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レンズ千夜一夜

41  白馬 (エルマー50mmF3.5は永遠の標準レンズ)



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エルマー50mmf3.5

バルナック型ライカが発売された1925年から1961年まで延々と製造し続けられた、
バルナック型ライカのスタンダードとされる標準レンズですね。

どうやら時代を経るにつれて、写り具合は微妙に変わっていったようです。
当然のことですが。
でも、新しいほどよいという訳にはいかないようです。

エルマー50mmf3.5のファンはかなり多いようですが、
どの時代のエルマーを良しとするかは、人様々。
食べ物とレンズの味わいは議論しない方がよろしいようです。
ただ、シンプルに好き、好きじゃない、これで十分ですね。

でも、私の友人のクラシックレンズ愛好家O氏曰く、

    「そりゃ、エルマーは古ければ古いほど、いい!」

私は、こういう考え方には、わけもなく賛成したくなる方です。

とはいえ、好きも嫌いもあったものじゃありません。
たった一本しか使ったことがないのですから。

私のエルマー50mmf3.5のシリアル番号は
「120100」

私の持っているライカレンズブックでは、
1933年製造分が156001〜195000とあり、
それより若い番号のものについての記載がありません。

なんでそれ以前の番号について年代が特定されていないのでしょうね?
記録が残っていないということでしょうか?

そこで、1932年以前の156000個が8年間に均等に生産されたと、
かってに仮定してみましょう。すると、
120100番は6年目の頃、つまり、1931年頃のものとなりそうです。
とすると、O氏が推奨する「古いエルマー」にかなり近いのでは?
そんな風に考えて、ちょっと嬉しくなったりしています。

でも、80年前のレンズとは思えないほどに、
レンズは美しくクリアー、
鏡胴は古色蒼然たるたたずまいで、気に入っています。

写りは?
開放の描写はごらんの通りです。
どこにも古めかしさが見あたりませんね。
尖ったところがなく、とても円熟した表現をしてくれます。

明日、絞った写例をアップします。
それをごらん頂いてから、評価していただければよいのですが、
私としては、文句なしによい、そう言いたいところ。

いかがでしょうか?
by Sha-sindbad | 2011-07-25 22:08 | Elmar50/3.5 | Comments(2)
Commented by pretty-bacchus at 2011-07-27 00:54
昨夜の日曜美術館のフェルメールはご覧になりましたか?
ブログに少し書きました、、、

Commented at 2011-07-27 19:03
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。