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レンズ千夜一夜

カテゴリ:Histrio-Prot40/6.3( 19 )

2058 至る所に(2017年12月18日西大寺との往還にヒストリオプロト40㎜F6.3が異貌遍歴)



現代のレンズ名人、宮崎貞安さんのヒストリオプロト40㎜F6.3は、
ツァイスが世に最初に問うた、いわば渾身の名玉プロターの現代版。
F値が6.3と大変に暗かったので、ボケ効果は期待できません。
ひたすら対象と渾身の四つ相撲を挑むというタイプの傑作。

私も大変に気に入って、入手させていただき、
本ブログに短期間に18回も作例をアップしました。
いかにもプロターらしい、腰の据わった実質感がたまりません!
ちょっと古くなりましたが、
というのも、ブログにアップしていない写真群が数十以上あるから、
とにかく真っ正直に全部ブログに出演させてあげたい親心で、
遅れ遅れしながら、ぼちぼちとブログに掲載しているわけです。

人間でも、悠揚迫らざる物腰に、「この人、違う!」と思わせる、
そんな風格に満ちた人が居るものです。
私は、生涯、そんな人に憬れてきた、
なんてことが全然なかった人間です。
外観が良いのに、中身は空っぽな人に沢山出会ってきたからです。

それよりも、なんでもない普通のたたずまいの人で、
知り合ってみると、心はあたたかく、中身がずっしり詰まっている、
そんな人も、とても少ないけど、出会うと、嬉しいものです。
本物だ!
そんな実感があって、貴重な体験をさせていただけます。

Histrio-Prot40mmF6.3

今回は、このレンズで撮った写真を一枚一枚、
ブログアップ用の小型ファイルに作り替えながら、
ああ、この日は、顔ばっかり撮っていたなあ!

どこに、顔?
ほとんどの方には見えないでしょう。
現実に、顔なんて、そこにはないのですから、
そう考えるのは当然です。

でも、私は、想像が大好きなのです。
子供の頃からずっと絶えず空想、想像しながら生きてきました。
そんな習癖が人生の邪魔になったとは思いません。
空想が洞察を突如引き出す切っ掛けになったこともよくあります。
あらゆるものにゲシュタルトを観ることは、
人生の至るところに隠されたものを見つけ出すのに一役買ってくれた、
そんな習慣が、洞察にもつながる精神の飛躍を引き出すことがある、
私は、そう信じています。

でも、写真では障害となります。
人にアピールしようとすると、人に共感してもらう必要があるからです。
写真のメッセージに上記のような想像が絡んだりすると、
大げさに言うと、誰も共感せず理解しない写真ばかり、
見境もなく山のように撮ることになりかねませんね。

ところが、私という人間、特殊な人間経験を重ねてきたようで、
人が共感しようがしまいが、気にならない。
とくに、写真趣味では、それが極端に現れて、
自分の写真は自分一人楽しめたら、それでよい!

アマチュア写真家の中には、自分では楽しめない写真を、
人の楽しみのために無理に撮っている人も居るようです。
どうしたら、人に受けるか?
それが究極の課題となっているみたい。
でも、考えてみてください。
成人してから、ピアノを習い始めて、
辻井邦明君のように弾けるようになりますか?
なりませんね。
アートはすべてそうです。
常に、最初に才能、次に努力、そして、運、
この3つがこの順番に揃わないと、本物のアーチストにはなれません。
写真も、ビジュアルなシーンを二次元のイメージに変換するのですから、
たとえドキュメンタリストであっても、優れた画像を得るためには、
アート的な感性を生まれつき備えていることが絶対条件。

私にあなたにもそんな才能など欠片もありません。
なぜ、それが分かるんだ?
そんな才能を備えている人だったら、こんなブログには来ないから!

だから、自分のために、自分がたのしめるように、
気楽に写真を撮りましょう。
そして、人に見せて、「ハハーッ、恐れ入りましたあ!」なんて、
平伏させてやろう、なんて、夢にも考えない、
それが人生の得策ですよ。

ヒストリオプロト40㎜F6.3は、そんなただの写真好きの私には強い味方。
レンズ特性ゆえに、常にずしりとした重みを画像に備えさせてくれます。
私は、手を伸ばした先に見えるソニーα7の拡大設定の液晶画面で、
ピントを確認したら、構図なんか無視して、さっと撮ります。
ホロゴンウルトラワイドを四半世紀常用してきたお陰で、
カメラ、レンズを常に水平垂直に構える癖がついています。
だから、どう撮ろうと、正立、直立像が撮れます。
帰宅して、マックの液晶画面で写真たちをさっとチェックして、
私はいつも呟く言葉を心の中に吐きます、
「ヒストリオプロト君、ありがとう!」



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by Sha-Sindbad | 2019-02-15 15:48 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1961 変幻(2017年12月27日Histrio-Prot40mmF6.3で神社回りをぐるり)


プロターというレンズはスペシャルですね。
ツァイスが生み出した名レンズの系譜の最初の一本が何かは、
私は知りませんが、
ツァイスの伝統を切り開いた記念碑的なレンズが
プロターというレンズであることは間違いがなさそうです。

どんな風に先行のレンズたちを凌いだのか、私は知りませんが、
宮崎貞安さんが作りだした復刻版プロターが、
Histrio-Prot40mmF6.3
このレンズで撮る体験は、もしかすると、
19世紀末の写真家たちがプロターに魅了された理由を教えてくれそう。

開放値が6.3もあるのですから、絞り込む必要はないようです。
腰のきいた重厚な味わいで、ぐいぐいと切り取ってくれます。
その実在感ある描写こそ、
プロターがツァイスの伝統のきり開いた所以かも知れませんね。




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by Sha-Sindbad | 2018-05-01 23:59 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1847 加美(2017年7月10日ヒストリオプロト40mmF6.3片手に下町を行き)

宮崎貞安さんのニューレンズの一本、
ヒストリオプロト40mmF6.3を持ち出しました。

宮崎さんがお作りになったのは、
ツァイスの最初のレンズ、プロターの復元版。
この開放値F6.3て、絶妙の絞り設定ですね。
いわばギリギリのシャッタースピードで、最高の画像を得られる、
そんな閾の上で絶妙にバランスをとっている、そんなレンズ。

それだけどん欲な肉食獣という感じ。
大阪加美の下町も餌食にしてしまうと、
こんな写真が撮れました、という作例集です。

ツァイスの颯爽たる切れ味と立体感を最初のレンズから実現していた、
そんな驚異を味わえるレンズ。




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by Sha-Sindbad | 2017-07-31 21:33 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1806 繁華街(2017年5月8日Histrio-Prot40mmF6.3ピエロに会いに天満橋へ)Part 3


宮崎貞安さんのニューレンズ試写の定番モデル、
ピエロマネキンは大阪天満橋筋商店街の高級洋品店にあります。
ご主人の弟さんの絵が何枚も店内に掲げられています。
知れば知るほど、大変な画家です。

下浦康瑞

   ホームページ  
   KOUZUI SHIMOURA
   http://koozui.holy.jp/

そのプロフィールはこうです。

   下浦康瑞(しもうら こうずい)
   1940年大阪に生まれる。
   兵庫県宝塚市在住。
   20歳~30歳の十年間、北アルプス(穂高岳・剣岳)を
   主な制作の場として、山に籠もる。
   以後40年、ヒマラヤ(毎年取材)・アンデスをテーマに制作。

仙人が画家になったら、どんな絵を描くか?
その答えがこの画家、そんな感じがします。
ヒマラヤの仙境さながらの景観が、
崇高な精神世界に昇華したような作品。
店内には色と形の抽象作品もあり、撮らせて頂きました。
異界の扉が開いて、
この世のどこにもない赤を一瞬きらめかせた、そんな印象。

このような画家のお兄さんが選んだマネキンがこのピエロ。
30年前だったと思いますが、イタリアで購入されたとか。
道理で、ただ者ではないわけです。





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by Sha-Sindbad | 2017-05-29 16:34 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1805 繁華街(2017年5月8日Histrio-Prot40mmF6.3ピエロに会いに天満橋へ)Part 2


こうやって、自分の写真を好きなだけ掲載できる、
ブログって素敵な写真帖ですねえ。
私は自分の写真たちを心から愛しています。
えり好みもしません。

昔は、ポジを使って、B4のライトボックスに36枚並べて、
シャッシャッーとダメな写真を手裏剣風に弾き出し、
残された数枚をうっとり眺めたものでした。

ホロゴンウルトラワイドが来てから、一変しました。
人に見せる写真など撮らなくなったのです。
誰に見せても、ずっと無反応だったせいもありますが、
私の写真に対するスタンスが180度反転してしまったから。
「人に見せたい写真を」から、「自分の人生の記録写真」へ。

写真家の皆さんと撮り方ががらりと変ってしまいました。
写真家の皆さんは独創性を重んじます。
人が撮らないショット、人に撮れないショットを狙います。
私は、お気に入りのロボグラフィに再会する喜びの記録なので、
いつもと同じものを、いつもと同じ撮り方で撮ります。
「ぼくがあいつと同じ場所で再会した。
あいつも元気だった」
マンネリを怖れないのではなく、マンネリこそ目標。
「万えり好み」なので、マンエリというわけです。

嬉しいときは、何枚も撮ります。
あなた、恋人を撮るとき、
(おっと、あなたの場合、「撮ったとき」ですね)、
たった1枚でもいい、傑作を撮りたい、なんて思っていましたか?
ずっと撮り続けたい、何枚でもいい!
でしたね。
あれですよ。





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by Sha-Sindbad | 2017-05-28 14:20 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1804 繁華街(2017年5月8日Histrio-Prot40mmF6.3ピエロに会いに天満橋へ)Part 1


稀代のレンズ制作者、宮崎貞安さんから、
ニューレンズの試写を託されて、どれ位になるでしょうか?

レンズテストのクライマックスとして、
大阪天満橋筋商店街のピエロマネキンを撮るようになって、
どれ位になるでしょうか?
私は調査魔ではないので、面倒だから調べませんが、
おそらくゾンネタール50㎜F1.1以来だと思います。

天満橋商店街は大阪の商店街ベスト3に断然当選でしょう。
とくに最北点、昔から「天六」として知られるあたりから、
中間地点あたりまでの店はほとんど全部、
まだ元気に繁盛しているのですから、すごいものです。

大阪のおっさん、おばはんに会うことができます。
私は、大阪弁がしゃべれないので、
大阪のおっさんとは言いがたいのですが、
でも、心は大阪のおっさんです。

ハードディスクの天満橋ファイルをちょっと数えてみたら、
5年半の間に33回。
かなりの回数です。
奈良町は別格として、心斎橋、鶴橋、通天閣界隈、十三等
大阪の代表的な下町と並んで、私のお気に入りエリア。

今回は、Histrio-Prot40mmF6.3バージョンを3回にわたり、
撮影順に並べてみます。





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by Sha-Sindbad | 2017-05-27 17:23 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1791 号外(Histrio-Prot40mmF6.3にピエロは違った顔を見せてくれた)


5月8日月曜日、
ほぼ半月ぶりに、本格的な気持ちで撮影を楽しみました。

「嘘付け! 
ときどき、あちこち撮り回ってたじゃないか!」
そういう抗議もあがりそうですね。
でも、あれらはすべて散歩の片手間。

今日は、ぐっと性根を入れての本格的撮影。
でも、そんなに沢山は撮っていません。
性根を入れた撮影はたった30分間。
ひさしぶりに大阪天満橋筋商店街のピエロマネキンと対決したのです。
言わずと知れた「Histrio-Prot40mmF6.3の試写」です。
さまざまな角度、フレームで絞り比較写真を撮ったのですが、
その30分間の慣れない作業で疲れきってしまいました。

ご承知のように、(と言っても、このブログ、誰も読まないから、
実はほとんど誰もご承知じゃないのは先刻承知。
景気づけのための単なる言葉の綾です、気にしないでください)
私は、どんなレンズも開放でしか撮りません。

シーンを最高の美しさで撮るための最適の絞り、
シャッター速度を選択するのが写真家。
これに対して、
自分の記憶を蘇らせたいので、
体験を忘却の淵から少しでも拾い上げたいので、
私の人生の一こまを写真に撮る、それも、
いつもほのかな優しさとペーソスに満ちたシーンとして撮りたい、
そう考えるのが私。
ど素人の日曜写真家そのものの素朴なスタンスですね。

どんなレンズも、開放絞りではボロが出ますが、
それなのに、一番すてきな表情が撮れるのも、
開放ではないでしょうか?

ところが、プロター㎜F6.3はちょっと異色。
開放からして、通常レンズの2絞り、3絞り絞り込んだあたり。
カメラマンの多くが常用するF8と半絞りしか違わない。
ですから、同じ開放でも、このレンズの開放はぐいと厚みがあります。
通常のレンズだと、これ位も絞れば、かなり画像が硬くなります。
ところが、このレンズ、厚みがあるけど、硬くならず、
なぜか、澄んで、重かったり、しつこかったりなど、しない。

絞り比較の作例は後日ごらん頂くことにして、
今回は、このレンズが、
ズミクロンやディスタゴンのようかカリスマレンズと違い、
ごく自然な描写なんだけど、なにかぎっしり詰まったものがある、
そんなスペシャルな重みの実感にもかかわらず、
使用感が軽快なことにますます強い印象を受けています。

また、宮崎さん、ヒットを出されたなあ、という感じ。




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by Sha-Sindbad | 2017-05-09 14:55 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1789 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 4-完-


レンズも、人間性に似た、レンズ性のような性格があります。
文句無しの名レンズなんてものはないのかも知れません。
というのは、こんな理屈から。
人間同士でも、偏狭で意固地なほどに性格が歪んだ二人が仲良し、
そんなことだってあります。
実に温和で、公明正大な人間性の持ち主が二人なぜか始終いがみ合う、
そんなこともあります。

私の友人はどちらかと言うと、変わった人が多いですね。
それでも人間関係がうまく行っているのは、
私という人間が穏やかに受け止めてあげているからだ、
私は密かにそう思っています。

ところが、どうやら友人たちの方は友人たちの方で、
あの野郎、尋常なら、人間付き合いなんかできっこないんだけど、
こちらが我慢してあげてるから、なんとか続いているんだなあ、
と始終慨嘆している疑いがないわけではありません。

ただし、これは友人たちの方が間違っていますね。
性格偏奇な人間からまともな人間を見ると、
まともな人間が歪んで見える道理を思い出したら、
私の言葉も容易に理解することができるでしょう。

レンズも同様です。
さまざまな性格の人間がさまざまな性格のレンズと付き合うのです。
性格がぶつかり合ったり、うまく折り合ったり、さまざまでしょう。
本気になって付き合えるレンズ、
これ以上のレンズとは付き合ったことがない、そう思えるレンズ、
そんな極上のレンズはせいぜい10本の指で数えるほどでしょう。

Histrio-Prot40mmF6.3
この宮崎貞安さんのニューレンズはなんだか極上レンズかも?
段々そんな気がしてきています。

F値がホロゴン15㎜F8より一絞り明るいほど、なのですから、
異常に暗いレンズです。
私の撮り方は常にマイナスに傾きます。
正確が極めて明るいプラス傾向であるのとバランスをとっている、
そんな感じがします。
でも、画像は暗いけど、私の印象は常に明るい。
雨の暗い日、暗い路地で撮っても、私の心は晴れ晴れとしています。

今、「わが友ホロゴン」で特集中のゾンネタール50㎜F1.1が好例。
写真は全部暗い。
でも、ピッチピッチチャップチャップと心は躍っています。

このレンズ、宮崎貞安さんの傑作レンズだけに、
兄貴分のゾンネタール50㎜F1.1に似ています。
開放値の暗さから受ける印象は、画像も暗くて重そう。
でも、実際には、とても清澄で軽やかな暗さを演出してくれます。
今回の写真たちもその好例、と言えそうです。




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by Sha-Sindbad | 2017-05-06 23:14 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1788 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 3


以前にも幾度か、書きました。
私は文章と写真をブログに沢山掲載しているおかげで、
独特の検索ができます。
たとえば、「ホロゴン チェ・ジウ」とか、
「ホロゴン 原節子」とか、
「ホロゴン キノプラズマート」のような、
誰も2つまとめて関心を抱くことのないような検索語で、
グーグル画像検索をすると、
自分の写真をどっさり検出することができます。
よその方の写真も混じりますが、たいていは私の写真。
「ああ、こんな写真も撮ったっけ!!」と、
自分一人で悦に入ることができます。

そして、私がひそかに自慢に思うことは、
こうやって順不同、時期不定でピックアップされた写真たちが、
どんな風に検索しようとも、どんな組み合わせで出現しようとも、
全部、ただそれだけをまともに撮っただけの、
写真技巧ゼロのナチュラル素人写真であること。
だから、私自身の写真伝になれるんだ!

私が宮崎貞安さんのニューレンズの試写をさせていただけるのも、
私がレンズに頼り切って、素直にシャッターを落とすだけで、
自分の独自性を出そうなんて娑婆っ気を起こさないからです。
そのうえ、撮影時、ブログ掲載時に、
複雑多岐の画像処理を駆使したりして、
いたずらにちょっかいを出さないからです。

私の使うレンズはすべて「癖玉」で、
その癖玉ぶりを写真にしたいと思っているわけですから、
レンズそのものが私の望み通りのことをしてくれるので、
それで十分というわけです。
だから、グーグル検索の写真も楽しめるわけです。
いつも私という人間が描き出されていたりしたら、
欠点だらけの自分のイメージがバンバンと顔を出して、
「うへー!!」とのけぞってしまうでしょうから。

Histrio-Prot40mmf6.3が奈良町で撮ってくれている写真も、
いかにもオールドプロターならではのクセ写真ばかり。
それなのに、独特にリアリティがあって、
どこか際だって個性的なので、楽しい。
私が喜んで黒子になりきれるのも、当然です。
心からそう断言できるレンズもそんなに沢山はありません。




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by Sha-Sindbad | 2017-05-04 22:03 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1787 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 2


プロ、アマを問わず、写真家の皆さんが重んずることはなにか?
それは、おそらく、独創性でしょう。
誰も真似のできない、そして、誰の真似でもない、
独自の作風、作品群を確立すること!
そして、かなりの方は、自分にはそれができている、
と、自負されていることでしょう。
私のような部外者に言えることは、
1に、「ご苦労様」、
2に、「それにしては、ぜんぜん面白くないですねえ」

このあたりについて、私は完全な安全圏に居ます。
まず、写真家なんかになりたいと思っていない。
そして、「独創性って、なんのこと?」
私は、自分の写真が独創的なんだろうか?
なんて、ちらっとも考えたことがありません。

今毎夜楽しんでいる韓流ドラマは、
「ドリームハイ」
韓国のポップス界のスターを目指す音楽学校の生徒たち。
やり手の興行師が、その一人にこう言います、
「駄目なんだよ、この世界では、
才能がないのに、努力だけではい上がろうとしても。
持って生まれた才能で決まってしまう。
あんたにはそれがないんだよ」
私もまたそう思います。
アートの世界では、まず才能が大前提。
一流になるためには、その上に努力が必要でしょう。
でも、大前提を欠く人間はどんな努力しても、
限界があります。

私は、それほど目の見えない人間でもないので、
さっさと見切りを付けました。
でも、才能がなくても、写真を楽しむことはできます。
そこで、誰でも撮れるような撮り方で、
撮りたいと思ったものを撮っているだけ。
ちょっと変わっていると言えば、
そうやって撮るものが、
誰も撮りたがらないものだということだけ。
これは関心の方向。
才能とはなんの関係もありませんね。




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by Sha-Sindbad | 2017-05-04 14:19 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)