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レンズ千夜一夜

1162 興福寺五重塔 (世界で唯一のレンズ、カラー・ミノター35mmf2.8見参!)



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今日はカメラはソニーα7。
これに世界で唯一のレンズを付けて家を出ました。
実はミノックスGTとか何とかいう高級コンパクトカメラのレンズ。

    カラーミノター35mmF3.5

何だ、別に珍品レンズでもなんでもないじゃないか?

    あなた、頭が良すぎるので、すぐに反応してしまいますね。
    でも、この世にはあなたの知らないことが一杯あるのです。
    それを全部知らずに性急に判断すると、たいてい間違いますね。

カメラに作り付けのレンズがそのままソニーα7に付くはずがありませんね。

    私はマイクロフォーサーズマウント改造版を手に入れたのです。
    70mmで撮ることになります。
    35mmレンズとして名声の高いレンズらしい光彩陸離たる描写。

あまりにも惜しいので、宮崎貞安さんにライカMマウントへの改造をお願いしました。

    帰宅したカラーミノターは、プラスチックレンズから、
    まったく新しい金属レンズに変身していました。

さすがの宮崎さんもこのレンズの改造はこれが初めて。

    特製ヘリコイドへの接着にとどまらず、
    抜本的なニューレンズへの生まれ変わりを実現してくれました。

①絞り

    お使いになった方はご存知のように、ひし形に変形する奇妙な絞り羽根。
    かなり安っぽい造りなのです。
    この絞り羽根を開放状態で殺してしまい、
    代わりに16枚円形絞りをセットしてくださったのです。

それだけではありません。
②収差改善

    オリジナルは前玉回転式であるため、
    絞りに応じて収差が大きく変わるレンズでした。
    それを直進式ヘリコイドにセットすることで、
    収差は大幅に改善され、
    しかも最短撮影距離が50cmちょっとまで狭められました。

宮崎さんのレンズ評は、

    「テッサー型として2.8/35mmの能力を超えたスペックをうまくまとめ、
    優れた能力を達成している。中心のシャープネス大変よい」

    このレンズは猛烈にコントラストと色乗りが良いのですが、
    宮崎さんによれば、ブルーコーティングがかなり濃いおかげなのだそうです。

フードも付けていただきましたので、完璧なライカレンズとなりました。

    ズマロン35mmと好敵手となりそうです。
    どうやら、ズマロンは繊細優美、
    カラー・ミノターは爽快華麗が売り物、
    そんな感じがします。

まず、2枚、興福寺の五重塔を写してみました。
ちょっとひねりすぎでしょうか?
by Sha-sindbad | 2014-10-22 18:33 | Colour-Minotar35/2.8 | Comments(4)
Commented by peasantry at 2014-10-23 06:54
写真が上手だから、どのレンズもすごいレンズに見えます。
Commented by Sha-sindbad at 2014-10-23 12:01
peasantryさん
コメントありがとうございます。
ブログを拝見。
peasantryさんの方がずっと上手ですよ。
私のレンズたちは本当にすごいのです。
私は、そっち向けてパチリ、ただそれだけ。
Commented by 川越 at 2014-10-27 21:24 x
すげっ!って思いましたが、今回はレンズじゃなくてこのレンズを使っている人に対してです。でも今に始まったことではないですね。さすがです。
Commented by Sha-sindbad at 2014-10-27 22:04
川越さん
ありがとうございます。
ほんの思いつきです。
やっぱりレンズが凄いのです。