837 路面模様(マクロスイター26mmF1.1は小雨に出会っていきいきと)
今日の出勤に持ち出したのは、
カメラがオリンパスEP-L1、
レンズはマクロスイター26mmF1.1
Cマウントレンズとして、
アンジェニュー25mmf0,95と並び称せられる名玉。
Cマウントレンズの大口径は、
35㎜レンズよりも深い深度を持っています。
それだけ撮りやすいレンズたちであり、
できあがりは、たとえばゾンネタールとはまるで違います。
つまり、独自の存在価値があるわけです。
お昼、職場を出ようとすると、小雨が降り始めました。
天のご加護でしょうか?
このような状況でも、露出オーバーになることがあります。
超大開放レンズではよく起こります。
こんなときでも、完全に白飛びしない限り、
平気でシャッターを切ります。
そんなときは、アップ時にレベルを補正します。
もう少し開放値が暗いレンズやホロゴンなら、
露出オーバーになることはありませんが、
私の眼目は適正露出にはありません。
そもそもどんなレンズも適正露出でなど撮っていないからです。
超大口径レンズの場合、
私の欲しいのは、開放での幻惑いっぱいのヘアピン描写なのですから。
私に言わせると、レベル補正だけは、
オリジナル画像の修正加工ではなく、たんなる調整です。
これを加工と言うのであれば、すべてのモノクロームプリント、
フィルムスキャンはオリジナルからの加工となってしまいます。
撮影時のイメージに戻す、これがレベル補正の役割ではないでしょうか?
雨が降りますと、突然、路地裏のものたちが生き返ります。
8、9枚目、顔に見えるでしょうか?
石ころが1つあるだけですが、私には見えます。
この石ころは私がここに置いたのか?
違います。
石ころがあって、顔に見えたから撮ったのであって、
石ころを使って、顔に見えるように撮ったのではありません。
私は絶対に現場に加工はしません。
私のやりたいことは創作ではなく、発見。
こんな出会いがあるから、路地裏は楽しいのです。
by Sha-sindbad
| 2013-10-22 21:46
| MacroSwitar26/1.1
|
Comments(2)
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bisqueprince
at 2013-10-23 02:03
x
マクロスイター、やっぱりいいですね〜!惚れ惚れします。空気の粒子に溶けこむような、同化してゆくような、そんな、素敵な猫写をするレンズですね。マクロスイターの特徴を、遺憾なく発揮されるsha-sindbadさんの腕があってこそのマクロスイターですね!
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Sha-sindbad at 2013-10-23 20:01
bisqueprinceさん
おっしゃるとおりです。
私は分離が嫌いなのです。
すべてを見事に裁断するレンズが名レンズとされてきました。
過去ではニコンレンズ、現在では各社がその方向で競っています。
深みがあって、四×五判かそれ以上の無粒子超精密画像。
完璧な美女って、どこか気持が悪いものです。
私にはそんな感じがします。
マクロスイター26mmF1.1は限りなくその対極にあります。
誰が撮って、こんな風に写りますよ。
おっしゃるとおりです。
私は分離が嫌いなのです。
すべてを見事に裁断するレンズが名レンズとされてきました。
過去ではニコンレンズ、現在では各社がその方向で競っています。
深みがあって、四×五判かそれ以上の無粒子超精密画像。
完璧な美女って、どこか気持が悪いものです。
私にはそんな感じがします。
マクロスイター26mmF1.1は限りなくその対極にあります。
誰が撮って、こんな風に写りますよ。