62 植物 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で見る夢も又いい)
レンズは夢の道具ですね。
写真にも、いろいろ楽しい夢があります。
ある方は、写真家になることを夢見ます。
ある方は、写真コンテストに入賞することを夢見ます。
ある方は、写真クラブでトップまで登り詰めることを夢見ます。
ある方は、「私は写真家の※※です」と自己紹介することを夢見ます。
私は、ちょっと変な夢を見ます。
そのカメラ、そのレンズで撮れると思えないような写真を、
そのカメラ、そのレンズが撮ってくれることを夢見ます。
その前提として、そのカメラ、そのレンズが性能を発揮するように、
一定の修練、慣れは必要でしょう。
でも、けっして、思うがままに使いこなそうとは夢見ません。
できたら、自分が撮れるとはとても思っていなかったような写真を、
思いがけないところで、思いがけない瞬間にプレゼントしてくれる、
そんな願いをカメラ、レンズに込めて、
うやうやしく撮らせていただいています。
あっと驚きたいのです。
よくぞこんな写真を撮ってくれましたと、
カメラ、レンズにお辞儀をしたい、そんなことを夢見ています。
ですから、私は、私の撮った写真を、
私の作品でございます、なんて胸を張るつもりはありません。
映画のカメラマンがこんな風に自慢するでしょうか?
「ああ、小津安二郎の東京物語ね、
あれは全部私が撮ったんだよ」
ナンセンスですね。
私も同じことを感じます。
私は、こんな考え方を人に押しつけるつもりはありません。
私の撮り方がそうだから、私はそう考えるのです。
実にイージーに撮ることにしています。
いい、そう思ったら、次の瞬間にはシャッターを押しています。
なにも考えない。
写真を作ろうとしない。
すべてをレンズに任せます。
そんな私の撮り方に一番似合うレンズ、それが、
スピード・アナスティグマート25mmF1.5
とにかく開放で、そっち向けて、さっと撮ります。
もちろん拡大したライブビューでピントは合わせます。
でも、白昼、実画面に直すと、液晶画面を見ても、
ちょっと遠視が始まっている私の目にはよく分からないので、
画像効果はチェックしません。
ちゃんと撮れてるじゃないの?
そうおっしゃる方もおいででしょう。
私は、可能な限り、最接近するのです。
そうすれば、余分なものは写りません。
だから、そう見えるだけ。
私は回りなど見ていませんから、
私が構図を決めたわけではない。
そんな撮り方でも、ピントだけ合わせておけば、
スピード・アナスティグマートはこんな写真をくれます。
一生、お付き合いさせていただくつもりです。
私の夢の1つ、それが、
スピード・アナスティグマートに写真をプレゼントしてもらうこと。
by Sha-sindbad
| 2011-08-14 17:01
| Sp.Anastigmat25/1.5
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