レンズ千夜一夜

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500  村のトランペッター (ホロゴン15mmF8こそ、我が永遠の伴侶)



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「レンズ千夜一夜」、ようやく第500夜を迎えることができました。

1回か2回は抜けることがあったかも知れませんが、
とにかく毎日、レンズ1本ずつ、サンプル写真をお送りしてきました。

クラシックレンズブログには傑出したものが幾つもあります。
そんなブログを巡歴するのが私の喜びなのですが、
このブログは、実のところ、異端。

    まず、私はレンズ蒐集家ではありません。
    たまたま使いたいレンズがかなり多くなっただけ。
    クラシックレンズの特性、個性の研究者でもありません。
    単に、使ってみたいだけ。

写真もレンズの個性を明らかにする目的では撮られていません。

    そんな器用な人間ではありません。
    いつでも、-1から-1.5アンダーに補正して、接近して、
    水平垂直に撮る、この撮り方をすべてのレンズに適用するだけ。
    しかも、レンズには得手不得手の被写体があると思うのですが、
    私の場合はただひたすらにロボグラフィ一本槍。

おそらくレンズ愛好家の参考にはならないブログでしょう。
でも、よいのです。 
私がやりたいことは、使ってみたかったレンズたちで、
とにかく撮ってみて、ブログに掲載して、自分で楽しむ、
ただこれだけ。
見る人など居なくてもよいのです。

そんなわけで、第500夜を迎えて、
旅程の半分をようやく踏破したものだと、
自分を褒めてあげたい気持。

そこで、私にとって絶対唯一無二のレンズに登場願いましょう。

    もちろん、ホロゴン15mmF8

今回は、ホロゴンウルトラワイドで撮ったネパールから。
別ブログでは既出ですが、私の愛する写真の1つ。

    ネパールの古都バドガオンで村祭り風音楽隊に出会いました。
    観客、見物人など居ません。
    もちろん外国人観光客も零。
    音楽隊の先頭数人の中に少年トランペッターが居ました。
    背後に回り込み、ほとんど頭にくっつくほどホロゴンを突き出して、
    一枚だけ撮りました。

いつもですが、どんな風に撮れるかなんて、まるで予想不能。
いいのです、どんな風に撮ってくれても、
ありがたくいただくことにしているのですから。

    妻とレンズはしたいようにさせてあげ、
    どんなときでも不満を言わない、
    それが円満の秘訣ですね。
by Sha-sindbad | 2012-10-31 21:05 | Hologon15/8 | Comments(6)

184  祈り (ホロゴンウルトラワイドは手の先に付いた目)



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もう一つのブログ「わが友ホロゴン」で、
ネパール・シリーズが終わりました。

大半、ホロゴンで撮った旅行写真でした。
ネパールに行けば、誰でも撮れるような写真ばかりですが、
私にとっては、夏冬2回、カトマンズやバクタプルを観光もせず、
裏町ばかりを、一人ぐるぐる歩きに歩いた思い出の記念写真です。

その中に、私の大好きな写真が何十枚もあるのですが、
「1枚に絞ったら、どれ?」と尋ねられたら、
間髪入れず、「これですよ、もちろん!」と差し出せる写真がこれ。

ボーダナートの大ストゥーパに向かい、
一心不乱に祈りを捧げるチベット人女性。
数十センチ横で、両手を突き出して撮ったのですが、
まるで気づかず。

かなりの年齢に見えますが、
長年の亡命生活の果ての心労のやつれかも知れません。

さて、この写真を見せて、「レンズはなんでしょう?」
こう質問したとして、「15㎜でしょう、当然」とお答えになる方、
かなりの目利きでしょうね。

私は、自分で撮っておきながら、
そう答えられる自信はありません。
「かなり絞った200㎜でしょう」なんて、答えてしまいそうです。

手に入れて15年、2、3千本撮ったでしょう。
でも、まだこのレンズの魔術にたぶらかされ続けています。
by Sha-sindbad | 2011-12-21 22:40 | Hologon15/8 | Comments(7)

183  祭の女 (パンタッカー125mmf2.3は悠揚迫らざる描写力で)



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かなり前のことです。
まだ、映画用レンズの会社アストロ・ベルリンも、
その代表的なレンズ、パンタッカーPanTacharも知る人ぞ知るだけだった時代。

「cha」はドイツの喉音で発音するのでしょうから、
もっと複雑微妙な破裂音なのでしょう。
でも、日本語で表記できない音を書くのには無理があるので、
通常言われているように、「パンタッカー」と呼んでいます。

その125㎜を友人が手に入れて欲しいと私に依頼したのです。
ウィーンのLeicashopから送ってもらいました。
8万円ほどでした。

今では、いくらするでしょうね?

友人が改造したのかも知れません。
M42マウントで使えるようになり、
その直後のネパール行きに借用することができました。

ブラックペイントの見事な鏡胴のレンズでした。
開放でも絞り込んでも、常に軟調でした。
写真、写真した写りではなく、あくまでもナチュラル。

イメージサークルが広いので、中判でも使えるはず。
大伸ばしにしたときに威力を発揮するあたり、
このレンズが70㎜用だったという伝説を裏付けているのでしょうか?
by Sha-sindbad | 2011-12-20 15:48 | PanTachar125/2.3 | Comments(2)