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レンズ千夜一夜

1289 現代変身譚 (ダルメイヤー25㎜F1.9Eはオヴィディウスそこのけの変身譚作者で)


ダルメイヤー25㎜F1.9Eを手に入れた経緯は別ブログ「わが友ホロゴン」に、
前にも書きましたが、これとはまた別に改造敬意もこれから書きます。

Dマウントよりも小さな径のマウント、私が勝手に名を付けたEマウントレンズが
現代の改造名人宮崎貞安さんの手で見事Cマウントレンズに生まれ変わりました。

Dマウントレンズだったら、Cマウントに変身させるのは無理かもしれません。
後玉の口径が極端に小さいので、たとえ改造しても、
マイクロフォーサーズでさえも、周辺が激しくけられるでしょう。
ところが、このダルメイヤー25㎜F1.9E、マウントの径は極端に小さいのに、
レンズはその筒のほとんど一杯という広さだったのが幸いしました。

オヴィディウスの「変身譚Metamorphoses」をお読みになった方はおいででしょう。
お話はみんな美しくも悲しい転身物語。

私は子供の頃からハッピーエンドが大好き人間なので、
あまり好きな本ではなかったのですが、
翻訳書はお話にふさわしくかなり美しい装丁の印象的な造本でした。
今でも「日本の古本屋」のサイト検索すれば見つかるはず。

私は、寓話集Metamorphosesは好きではなかったとは言え、
メタモルフォーゼそのものには心から魅せられました。

平凡な才能の平凡な人間でしかない私だって、変身できるかも知れない!
結局変身はできることはできたのですが、
平凡だけど幸せに暮らす慎ましい家庭の一員に。
ただそれだけ?!

で、その代償を求めたいのでしょう、
写真を撮るときは、
現実を正確に写し取るなんて、まちがってもしたくない。
精緻精密光彩陸離たる超高画質写真なんて、さらにブルルッ!
私が出会ったものが写真の中で、
私が見たかったようなイメージに大きく変身すればするほど、幸せ。

私のレンズたちはいわば写真版オヴィディウス。
その中でも、このダルメイヤー25㎜F1.9Eは傑出している、
そう信じたいのです。

いわば、その証拠資料として3枚の雨の奈良写真をご覧頂きましょう。
いかがでしょうか?




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by Sha-Sindbad | 2015-03-20 15:51 | Dallmeyer25/1.9E | Comments(0)