レンズ千夜一夜

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1578 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part5



誰かと話していて、対話者がこう言ったとしましょう、
「だいたい大衆というものはねえ..........」
こんな風に話し始めるとき、
大抵の場合、その人は、自分を上位に置いているものです、
エリート、教養人、趣味人、富裕層、上流階級、等々。

そんなとき、あなたは自分をどちらに置いて受け止めますか?
やっぱり、話者と同じラインに乗りますか?
エリート、教養人、趣味人、富裕層、上流階級.....?

私はいつ頃からでしょうか?
はっきりと自覚しました、
私はこのどれでもない。
エリートでもないし、教養人でもないし、趣味人でもないし、
富裕層でも上流階級でも絶対にない。

私は、こうしてブログではあれこれと思考を書き連ねていますが、
これはボケ防止の日記だから。
実生活上の私は完全に衝動と情熱で生きています。
やりたいことを即時実行する、ただそれだけ。
うまくいかなくても気にしない。
次にしたいことが待っているから。

私は趣味人でもありません。
世間的には、趣味に数えられるものを幾つもやっていますが、
なんでいい、私の心をかきたてるものをやりたいから、やっているだけ。
生きる行為、呼吸するようなものです。

私が写真を撮るのは、ただひたすら撮りたいから。
撮りたいものが眼前に次々と現れるから。

よくストリートフォトの写真家を猟師にたとえることがあります。
注意深く視線を走らせ、獲物を発見するや、
素知らぬ顔で、じりじりと迂回しつつ接近し、
チャンスと見るや、突然行動を起こして、一発で獲物を仕留める。

私はこのどれもしません。
ロボグラフィは見つけるものではありません。
向こうから私を見つけてくれるのです。
路地の軒からぽたぽたと雨のしずくが落ちてくる、
近づいて傘で受け止める、そんな行動。

先日、喫茶店で女主人の友人が傘を自慢していました。
「これ、イギリスで買ったの。
こんなに大きくてすっぽりかぶれるので、雨に濡れないのよ」
見ると、おおきくこんもりとしたこうもり傘風のビニール傘。
透明なので、雨のしずくが伝い落ちる様を楽しめそう。
雨の日のロボグラフィが大好きな私です、
かなり羨ましい思いで眺めていました。

ズマロンはどうやらこの大きなこうもり傘風ビニール傘なのです。
おかげで、水滴をいくつも撮ることができました。






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by Sha-Sindbad | 2016-05-17 22:24 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part4



タペストグラフィ
ご存知でしょうか?
ご存知なわけがありませんね。
例によって、私の造語なのですから。
タペストリー、お好きですか?
織物です。
ヨーロッパの城郭、宮殿の壁にかけられています。
装飾の意味もありますが、寒さ対策でもあったでしょう。
図柄は多種多様です。
訳の分からぬ複雑模様が私の好みです。
ウィキペディアの「タペストリー」の項に、
素晴らしいタペストリーを見ることができます。

16世紀フランドルのタペストリー。
鮮やかな花と葉を描いた千花模様(ミル・フルール、万華模様)の地に
ユニコーンが描かれている。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館所蔵

私が内心考えて来たのは、こんな写真を撮りたい!
ホロゴン15㎜F8で撮りたい。
でも、ズマロン35㎜F3.5でも撮ってみたい。
そう私に思わせるこのレンズ、やっぱり私のお気に入りなのです。





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by Sha-Sindbad | 2016-05-15 18:16 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part3



ズマロンの残り写真を数えてみました。
なんとまあ、まだ139枚も残っています。
全部で548枚も撮っていたのですから、仕方がありませんね。
30枚、3回で校了、と予定していましたが、
あと3回ほどは続きそうです。

でも、見れば見るほど、ズマロン35㎜F3.5って、
魅力的な描写力をもっているレンズですね。

以前から信じて来たことが一つあります。
写真家として成功したければ、35㎜レンズ一本に絞る、
これが最短距離だ、そう改めて強調したいですね。
でも、こうして並べてみて思います。
ロボグラフィだって、ちゃんと撮ってくれます。
こういうのを「仕事レンズ」って言うんでしょうね。




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by Sha-Sindbad | 2016-05-14 22:27 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part2

今回のシリーズ、60枚から30枚に絞って、できれば3回で終わる、
これが最初の計画でした。
前回は予定どおり厳選できました。

今回はあえなく敗退。
46枚から30枚選ぶのがせいぜいでした。
えり抜きだからではありません。
私の大好きな写真がごろごろ、だからです。

でも、はたしてあなたが気に入る、
それはあなた次第。






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by Sha-Sindbad | 2016-05-14 00:05 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 大阪日本橋(ズマロン35㎜F3.5は雨の日だとさらに瑞々しく)Part1



私のブログ2つ。
「わが友ホロゴン」は倉庫に、本ブログはレンズの楽しみと、
使い分けているのですが、
近頃、「わが友ホロゴン」がパンク気味。
出したい写真群が目白押しに並んで待っています。
本来単発的なレンズ談義でさらりと交替しあっている本ブログでも、
お気に入りレンズの写真たちを消化していく必要が大きくなりました。

ズマロン35㎜F3.5による日本橋は総数548枚ですから、
原則的には「わが友ホロゴン」向きの量なのですが、やむを得ません。
250枚ばかり選択してみましたが、1回30枚限定でも、8回もかかる。
バンバン取捨選択のナタを振るい、半分に切り詰めましょう。

近鉄日本橋駅下車、この駅を起点にして、国立文楽劇場、黒門市場、
電々タウン、電々タウンの東側の裏通り、千日前マーケットを経て、
地下鉄御堂筋線難波駅、動物園前駅、すぐ側のJR新今宮駅から帰途に。
ズマロンが久しぶりの出陣に嬉々として撮りまくってくれました。





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by Sha-Sindbad | 2016-05-12 15:56 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1577 バス停まで(ズマロン35㎜F3.5はしっとり系レンズの白眉)


ツァイスとライカは35㎜カメラ用レンズの歴史における双璧、
そう言うことができそうです。
そんなライバル関係を記録した論述を見たことはないので、
ただの想像ですが、
ツァイスは、ライカレンズを恐るるに足らずと軽視し、
ライカは、ツァイスレンズをいつか凌駕してやるぞ、と、
敵愾心を燃やしていたのかも知れません。

両社のレンズの性格を簡単に各1文字で表現せよ、
そんな宿題を与えられたとしたら、どう答えますか?
私にはこう思えます。

    ライカレンズは柔
    ツァイスレンズは剛

ライカレンズの中でも、ライカの特質をよく体現しているレンズが、
戦後まもなく発売されたズマロン35㎜F3.5でした。
でも、ライカは結局、ズマロンではツァイスと戦えないと思って、
ズマロンの後継、ズミクロン35㎜F2を開発したのかも知れません。
その直後にツァイスはディスタゴン35㎜F4を出しました。
超ど級一眼レフコンタレックス用レンズでしたが、
ツァイスの伝統を受け継ぐ、比類のない剛のレンズでした。
コンタレックスが余りにも高価な機種であったために、
結局、コンタレックスは日本の一眼レフに敗北を喫してしまいます。
そのお蔭で、ディスタゴン35㎜F4はズミクロンに遅れをとり、
知る人ぞ知る、かなりマイナーなレンズになってしまいました。

そんなレンズ史の激闘の中で、とくにズミクロンの存在ゆえに、
かなりおとなしい性格のズマロンはあおりを食って、
本来得るべき名声を得ることなく終わったのかも知れません。
でも、使う度に思います。
ズミクロンよりずっと気品と優雅さを備えたレンズなんだけどなあ。

5月6日、このレンズを持ち出しました。
Rieさんがズマロンを手に入れたとコメントしてくださったので、
私も久しぶりに持ち出して大阪日本橋界隈を一巡したのです。

その朝、我が家からバス停までのいつもの田舎道を撮りました。
始点から1つ目のバス停なので、
奈良交通のバスはかなり精確に到着します。
余裕はせいぜい3、4分。
歩きながら、手当たり次第ズマロンで撮ってみました。
私にはとても美しい描写と思えるのですが.....

ただし、最後の3枚は近鉄奈良駅のポスター。
こんな渓流がバス停までの道にあったら、
私も、ロボグラフィトではなくて、
風景写真家になっていたかも知れませんね。
と言うのは、冗談。
渓流写真はとても美しい写真です。
でも、私は絶対に撮りません。
どこにもメタモルフォーゼが入り込む余地がないからです。
でも、ロボグラフィとしてなら、こうして撮ります。
この4行をあなたは理解し、容認することができますか?
できないでしょうね。
つまり、あなたは私と同類ではない、ということ。






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by Sha-Sindbad | 2016-05-11 22:48 | Comments(0)

1541 曾根崎界隈(ズマロン35㎜F3.5が梅田曾根崎あたりは得意の猟場のようで)Part 2



ズマロンの人気が高い理由は何なのでしょうか?
もちろん人様々で、理由も様々でしょう。
私の場合ははっきりしています。
いつも濡れたように写るからです。

レンズのも様々です。
乾いたように写るものもあれば、
濡れたように写るものもあります。
なんだ、美人と一緒じゃないか?
これも人の好みは様々でしょう。
私の場合は断然、濡れたように写るレンズが好み。
ホロゴンもタンバールもそうです。
マクロスイター50㎜F1.8、フレクトゴン35㎜F2.4、
スピードパンクロ、キノプラズマートの各種レンズ、
みんなそうです。

乾いたレンズにも出会いました。
先日販売委託をお願いした、
レンジファインダー用のW-NIKKOR.C 28/3.5を初めとして、
日本製のレンズには乾いた描写をするレンズがかなりあります。
ミノルタTC-1用のロッコール28mmF3.5は例外。

ズマロンは濡れた感触で際だっています。
なんで濡れたように見えるのか?
これは分かりませんが、女性の場合はわかります。
自分が美しいと分かっていて、心にわだかまりがなく、
心身のすみずみにゆったりとした自信と余裕がみなぎっている、
そんな雰囲気が醸し出す気配なのではないでしょうか?

こんな風に考えますと、
そうなんだ、名レンズたちだって、
自分のことが分かっているんだ、
自分の仕事に心から満ち足りた思いをしているんだ、
そんな風に理解できそうです。





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by Sha-Sindbad | 2016-03-24 15:21 | Summaron35/3.5 | Comments(0)

1540 曾根崎界隈(ズマロン35㎜F3.5が梅田曾根崎あたりは得意の猟場のようで)Part1



2016年3月16日、吉田正さんの写真教室の日、
久しぶりにライカ純正レンズを使いました。

   ズマロン35㎜F3.5

ソニーα7に付けるのですから、使い方は
このライカ屈指の名レンズを使ってみたいから。
もちろんズミクロンやズミルックスのような、
花形レンズと比較すると、二流かも知れません。
でも、それはいわばクラシックレンズ市場での格付け。

実際のライカ使いのカメラマンたちの評判はどうでしょう?
もっとも、描写性においては、それぞれに美点が違います。
個性の差でしかありません。
私には、ズマロンがズミクロンたちを僅差で抜いている、
そう感じています。

落ち着いた描写の中から、時にぐっと突き出てくる意外性と、
傑出した品格が使い手を喜ばせてくれるレンズ、
そんな感じがあるからではないでしょうか?

私にとっては、このレンズは、
ツァイスレンズ中の白眉、フレクトゴン35㎜F2.4に比肩する、
ライカレンズの一番のお気に入り。
2回に分けて、ごらん頂きましょう。





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by Sha-Sindbad | 2016-03-22 22:59 | Summaron35/3.5 | Comments(0)