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レンズ千夜一夜

1194 あいにくの雨が一番だね (アポクロマート18㎜F2でバス停まで)



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火曜日はクロマチックハーモニカのレッスン日でした。
あいにくの雨でした。

ある私のお気に入りブログの記事が楽しい。

    そのブロガー氏、写友と待ち合わせたのですが、
    おいでにならない。
    電話をしたら、目が覚めたら雨だったので、寝直したとのこと。

笑ってしまいました。

    その方を存じ上げているからです。
    まさにジェントルマンで、お持ちのレンズはすべてビンテージ。
    雨の日に使うなど、もっての外なのでしょう。

    以前クラシックカメラ愛好者の人たちとよく撮影に出かけました。
    雨がぽつりと降りそうになると、ただちに喫茶店に撤退!
    これがコレクター気質なのでしょう。

もっとも、コレクターでなくても、たいていのカメラマンは雨を嫌います。
一方、私は写真を始めた最初から徹頭徹尾雨大好き人間。

    なにしろ濡れたような写真が撮れるのですから。
    「濡れたような美人」と言いますね。
    大地もそのあたり一緒ですね。

19年前ホロゴンウルトラワイドを手に入れました。
これもかなりのお値段で、カメラ、レンズを売って、
不足を7年間ローンでまかないました。

    貧乏サラリーマンの私には過ぎたカメラでした。
    だから、一種のビンテージものです。
    でも、雨でも持ち出して、バンバン使いました。

私が雨中ホロゴンウルトラワイドで撮る光景をごらんになったら、
それがどんなに危険かおわかりでしょう。

    両手を突き出して撮るのですから、
    撮るときはいつも傘の外。
    この言葉、私の人生にも当てはまる感じがしますが、
    それは置いておきましょう。
    とにかく濡れたらハンカチでさっと拭いて終わり。
    これで一度巻き上げが故障しただけなのですが、
    専門家から見れば、さまざまなリスクがあるのでしょう。

私にしたら、雨の光景であれなんであれ、写真が撮れなきゃ、
無価値、無用。

今日持ち出したのはオリンパスE-PL1に付けたキノプティックの広角。

    アポクロマート18mmF2

信じがたいほどにドラマチックな描写をプレゼントしてくれます。

    片手、ノーファインダーで自由に撮れるのですから、
    両手使いが原則のホロゴンよりも雨の中撮りやすい。
    バスの時間に追われつつ、雨の中撮った写真をごらんいただきましょう。

撮りながら考えました。

    レンズのプレゼントしてくれるものをありがたく頂戴している私ですが、
    そんな私でも、ああ、ここではこんな写真が欲しいなと、
    心中おぼろに念じるところがあるものですね。

クラシックレンズのすばらしさはなにか?

    そんな私の祈りをいつも見事裏切って、
    もっと喜べる驚きの画像を生み出してくれること。
    アポクロマートはそんなレンズ中でも白眉と言えそうです。

そんなとき、いつも自分勝手に考えてしまいます。

    「ただ憧れを知るもののみ」という詩句があります。
    私の大好きな言葉。
    (ちなみにこの行を思い出しますと、
    いつもチャイコフスキーの歌曲のボリス・クリストフの
    深々としたバスが脳裏をよぎります)

    私が願うから、私が驚くような画像をプレゼントしてくれるのだ。
    私はそう信じたいのです。

私だけではないでしょう。

    カメラマンのみなさんも同じ思いをもって、
    ご自分の写真を慈しみの表情でご覧になっているのでしょう。

お互いに、そのあたりの気持ちに添って受け取ることができないのは、
本当に残念なことです。
by sha-sindbad | 2014-11-30 19:44 | Apochromat18/2 | Comments(0)