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レンズ千夜一夜

626 準備中 (トポゴン25mmf4は静かな自信に満ちたすごいやつだった)



ツァイスのレンジファインダー用25㎜、
トポゴン25mmはなぜほんの少ししか作られなかったのでしょう?

結局売れなかったのでしょうね。
なぜ?
上質な25㎜用外付けファインダーが用意されなかったのでしょうか?
ユーザーの多くはノーファインダーを採用する意思がなかったのでしょうか?

私のトポゴン25mm f4は距離計と連動しません。
要するに、目測式でしか使えない。
このことも、ピントにうるさいユーザーたちから嫌がられたのかも?

要するに、きっちりと構図を決めて、しっかりとピントを合わせる、
この常識的な基本を2つながらカバーしなかったのですが、
どうやら、そのうえ、25㎜は広すぎたのかも知れません。
ホロゴンウルトラワイドも同様ですが、
1950年代、60年代には、まだ28㎜が超広角だったのですから、
25㎜、21㎜、15㎜はさきがけしすぎたのかもしれません。

でも、実際にはF8開放でも、被写界深度はとても広いので、
目測で十分。
ノーファインダーは、試した方ならすぐお分かりでしょうけど、
とても簡単。

    ちょっと慣れれば、これ位、撮りやすいレンズはないのです。
    今回もあっという間に(と言うのは、大げさですが)、
    半日で500枚を超えました。

お昼どきがすぎて、準備中の酒蔵レストランの暖簾の下から、
すっとトポゴンを突き出して、さっと1枚頂きました。
まさにあてずっぽうの撮影でしたが、一応撮れました。
画像は澄んで、コントラストも見事
画像そのものはかなりのものではありませんか?
酒蔵で働く女性の矜持と気概を感じさせてくれるのですから。




626 準備中  (トポゴン25mmf4は静かな自信に満ちたすごいやつだった)_b0226423_22311029.jpg

by Sha-sindbad | 2013-03-16 22:35 | Topogon25/4 | Comments(4)
Commented by taketyh1040 at 2013-03-17 17:42
こんにちは。
周辺が濃く、中央部へスポットライトのような光が当てられ、背景のポスターが何とも言えない味わいを醸し出して、素敵な雰囲気ですね〜。
Commented by Sha-sindbad at 2013-03-17 23:35
taketyh1040さん
ありがとうございます。
この周辺減光がトポゴン25mm f4のようなクラシックの魅力ですね。
ライカM9を-1 2/3にセットして、なにも細工をせずに撮り、
なにも細工をせずに、記事に掲載しました。
これだけの舞台にふさわしいきりっとした女性の仕事姿。
シャープ一辺倒ではなく、立体感とコントラストを重視する、
これがどうやらツァイスの魅力のようです。
Commented by bisqueprince at 2013-03-18 00:11 x
被写体の女性に、お写真をプリントして、お渡しすれば、一生大事に飾ってくれそうな、そんなお写真ですね。
Commented by Sha-sindbad at 2013-03-18 15:23
bisqueprinceさん
実は、この2年、写真プリントをしたことがないのです。
昇華型熱転写の2台は使用をやめてすでに3年。
2度の仲間との写真展のカラー写真を打ち出したエプソン(たった7000円)も、すでにノズルが駄目になったようで、
かすれた文章プリントだけに使っています。
人に写真を見せることがなくなったため。
でも、お言葉を覚えておきます。
いつかプリントを再開したら、彼女に持っていってあげましょう。
シネマディスプレイで対角線28インチ一杯に拡大すると、
さらに匂うように美しい画像なのですから。