1410 大和西大寺(ホロゴン15㎜F8Uでのぞく西大寺はなんだか新鮮だった)
剣によって生きる者は、剣によって死す。
そう言いますね。
レンズによって生きる者は、レンズによって死す。
これぞ、本望。
写真家はレンズによって自分の作品世界が限られるのを嫌います。
タンバール90㎜F2.2を使っての女性写真で一世を風靡した木村伊兵衛は、
誰かにこう言われます、
「タンバールに頼っている限りは、あんたは一介のアルチザンだ」
木村はただちにタンバールを売り払ったそうです。
木村伊兵衛は歴史上タンバールを使いこなしたほとんど唯一の写真家。
この誰かのお節介のお蔭で、
私たちは木村伊兵衛によるタンバール傑作群を見る機会を失ってしまったのです。
このタンバールで誰かが偉大な作品群を生み出したという話は聞いていません。
むしろほとんど誰もタンバールを使いこなせなかったのです。
だから、タンバールを愛好した木村伊兵衛は決して一介のアルチザンではなかった!
むしろ優れた芸術家だったのです。
私に向かって誰も言いませんね、
「ホロゴンに頼っている限りは、あんたは一介のアルチザンだ」
私も、そんなことを言われても決してホロゴンを売り払いませんね。
むしろ喜びますね。
なぜって、未だに使いこなせないのですから。
だから、傑作群なんかも出現しない。
誰も気にも留めない。
でも、いいのです。
私にとって、私のホロゴン写真は永遠に私のものなのですから。
ホロゴンによって生きる者は、ホロゴンとともに死す。
ホロゴンウルトラワイドから抜き出したニューMマウントホロゴン、
撮れば撮るほど、キリリと締まった感じにしびれます。
by Sha-Sindbad
| 2015-09-20 23:11
| Hologon15/8U
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Comments(2)
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yoshipass at 2015-09-21 11:12
他のレンズは、必要ありませんね!!!
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Sha-Sindbad at 2015-09-22 15:47