1461 人形浄瑠璃 (浄瑠璃人形もキノプラズマート19㎜F1.5も開放美人)
世界中に人形芝居は沢山ありますが、
日本の人形浄瑠璃以上に絢爛豪華な美を誇る人形はないようです。
その中でも一際見事に華麗なのが傾城人形。
最高位の芸妓の艶姿を人形遣い自身が仕上げます。
お仕着せの人形を受けとって遣うのではなく、
自分で丁寧に仕上げて行くプロセスが芸の本質をなしている、
そんな感じがします。
多くの方の反感を買いそうですが、
現代のデジタルカメラとレンズを使うということは、
結局、お仕着せの人形を使うのに似ています。
撮らせてもらっている。
やっぱりレンズは単体クラシックレンズを、
撮影の場所、対象、気分に合わせて選びたい。
今回はひさしぶりに人形浄瑠璃を楽しむのですから、
もっとも艶やかに写るレンズは何か?
そう考えて、たちどころに決めました、
キノプラズマート3/4inchF1.5
ボロボロ剥げ剥げのジャンク一歩手前のレンズを競落し、
マツモトカメラの松本さんにオーバーホールしていただきました。
まるで人間国宝の吉田蓑助さんが傾城人形を仕上げたように、
超小型ですが、絢爛たる輝きに満ちたキノプラズマートが生まれ出ました。
その開放描写です。
きりりと引き締まって、しかも柔らかい。
私のお気に入りのレンズです。
by Sha-Sindbad
| 2015-11-24 11:44
| KinoPlasmat3/4inchf1
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