レンズ千夜一夜

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1853 西大寺(2017年7月17日ペンタック38㎜F2.9はゆったりと瞳を開き)2 石仏群


今回は石仏だらけの巻。
西大寺の石仏はこれまでも幾度も幾度も撮ってきました。
でも、今、思うと、私はものとしてしか見ていなかった。

石仏たちを石の彫刻とだけ見て、
その外観の向こうになにかがある、
なんて、ちらっとも考えたことはありませんでした。

レンズを換えて撮るという行為、
視力が衰えた人が眼鏡をかけるようなものかも知れません。
ダルメイヤーの古いレンズ、ペンタック38㎜F2.9を使って、
石仏たちを眺めたとき、
ここには、なにか見かけを超えたなにかが存在している、
そんな気配を感じました。

この石仏たちに面会するのは、いつも揚琴レッスンの途中。
行きがけの駄賃、ならぬ、行きがけの石仏では、
しっかり対面することなどできっこなかった。
今回だって、せいぜい5分の余裕しかありません。
でも、注意力散漫な私の代わりに、
ペンタックがじっくり見つめてくれました。
おそらく私より年上なのですから、落ち着きがあります。
私は、ブログに掲載してから、
ゆっくりと対面させていただきましょう。




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by Sha-Sindbad | 2017-08-07 22:56 | Pentac38/2.9 | Comments(2)

1852 西大寺(2017年7月17日ペンタック38㎜F2.9はゆったりと瞳を開き)1

8月7日月曜日、
一ヶ月ぶりに陳少林先生の揚琴伴奏レッスン日。

でも、暴風雨警報発令のため、YMCAは緊急閉校。
ネットニュースでは、
「台風第5号の中心は、7日10時頃に、
高知県室戸市付近を通過しました。
奈良県は昼過ぎに暴風域に入る見込みです。」

室戸台風、ジェーン台風、伊勢湾台風、
近畿にもっとも大きな被害を与えた台風たちのコースです。
静かに自宅蟄居がよいでしょう。

昔、宮崎に住んだことがありますが、
幾度か台風の直撃を受けたことがありました。
そんなとき、当時のアマチュアカメラマンには、
荒波を撮ろうと、海岸に走ったのが幾人も居ました。
勇敢、というよりも、バカに近いと言わせて頂きましょう。
今回の台風でも、
カメラを手にいそいそと出かける方もおいででしょう。
お大事に。

私は写真を始めてから現在まで、
異常なハプニングを写真に撮りたいと思ったことはありません。
自分の人生の一こまを記録したいという気持ち。
苦労して撮った写真はひとしお大切だと言う人がいます。
私は信じません。
レンガ積みの仕事じゃあるまいし。
苦労しないで撮っても、素敵な写真が撮れます。
それが写真の魔術。

7月17日月曜日は、前回の陳少林先生の揚琴伴奏レッスン日でした。
ダルメイヤーの古い映画用レンズ、ペンタック38㎜F2.9を、
リコーGXRに付け、57㎜標準レンズ仕様にしました。
半時間、YMCAまでの10分の道を回り道して、
全部苦労しないで、鼻歌交じりに、いつもの通り撮りました。

ロボグラフィたち139枚。
観る人が見れば「腰の据わらないゴミ箱行き写真ばかり」なのでしょう。
私の場合、そんな風に厳しくチェックしたら、残るものはありません。
だから、全部、私の大事な子供たちとして、引き受けてしまいます。
4回に分けて、ほとんど全部並べちゃいましょう。

それにしても、私は幸せです。
都会が大嫌いな人間が住むには、大和路は最高!
現代社会、現代文明が人間を歯車にしようとしている、
人間精神史の末期症状からひとときでも目をそらせて、
つかの間ではあれ、至福の一時を味合わせてもらえるのですから。




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by Sha-Sindbad | 2017-08-07 13:56 | Pentac38/2.9 | Comments(0)

1828 西大寺(2017年6月5日エルマー35㎜F3.5が久しぶりに繰り出した)2


私には若い頃から隠者に惹かれるところがあったようです。
名声を欲しい、なんて思ったことは一度もありません。
そのせいでしょうか?
いざ、その憧れの隠者になってみると、これが楽しくてたまらない。

そんな隠者の理想の世界を描いた作品があります。
池大雅「十便帖」・蕪村「十宜帖」
その中でも、大雅の「吟便図」が好きですねえ。
窓辺に置かれた低い机に左肘をついて、
右手には筆をもったまま窓の外の山水を眺めている、
文人の後ろ姿。
大雅がこの画に付けた詩は至極平明です、
「両扉無意対山開
不去尋詩詩自来」
この絵の中の文人、我田引水的に言えば、
ロボグラフィが好きなのです。

この絵を見ていて、左下隅に目をやって、驚きました。
私には、背もたれ、肘掛けのついた椅子にしか見えません。
一体何なのでしょう?
もちろん、中国はかなり昔から椅子式の生活だったようです。
でも、質素な平屋に隠棲の身です。
わざわざ机まで置いているのです。
「ああ、疲れた、ちょっと一休み」と安楽椅子に腰掛ける、
なんてことをするでしょうか?

窓から見える山水に心を奪われ、時間の経つのも忘れる、
そんな隠者が窓に面した席の醍醐味に心を奪われることなく、
「座卓に座しておったら、しびれが切れたわい」なんて、
肘掛け椅子に移るなんてことがあるでしょうか?

ちょっと話がレンズから逸れましたが、
やっぱり気になって。
現代に戻って、にわか隠者の私としては、
ますます古いレンズ、それも、
第2次世界大戦前のノンコートレンズたちの
コントラストの弱い描写に傾きますね。
エルマー、しびれます。





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by Sha-Sindbad | 2017-07-06 21:34 | Elmar35mmF3.5 | Comments(0)

1827 西大寺(2017年6月5日エルマー35㎜F3.5が久しぶりに繰り出した)1


ズマロンに続くのは、エルマー35㎜F3.5。
1932年から50年まで18年間にわたり延々と作り続けられました。

カルティエ=ブレッソンが戦前に撮り重ねた名作の数々は、
エルマーの35㎜と50㎜が中心だったのではないでしょうか?
ライカレンズの愛好者の中にはエルマーこそ、
ライカレンズの生粋、華、最高峰だと考える人もおいでのようです。

6月5日、陳少林先生の揚琴伴奏レッスンの機会に持ち出しました。
カメラはもちろんソニーα7。
せいぜい2時間に満たない程度でしたが、満足。

パンケーキレンズで、作りが良いので、取り回しは実にスムーズ。
ズマロンのようなダイナミックな味わいはありませんが、
しっとりとした肌触りで、滑らかなグラデーションの描写は、
さすがに一世を風靡した名玉の誉れにふさわしい、
そんな思いを新たにできたようです。




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by Sha-Sindbad | 2017-07-05 17:18 | Elmar35mmF3.5 | Comments(0)

1819 超高性能レンズ登場!(2017年6月20日アポリス135mmF2.4の筆下ろしで仰天)



名レンズ制作者宮崎貞安さんから、
すでに試写したフローライトアポクロマート135mmF2.4の完成品が届きました。
正式名はこうです。

アポリス135mmF2.4

語感が美しい、いい名前です。
そして、とても美しいレンズ!

ミラーレス一眼レフ仕様のMマウントレンズ。
だから、とてもスリム。
その上、340グラムしかないのですから、超軽量。
この明るさでは史上空前の軽快で、颯爽たる風格のレンズです。

最短撮影距離が約1.3mしかありません。
これも近い。
私のソニーα7用フォクトレンダーは4mmのヘリコイド付きですから、
アポリス135mmF2.4の最短撮影距離は約1mにまで短縮でき、
これまた画期的です。
Mマウントレンズのアダプタはミラーレス一眼レフ用に揃っていますが、
さらに、ヘリコイドリング付きも次第に普及していくでしょう。

二胡演奏家陳少林先生のレッスン日でした。
10年以上揚琴伴奏を教えてもらっています。
今では親友と言ってもよいでしょう。
勢い、レッスンはおしゃべりで中断されます。
それがまた楽しい。

このレッスン、近鉄大和西大寺駅から徒歩10分程度。
でも、私の場合は、往き半時間、還り15分。
撮影するからです。
本日はこのアポリス135mmF2.4の筆卸し。
猛烈に快調でした。

もちろんロボグラフィ主体ですから、
超近接撮影がほとんど。
中望遠で1mに迫るのですから、
ぼけ味なんてレベルではありません。
夢幻境、そんな雰囲気。
ホロゴンの対極に位置するレンズですね。
にわかにタンバールのライバル登場、という感じで、
超広角派の私もかなり興奮しています。




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by Sha-Sindbad | 2017-06-21 10:08 | Fl.Apochromat135/2.4 | Comments(0)

1735 大和西大寺(さすがのパンタッカー50㎜F2.3もちょっと苦戦かな)


午後12時45分、陳少林先生の揚琴伴奏レッスンが修了。
駅構内のパン屋さんの喫茶室で昼食と決めて、
急ぎ足で歩きながらの7分、20枚ちょっと撮りました。

日陰ばかり歩いたせいもあるでしょうけど、
もともと色のないただのビル街。
もともと地味なロボグラフィがさらに地味に撮れました。
ライカM9には、ソニーα7のようにヘリコイドリングがないので、
私の望むとおりに接近することができないこともありますが、
やはり空腹がこたえて、急ぎ足になりすぎたせいもありそう。

でも、おかげさまで、たどりついた喫茶室では、
ただのパン食でしたが、ご機嫌になりました。
お隣のおばあちゃん二人がなにも注文せずに、
ひたすらおしゃべりを楽しんでいるのも楽しい発見。
ふーむ、こんな節約方法もあるんだ!
覚えておこう!





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by Sha-Sindbad | 2017-02-12 15:30 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1691 西大寺(ピザール26mmF1.9は暮れ方でも疲れたりせず、しっかり働き)

「二兎を追うものは一兎も得ず」

昔の人は偉かった。
大切なことを一言で言ってのけるのですから。
昔の人、とくに中国古代の人たちは、
簡潔な言葉でずばり真実を射抜く言葉を数えきれないほど残してくれました。

日本は、第二次世界大戦後、ローマ字化を考えたことがあったそうです。
よくぞ思いとどまってくれました。
ローマ字化していたら、「源地物語」も「万葉集」も、
その他の国民の遺産もほとんどがいつか消え去ってしまったでしょう。
そして、中国の古典の名言も私たちの脳裏に刻まれなくなったでしょう。
おっと、また、脱線。

私が言いたかったことはこうです、
「三兎を追うものは一兎しか得ず」

毎月第2、第2月曜日は午前午後の揚琴レッスンと、
その合間に挟まれた3時間を活用してのロボグラフィタイムと、
三本立てを楽しんできました。
11月28日の第1時限の付虹先生のレッスンはかなり快調でした。
でも、第3時限の陳少林先生の二胡に揚琴伴奏するレッスンのとき、
10年来暗譜でやってきた曲の途中で、ふっと手が止まってしまいました。
近頃、付虹先生の揚琴独奏曲がちょっと高度になってきたせいで、
第3時限の方は2週間全然復習していなかったからでしょう。
(けっして歳を取ったせいだなんて、認めませぬ)
翌日だったか、陳少林先生に、別の日の午前中に変更をお願いしました。
空き時間がなくて、空席待ちとなりました。

そこで、ちょっと真面目に反省しました。
お昼の空き時間に、大阪西九条駅界隈のロボグラフィ撮影を1時間続けた、
これがどうやら直接疲れの原因になったらしい。
そこで、12月12日は、作戦変更。
実質2本立てになるよう、写真の比率を大幅に減少しました。
西九条の撮影を駅近くの喫茶店と駅との往復だけの約10分に留めたのです。
それが前回の西九条シリーズ。

西大寺でも、駅喫茶店でしばらく休み(と言っても、ポメラで書きまくり)、
撮影はレッスン後駅へ帰る時間だけに止めました。
おかげで、陳少林先生の伴奏曲はどれもこれも空前の出来になりました
(自分で言っているのですから、間違いがない)。
これに気分を良くして、YMCAの教室からの帰りの撮影は好調でした。
暮れ方になっても、ピザール26mmF1.9は絶好調でした。
ケルン社のレンズらしく、悪条件でもしっかりと輝いてくれます。
もっとも現代風の輝きではありません。
私好みの輝き方。





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by Sha-Sindbad | 2016-12-18 22:33 | Pizar26/1.9 | Comments(0)

1687 西大寺(キネタール50mmF1.8は黄昏レンズとしても使えるみたい)



二兎を追うものは一兎も得ず、と言います。
今日はこの言葉を実感しました。

大阪加美の5歳になったばかりの孫プリンスの保育園参観でした。
ワクワクタイム。
プリンスは上から2番目のクラス。
その上級2クラスがそれぞれ30人近く居ますが、
彼らの歌、踊り、芝居を楽しみました。

最初に最上級クラスの演し物は、
歌詞に手話を振り付けた歌と踊り。
リフレインに虹を意味する指の形を美しく作って踊る子供たちを見て、
思わず涙が出てしまいました。

孫プリンスのクラスもさまざまに難易度の高い演し物を見せてくれました。
ワクワクタイムは午前中で終わり、孫たちも一緒に帰宅。
孫たちの家で昼食をとりました。
私は午後3時、プリンスと一緒にピアノ教室へ。
30分前に家を出たのに、なんと2分間遅刻してしまいました。
半時間歩き続けて、孫プリンス、疲れてしまい、
ピアノレッスンは半分ほどで、体をほぐすゲームでお茶を濁すことに。

先生のお宅のあるマンションを出ると、プリンス、
「向かいのマクドでポテトチップス食べたい」
ポテトチップスだけ注文して、二人で食べていると、
「ジュースも飲みたい」
やむなくアップルジュースを追加。
半分くらいごくごく呑んで、プリンス、ようやく人心地について、
聴かれもしないのに、突然、のびのびと息をつけたという感じで、
級友28人全員と先生お二人の誕生月をご機嫌に列挙してくれました。
なんだかプリンスの才能は美的な面よりも知的な面に向いてる感じ。
でも、それじゃ、折角のピアノレッスンが無駄みたいで、
やっぱり二兎を追ってしまった、
一日に2つの行事はやりすぎ、と反省したいですね。

私も、毎月2回、揚琴レッスン日を入れているのですが、
午前の付虹先生のレッスンは元気一杯なのに、
午後1時間ほどの撮影を挟んで、
午後3時15分からの陳少林先生の揚琴伴奏レッスンは、
ときどき、10年間続けてきて、完全に記憶している筈の曲を、
途中でふっと切れてしまいました。
いくらなんでも、三兎を追うのはやり過ぎかも?

その二兎目の写真を並べましょう。
大和西大寺に着いて、15分ほどの空き時間を利用して、
ぶらぶら撮影しながら、教室に向かうのが習慣。
キネタール50mmF1.8はここでも活躍してくれましたが、
やっぱりなんだか西九条の撮影分の方が生彩に富む感じ。
この辺りから疲れが出始めていたのかも?





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by Sha-Sindbad | 2016-12-09 23:20 | Kinetal50/1.8 | Comments(0)

1682 西大寺(ちょっと暗い雨模様でもクセノン50mmF2.8はカラリと)


前回の西九条から大和西大寺に移動。
雨模様でした。
撮影時間は20分程度でしたが、49枚撮影。
私の写真は、断らない限り、全部開放ですが、
このクセノン、開放値はF2.8と若干暗めですが、
それだけに開放での被写界深度は深め、
つまり、とても撮りやすい。
お気に入りを40枚、ざらっと並べてみましょう。





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by Sha-Sindbad | 2016-12-02 22:58 | Xenon50/2.8 | Comments(0)

1668 田舎町(スピードパンクロ35㎜F2が久しぶりに大和西大寺を一回り)Part 1

中将姫光学さんからスピードパンクロ50㎜F2をお借りして以来、
愛するスピードパンクロ35㎜F2もちょっとご無沙汰状態。

今週の月曜日、大和西大寺での揚琴レッスンに持ち出しました。
単なる行きずり写真用なので、収穫はたった105枚。
ちょっと申し訳ない気分。
61枚を選びました。

行きのバス停コース、西大寺コース、帰りのバス停コース、
サンドウィッチ状態です。
女性たちはすべて完全ノーファインダー。
距離も適当。
古代レンズのソフト描写が、なおさら、ボケたたたずまい。
そして、緑が一杯。
のどかな土地に住んでいる私の気分にはぴったり。






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by Sha-Sindbad | 2016-10-26 22:33 | SpeedPanchro35/2 | Comments(4)