2095 どこかチープ(2018年3月22日スーパーコーマット37.5mmF1.9、奈良町写真で本ブログ初見参)
今回は、本ブログデビューのレンズ。
スーパーコーマット37㎜F1.9
Bell&Howell社の映画用レンズのようです。
実は正式のレンズ表示は1.5inch。
私は日本人なので、インチ表記は不慣れ。
で、ミリに換算しています。
本物のクラシックレンズ愛好家は、こんなことはしませんね。
私は、本物じゃないわけです。
ただの、クラシックレンズ写真ファン。
8㎜用のレンズのようですが、
eBayで、M42-FX E&Fマウントを接着したものを購入しました。
実質35㎜レンズとして使えます。
奇妙な襟巻き式ホルダーが根元に付いています。
デフォールトのデザインかどうか知りません。
ネットで、このレンズに2度とぶつからないのは、
私の探し方が不徹底なのでしょう。
描写はご覧のとおりです。
戦前のライカレンズのように、
なんとも言えない深みと温かみと精密感がミックスした、
高級レンズらしいたたずまい!
と言いたいところですが、そんな高級レンズたちとは大違い。
色の質がなんとも言えずチープで、
このあたりはなんともしようがないので、
それをむしろチャームポイントとせざるを得ない、という感じ。
どこか癖があって、私にはかなり面白い描写です。
ちょっと場末のおきゃんなお姉ちゃん、
そんな感じがするのは、
映画で作られた印象なのでしょう。
そんな女性の代表格は、
なんと言っても、カルメンかもしれませんね。
となりますと、カルメンタイプの美女はもとより、
妻以外のいかなる地上の天女たちとお付き合いする機会を
ついにもたなかっただけに、レンズ世界でお付き合いするのも一興。
そう考えて再三使ってみたら、存外に良かったわけです。
でも、現実には、フジX-Pro1というカメラになかなか馴染めません。
ソニーα7と比較すると、格段に使い勝手が悪いと感じるのは、
私がソニーα7に馴染んでいるせいなのでしょうけど、
やはりCCDが等倍でないことが大きな心理的障害。
このレンズを使いたいという必要性も手伝って購入してはみたけど、
一日撮影に持ち出すだけの信頼性、愛着がなかなか生まれません。
このカメラ、このレンズも時々使ってあげて、
段々と親しんでいくことにしましょう。
by Sha-Sindbad
| 2019-07-01 22:03
| SuparComat38/1.9
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