レンズ千夜一夜

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27 仲間 (WideAngleSpeedAnastigmat15mmF1.5は懐かしのレンズ)



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今日到着して、今日早速撮った、とれとれの写真を一枚。

    ダルメーヤーのWideAngleSpeedAnastigmat15mmF1.5

以前、私が写真を始めた頃は、
ダルメーヤーは「ダメメーヤー」とあだ名されて、
駄レンズばかり生産する会社という評判だったように記憶しています。

メーヤーだって、そうでした。
でも、評判、噂って、根拠のないがせネタが多いですね。
実際に付き合ってみないと、生地、真価が分からない、
という点では、レンズも人間もまったく同じですね。

私にとって、
ダルメーヤー革命はスピード・アナスティグマート25mmF1.5から。

なにを撮っても、戦前のフランス映画になってしまう!
雰囲気と空気感がこんなに濃厚なレンズはない。

そう思っていますと、
その弟分か兄貴分かわりませんが、
WideAngleSpeedAnastigmat15mmF1.5もまったく同格でした。

私の横を通り抜けていった仲良し4人組の男たち、
近ごろ珍しい硬派の雰囲気を漂わせていました。
by Sha-sindbad | 2011-07-10 21:21 | Sp.Anastigmat15/1.5 | Comments(2)

26  皿  (ペラール35mmF3.5は色も出せます)



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yoshiさんから、前回のペラール35mmf3.5の写真に注文が付きました。

    他のカットも観たいです。
    もう少し色の入った写真。

困りました。
私の写真は、カラーですが、カラーがつきません。
かろうじて、赤程度。

わざとではありませんが、
色のないものばかり撮っています。
ロボグラフィというものは、地味なものなのです。
路地裏でそっと自己主張する、そんな奥ゆかしい、というか、
たそがれた、というより、はっきり言うと、くたびれた存在なのですから。

ペラール35mmf3.5で撮った奈良町のファイルを探してみました。
かろうじて見つかったのが、これ。

yoshiさん、ご心配なく、
ちゃんと色も再現してくれます。
と、思うのですが.......
by Sha-sindbad | 2011-07-09 21:46 | Perar35/3.5 | Comments(3)

25  ペットボトル  (ペラール35mmF3.5は現代の三枚玉)


私のように改造レンズを使いたい人間にとって、
MS-Opticalの宮﨑貞安さんは救世主のような存在。

ライカM、Lマウントへの改造をお願いするのですが、
いつでも必ず、帰宅するのは、家を出たときの彼女ではない!

生まれ変わったように、ピッカピカの美女!
世界で唯一のレンズ!
そう感じるほど見事に、新しいレンズに作り替えてくださるのです。

レンズ改造ではありません。
レンズ再創造!

でも、宮崎さんの才能は、改造だけにとどまりません。
ご自分でも独創的なニューレンズを製作されるのです。

メーカーとは違い、その生産数はごく少数。
つまり、生まれたときから、
レアもの、ビンテージものとなる運命のレンズたち。

クラシックレンズを常用する海千山千のレンズマニアたちにも
好評サクサク、海外でも高く販売されています。

その一本がこれ、

    ペラール35mmf3.5。

現代にもっともシンプルな三枚玉でどれだけの性能を出せるか?
宮崎さんが自分に課した難題がこれ。
この難題に見事答えることができたでしょうか?

開放でのこの描写をごらんください。
いかがですか?



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by Sha-sindbad | 2011-07-08 22:41 | Perar35/3.5 | Comments(2)

6.2キノプラズマート 「2 キノプラズマート25mmf1.5bがあれば、50㎜はいらない!」

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もう一枚、出しておきます。

中将姫光学さんのブログで読みました、
オークションで、キノプラズマート50mmf2(ライカバージョン)が約120万円。

私の25㎜はその10分の1よりも安い。
50mm、きっと素敵に輝く筐体レンズなのでしょう。
こうなると、50㎜、75㎜のようなライカバージョンは絶対に高嶺の花。

その上、レンズもさらにキノプラズマートらしい描写なのでしょう。
というより、次元が違うことでしょう。

でも、私はそれがどんなに凄いか、分からないのです。
分からない幻の描写にはちらっとも心が動きません。

目の前で、25㎜が、
ちゃんと美しい画像をプレゼントしてくれるのですから。
by Sha-sindbad | 2011-06-02 22:11 | Kinoplasmat25/1.5b | Comments(0)

6.1キノプラズマート 「1 キノプラズマート25mmf1.5bに出会ったが百年目」

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キノプラズマートというレンズ、
ひょっとしたら、稀代の悪女かも知れません。

サムソンをたぶらかした、デリラ?
それとも、
ドン・ホセの人生を狂わせた、カルメン?

カメラマンは沢山いますが、誰もがこのレンズに惚れるわけじゃないでしょう。
とっても癖が強くて、わがままなのですから。

真面目一方の、品行方正な人間だけが、このレンズにひっかかりますね。
たとえば、私。
完全にひっかかりましたね。

30数年間、レンズを開放でなんか使ったことがほとんどない、
完全なるパンフォーカス派の私。
だからこそ、完全に開かれたレンズであるキノプラズマートにクラッと来たのでしょう。

このレンズ、絞ると、なかなか堅実なご婦人に変身するのです。
でも、なんだか、つまらない。
開放にすると、ワッと華開きます。
その差をご覧下さい。


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[後書き]
なお、どのレンズにも色とりどりの円形が張ってあります。
これは、私創案のオートマチック・デバイス。
どのレンズにも貼ってあります。

絞りは、f8赤、f5.6青、f4黄、開放白。
距離は、3m赤、2m青、1.5m黄、1m白、最短が緑。
指標は赤。

歩きながら、赤の指標に、お目当ての絞り、距離の色を合わせます。
こうすると、あっという間に撮れます。
by Sha-sindbad | 2011-06-02 16:48 | Kinoplasmat25/1.5b | Comments(2)

4.8ラプター50mmf1.5 「8 ラプター50mmf1.5はどこかが違う」-完-



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ラプター50mmf1.5は、これ位にしましょう。

かなり撮りましたが、まだ3日撮り歩いただけ。
これじゃ、まだまだ実力のほどは表面をかする程度しか分かりません。

でも、これからずっと使いたい、そんな気分にさせるなにかがあります。
冷色系なのに、肌触りがとてもあたたかいのです。

今回の写真で、そのあたりをお感じいただければ、うれしいですね。
by Sha-sindbad | 2011-05-27 22:20 | Raptar51/1.5 | Comments(2)

4.7ラプター50mmf1.5 「7 ラプター50mmf1.5は豪快だけどやさしいのだ」


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ラプターはネバダ砂漠の原爆実験場のオシロスコープの記録用だった、
そう読みました。

オシロスコープ画面はおそらく角形。
つまり、ラプターの中央部分だけで波形をしっかりと写し取りたい。
そのために、稀にみるシャープネスを実現しています。

これほどまでに切れ味のよいレンズって、あまりないのでは?

ずっと昔、アルパ用に使ったキノプティック100㎜f2、
このアポクロマートレンズも大変に切れ味のよいレンズでした。
切れ味がよい上に、とても美しい発色をするレンズでした。

でも、抜けば玉散る氷の刃風にキリキリ切れるのも良し悪しですね。
慈しみたくなるような、やさしい肌触りがあってこそ、愛用できます。
いつしか私の手から離れてしまったのですが、
ぜんぜん後悔していないのですから、思えば哀れなレンズ。

ラプター50mmf1.5は、このキノプティックとは一味違います。
私という人間の方が変わったのでしょうか?
でも、そうではないようです。

周辺のボケ味がなかなか柔和な雰囲気を醸しだし、
氷の刃をふんわりとオブラートに包んでくれる、そのせいみたい。

人間と一緒ですね。
要するに、アポクロマートには親近感を抱くことができなかったのに、
ラプターには、無条件に愛情を燃え上がらせてしまっただけ。

韓流ドラマでよく出てくるセリフが当たっています、

「どうして愛してるの?」
「わからない。理由なんてない」

そのとおり、
愛に理由はありませんね。
by Sha-sindbad | 2011-05-26 22:33 | Raptar50/1.5 | Comments(0)

4.6 ラプター50mmf1.5 「6 ラプター50mmf1.5はすまし顔の美女だった」

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このラプター50mmf1.5に魅せられたあまり、
私にとって、今や、ウォーレンザックは、
ツァイス、ライツに劣らぬ巨大な存在にのし上がりました。

ラプターと名の付くレンズはみんな集めたい、
そうまで考えてしまいます。
なぜか?
揃いも揃って、魔を感じさせる写真をくれるからです。

ありがたいことに、ツァイス、ライツのレンズたちと違い、
一桁違い、どころか、1万円前後という超廉価版ばかり。
おかげで、さらに3本が我が家にやってきて、
近々、最後の1本を手に入れるつもりです。

これらのラプター一家、お値段は安いけど、
個性という点では、まさに端倪すべからざるものがあります。
とはいえ、最長老のこの50㎜は別格。
気がついたら、開放の魅力にどっぷりはまりこんでいました。

私のこれまでの写真生活の大柱は、パンフォーカス。

その大柱を揺るがせたりはしません。
でも、ちゃっかりと、その横にかなり太い柱をもう一本打ち込んで、
澄ましているのです。

私の心にガンと柱を打ち込んでおきながら、
そのすまし顔の涼やかなこと、
そのあたりを今回の写真にご覧ください。
by Sha-sindbad | 2011-05-25 22:15 | Raptar50/1.5 | Comments(0)

4.5 ラプター50mmf1.5 「5 ラプター50mmf1.5は冷たくて熱い」


中将姫光学さんがおっしゃる通り、
ラプター50mmf1.5というレンズ、
これまで見たことがないほどに、冷色系。

私は、ツァイス、ライカの暖色系レンズばかり使ってきました。
フォクトレンダーでも、一部のヘリアーで冷色系もありましたが、
たいていは暖色系。
ノクトンなんて、赤色系と言いたい位。

でも、このラプター50mmf1.5への愛情は、それ位では揺るぎません。

なぜか?
中から熱くこみ上げてくる烈々たる気合いに感動するからです。

冷色そのものの写真を一枚お見せしましょう。
こんなものを誰が撮りますか?
でも、私は信じていました、
ラプターなら、これを歌わせてくれる!

いかがですか?
この傘、歌ってますか?


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by Sha-sindbad | 2011-05-24 23:15 | Raptar50/1.5 | Comments(4)

4.3 ラプター50mmf1.5 「3 ラプター50mmf1.5の欠点は無視しちゃおう!」


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周辺が崩れるラプター50mmf1.5の使い道は?

1 中心部分に主題を大きくクローズアップし、周辺は暗くする。
2 積極的に周辺ボケを強調する方向で、絞りを少し閉じて使う。

私は、どう使うか?

どうも使わない。

撮りたいものにぶつかったら、どんといきなりシャッター。

でも、今回の写真のように、周辺が暗いと助かりますね。
by Sha-sindbad | 2011-05-22 23:05 | Raptar50/1.5 | Comments(0)