1974 下町(2017年10月20日ペンタック38mmF2.9が大阪加美の路地で)
長女の一家は大阪の下町に住んでいます。
孫の世話に出かけた機会に、JR加美駅近くの喫茶店によく入ります。
女主人は粘土細工の人形、浮き彫りを制作するプロです。
とても温かい雰囲気の女性たちが浮かび上がってきます。
大阪人らしく、「楚々」というより、「活発」な雰囲気。
私自身上品な人間ではありませんから、とても好感が持てます。
お許しを得て、行く度に撮らせていただいてきました。
長女一家が線路の反対側に転居したため、
この喫茶店を訪れる機会がほとんどなったのが残念。
ソニーα7に付けたペンタック38mmF2.9は、
日本のペンタックスのレンズではありません。
ダルメイヤーのおそらく16㎜映画用のレンズです。
おそらく収差だらけの第二次世界大戦前のオールドレンズ。
ダルメイヤーらしく穏やかで、控えめですが、
それでいて、芯のしっかりとした描写です。
現代各社のレンズたちは、使ったことがありませんが、
おそらくあらゆる癖を排除して、
完璧な描写をプレゼントしてくれるのでしょう。
私は、人間もそうですが、「完璧」と来ると、
身震いしてしまいます。
人間にせよ、レンズにせよ、お付き合いはゴメン、という感じ。
だから、あなたとはお付き合いできそうにありませんね。
人間にしても、レンズにしても、
癖だらけ、欠点だらけであればあるほど、
よろこんでお付き合いさせていただいています。
そうと知って、私の親友たち、不快を覚えることでしょう。
でも、そんな風に私にいわれのない不服を抱くのも、欠点の内でしょう。
ペンタック38mmF2.9も、ぼろレンズを捨て値で手に入れましたが、
もうとんでもないほどに収差だらけ。
だからこそでしょう、愛しい我がレンズです。
by Sha-Sindbad
| 2018-06-05 23:04
| Pentac38/2.9
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