座。
砂漠をラクダでわたるアラビア部族民のように、
パキスタンのカラコルムハイウェイや山岳地帯の悪路を
まるで平地のように楽々とすっ飛ばすジープ野郎たち。
回教徒ですが、ヒンズー教徒並に階級差が厳然と存在するそうで、
ランドローバーの運転手たちは最下層カーストだと聴きました。

そのリーダーがにっこり笑って手招きして、車座に招待してくれました。
これは私も同程度のカーストと見抜かれたこともありそうですが、
私が運転手たちといつも対等に挨拶、笑顔を交わしていたお陰でしょう。
いつものことですが、私は、一家の伝統で、階級差など認めず、
職場でも部下たちにも、そして目上にも、
常に対等のスタンスで付き合う人間でしたから、
運転手たちの輪に入って、砂だらけの地面に腰を下ろすのも平気。

隣の男が私にナンを手渡してくれました。
例の通り、不浄の左手を使わずにだったと思いますが、
私の方はもしかすると、その左手でうけとったかも知れません。
でも、右利きなので、ナンを右手でちぎると、
車座の中央に置かれた小さな皿にナンを突っ込んで頂きました。
そのおいしかったこと。
旅の間、挨拶以外には、一言も会話を交わすことはありませんが、
人間関係、本当は、言葉など不要ですね。

エピソード2

この旅では、もう一つ、ナンについての懐かしい記憶があります。
カラコルムハイウェイの西側の山中にジープで這い上り、
何泊かしました。
今でも忘れることのできない、魂のふるさとのような山間の里に一泊。
早朝の谷間の村の展望はさながら桃源郷でした。

アフガニスタンからの亡命者たちのナンの店に入りました。
巨大な釜の内側に大きなナンをベタンと貼り付けます。
ごうごうたる炎。
しばらくして出来上がったナンは座布団ほどもある分厚いナンでした。
一切れずつ私たちに手渡してくれました。
この出来立て熱々のナンのおいしさは格別でした。
一生、忘れないでしょう。


こんな風にインド料理にはよい思い出ばかりなので、
ちょうど良い機会と、妻と二人で入りました。
まだ午後6時過ぎなので、店全部を借り切ったような具合。
女性が出てきて、大きく分厚いカバーのメニューを手渡しくれました。
メニュー3頁目がコースメニュー。
目が飛び出ました。
「農薬野菜と。。。。」なるサラダが最上段。
「無農薬野菜」のとんでもない誤植であることは、
次の頁のメニューの先頭は「無農薬野菜」でしたから、それは確か。

推測するに、原稿を書いた人は正しく記載したのです。
でも、メニューらしく装飾を凝らした頁を製作するプリント段階で、
誰かが一個所だけ「無」を忘れたのでしょう。
でも、一般的に言えば、絶対に誰も間違う筈がないほどに、
べらぼうな致命的ミス。

早速ウェイトレスさんに指摘してあげました。
愕然とした面持ちでした。
彼女も初めて気づいたのです。
当然ですね。
気がついているのに、平気で客に出す人はいませんね。

間違うにも事欠いて、こんな間違いを犯すなんて、
とは思ったのですが、このようなミスは起こりがちです。
でも、不思議に思ったことが一つ。

このお店、すでに開店して一ヶ月ほど経つのです。
私が見るまでに、このメニューを何人の人が見たでしょうね?
それなのに、誰一人からも脱字の指摘がなかった!
なぜでしょうか?

① 誰一人、気づかなかった?
それはないでしょう。
ディナーのディッシュごとにやや大きめの活字で書かれている部分。
しかも、その先頭!
誰でも一瞬のけぞったでしょう、
「農薬野菜だって? そんなべらぼうなあ!」

② 気づいたけど、わざと指摘しなかった?
ぜんぜんおいしくなかった!
だから、仕返しにわざと意地悪してやったのだ!
というのならわかりますが、それは、食べてからのお話。
メニューをチェックするのは、食べる前。
どなたも初めての来店客ばかりのはず。

③ 幾人もの人から指摘を受けたけど、ウェイトレスの女性、
いつも驚いた顔をしても、インド人店長には知らせず、
脱字の「無」を書き加えることもしてこなかった?
でも、開店した最初の日から指摘を受けた可能性はあるのに、
店で働き始めたばかりの女性がそんな意地悪をするとは思えませんね。
しかも、そんなことをすれば、インド人店長からは、
日本人なのに、最初から気づいていなかったんだろう、
客から指摘されてもわざと黙っていたんだろうと、
当然の疑惑を受けるのが落ち。

どうやら、開店1ヶ月もしてから私が初めて脱字を指摘した事実は
厳然として揺るがないようです。
というわけで、お誕生日早々、謎に頭を絞る羽目になっています。
未だに答えは見つかりません。

さて、アーシングウッドをダルメイヤー25㎜F1.9で撮りました。
このレンズ、どうらやペッツヴァールのレンズデザインだとのことです。
たしかに周辺はぐるぐるボケ。
でも、中心部はかなり見事な像を結びます。
完全な廉価版のおそらく8㎜用レンズ。
でも、当時の使用者たちはこのレンズにかなり満足していたのではないでしょうか?
まるでチャップリンの初期無声映画の画像みたいなのですから。
おかげで、私もよく持ち出します。
本ブログの記事も40回を超えていますが、
40回を超えたレンズはほんの数本。
廉価版ですが、私にとっては愛蔵レンズなのです。




b0226423_21081229.jpg
b0226423_21075148.jpg
b0226423_21073759.jpg
b0226423_21073047.jpg
b0226423_21072294.jpg
b0226423_21071654.jpg
b0226423_21070240.jpg
b0226423_21065513.jpg
b0226423_21064883.jpg
b0226423_21064212.jpg
b0226423_21063589.jpg
b0226423_21062878.jpg
b0226423_21062282.jpg
b0226423_21061408.jpg
b0226423_21060712.jpg
b0226423_21060087.jpg
b0226423_21055462.jpg
b0226423_21054795.jpg
b0226423_21054058.jpg
b0226423_21053446.jpg
b0226423_21052660.jpg
b0226423_21051795.jpg
b0226423_21050979.jpg
b0226423_21050236.jpg
b0226423_21045680.jpg
b0226423_21044968.jpg
b0226423_21044181.jpg
b0226423_21043239.jpg
b0226423_21042571.jpg
b0226423_21041825.jpg
b0226423_21040821.jpg
b0226423_21040180.jpg
b0226423_21035476.jpg
b0226423_21034246.jpg
b0226423_21033185.jpg
b0226423_21032073.jpg
b0226423_21031231.jpg
b0226423_21030313.jpg
b0226423_21023246.jpg
b0226423_21021504.jpg
b0226423_21015869.jpg
b0226423_21012322.jpg
b0226423_23182006.jpg
b0226423_23180476.jpg
b0226423_23173437.jpg
b0226423_23171746.jpg
b0226423_23080201.jpg
b0226423_23074814.jpg
b0226423_23073797.jpg
b0226423_23072644.jpg






by Sha-Sindbad | 2019-08-04 21:18 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

2102 (2019年3月29日ダルメーヤー25㎜F1.9が奈良の神社森でアーシング)



先日、インド料理店で、妻と二人で私の誕生祝いをしました。
と言っても、「Happy birthday to you」なんて歌うわけでなく、
ただ食事を頂いただけなのですが、面白いことがありました。

そのインド料理店、一ヶ月ほど前に開店したばかり。
私はインド料理店を見つけると、必ず入ります。
ナンが大好きなのです。
韓国料理店と双璧でしょう。

昔、西遊旅行でカラコルムハイウェイ、フンザのジープ旅行を
楽しんだことがありました。
もちろんインド料理が主体となるのですが、
一番嬉しかった思い出もインド料理のことでした。

エピソード1

田舎町の料理店でランチを頂いた後、
一人、近くを撮影するため店を出ようとしたときのこと。
ふっと入り口近くの地面に目をやりますと、
私たち一行のランドローバーの運転手たち5人の車座。
砂漠をラクダでわたるアラビア部族民のように、
パキスタンのカラコルムハイウェイや山岳地帯の悪路を
まるで平地のように楽々とすっ飛ばすジープ野郎たち。
回教徒ですが、ヒンズー教徒並に階級差が厳然と存在するそうで、
ランドローバーの運転手たちは最下層カーストだと聴きました。

そのリーダーがにっこり笑って手招きして、車座に招待してくれました。
これは私も同程度のカーストと見抜かれたこともありそうですが、
私が運転手たちといつも対等に挨拶、笑顔を交わしていたお陰でしょう。
いつものことですが、私は、一家の伝統で、階級差など認めず、
職場でも部下たちにも、そして目上にも、
常に対等のスタンスで付き合う人間でしたから、
運転手たちの輪に入って、砂だらけの地面に腰を下ろすのも平気。

隣の男が私にナンを手渡してくれました。
例の通り、不浄の左手を使わずにだったと思いますが、
私の方はもしかすると、その左手でうけとったかも知れません。
でも、右利きなので、ナンを右手でちぎると、
車座の中央に置かれた小さな皿にナンを突っ込んで頂きました。
そのおいしかったこと。
旅の間、挨拶以外には、一言も会話を交わすことはありませんが、
人間関係、本当は、言葉など不要ですね。

エピソード2

この旅では、もう一つ、ナンについての懐かしい記憶があります。
カラコルムハイウェイの西側の山中にジープで這い上り、
何泊かしました。
今でも忘れることのできない、魂のふるさとのような山間の里に一泊。
早朝の谷間の村の展望はさながら桃源郷でした。

アフガニスタンからの亡命者たちのナンの店に入りました。
巨大な釜の内側に大きなナンをベタンと貼り付けます。
ごうごうたる炎。
しばらくして出来上がったナンは座布団ほどもある分厚いナンでした。
一切れずつ私たちに手渡してくれました。
この出来立て熱々のナンのおいしさは格別でした。
一生、忘れないでしょう。

そんな風にインド料理にはよい思い出ばかりなので、
ちょうど良い機会と、妻と二人で入りました。
まだ午後6時過ぎなので、店全部を借り切ったような具合。
女性が出てきて、大きく分厚いカバーのメニューを手渡しくれました。
メニュー3頁目がコースメニュー。
目が飛び出ました。
「農薬野菜と。。。。」なるサラダが最上段。
「無農薬野菜」のとんでもない誤植。
次の頁のメニューの先頭は「農薬野菜」でしたから、それは確か。
推測するに、原稿を書いた人は正しく記載したのです。
でも、メニューらしく装飾を凝らした頁を製作するプリント段階で、
誰かが一個所だけ「無」を忘れたのでしょう。
でも、一般的に言えば、絶対に誰も間違う筈がないほどに、
べらぼうな致命的ミス。
早速ウェイトレスさんに指摘してあげました。
愕然とした面持ちでした。
彼女も初めて気づいたのです。
当然ですね。
気がついているのに、平気で客に出す人はいませんね。

間違うにも事欠いて、こんな間違いを犯すなんて、
とは思ったのですが、このようなミスは起こりがちです。
でも、不思議に思ったことが一つ。

このお店、すでに開店して一ヶ月ほど経つのです。
私が見るまでに、このメニューを何人の人が見たでしょうね?
それなのに、誰一人からも脱字の指摘がなかった!
① 誰一人、気づかなかった?
それはないでしょう。
ディナーのディッシュごとにやや大きめの活字で書かれている部分。
しかも、その先頭!
誰でも一瞬のけぞったでしょう、
「農薬野菜だって? そんなべらぼうなあ!」
② 気づいたけど、わざと指摘しなかった?
ぜんぜんおいしくなかった!
だから、仕返しにわざと意地悪してやったのだ!
というのは、食べてからのお話。
メニューをチェックするのは、食べる前。
どなたも初めての来店客ばかりのはず。

③ 幾人もの人から指摘を受けたけど、ウェイトレスの女性、
いつも驚いた顔をしても、インド人店長には知らせず、
脱字の「無」を書き加えることもしてこなかった?
でも、開店した最初の日から指摘を受けた可能性はあるのに、
店で働き始めたばかりの女性がそんな意地悪をするとは思えませんね。
しかも、そんなことをすれば、
日本人なので、最初から気づいていなかったんだろう、
客から指摘されてもわざと黙っていたんだろうと、
店長の当然の疑惑を受けるのが落ち。
どうやら、開店1ヶ月もしてから私が初めて脱字を指摘した事実は
厳然として揺るがないようです。
というわけで、お誕生日早々、謎に頭を絞る羽目になっています。
未だに答えは見つかりません。

さて、アーシングウッドをダルメイヤー25㎜F1.9で撮りました。
このレンズ、どうらやペッツヴァールのレンズデザインだとのことです。
たしかに周辺はぐるぐるボケ。
でも、中心部はかなり見事な像を結びます。
完全な廉価版のおそらく8㎜用レンズ。
でも、当時の使用者たちはこのレンズにかなり満足していたのではないでしょうか?
まるでチャップリンの初期無声映画の画像みたいなのですから。
おかげで、私もよく持ち出します。
本ブログの記事も40回を超えていますが、
40回を超えたレンズはほんの数本。
廉価版ですが、私にとっては愛蔵レンズなのです。

by Sha-Sindbad | 2019-08-03 12:59 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

2059 はんなりと(2018年7月19日奈良町をおぼろに歩くダルメイヤー25㎜F1.9)



昨日、ほんのちょっとした気持ちがそよいだのでしょうか?
銀塩フィルム時代に作った写真集の1冊を開いてみました。

「※※写真選集17 太宰の故地金木で想うはやはり太宰のこと」

なんて、「太宰」ならぬダサい題名が恥ずかしげもなく、
黒生地の布装の背表紙に、白字の型押しで刻印されています。
2005年に大阪長居の雲雀屋製本所で完璧に製本してもらった、
たった1冊の私家版写真集。

これが凄いのです。
製本したときのままにピッカピカの新刊本なのですから。
製本がかなり上質な上に、印刷がいい。
オリンパスP-400という昇華型熱転写プリンタのプリント。
知る人ぞ知る最高の写真プリンタの一つです。
一切の劣化が認められない、極上の印刷で、
私のいとしい写真たちが並びます。
ちゃあんと前書きお後書きも奥付もあります。
50枚ほど、金木界隈で私が撮った写真たちなのです。
たった2時間半滞在しただけなのに、一冊にしちゃう!
まさに今ブログでやっているのとかなり似た、大盤ぶるまい。

もちろんロボグラフィも含まれていますが、
大半はストリートフォト。
ほとんどホロゴンウルトラワイドの写真です。
ちょっと重すぎる仕事の重圧から逃れたいと、
しばし過ごしたリフレッシュ効果でしょうか?
今の私には絶対に撮れない気合いのこもった写真が並びます。
ちょっと涙をこぼしそうになりました。
「ああ、こんな時代もあったんだなあ.........
あの頃は、ああ、若かったなあ............
あの頃は、写真らしい写真をマジメに撮っていたなあ............」

当時の写真なら、人にアピールするかも知れません。
おっと正直にならなきゃ、ね。
本当は受けませんでした。
ホロゴンのような超広角写真は珍しすぎたようです。
それでも、まだ人に見せるつもりで撮っていたのですから、
まだ懲りてはいなかったようです。
でも、結局は懲りてしまい、
人に写真作品を見せるという気持ちを永遠に失ってしまいました。

今の私の写真は、自分だけの気持ちが生み出したもの、
人には分からないでしょう。
分かってたまるか!
という感じも少しありますが。

ということは、どういうことなんだろう?
ちょっと考えてしまいます。
頑固すぎるんじゃない?
やっぱり、歳をとったのかなあ?
それでも、全然反省の気持ちが起こらないのは、
私が社会からほとんど片足踏み出してしまい、
少しずつですが、隠者の境地に移りつつあるのかも知れません。
困惑、焦り、後悔、寂寥の気持ちは起こりませんね。
独りが一番!

今時のテレビや新聞を喜んで見ている人たちなんかと、
付き合いたいとは思わないし、
私の写真を見て欲しいなんて露ほども願いませんね。
自分の人生を築くため、自分の足で歩き、
自分の目で見、自分の頭で考え、感じ、
自分の言葉で語ろうとする人だったら、
付き合いたいし、私の写真を見てもらってもよいな、
そんな感じはまだ私の心に残っているのですが、
そんな人には滅多に会いません。

というわけで、私の数十冊の写真集は、
私とともに滅びてゆき、
かなり確実な噂では、もうしばらくしたら、
エキサイトがブログ事業から撤退し、
私のブログも消え失せてしまうようで、
そんな運命が脳裏に浮かびます。

でも、それで、私の営為が、私にとって無駄になるとは思いませんね。
ひたすら生き、ひたすら写真を撮り続けたから、
そんなこともでできたのであって、
私にとっては幸せな思い出ばかりだし、
その後もなお人生を愛し、爽やかに生き続けることにしましょう。
そんな事ができる方が遙かに大切ですね。

さて、今回はそんな隠者にふさわしい、おぼろレンズです。
ダルメイヤーの廉価版ペッツヴァールコピーレンズ、
ダルメイヤー25㎜F1.9。
このレンズの穏和、柔和な地味描写を前にしますと、
静かに一つうなづいてしまいます。
黄昏の私にはかなり似合ったレンズかも知れないな?

たそがれどきのレンズ。



b0226423_17360253.jpg
b0226423_17361130.jpg
b0226423_17361706.jpg
b0226423_17362296.jpg
b0226423_17362779.jpg
b0226423_17363243.jpg
b0226423_17363729.jpg
b0226423_17365375.jpg
b0226423_17370017.jpg
b0226423_17371080.jpg
b0226423_17371520.jpg
b0226423_17372424.jpg
b0226423_17373005.jpg
b0226423_17373549.jpg
b0226423_17374036.jpg
b0226423_17374692.jpg
b0226423_17375129.jpg
b0226423_17380265.jpg
b0226423_17380817.jpg
b0226423_17382172.jpg
b0226423_17383376.jpg
b0226423_17384174.jpg
b0226423_17385212.jpg
b0226423_17402223.jpg
b0226423_17402905.jpg
b0226423_17403671.jpg
b0226423_17404111.jpg
b0226423_17404710.jpg
b0226423_17405234.jpg
b0226423_17405828.jpg
b0226423_17410307.jpg
b0226423_17410954.jpg
b0226423_17411567.jpg
b0226423_17412120.jpg
b0226423_17412625.jpg
b0226423_17413306.jpg
b0226423_17413922.jpg
b0226423_17414639.jpg
b0226423_17415647.jpg
b0226423_17421630.jpg
b0226423_17422253.jpg
b0226423_17422869.jpg
b0226423_17424331.jpg
b0226423_17424945.jpg
b0226423_17425624.jpg
b0226423_17430365.jpg
b0226423_17430861.jpg
b0226423_17431551.jpg
b0226423_17432108.jpg
b0226423_17432666.jpg
b0226423_17433231.jpg
b0226423_17433870.jpg
b0226423_17441529.jpg
b0226423_17442017.jpg
b0226423_17442630.jpg
b0226423_17443345.jpg
b0226423_17444402.jpg
b0226423_17445073.jpg
b0226423_17445633.jpg
b0226423_17450635.jpg
b0226423_17452892.jpg
b0226423_17453719.jpg
b0226423_17454609.jpg
b0226423_17455339.jpg
b0226423_17455928.jpg
b0226423_17460767.jpg
b0226423_17461427.jpg
b0226423_17462041.jpg
b0226423_17462676.jpg
b0226423_17463358.jpg
b0226423_17464674.jpg
b0226423_17465236.jpg
b0226423_17465881.jpg
b0226423_17470421.jpg
b0226423_17460767.jpg
b0226423_17461427.jpg
b0226423_17462041.jpg
b0226423_17462676.jpg
b0226423_17463991.jpg
b0226423_17464674.jpg
b0226423_17465236.jpg
b0226423_17465881.jpg
b0226423_17470421.jpg

by Sha-Sindbad | 2019-02-23 17:51 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1990 習慣(2018年1月20日ダルメイヤー25mmF1.9新大阪の休憩時間に活躍)2 君のためなら


先日、奈良駅に向かうJR大和路線快速に乗っていました。
JR大阪駅で乗り込んだとき、2つ空席を見つけました。
私はかなりすばしこいのです。
とくに妻と一緒のときの慣行が新婚以前からできています。
結婚したとき、「君のためならなんでもするよ」と、
約束したせいです。

つまり、電車に乗車したとき、一席しか見つからなければ、
妻が座り、私が立つ。
今回は空席が2席です。

私も座れそう!
まず、近場の席にさっとバッグを置き、
別のドアから乗り込んだ妻に、手を上げて「見つけたよ」と合図。
でも、よく考えると、バッグをもう1つの席に置いてから、
妻用のベターな位置にある席に立って、妻を待てばよかった。
妻はほぼ満員に近い人ごみを縫ってやってきて、
すっと私の席に座りました。

たいていのご夫婦では、そんな状況でも、奥様が譲る側に回り、
50年配を超えると、どちらかと言うと、旦那優先のようです。
私は自分の言葉を遵守します。
記憶力は悪いのに、自分がした約束は覚えています。
これは妻が超絶的に記憶力が良いせいもあります。
だから、何年経っても、ずっとかしずく側に据え置き状態。

でも、今回の場合、かなり疲れて、JR大和路線に乗り込んだのですから、
私も一席確保して、座っても良かった。
でも、哀れ、私はもう1つ、遵守していることがあった!
「レディファースト」
今時、死語ですね。
でも、私は自分が採用した路線はずっと守る人間。

妻が私の守っている席に、乗客を縫ってたどり着くのを待つ間に、
別の女性ももう一つの空き席に気づいて、妻に続いてやって来ました。
こうなると、その女性の前で、もう1つの空き席にすっと座って、
「早いもの勝ち、これがこの世の絶対真理ですねえ、すまないねえ」
なんて、澄ましたりはできません。

人間って、こんな風にある決断、ある選択が何十年経っても有効、
ということがあるものですね。
怖いですねえ。



b0226423_22472977.jpg
b0226423_22473505.jpg
b0226423_22474002.jpg
b0226423_22474658.jpg
b0226423_22475168.jpg
b0226423_22475772.jpg
b0226423_22480377.jpg
b0226423_22480821.jpg
b0226423_22481410.jpg
b0226423_22482161.jpg
b0226423_22482689.jpg
b0226423_22483230.jpg
b0226423_22483992.jpg
b0226423_22484404.jpg
b0226423_22485069.jpg
b0226423_22485963.jpg
b0226423_22490500.jpg
b0226423_22491205.jpg
b0226423_22492181.jpg
b0226423_22500818.jpg

b0226423_22570230.jpg
b0226423_22571087.jpg
b0226423_22571635.jpg
b0226423_22572556.jpg
b0226423_22573189.jpg
b0226423_22573815.jpg
b0226423_22574667.jpg
b0226423_22575413.jpg
b0226423_22580167.jpg
b0226423_22580856.jpg
b0226423_22581643.jpg
b0226423_22582367.jpg
b0226423_22583091.jpg
b0226423_22583795.jpg
b0226423_22584496.jpg
b0226423_22585045.jpg
b0226423_22585896.jpg
b0226423_22590587.jpg
b0226423_22591230.jpg
b0226423_22592021.jpg
b0226423_22592933.jpg
b0226423_22593767.jpg
b0226423_22594630.jpg
b0226423_22595324.jpg
b0226423_23000218.jpg
b0226423_23000857.jpg
b0226423_23001768.jpg
b0226423_23003397.jpg
b0226423_23004073.jpg
b0226423_23004826.jpg
b0226423_23005640.jpg
b0226423_23010476.jpg
b0226423_23011587.jpg
b0226423_23012346.jpg











by Sha-Sindbad | 2018-07-10 23:03 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1989 狭き門(2018年1月20日ダルメイヤー25mmF1.9新大阪の休憩時間に活躍)1 狭き門


「狭き門より入れ、
滅びに至る門は大きく、その道は広く、これより入るものおほし。
命に至る門はせまく、その道は細く、これを見出すもの少なし。」

マタイ伝のイエスの言葉ですね。
いろいろな意味がありますね。
だから、生きている言葉なのかも知れません。

私の尊敬する先輩がはるか昔に語った言葉を思い出しました。

   「ぼくは、狭い道と広い道、2つのどちらに進むか、
   そんな選択を迫られたとき、いつも狭い道を選んできました。
   一度も後悔したことはありません」

今頃どうしておられるでしょうか?
今でもお元気で、狭く、でも高みにつながる道を上って行く、
そんな人生をお送りになっていることを祈りたいですね。

私は、そこまで高邁な意識があったわけではないのですが、
どうも狭くて、いつか袋小路のたどりつく道ばかり歩いて来た、
そんな感じがしてなりません。

その証拠に、今だに路地裏ばかり彷徨っていますね。
路地って、たいてい行き止まりですね。
まさに自分の人生をそっくり反映しているのかも知れませんね。

でも、そんなデッドエンドにぶつかってもぶつかっても、元気。
どうやらその秘密は、私が片隅になにか別世界への扉を見つけるから、
そんな感じがしています。
その別世界はただの想像の産物であることは認めます。
私の人間性を高めるものでもなんでもありません。
でも、生きる慰め、次のステップに踏み出す弾みになってくれます。
だから、たとえ孤独であっても、心を弾ませ、にっこりできます。

価値あるものを創造することなどできなくても、平気です。
それがどうした?
価値あるものを創造できる人って、限られているじゃないの?
価値あるものを味わえる感受性を失わなければ、
人生は十分生き甲斐があるってものじゃないかな?

私が入って行く道が「命に至る門」につながっているかどうか?
あらかじめ分かりっこありませんね。
ひたすらどしどしと前に向かって歩いて行くだけです。

一つだけ、余計なこと。
はっきり分かっていることがあります。
差し迫った用もないのに、携帯を眺め続けること、
これは絶対に「命に至る門」にはつながりません。
近眼、老眼、近視眼思考、朦朧頭脳にはしっかりつながっています。
さなきだに少ない創造的な思考力をすり減らし、
頭脳を、雑多で無用な情報が煙らせ、早く衰えさせ、
いつか、なんの図柄もない灰色のジクソーパズルに変えてしまいます。
携帯は、視野暗き道につながっていることだけは確かですね。
携帯こそは「暗き門」なのかも知れません。



b0226423_14310377.jpg
b0226423_14310993.jpg
b0226423_14314166.jpg
b0226423_14314882.jpg
b0226423_14315579.jpg
b0226423_14320414.jpg
b0226423_14330246.jpg
b0226423_14330929.jpg
b0226423_14331629.jpg
b0226423_14332334.jpg
b0226423_14333074.jpg
b0226423_14333799.jpg
b0226423_14334344.jpg
b0226423_14334916.jpg
b0226423_14335615.jpg
b0226423_14340432.jpg
b0226423_14342701.jpg
b0226423_14343423.jpg
b0226423_14344118.jpg
b0226423_14344961.jpg
b0226423_14350168.jpg
b0226423_14350898.jpg
b0226423_14353496.jpg
b0226423_14354269.jpg
b0226423_14355011.jpg
b0226423_14364194.jpg
b0226423_14364883.jpg
b0226423_14371525.jpg
b0226423_14372295.jpg
b0226423_14373188.jpg
b0226423_14374416.jpg
b0226423_14381073.jpg
b0226423_14381915.jpg
b0226423_14382779.jpg
b0226423_14383629.jpg
b0226423_14384473.jpg
b0226423_14385725.jpg
b0226423_14390539.jpg
b0226423_14391403.jpg
b0226423_14392161.jpg
b0226423_14392917.jpg
b0226423_14393783.jpg
b0226423_14395058.jpg
b0226423_14400124.jpg

b0226423_14401225.jpg
b0226423_14401225.jpg

b0226423_14403775.jpg
b0226423_14404724.jpg
b0226423_14412203.jpg
b0226423_14413255.jpg
b0226423_14414141.jpg





by Sha-Sindbad | 2018-07-07 14:50 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1988 古色(2017年10月6日ダルメイヤー25mmF1.9大阪加美の下町で震え)


私が音楽の中で最大に愛するものと言えば、
女性の歌声です。
大好きな歌手が一杯います。
桂銀淑さん、山口百恵さん、イ.ソニさんも大好きな歌手です。
スミ・ジョーさん、キャスリーン・バトルも劣らず好きです。
でも、私がその歌声を聞く度に、心の底から驚きと喜びと讃歎を感じる、
ウルトラスペシャルな歌手が3人居ます。

   マリア・カラス
   キルステン・フラグスタート
   キャスリーン・フェリア

つい今さっき、最後のキャスリーン・フェリアに仰天させられました。
先ほども、彼女の歌をたっぷり登録しているサイト、
Classical Music goturhjem2所収の1曲です。

    Kathleen Ferrier singing a medley while playing the piano.

        https://www.youtube.com/watch?v=k2wwGX9kkgs&list
        =RDDP0M1omMFQg&index=11

聴いたことのないイギリス風の軽い歌のピアノ弾き語りなのですが、
もしかすると、彼女自身の即興かも知れません。
わきたつような喜びに弾ける歌声と笑い、
二度の耳にできないと思えるほど、神秘な艶を帯びた輝かしい響き、
神が与えたもうた唯一無二のコントラルトの声の最上の瞬間は、
このときだったかも知れない?
そんな風に思いたい位に、初々しい歌声。

たった41歳で乳ガンのために世を去りました。
密かに忍び寄る死の予感が彼女の今に深い陰影を与えて、
このひとときをなおさらに尊いものにしたのでは?
そんな想像をさせてしまうほどに、光に満ちています。

いつもながらの我田引水で申し訳ないのですが、
キャスリーン・フェリアの古いモノーラル録音を聴いていますと、
銀塩モノクローム写真の味わいにとても似ている、
そう感じてしまいます。
現代のデジタル録音を考えますと、音質はよくありません。
でも、デジタル録音に人肌の暖かみを感じることができません。
デジタル写真とそのあたりの感触が平行しています。

コンピュータグラフィックスにはめ込まれた現代スターたちと、
ジャン・ギャバン主演の仏映画「現金に手を出すな」との差。
ルート・ロイベリック主演の「菩提樹」も思い出しますね。

今回のダルメイヤーの廉価版Cマウントレンズ、
ダルメイヤー25㎜F1.9E
なぜか古いモノクロ映画の味わいを出してくれます。

こんな写真を楽しいと思う人間そのものが時代遅れだ!
そう言われるのがオチですが、構いません。
大阪の下町、平野区の加美の路地裏が、
まるでタイムマシーンに乗って撮ったかのように、
古き良き時代の香りを帯びるようです。
こうしてこのチビレンズの写真を観る度に、
これ一本きりでもいいな、
そう本気で考えてしまいます。



b0226423_18423515.jpg

b0226423_18424168.jpg
b0226423_18424610.jpg
b0226423_18425174.jpg
b0226423_18425713.jpg
b0226423_18430217.jpg
b0226423_18430878.jpg
b0226423_18431431.jpg
b0226423_18432049.jpg
b0226423_18432578.jpg
b0226423_18433128.jpg
b0226423_18433609.jpg
b0226423_18434343.jpg
b0226423_18434859.jpg
b0226423_18435381.jpg
b0226423_18440233.jpg
b0226423_18452644.jpg
b0226423_18453397.jpg
b0226423_18453965.jpg
b0226423_18454935.jpg
b0226423_18455552.jpg
b0226423_18460220.jpg
b0226423_18460771.jpg
b0226423_18461390.jpg
b0226423_18461939.jpg
b0226423_18462559.jpg
b0226423_18463065.jpg
b0226423_18463694.jpg
b0226423_18464390.jpg
b0226423_18465093.jpg
b0226423_18465630.jpg
b0226423_18470628.jpg
b0226423_18471359.jpg
b0226423_18471984.jpg
b0226423_18472603.jpg
b0226423_18473476.jpg
b0226423_18474067.jpg
b0226423_18474751.jpg
b0226423_18475347.jpg
b0226423_18480079.jpg
b0226423_18480737.jpg
b0226423_18481365.jpg
b0226423_18481885.jpg
b0226423_18482579.jpg
b0226423_18483386.jpg
b0226423_18484061.jpg
b0226423_18484609.jpg
b0226423_20424555.jpg
b0226423_20425574.jpg
b0226423_20430192.jpg
b0226423_20431640.jpg
b0226423_20432285.jpg
b0226423_20432970.jpg
b0226423_20433708.jpg





by Sha-Sindbad | 2018-07-05 20:46 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1899 バス道へ(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)3 カメラが杖



仕事に就いていた頃の自分をふっと思い出しました。
そして、現在の自分と比べ合わせて、笑ってしまいました。
かなり変った、そんな感じがします。
当時は、決して人にたずなを取られない、
いつも人よりも遠くを見ていなければならない、
そんな気持ちが行動を律していたようです。
私は実のところ抜け作君なのですが、
修羅場に強いところがあって、なんとかしのいでいたようです。

退職後まもなくは、惰性でしょう、
そんな習性が少しは残っていたようです。
でも、近頃、はっと気づきました。
なんだか肩肘張る習性が消えてくれたようだ。
ダルメイヤー25㎜F1.9のウルトラボケ写真など、
在職中だったら、「なんだ、こんなゴミ写真!」だったでしょう。
そんなゴミ写真をせっせとブログに掲載している。

自分じゃ、昔の自分と今の自分とは一緒だ、そう信じてきました。
でも、そうじゃなさそうです。
「こんな写真、あんまりボケすぎて、心になんにも響いてこない」
そうおっしゃる方が多いでしょうね。
それで良いのです。
私は自分の写真を人の心に届かせたいなんて、
毛ほども思わなくなっているからです。
自分の心に届かせたい、それだけ。
シーザーの戦勝報告「来た、見た、勝った」じゃなく、
「歩いて、見て、撮った」、
この行為が私そのものなので、それが全てですから。

20世紀のユダヤ哲学者マルティン・ブーバーの一節を
なぜか思い出しました。
詳しいことは覚えていません。
ブーバーが野を散策していたときのことです。
巨木に出会ったのです。
実に堂々たる存在感を感じて、
哲人は手にしていた杖を幹に当てて、
ぐいと押しました。
すると、巨木が押し返し、
その瞬間、哲人は巨木と心を通じ合った、
そんな感覚を抱いたのです。

我田引水で申し訳ありませんが、感じます、
私も同じだなあ。
私が哲人、路傍が巨木、カメラが杖、
そして、撮られたロボグラフィが交わりの記憶。

在職時代の鎧を完全に脱ぐことができたから、
そんな気持ちに素直に浸れるようになってきた、
そして、路傍の見捨てられたものたちと、私とは、
互いに区別がつかない、同一の次元に結ばれている、
私は今この瞬間そう悟ったようです。





b0226423_23092206.jpg
b0226423_23092901.jpg
b0226423_23093474.jpg
b0226423_23094030.jpg
b0226423_23094686.jpg
b0226423_23095193.jpg
b0226423_23095729.jpg
b0226423_23100337.jpg
b0226423_23100993.jpg
b0226423_23101663.jpg
b0226423_23102284.jpg
b0226423_23103154.jpg
b0226423_23103765.jpg
b0226423_23104373.jpg
b0226423_23104832.jpg
b0226423_23105416.jpg
b0226423_23110033.jpg
b0226423_23110661.jpg
b0226423_23111216.jpg
b0226423_23111722.jpg
b0226423_23112360.jpg
b0226423_23112922.jpg
b0226423_23113736.jpg
b0226423_23114497.jpg
b0226423_23125155.jpg
b0226423_23130018.jpg
b0226423_23130615.jpg
b0226423_23131188.jpg
b0226423_23131725.jpg
b0226423_23132242.jpg
b0226423_23134502.jpg





by Sha-Sindbad | 2017-10-26 23:23 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1898 西九条(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)2 中也の詩



ダルメイヤー25㎜F1.9を手に、
いかにも浪速の下町らしい大阪西九条を撮りながら、
私は中原中也の詩「汚れっちまった悲しみに……」を
静かに口ずさんでいた、なんて書くと、
ちょっとかっこいいかもしれませんね。
残念ながら、私にそんなキザな高尚趣味はありません。

でも、このレンズの西九条写真をブログにアップするために、
ブログ用に小型化していると、
そのいかにもダークに汚れた写真たちには、
なにか詩のような叙情がどんよりと垂れ込めているな、
そう言えば、「「汚れっちまった悲しみ、。。」なんて詩があったな?

現代は便利ですね。
この言葉をグーグル検索するだけで、中也さんの詩全部が見つかります。
詩の門外漢にもなんだか詩人の気持ちがよーく分かるような、
そんな単刀直入の切れ味がある詩ですね。
 
   汚れっちまった悲しみに
   今日も小雪の降りかかる
   汚れっちまった悲しみに
   今日も風さえ吹きすぎる

   汚れっちまった悲しみは
   たとえば狐の革裘(かわごろも)
   汚れっちまった悲しみは
   小雪のかかってちぢこまる

   汚れっちまった悲しみは
   なにのぞむなくねがうなく
   汚れっちまった悲しみは
   倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む

   汚れっちまった悲しみに
   いたいたしくも怖気(おじけ)づき
   汚れっちまった悲しみに
   なすところもなく日は暮れる……

でも、この詩を詠んでいると、透明感が漲っていて、
なんだか、この詩にも、詩人にも、汚れきったところなど、
どこにもないんじゃないかな、という感じがしてきます。
それに引き換え、私の写真、
このダルメイヤーに限らず、どんなレンズを使おうとも、
どこか汚れた感じがいつもべったり付着しているようです。
どうも、レンズにもカメラにも責任はなく、
私にその原因があるんじゃないかな、という気がしてきました。



b0226423_14465974.jpg
b0226423_22291993.jpg
b0226423_22292667.jpg
b0226423_22293124.jpg
b0226423_22293886.jpg
b0226423_22294359.jpg
b0226423_22294923.jpg
b0226423_22295686.jpg
b0226423_22300253.jpg
b0226423_22300852.jpg
b0226423_22301408.jpg
b0226423_22302178.jpg
b0226423_22303395.jpg
b0226423_22304014.jpg
b0226423_22304754.jpg
b0226423_22305236.jpg
b0226423_22333555.jpg
b0226423_22334248.jpg
b0226423_22334819.jpg
b0226423_22335333.jpg
b0226423_22335958.jpg
b0226423_22340618.jpg
b0226423_22341167.jpg
b0226423_22341747.jpg
b0226423_22342302.jpg
b0226423_22343059.jpg
b0226423_22343560.jpg
b0226423_22344105.jpg
b0226423_22344659.jpg
b0226423_22345231.jpg
b0226423_22345714.jpg
b0226423_22350496.jpg
b0226423_22351234.jpg
b0226423_22371461.jpg





by Sha-Sindbad | 2017-10-24 22:43 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)

1897 近鉄奈良駅まで(2017年8月23日ダルメイヤー25㎜F1.9幻惑のとき)1



ダルメイヤーの極小のCマウントレンズ、

  Dallmeyer25/1.9

ペッツヴァールタイプの小型レンスです。

すでに33回も記事を作っています。
ご覧になったら、お分かりのとおり、
ファンタジー一筋のレンズです。

35mm用のいわば横綱相撲をとるレンズたちが続きましたので、
オリンパスEP-L1で、いわば片手間に撮った行きずり写真を、
3回に分けて、さらっとごらん頂きましょう。




b0226423_14393271.jpg
b0226423_14393709.jpg
b0226423_14394290.jpg
b0226423_14394879.jpg
b0226423_14395327.jpg
b0226423_14395894.jpg
b0226423_14400390.jpg
b0226423_14400828.jpg
b0226423_14401501.jpg
b0226423_14402130.jpg
b0226423_14402973.jpg
b0226423_14403585.jpg
b0226423_14404176.jpg
b0226423_14404733.jpg
b0226423_14405591.jpg
b0226423_14454419.jpg
b0226423_14455281.jpg
b0226423_14455820.jpg
b0226423_14460314.jpg
b0226423_14460928.jpg
b0226423_14461500.jpg
b0226423_14462168.jpg
b0226423_14462695.jpg
b0226423_14463323.jpg
b0226423_14463904.jpg
b0226423_14465255.jpg
b0226423_14465974.jpg






by Sha-Sindbad | 2017-10-24 15:02 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(0)