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レンズ千夜一夜

209 顔 (バルター35mmf2.3の開放は堂々たる描写力で)



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ボシュロム (Bausch & Lomb Incorporated )

なんと響きの良い名前でしょう。

ウィキペディアによると、
ドイツ生まれの創業者ジョン・ジェイコブ・ボシュが、
ヘンリー・ロムがアメリカに移民して知り合い、
眼鏡のフレーム製造で成功して、
1915年(大正4年)からシネレンズを製作してきたという、
映画用レンズの老舗だそうです。

そのボシュロムの有名ブランド名が、

バルター

今日、このレンズをソニーNEX-5Aに付けて、
大阪西九条をしばらく巡回し、
廃工場でこの顔を見つけました。

曇天で、終始の開放だけで撮影しましたが、
f2.3とほんの少し暗めにするだけで、
合焦のレンジがかなり大きくなり、
合焦部分はリアルに、ぼけ部分はふんわりと、
映画にふさわしい描き方をしているようです。

とても落ち着いた発色も好ましい。
50mmといい、この35㎜といい、
描写性が極めて均質で、発色も似ています。

スピードパンクロと並べてみても、
まるで遜色がない銘玉と見ましたが、
いかがでしょうか?
by Sha-sindbad | 2012-01-16 22:40 | Bartar35/2.3 | Comments(4)
Commented by nakky85 at 2012-01-17 14:29
へ~~~、ボシュロムってコンタクトレンズ専業かと思ってました。
素晴らしい写りですね。
Commented by a1photo at 2012-01-17 20:52
「ボシュロムとは、撮影者を写す鏡なり」
我ながら素晴らしい一句。
この顔は、すなわちホロゴンさんですね。
Commented by Sha-sindbad at 2012-01-18 18:22
nakky85さん
へ~~~、ボシュロムってコンタクトレンズの会社でしたか?
眼鏡を余り使わない(近眼なのに、ほとんどかけない)私なので、
知りませんでした。
バルターというレンズも近ごろ知っただけ。
それまでは、戦前のオールドレンズの会社と思っていました。
Commented by Sha-sindbad at 2012-01-18 18:30
a1photoさん
私はこの御仁ほど、正確な目を持っていませんよ。
だから、そんな風に言っていただくと、
誇らしいような、恥ずかしいような。
私もお返しの一句、
「これしきで 名句と思う ど素人」