1685 西九条(キネタール50mmF1.8は名刀の切れ味を漂わせ)part 1
いつも書くことですが、
クックの映画用レンズ、キネタール50mmF1.8は、
伝説的な名レンズ、スピードパンクロ50㎜F2のどうやら後継者。
でも、大王の後を嗣ぐ後継者ほど辛い立場はありませんね。
家康を嗣いだ徳川2代目将軍 、徳川秀忠のことを思い出して下さい。
つらかったでしょうね。
でも、キネタールはまさに「切れ者」です。
秀忠のように、先代の存在の重さにたじろぐようなことはありません。
ただし、一つ、不利な点がありました。
秀忠が将軍になったときは、先代はあの世でした。
ところが、キネタールが登場した後も、スピードパンクロは活躍を続けたはず。
平安時代末期の天皇たちには、先々代の法王、先代の上皇がのし掛かってきた、
そんな境遇に似ています。
でも、どうやらそんな心配は不要だったかも知れません。
中将姫光学さんの報告を引用させていただきますと、
「発色と解像力の高さは群を抜いており、あの宮崎さんをして、
わたしが見た中でも最高の1本と言わしめたレンズなのです。」
11月28日月曜日、揚琴レッスンの途中、キネタールを使いました。
例によって、すべて開放での撮影なのですが、
さすがに余裕綽々、
戦争映画にはぴったりの描写力、
クックらしい落ち着きと風格が感じられます。
by Sha-Sindbad
| 2016-12-07 22:52
| Kinetal50/1.8
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