レンズ千夜一夜

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1814 神社道(2016年6月16日パンタッカー40㎜F2.3がおぼろに微笑んだみたい)


ドイツの映画用レンズ製作会社アストロ・ベルリンが
1930年代に作ったパンタッカー50㎜F2.3を愛用してきました。

おそらく世界屈指のコレクターであるN氏に尋ねたことがあります。
「最高のレンズって、なんだとお考えですか?」
実に曖昧模糊とした問いですね。
慎重で理屈っぽい人なら、断固、こう答えたでしょう、
「そんな漠然した質問には答えられませんよ」
でも、N氏は即座に、ずばりお答えになりました。

「アストロ・ベルリンのパンタッカーです」

「無一居」( http://www.photo-china.net/column/astro.html)
このサイトで大変に詳しい紹介がなされています。
それによりますと、パンタッカーと一口に言っても、
f1.8、f1.9、f2.3、f2.7、f4.5と5系列のレンズ群が作られたそうです。

N氏がご自分のご意見の根拠に一つをこう説明されました、
「同じ絞りの系列のレンズは全部同じ描写性能なのです」

私が使ったのは、たった4本。
35㎜F1.8、40㎜F2.3、50㎜F2.3、125㎜F2.3
この4本はコーティング、製造年代全部違うようで、
互いに異なった個性、描写性を示します。
とくに変わっているのは40㎜。
ノンコーティングで、ボロボロのレンズを超廉価で入手しました。

ブログ未公開のファイルをチェックしてみますと、
このレンズの撮影フォルダが見つかりました。
リコーGXRに付けて、60㎜レンズとして使っています。
どこかからの帰り道だったようです。
バスから降りて、自宅までの行程を、
普通に歩けば10分程度ですが、24分かけて、
91枚の写真を撮っていました。
34枚選択してみました。
マックの画面で見る限り、まさにボケボケ。
30枚ばかり、一挙にごらん頂きましょう。





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by Sha-Sindbad | 2017-06-13 23:14 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1667 下町加美(パンタッカー40㎜F2.3は地味だけど滋味があって)


5月19日、孫の家に行った際、
パンタッカー40㎜F2.3で撮った写真のアップを忘れていました。

ソニーNEX-5に付けて、実質60㎜レンズとして撮っています。
1940年前後のノンコーティングレンズです。
ぼろぼろ。
でも、それは使い倒されたから。
つまり、そこまで使いたくなるレンズだったから。
こういうのを熟成と言いたいですね。

そんなじんわりと心の籠もった描写に、
見れば見るほどしびれてしまう私ですが、
鮮烈鮮鋭の現代レンズのユーザーだったら、一言、
なに、このレンズ?




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by Sha-Sindbad | 2016-10-24 12:19 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1603 墓参り(墓参り後の撮影ならパンタッカー40mmF2.3にお任せ)Part 2


パンタッカーの残りを一挙掲載しましょう。

墓地から江坂駅まで徒歩で20分から30分程度でしょう。
撮影しながらですから、1時間ほどかかりました。

江坂の西側が豊中市です。
その豊中市に転居したばかりの小学校6年の夏休みに、
父に連れられて、初めて墓参りをしました。
記憶しているのは2点だけ。

曽根から江坂に超えるちょっと小高い丘の天辺、
いわば峠の上に茶店があって、
この茶店の縁台のような席に座って、かき氷を食べました。
このかき氷も初体験。
父が自分のサイダーを私の氷の上にかけてくれました。
おいしかったことを今でも覚えています。

江坂の菩提寺の側に、父の叔父さんの家がありました。
巨大な体躯の叔父さんはステテコ姿で、さかんに団扇を使い、
傍らには、黒い扇風機がガタガタと音を立てて廻っていました。
覚えているのはたったこれだけ。

のどかなのどかな、古き良き時代でした。
便利にはなったけど、その代償として、
やすらかな平和も深い人情もあたたかい心も、
みんな消えてしまった、という感じがしてなりません。

パンタッカー40㎜F2.3で見る江坂の部落の光景には、
なんだかあの当時の気配が写し止められている、
そんな感じがしてしまいます。





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by Sha-Sindbad | 2016-06-28 18:46 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1603 墓参り(墓参り後の撮影ならパンタッカー40mmF2.3にお任せ)Part 1



6月1日水曜日、遅まきながらの墓参を済ませて、ほっとした表情で、
やおらバッグから取り出したものはなんだったでしょう?
(実は文学的誇張。墓参前の写真も混じります)
私のブログを少しでも読んだ方なら、
日本刀! ピストル!だなんてはお考えにならないでしょう。

  もちろん、カメラ。
  リコーGX-R
  パンタッカー40mmF2.3

60mmの標準レンズとして使います。
もう見るからにボケボケのノンコートのレンズです。
白濁したような感じがあって、絞ってもフレアーが盛んに発生します。
デザインも古めかしく、やはり1930年代でしょう。

だが、しかし、腐ってもパンタッカー!
と、気張るのもちょっと場違いなほどに、
なぜかゆったりと静かな印象を醸し出せるレンズです。
おそらくレンズスペックは最低クラスでしょう。
現代レンズの求める精密、精緻、高生彩とは対極的な画像。
文字通り、ボケボケ。

だから、評判は悪いでしょう。
おおかたの評判が悪ければ悪いほど、
私の評価は高くなる。
これがおもしろいですね。
2回に分けてご覧頂きましょう。




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by Sha-Sindbad | 2016-06-27 22:55 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1570 西大寺(パンタッカー40mmF2.3は玄妙な描写に巧みなようで)



4月25日揚琴レッスンはしご日のラストです。

午後3時からは奈良の大和西大寺が舞台。
いつも2時54分着の快速で西九条から直行し、
撮影しつつ、レッスン場に直行します。

今日はうれしいことがありました。
授業時間の終わり近くに、
髭を蓄えた堂々たる体躯の男性が入ってきました。
風格から楽器をするような人に見えなかったのですが、
前回から陳少林先生に二胡入門されたのだそうです。
入ってきておっしゃった言葉、
「CDを聴いておられると思って、遠慮して外で待っていました。」
この言葉、しっかりと記憶してくださいよ。
私が伴奏しているにもかかわらず、
録音だと思われたのですぞ!

まだ一曲する時間があったので、ちょっと緊張しました、
と言えば、これは嘘。
ちっとも緊張しません。
私は、独奏のときは緊張しますが、
伴奏のときはコンサートホールでも緊張しません。
誰も注目しないことを知っているからです。

それほどに、私は伴奏向きの人間なのです。
前回のレッスンから、
実はたったの一度も練習したことがなかった曲ですが、
なにしろ9年間練習してきた曲です。
幾度か怪しい箇所はありましたが、平気で弾き続けました。
この頃身につけた芸当です。
(嘘つけ!
現役時代も一杯しくじったのに、
いつも知らんぷりしてたじゃないか?
などとおっしゃるあなた、同類ですね)

今日は妻が2泊旅行から帰ってくる日なので、
駅への帰り道はカメラを出さず、ひたすら急ぎ歩き。
結局、往路だけ撮った写真をごらんいただきましょう。
いつもながらのロボグラフィ。

飽きもせず、よくもこんな道ばた写真ばかり!
そうお感じになっておられるでしょうけど、
これも、二胡の伴奏をするときと同じ気持ち。
誰も注目しないので、気楽に撮ることができます。
これがロボグラフィの利点ですね。

あなたは道すがらあれこれと深い思索に沈潜しつつ、
撮影されることでしょう。
私は深い思索とは無縁の人間なので、
ばりばりと撮りまくるだけ。
閉店までに在庫をどれだけ売り捌くか?
なんて、量販店の店長みたいな撮り方ですが、
大阪弁で言うと、「撮ってなんぼ?」の世界です。
どんなに深く思索をめぐらせて撮っても、
現代のデジタルレンズは超リアルな画像なので、
写ったものがつまらなければ、意味がありません。

私の場合、どんなに軽快に撮りまくっても、
古代レンズがちゃんと好みのイメージにしてくれます。
私が現代レンズを使う日は永遠に来ないでしょう。





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by Sha-Sindbad | 2016-04-29 12:52 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1570 西九条(パンタッカー40mmF2.3は凄いレンズだったらしい)



私が自分の撮った写真を自分の写真作品とは考えていないことは、
幾度か書いてきました。

本気に受けとって下さる方はあまりないかも知れません。
ただの文学的レトリック、気どり、
そう受けとる方がほとんどでしょう。
でも、文学的レトリックでも気どりでもありません。
現場を知っている私の実感なのです。

もちろん私はその瞬間感じます、
「うん、こいつはいい! 
正真正銘のロボグラフィだ!」
そして、私が十分と考えるだけ接近して、
ピントを合わせたら、構図のことなど考えないで、
瞬時にシャッターを落とします。

ライカM9はもちろんですが、
保有するデジタルカメラのあるものは、
私は液晶画面を拡大にして撮り回るのですが、
シャッターを押す瞬間も拡大のままです。
あるものは、フルフレームの画面に瞬時に戻ります。
でも、どのカメラでも変わらず、
液晶画面をチェックすることなく、
シャッターを落としてしまいます。

なぜ?
長年の経験のお蔭で、余分なものは写らず、
私に必要十分なだけ近づいているからです。
そのうえ、これも長年の経験のお蔭で、
水平垂直もノーファインダーで確保できます。

だけど、そのレンズが私の決めた距離でどう撮ってくれるか?
これはまったく私の予測を超えています。
なぜ?
レンズごとに全部雰囲気、味わいが違うからです。

これまで随分撮りましたが、
パンタッカー40㎜F2.3はパンタッカー50㎜に格段に劣る、
そう考えてきました。
しかし、今回の結果を見て、気づきました、
どうやら私の誤断だったらしい。

痩せても枯れても、おっと違った、
レンズがどんなに白濁しても、
パンタッカーはパンタッカー!
この40㎜、やっぱり凄いやつだった!





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by Sha-Sindbad | 2016-04-28 15:44 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

1569 バス停まで(パンタッカー40mmF2.3は襤褸は着てても心は錦)



私はブログをほとんど廻らないので、
とても狭い知見の中での推測ですが、
ほとんど同じ場所、それも狭い場所で撮り続けて、
写真を掲載しているブログの筆頭は、私の知る限りでは、
pretty-bacchusさんのブログ「生きる歓び Plaisir de Vivre。」

ご自宅のマンションの窓からの光景だけで、
多彩で華麗な写真群を掲載されるのですから、
誰も真似ができません。

後は、2、3、4、5がなくて、6位に私のバス停シリーズ、
という感じかも知れません。
とは言え、私のシリーズは田舎道だけに、
時間経過とともに、古びて行く世界。
それだけ被写体となるものは多いのが利点ですね。

リコーGX-Rに付けたレンズはアストロ・ベルリン
パンタッカー40mmF2.3

私にとって、パンタッカー50mmF2.3は、
ホロゴンの最高の伴侶なのですが、
この40mmは50mmよりも少し古いレンズらしく、
もちろん第2次世界大戦前の製品。
同じくノンコートですが、もう使い倒されて、
白く混濁して、まさにボケレンズ。
でも、なぜか存在感があって、でも、
ほっとするような柔和でおとなしい描写をプレゼントしてくれます。





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by Sha-Sindbad | 2016-04-27 15:19 | Comments(0)

1501 バス停まで (Mヘリコイド付きパンタッカー40mmF2.3で道すがら)



以前に友人たちと独立写真集団を作ろうか?
なんて、大それた相談をしたことがあります。
その名前の候補に挙がったのが、
「トロイの木馬」
なんのことはない、「トロいの、ぼくら」という意味。
これじゃ、ねえ.....
もちろん、話も立ち消え.......

公私全般にわたってトロい人生を送ってきた私ですが、
そして、Mヘリコイドの入手経緯においても、
トロさを全開してしまったわけですが、
こうして手には入ったMヘリコイドは使い勝手最高ですね。

我が家からバス停まで徒歩5分の道のりを10分かけ、
24枚撮りました。
カメラはソニーNEX-5A
レンズはパンタッカー40mmF2.3

写真家は被写体を選びます。
レンズ愛好家にしてロボグラフィストの私は、選ばない。
「いつも何度でも」という歌があったようですね。
これですね。
「いつも何度でも」同じモノを撮って、飽きない。
「レンズ変われば、同じモノを撮っても、写真は変わる」
楽しいものです。

19枚ピックアップしました。
大半、Mヘリコイドを使いました。
パンタッカーだったら、こんな風に見るんだな、
そんな感じがした写真たち。




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by Sha-Sindbad | 2016-01-20 22:14 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

771 すっくと立つ(パンタッカー40mmF2.3は昔の映画用レンズなのだ)



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パンタッカー40mmF2.3をリコーGXR/A12に付けて、
お昼のランチの往還に撮りました。

猛烈に暑い1日でした。
こんな日は、南北に走る道路の東側を歩きます。
ハイヌーンでもかろうじて影ができているからです。

時折、霞のような雲に灼熱の太陽が隠れて一休み。
そんな幕間に開放で撮りました。

ヒロインは頭を凛然と上げて、運命を迎えています。

私のパンタッカー、再研磨されて、
単層ですが、コーティングまでされています。
でも、やっぱりオールドレンズです。
やさしく、だけど、ドラマチック。
過剰ではないのが嬉しい。
by Sha-sindbad | 2013-08-09 22:12 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)

751 昼飯後(パンタッカー40mmF2.3はランチ後はさらに好調)



今日は大阪平野と天王寺でゾンネタール50mmf1.1を使いました。
日差しのきつい場所はともかくとして、
できるだけ開放で撮り、ますます気に入りました。
その写真は明日見ていただくことにして、
今日はもう一度パンタッカー40mmF2.3。

昼食後から退勤後の写真を並べてみました。
後半8枚は奈良市役所に不在者投票に行った際のもの。

最後の写真はバスの中からガラス越しに撮りました。
前回書きましたように、ピント合わせができませんので、
距離は推量で設定しましたので、ちょっと後ピン。

    かなり高速で走っていましたので、
    シャッターを押したときに、丁度このシーンでした。
    意図して撮ったものではありません。
    でも、ディストーションもなく、構図もまずまず。
    私の場合、運で撮れる写真というのがかなり多いのですが、
    これもその一例。




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by Sha-sindbad | 2013-07-20 21:57 | PanTachar40/2.3 | Comments(0)