レンズ千夜一夜

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1763 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)6-完-


古代ギリシア彫刻のアルカイック期の彫像の特徴の一つが、
アルカイックスマイルですね。
シリアスな雰囲気をとどめた、ほのかな微笑。
破顔一笑ではないところに、大きな魅力があります。

タンバール写真にアルカイックスマイルを感じる。
こう書きますと、牽強付会に過ぎる、
そう感じる方もおいででしょう。
まあ、そうかも知れません。
でも、タンバールで撮った写真には、なにかしら謎が残ります。

アルカイック期の彫像に通じるところがあるとすれば、
アルカイックスマイルに認められるあえかでほのかな微笑みの印象が、
タンバール写真にも残されている、というあたりでしょうか?

フローライトアポクロマート135㎜F2.4はかなり違います。
近頃知り合った青年に道角にばったり出会った美少女が見せる、
そんな爽やかで、翳りのない微笑み、といった印象。

どちらも魅力的ですね。





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by Sha-Sindbad | 2017-04-01 22:40 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1763 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)5 一瞬ごとに

近頃熱狂的に試写していましたニューレンズ、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4を、
一昨日、宮崎貞安さんにお返ししました。
A4試写プリント10枚と4回分の試写データ全部を付けて。

「ホロゴン、命」という、超広角一辺倒の私が、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4だ、
タンバール90㎜F2.2だ、
エルマジ95㎜f2.4だ、
と、望遠系に心を奪われるというのも、
人生は面白い構図で展開してくれるものです。
人生って、本当にいろいろ意外なことが起こるものですね。

別ブログを「わが友ホロゴン、わが夢タンバール」と名付けたのも、
私の心の中に、望遠系にも心が傾く自分自身を感じ取っていたのかも?

今回のフローライト騒動で、かなり分かってきたことがあります。
私の心の動き方。
どなたもそうかも知れませんが、一貫性などまるでない!
それは私の写真観のせいのようです。

あなたにとって、あなたの写真はなんですか?
   人生の証し?
   人生の里程標?
   それとも、憂さ晴らし?

私にとって、私の写真は?

   思いがけない出会いの記録

向こうから挨拶するまでもなく、
私から挨拶するするまでもなく、
出会い頭にいきなりばったり出会って、

   「やあ、こんにちわ!
   奇遇ですねえ。
   あなたのような存在がこの世に生きていたなんて!」

   「なにをおっしゃる、ウサギさん、
   こちらこそ、あんたのような奇態な写真好き、
   このあたりに来たこと、ありませんよ!」

この世でタダ一つの存在、
私はそんな存在が大好きなのです。
一人一人の人間も実はそんな存在なのです。
でも、ご本人はそれに気がついていないだけ。

なにも非凡だ、と言っているのではありません。
どんな人のその人ただ一人の人生を、日々、毎瞬毎瞬、歩んでいます。
その瞬間瞬間を、この世でただその時にしかない貴重な瞬間と思うか?
そう思わないか、これはご本人の自由です。

少なくとも、私はそう思いたいし、そう実感しながら生きたい。
なにも一瞬ごとになにか変わったことをしろ、というわけではない。
その瞬間が二度とないことを噛みしめながら生きたい。
そう感じる瞬間こそ、私は本当に生きている、そう実感できる、
そうではありませんか?




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by Sha-Sindbad | 2017-04-01 17:59 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1763 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)4 頂点

こうしてタンバールを使ってみたのは、
現在試写中のフローライトアポクロマート135㎜F2.4との対比のため。

タンバールこそは、私の愛するNo.2のレンズ。
やっぱり、私好みのすばらしい描写。
ソニーα7にひたすら感謝。
ライカM9だと、基線長が短すぎて、
135㎜レンズなんか使い物になりません。
そこで、こうしてブログに掲載しつつ、うっとり。

実は、今日、宮崎さんにお見せするために、
フローライトの写真をA4に7枚プリントしたのです。
その7枚を並べて見ると、
「いや、こちらもすごいじゃないか!」

ゾンネタール50㎜F1.1と並んで、
現代的クラシックレンズの極致、
そして、タンバールとの対比をしたくても、
この2本はまったく比較対照の域を絶している、
これが私の結論です。

ハリウッドの偉大な女優たちのようです。
グレタ・ガルボも美しい。
でも、イングリット・バーグマンも美しい。
ヘプバーンも最高だし、
マリリン・モンローも絶対最高。
つまり、みんな最高!
(現代の世界中の女優たちはみんな落第です!
日本の女優なんて、ぜんぜん区別がつかない。
個性というものが浮かび上がってこないのです。
どこが、スター?)

レンズの場合、大抵の場合は、優劣はつきます。
でも、優劣の比較を絶している名レンズもかなり沢山あります。
欠点もまた魅力に通じるのですから、怖い。
レンズ特性なんかで優劣を云々する人は、本当にレンズを愛しているんだろうか、
私ははっきり疑ってしまいます。

マクロスイターもゾンネタールもレンズ山系のピークに立っています。
そんな頂点に突っ立つレンズに私はかなり沢山出会ってきましたが、
この2本はそんな伝説的レンズたちの系譜に直接繋がっている、
そう、私は信じています。




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by Sha-Sindbad | 2017-03-29 22:56 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1764 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)3 コルトー


YouTubeで、とてもありがたいアルバムを見つけました。

Chopin - Complete Piano Works/New Mastering
(recording of the Century : Alfred Cortot)
(https://www.youtube.com/watch?v=SPYR8QzU1-o)

往年の偉大なピアニスト、アルフレッド・コルトー演奏による、
ショパンのピアノ作品集です。
5時間45分という膨大な収録です。
でも、編集者はとても親切です。
どこにどの曲が収録されているか、ちゃんと一覧表を用意。
この比類のないピアニストによるショパンを満喫できます。

この人の生涯は1877年から1962年にわたっています。
何百回ものコンサートを開いたでしょう。
コルトーは亡くなり、聴衆もほとんど亡くなっているでしょう。
コルトーの生の演奏を記憶する人はほとんどいない。
演奏家たちの本当の芸術はすべて同様の運命にあります。
消え去りゆく。
偉大な画家たちの運命はもう少しマシかもしれません。
作品が残るからです。

でも、よく考えると、演奏家たちを憐れむ必要はありません。
私たちの人生そのものが同様の運命にあるのですから。
私たちの日々の人生は、
自分の記憶の中からもどんどん去っていきます。

これで分かります。
記憶に残ることは、私たちにとって、実はあまり意味がない。
本当に意味があることは、現在!
今、私たちはなにをし、どう感じるか?
これだけなのでしょう。

私は、なにか意味があったなと思ったことを、
2つのブログでかすかに記録しようとしています。
でも、誰も読まないし、自分自身も読み返すことなどほとんどない。

とすると、ここでも、意味があるのは、
今、このブログを作る、
この行為だけ!
とすると、どんどん作ることにしたいものです。
かすかにではあれ、自分の中に記憶のよすがが残る希望があるからです。

さあ、奈良町でのタンバール写真、続けましょう。





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by Sha-Sindbad | 2017-03-28 14:10 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1763 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)2 ベールの陰から



YouTubeで、とてもありがたいアルバムを見つけました。

Chopin - Complete Piano Works/New Mastering
(recording of the Century : Alfred Cortot)
(https://www.youtube.com/watch?v=SPYR8QzU1-o)

往年の偉大なピアニスト、アルフレッド・コルトー演奏による、
ショパンのピアノ作品集です。
5時間45分という膨大な収録です。
でも、編集者はとても親切です。
どこにどの曲が収録されているか、ちゃんと一覧表を用意。
この比類のないピアニストによるショパンを満喫できます。
この人の生涯は1877年から1962年にわたっています。
何百回ものコンサートを開いたでしょう。
コルトーは亡くなり、聴衆もほとんど亡くなっているでしょう。
コルトーの生の演奏を記憶する人はほとんどいない。
演奏家たちの本当の芸術はすべて同様の運命にあります。
消え去りゆく。
偉大な画家たちの運命はもう少しマシかもしれません。
作品が残るからです。
でも、よく考えると、演奏家たちを憐れむ必要はありません。
私たちの人生そのものが同様の運命にあるのですから。
私たちの日々の人生は、自分の記憶の中からもどんどん去っていく。
これで分かります。
残ることは、私たちにとって、実はなんの意味もない。
本当に意味があることは、今、私たちはなにをし、どう感じるか?
これだけなのでしょう。
私は、なにか意味があったなと思ったことを、
2つのブログでかすかに記録しようとしています。
でも、誰も読まないし、自分自身も読み返すことなどほとんどない。
とすると、ここでも、意味があるのは、今、このブログを作る、
この行為だけ!
とすると、どんどん作ることにしたいものです。
かすかにではあれ、自分の中に記憶のよすがが残る希望があるからです。
さあ、奈良町でのタンバール写真、続けましょう。




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by Sha-Sindbad | 2017-03-26 14:50 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1763 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)2 ベールの陰から

今日は帰宅が遅れました。
仕事が一杯、時間は少し。
タンバール写真だけざらっと並べることにしましょう。





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by Sha-Sindbad | 2017-03-24 23:58 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1762 奈良町夢幻(タンバール90㎜F2.2アルカイックファンタジー)1 対比

近頃、ずっと宮崎貞安さんのニューレンズ、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4に付き合ってきました。
澄み切った清冽そのものの表現は、現代的夢レンズの極致、
そんな感じがしてきました。

そこで、考えました、
フローライトの対極となるレンズはないだろうか?
すぐに思いつきました。
どうやら、タンバール90㎜F2.2、

3月9日、ソニーα7に付けて奈良町に持ち出しました。
430枚撮りました。
かなりの数ですが、
今回の試写は「わが友ホロゴン」にはふさわしくない。
本ブログで、レンズの味わいをごらん頂くことで、
フローライトとのコントラストを楽しんでみたい。

かなり沢山並べることになりそうですが、
段々と両レンズの味わいを感得していけるのでは?
そう考えたのです。
楽しみ。





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by Sha-Sindbad | 2017-03-22 11:25 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1538 通天閣変幻(タンバール90㎜F2が絵筆のように動き始めたようだ)






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上記は、吉田正さんの3月の写真教室に持参した5枚セット。
№1523 ビッグニュース!!で、
すでにタンバール異変のことは書きました。

タンバールを初めとするソフトフォーカスレンズの撮影法は、
露出を+1あたりまでオーバー気味に撮って、
あっさりとしたソフトの画像を仕上げる。
これが常識だったように思います。
私もそんな撮り方を概ね踏襲していたようです。

でも、よく考えますと、どんなレンズも例外なく、
マイナス方向に大きく振って、
暗い画像を撮ってきた私が、
プラス方向に揺れるなんて、
階段で足を踏み外すようなものだ、そう気付いたのです。

いわば正道に戻ったようなもので、
途端にタンバールが生き生きと歌い始めました。
水彩画が油絵に変わったように、画像が激変しました。
1935年のクラシックレンズがわっと歌い始めました。

でも、うれしいことに、
その画像が夢に近いことに変わりはありません。
別ブログの名称「わが友ホロゴン、わが夢タンバール」が
ようやく現実味を帯びてきた、そんな感じ。

写真素人に徹する私が、いわば作品ごっこをする唯一の場、
吉田正さんの写真教室でもまあまあ好評だったようで、
ちょっとご機嫌になっています。
by Sha-Sindbad | 2016-03-20 22:32 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1523 ビッグニュース!!(タンバール90mmF2.2って本当に夢レンズだったのだ!)


2月25日木曜日。
先週来の無理がたたって、まだ本調子ではないのですが、
3日も家に居ると、体がなまってしまいそうです。
無理矢理飛び出ました。

持ち出したセットが極めつけ。
ソニーα7
タンバール90mmF2.2

私の夢レンズです。
実は、近頃考えていたのです。
もうこのレンズ、処分しようかな?
クラシックレンズファンには最高の人気レンズの一つなのに、
ほとんど使わないで、持ち腐れになっている。
なんともタンバールに済まないという気分。

そして、エルマジ95mmF2.4が我が家にやってきて、
タンバールに向かって冷たく、
「ホロゴンの奥さんは私で十分よ。
あんたはもう遠慮したら?」
私もついその気になりかけたのです。

Mマウントアダプタという魔法のヘリコイドリングが出現して、
事情は一変しました。
Mマウント等の改造によって私の世界に入り込んできた、
魔法の描写を誇る映画用レンズたちに押されに押されてきた、
まっとう律儀な銀塩35mmレンズたちにも、
魔法レンズに化けるチャンスが到来したのです。

最短撮影距離が約1mだったタンバール90mmF2.2も、
Mマウントアダプタによって70cmほどまで短縮されました。
その効果は、Hologon15mmF8Mのときに負けないほど、猛烈でした。
なんだ!
タンバールって、こんなに凄いレンズだったのか!

シェースクピアにならって、ただ一言、書かせて頂きましょう、

    「タンバールの画像って、夢と同じ物で作られている」

まあ、ご覧になってください。




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by Sha-Sindbad | 2016-02-25 23:37 | Thambar90/2.2 | Comments(0)

1226 ラグタイム (2009年6月13日 タンバールは京都三室戸で撮っていた)



もう一枚、タンバールをご覧ください.
これがどうした?
そうお感じになる方も多いでしょう。
それがどうした?




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by Sha-Sindbad | 2015-01-07 23:11 | Thambar90/2.2 | Comments(0)