レンズ千夜一夜

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1403 ゴージャス(ついにホロゴンウルトラワイドがMマウントレンズに変身した!)



2015年9月7日は記念すべき日となりました。
19年間愛用してきたホロゴンウルトラワイドについにお別れを告げたのです。
ただし、ホロゴンだけはライカMマウントとして生まれ変わりました。
すでに幾度か書いてきましたホロゴン15㎜F8Uとして。

神戸のカメラ修理専門のKリペアさんにお願いしたのです。
神戸埠頭の倉庫群の中の古い倉庫の1階にあります。
その入り口の卓上にホロゴン15㎜F8Uが待っていました。
実に可愛く、飾り気のない沈胴レンズ。

可動部分、調整部分は零。
つまり、撮影時に調整すべきファクターはなにもない!
ただ撮るだけ!

Kリペアさんは、ホロゴンの焦点位置を3mに設定されていました。
私は、1mへの変更をお願いしました。
レンズの後半鏡胴部には3点ビス止め。
このビスを外すと、レンズ本体を回すことで、
焦点位置を変更できます。

ところが、その結果はおどろくべきものでした。
私の知らなかった2つの事実を知ることができたのです。
①焦点位置を3mにしても1mにしても、ほとんど変わらない。
②どちらにせよ、30㎝ほどに超接近しても、ちゃんと撮れる!
ほんの少しズレにいるのですが、ほとんど分からない。

ああ、私はそんなことも知らないで、撮っていたのです。
焦点位置は1.5mにセットしてあるので、60㎝あたりから無限遠まで、
これがホロゴンの被写界深度、そう教えられていました。
私のホロゴンウルトラワイドは違いました。
6mほどにセットされ、30㎝あたりまで被写界深度が及んでいた!
なんだ、これじゃ、どんな距離の被写体だって、撮れる!
万能だったのです!

三宮センター街のショーウィンドウ内の着物。
およそ60㎝あたりの距離で撮りました。
完璧にピントが来ています。
当たり前。




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by Sha-Sindbad | 2015-09-08 21:43 | Hologon15/8U | Comments(2)

533 陸橋 (ゾンネタール50mmf1.1開放でなぜこんな写真が?)



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日曜日、兵庫県立美術館のミュージアムホールを出て、
阪神岩屋駅に向かって陸橋を渡っていたときのことです。

もちろん私は「写真、いのち」
治にいて乱を忘れず、
超特急で駅に急いでいても、撮影を忘れず!
陸橋の上で12枚撮りました。

カメラはライカM9、
レンズはゾンネタール50mmf1.1。

午後4時15分ころ、すでに薄暮、
でも、平気です。
なにしろF1.1なのですから、目に見えのたいていのものが撮れます。

陸橋はどうやら吊り橋形式で作られているらしく、
幾本も太いケーブルを通り過ぎます。
もちろん開放一点張り。
ところが、3枚目を除き、他の4枚が不思議。

    これが本当に超開放の画像なの?

よく分かりませんね。

    ライカM9のシャッタースピードで開放が使える限りは、
    開放だけにしがみついている私です。
    このときも、ちょっと絞るなどという、
    面白くもない実験をするはずがない。
    それに、そんなことをした記憶もありません。
    
ところが、なんということでしょうか?

    路面の画像はキリリと引き締まり、
    他の近接撮影も背景がかなりくっくりと細部まで撮れています。
    とても、開放とは思えない。

でも、開放のはず。
路面の車のバックライトのフレアは開放を感じさせます。
たとえば、F2.8に絞ったら、こんなフレア、出るでしょうか?

ますます謎が深まります。

    このレンズ、面白い!
by Sha-sindbad | 2012-12-03 22:50 | Sonnetar50mmF1.1 | Comments(4)

420 ポスター  (プラズマート70mmF2.7は理想のレンズの一本みたい)



早田カメラのホームページには、ローランドの記載があります。
(http://www.photobazar.jp/column/110715_column.html)

その中にこんな言葉を見つけて悦に入っています。

    「人の目って、実はそんなにシャープに世界を見ていないじゃない。
    その見え方を写真のレンズで再現しようとしたのかなぁ。
    とか思ったりもするんだけどね。
    さらに突っ込んで考えると、
    Dr.ルドルフの設計したキノプラズマートっていうレンズはすごいソフト。
    かたやマクロプラズマートっていうレンズは細密な描写なんだ。
    この2本の持ち味を絞りの数値を変えることで1本のレンズで実現しちゃおう!
    とか、そんな意図もあったのかもしれない」

この言葉を実感できるのが、この写真。
これだけゆったりと撮れたら、文句なし、ではありませんか?




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by Sha-sindbad | 2012-08-13 23:12 | Comments(0)

95 驟雨 (ダルメイヤーのペンタック38mmF2.9でアートしよう!)


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神戸三宮で撮ってきました。

ダルメイヤーのペンタック38mmF2.9を初めて使いました。

CマウントからMマウントに改造していただいた宮崎さん、

    「開放から少し絞ったあたりで、ぐっと画像がよくなります」

そこで、概ね3.5あたりで終始撮り続けました。
これだけ暗いと、EV値14以下なら、M9で全部撮れます。

だから、とても使いやすい。
493枚撮りました。

露出を-1.3に設定しているので、
まるで太い筆でぐいぐい描いた絵のような、
重厚で豊かな色調に上がりました。

これは写真をアートのように見せてくれるレンズ。

なにしろ1919年製作というのですから、
古代レンズと言ってもよろしいでしょう。
いつ頃まで、生産供給が続いたのでしょうね?

とっくの昔に引退してもよさそうなロートル。
でも、今でもどっこい現役を続けている。
そんな老役者に見えてきました。
by Sha-sindbad | 2011-09-18 22:16 | Pentac38/2.9 | Comments(2)

83 植木鉢(エルマリート28mmF2.8は万能のレンズのようですね)



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私には、悪い癖があります。

    お金もないのに、超一流のレンズが欲しい!

ライカのなかで、もっとも仕事ができるレンズ、
なんだと思いますか?

70%ほどの人は、ズミクロン50mmf2、そう断言するでしょう。
そうかも知れません。
おそらくズミクロン50mmf2をメインレンズとして大成した写真家、
数知れず居るのかも知れませんね。

でも、幸か不幸か、私は知りません。

スーパーアンギュロン21mmf3.4でライフワークを作った写真家なら、
フランスで1人、
作っている写真家は新潟で1人、知っています。

これに負けないのが、エルマリート28mmF2.8。
私の友人二人がこのレンズで完全な自分世界を生み出しつつあります。

上記4人とも、たがいにぜんぜん似ていません。
ぜんぜん似ていないのに、優れた作風を生み出せる、
それが名レンズの基本ですね。

私も、お二人の作品世界に憧れて、
エルマリートが欲しくなりました。

そこで、悩んだのです。
エルマリート28mmF2.8にも幾世代もあります。

    第何世代にすべきか?

第2、第3世代が私の友人お二人のメイン。
稀代の写りを実現してくれるレンズであることは疑いがありません。
でも、私はこれらのレンズを高いお金を出して買っても、
第一世代を欲しかった、ということになるのは目に見えています。

結局、かなりディスカウントされた第1世代を手に入れました。

描写は、むしろスーパーアンギュロンに似ていました。
こってりとして、荒削り。

    気に入りました。
by Sha-sindbad | 2011-09-05 16:19 | Elmarit28/2.8 | Comments(0)

73 石球 (プラズマート70mmF2.7は、無名だけど、超一流)



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ある日、突然、あるカメラに夢中になる、
そんな体験をお持ちでしょうか?

私の場合、数知れずあります。

でも、いつも成功するわけではありません。
まして、大成功、ああ、このカメラに巡り会えて良かった!
そう、心から幸せを感じるカメラ、レンズとなると、
かなり少なくなります。

それを超えて、なんて凄いカメラなんだ!
そう、心の底から驚嘆させられるカメラ、レンズとなると、
5本の指で数える程度でしょうか?

その1つを紹介させていただきます。

    ローランドⅡ型

クラインビルトプラズマート70mmF2.7というレンズが付いています。
史上最初の一眼式レンジファインダーカメラ。
それが35㎜判ではなく、6×4.5判だった、というのは面白いですね。
我が愛キノプラズマートを創造したパウル・ルドルフ博士の作。
ドイツのプラズマ-ト社の1931年発売のカメラだそうです。

縁なのです。

偶然このカメラを見つけ、しばらくして、
オークションで格安(従来の相場の半分よりもさらに安い)で発見。
届いたレンズもカメラも極上のまさに豪奢な中判カメラ。

かなりコンパクトなうえ、軽量。
触った途端、もう私のカメラでした。

さっそく、神戸に出かけて、開放で撮ってみました。
その一本目にこの写真がありました。

この高貴な色合いと、端正そのものの描写はいかがですか?

そして、これが開放だと信じられますか?

私は信じられません。
でも、最初の一本は、開放でしか撮らなかったのです。
そのうえ、ビルの谷間の少し暗い空間だったので、
開放で撮りたい状況だったのですから、
開放であることは間違いのないところです。

ちょっとカメラを傾けて撮りました。
おかげで、かなりの範囲で合焦しています。
それなのに、この柔らかさ。
やっぱりキノプラズマート族なのです。
by Sha-sindbad | 2011-08-25 21:33 | Plasmat70/2.7 | Comments(4)

47  靴店 (セプトン50mmf2ならそっくりそのまま撮れてしまう)



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そんなに沢山使っていないので、確かなことではありませんが、
これまで使った限りにおいては、
ドイツのレンズ各社には、
なにか連綿と続くレンズポリシーがあるようですね。

    ツァイスは、男性的で実在感溢れるレンズ。
    ライカは、女性的であたたかな情感を醸し出すレンズ。
    シュナイダーは、きりっとした切れ味のレンズ。
    そして、フォクトレンダーは、さらりと澄んだ味わいのレンズ。

セプトン50mmF2は、そんなフォクトレンダーの味わいを色濃く持っています。

このレンズが最高、そう信じている人もいるそうです。
そんな言葉を伝え聞いて、17、8年前、手に入れてみました。

デッケルマウント・アダプタを手に入れて、
キャノンイオス1Nに付けました。
すると、さらりとこんな写真が撮れてしまうのですから。
私も頭から否定する気持ちにはなれませんね。
by Sha-sindbad | 2011-07-31 09:59 | Septon50/2 | Comments(2)