レンズ千夜一夜

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1668 田舎町(スピードパンクロ35㎜F2が久しぶりに大和西大寺を一回り)Part 2

スピードパンクロ35㎜F2撮影分の残り半分は、
近鉄奈良駅界隈と我が家近くのバス停付近。

光景もレンズ描写も、なにもかも地味ですねえ。
とにかく徹底的に地味。
でも、私にはこんな写真が、こんな光景が好きなのです。

昔、読んだことがあります。
天文学などの観測者、CIAの分析官は、
一枚の写真から万を単位とする情報を探り出してしまうのだそうです。
私たちはせいぜい一桁単位の情報かも知れませんが、
とにかく写真を見ると、なにかしら情報を手に入れている。

でも、その手に入れる情報は人によって全然違います。
言語情報でも多かれ少なかれ同様のことが起こりますが、
その変異度は、イメージに比べると、かなり狭い。
受け手ごとに異なる情報を与える、
この辺りが写真イメージの面白さですね。

でも、人に写真を見せる度にいつも思うのですが、
大抵の方に私の写真が与える情報はかなり限られているようです。
極めて親しい友人を除けば、ほとんどの人は無反応。
まさに、The rest is silence.




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by Sha-Sindbad | 2016-10-27 22:49 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

1622 中崎町(スピードパンクロ35㎜F2なら大阪の下町に神秘の影が?)Part 2



面白いことがありました。
楽器でも化けることがあるのです。

私はリコーダーという楽器を愛してきました。
まだ若い頃この楽器に出会って、独学で楽しみました。
小遣いを貯めて、メックという会社のリコーダーを2本揃えました。
グレナデイラのアルトリコーダー、
パリサンダーのソプラノリコーダー。
重く黒い木のグレナデイラは重厚なサウンド、
軽く年輪模様の美しいパリサンダーは軽快なサウンド。
人間と似て、体格と声部がかなり対応しているようです。
10年ほど楽しみましたが、年齢が進むにつれて、
仕事の重圧もあったのでしょうか、余裕がなくなり、
完全に弾くのを止めてしまいました。

昨年、ルネサンス、バロック期の古楽器を愛する友人と知り合い、
突然リコーダー熱が復活しました。その友人の紹介で、
木管楽器の復元にかけては当代屈指の名人杉原広一さんに、
バロック時代の名人デンナーのアルトリコーダーを作って頂きました。

不思議です、独学のど素人だったのに、
そして、長年完全にリコーダーを吹かなかったのに、
昔愛したヘンデルやビバルディ(実はシェドヴィーユ作曲)の名曲たち、
そっくりそのまま手が記憶していたらしく、
楽譜を前にして、そのままスイスイと弾けてしまいました。

そして、私のデンナーは毎日毎日進化を続けました。
どんどんと音が変わって行くのです。
今でも、変わっています、毎日、果てしなく。

面白いことが起こったのは、実はグレナデイラのアルト。
杉原広一さんのデンナーが来た当時、吹き比べてみて、
中抜けして茫漠と頼りないサウンドにあきれてしまいました。
このリコーダー、リコーダー趣味が転落してしまった後は、
本棚の隅に裸のまま放置されて、
まさに店晒し状態だったせいかもしれません。

ところが、昨日、また持ち出して、吹いてみました。
今度は違いました。
ピッチが440で、415のデンナーより半音高いのですが、
まるで1オクターブも高いソプラノリコーダーのように、
ウグイスさながらに美しくさえずってくれたのです。
なぜそんなにドラマチックに変貌を遂げたのか?
私にはまったく理解も推測もできないことなのですが、
とにかく吹くことが喜びになる、かなりの名器になっていました。
もちろんデンナーにはとても敵いませんが、
それでも、吹きながら心が躍るのですから、嬉しい。

この出来事をよく考えてみますと、
オールドレンズではよく起こっていることですね。
昔クラシックカメラ店では、
よく通を自認するレンズマニアに出会ったものです。
レンズの特有の味わい、描写性をとくとくと説明してくれました。
でも、よく聞いてみますと、せいぜいフィルム1、2本撮っただけ。
それなのに、レンズの描写性能を知り尽くしたかのような態度。
なんのことはない、ただの見かけ倒し。
ですから、「このレンズはねえ、.............」と、講釈される人は、
信用しないことにしています。

レンズもまたメックの古いアルトリコーダーのように、
なにかの拍子に劇的に変貌を遂げるのです。
状況によって、まるで違った性能を発揮します。
生きているのです。
大化けするのは人間だけじゃない!

このスピードパンクロ35㎜F2がその典型例です。
本ブログに41回記事を書いていますが、
千変万化と言いたくなるほど多彩な写真が撮れています。
写真家がコントロールできないほどの変貌を見せるのです。
クラシックレンズって、私のような素人にこそ似合うのでしょうね。





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by Sha-Sindbad | 2016-08-04 11:17 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

1616 雨中幻遊(スピードパンクロ35㎜F2で秋田内陸鉄道10枚セットを作ってみた)



7月21日木曜日、二ヶ月ぶりの吉田正さんの写真教室でした。
いつもは5枚セットを持参します。
今回は10枚セットを用意しました。
題して、

    「秋田内陸鉄道雨中幻遊」

このセットを作る気になったのは、写真家の林孝弘さんのおかげです。
先月お会いしたときに、2枚のプリントを頂きました。
私の「わが友ホロゴン」の秋田内陸鉄道から縦、横写真を各3枚選択して、
組写真の表題部にふさわしいようなデザインを作ってくださったのです。
「今回のシリーズはとても気に入ったので」という説明。
それにしても、私のブログ写真をコピーしたら、
Lサイズ程度なら、まったく画像劣化なしにプリントできるのです。
驚きでした。
この2枚を前後に置いて、いわば本文ということで10枚選択したのです。

角館から中途の阿仁合駅までの区間を往復しました。
たった一両の電車です。
ゆったりと一つのコンパートメントを占領し、
リコーGX-Rに付けたスピードパンクロ35mmF2.3で車窓から撮りました。

いつもは開放でしか撮らないのに、F5.6まで絞り、
20mほどの距離に設定し、
あとはノーファインダーで適当に撮りました。
なにを撮るか、いつ撮るかは私が担当。

木村伊兵衛さんは愛用の焦点距離のレンズごとに、
任意の距離でどこからどこまで撮れるか当てることができたそうです。
私にはできませんので、どう撮れるかはカメラ任せ。
だから、どう撮れても、文句は言いません。
人間としての度量が大きいからではなく、
写真作品を作るわけではないので、別にどうでもよいから。
それに、ここではここからここまで撮るべきだ、なんてことは、
私にはわからないのですから、別に文句を言う筋合いもないわけです。

それでも、レンズは80年ほど前のものですが、
名にしおう映画レンズの白眉、スピードパンクロです。
大半が雨に濡れた窓越しですが、
ちゃんとドラマチックに仕上げてくれました。

でも、ここまで書いて、はたと気づきました。
自分で自分の写真に見入るのに夢中でした。
こんな風にプリント写真を人前にさらすのはこの場しかないのですから。
そのせいでしょうか?
吉田正さんがどうおっしゃったか?
みなさんがどんな反応を示されたか?
まったく記憶していない!
なにか質問は受けただけで、
とりたててなにもおっしゃらなかったような印象もあります。
なんだかちょっと拍子抜けでこの報告を書き終わりました。





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by Sha-Sindbad | 2016-07-22 10:15 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

1402 切り株仙人(スピードパンクロ35mmF2は私にとっては幽玄レンズらしい)



9月5日土曜日、白毫寺から春日大社まで、
奈良市の東に南北に続く丘陵地帯の麓を歩きました。

ライカM9
スピードパンクロ35mmF2
久しぶりのセットです。
554枚撮りました。

大コレクターのNさんから聴いたことを思い出しました。
「映画用レンズは別格なんですよ。
映画館のスクリーン一杯に投影して、
すみずみまできちっと撮れなければならないのですから。
だから、レンズ会社はプロ用のレンズとして、
気合いを入れて作りました。
市場で見つかるものはたいていボロボロです。
それはよく撮れるので、使い倒されているからです。
そんなものにはすごいのがいくつもあります」

このレンズもそうなんだな、
写真を見ながら、そうつぶやいてしまいました。
もちろん開放写真です。




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by Sha-Sindbad | 2015-09-06 22:44 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

1156 心斎橋2 (スピードパンクロ35mmF2なら全面的にお任せできる)



プロ、アマを問わず、写真家の皆さんは、
日常、良い写真、自分の求める写真はどうすれば撮れるか、
いわば粉骨砕身の努力を傾注しておられることでしょう。

かつて、ある写真家の指導する撮影会では、
モデルを使い、完全にシチュエーションを創りだして、
どう撮るかを細かく指導すると聴いたことがあります。

    その撮影会で撮った写真は、いわば先を争ってコンテストに応募され、
    まさに稀なシャッターチャンスに遭遇した傑作という扱いで、
    見事入賞するのだそうです。

アサヒカメラかなにかの写真雑誌の例も印象的。

    夜の歓楽の巷、路傍にへたり込んだ若者の両眼からは溢れる涙。
    その顔の半分を右斜め下からクローズアップした写真が、
    月例で入賞していました。

やらせ丸見えなのに、入賞する、そのあたりが不思議でした。

    でも、選者としては、はっきりやらせと確信できるのだけど、
    人に向かって「絶対やらせなんだ」と断定できないので、
    やらせでない写真と峻別するわけには行かないのかも知れません。

でも、私としては納得が行きませんね。

    もし若者が本当に悲しんでいるのに出会ったのだとすれば、
    そんな若者の側近くまで接近してこれを撮るなんて、
    人間としてどうでしょうか?
    昆虫採集じゃなのですから。    
    まして、それを写真雑誌に公開できますか?

そんなことが私をアマチュア写真界から遠ざけたことは確かです。

    私はいかなる予測、予感、予期、期待もできるだけ排除したい。
    完全に排除できるわけではありませんが、心配は要りません。
    私のレンズたちは、私のかすかな期待を遙かに超えてくれます。
    私の予期しなかった写真をプレゼントしてくれるのです。

スピードパンクロ35mmF2はそんなサンタさんレンズの筆頭。

    前回に続いて、心斎橋から帰り道まで40枚ご覧下さい。
    全部私の作品ではありません。

        スピードパンクロのプレゼント。




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by Sha-sindbad | 2014-10-15 13:56 | Comments(2)

1155 心斎橋 (スピードパンクロ35mmF2は魔法のレンズ、そう思っている)



今日は午後1時半から、クロマチックハーモニカの無料体験レッスン。

近鉄の大阪難波駅で下車。
レッスン場は御堂筋線で1駅の心斎橋近く。
私は歩くことにしています。

    持参したのはソニーα7。
    そして、スピードパンクロ35mmF2

早速撮影開始です。
ストリート撮影の主体はF8に絞ってのパンフォーカス、ノーファインダー撮影。

このレンズは、アリフレックス35mm映画用の改造レンズですが、

    私にとっては、ズミクロン、ズマロン、ズミルックス、
    ビオゴン、ディスタゴンなどの並みいる王様レンズたちをしのぐ、
    最高のレンズ。

どれか1本残せと言われれば、もちろんホロゴンですが、

    どれか3本と言ってもらえたら、
    アストロベルリンのパンタッカー50mmF2.3とこのレンズ、
    そうはっきり心に決めています。

宮崎貞安さんのゾンネタールはもうしわけないのですが、次点。
なぜ?

    いずれも1930年代初期のノンコートレンズである、
    パンタッカーやスピードパンクロの古色はなにものにも代え難いからです。

あなた、男性でも女性でも結構です、
第二次世界大戦前の頃から昭和30年あたりまでの日本映画界に君臨した
しっとりおっとりとした女優さんたちと、
現代のヨーロッパ人まがいのきらめく眼差し、すらりと伸びた鼻梁の超美女たちスターと、
どちらを美しいと思いますか?

    どっちでもいい、とわめくあなたはあっち行ってくださいね。
    私は断然前者を美しいと感じます。
    しかも、後者を美しいとはまったく思わない。
    化粧その他の工夫が作り上げた人形、
    そうでなくても、私の感覚に沿わないからです。

その逆の方の方がむしろ多いかもしれません。
世代のギャップなのでしょう。
でも、それが時代ですね。

    私もまだ青年の頃はオジンたちの趣味にまったくついていけなかった。
    それと同様に、私のこんな感覚もオジン感覚なのでしょう。
    でも、それがなんであれ、自分の気持ちに正直に生きたいものです。

さて、スピードパンクロの描写、

    いつもながらのことですが、私には絶品。
    ライカM9で撮ると、さらにレトロとなるのですが、
    ソニーα7はとにかく撮りやすい。
    画像もおとなしくなりますが、品位においてはライカM9に劣りません。

重いライカM9よりも軽くて撮り回しの良いソニーα7に
どうしても手が伸びてしまいますね。

    撮りやすいので、今日は190枚撮りました。

選んでみたら、80枚もありましたので、2回に分けてごらん頂きましょう。

    きっと飽きると思いますので、
    どうぞ、パスしてくださいね。




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by Sha-sindbad | 2014-10-14 22:40 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

1147  暮色 (スピードパンクロ35mmF2で暮れ方の光りを拾う)



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ほとんど夜しか撮らなかった写真家がいます。

    ブラッサイ

今は夜撮るなんて、至極簡単ですね。
ASA感度を3200あたりに設定すれば、昼間のように簡単に撮れます。
ただし、その写真もなんだか昼間のようで、かなり不自然ですね。

ブラッサイの時代は違いました。

    もうほとんど1秒、2秒の露出で撮るのですから、
    動く人など撮れない。
    そんな状況で見事な人間像を撮ったのですから、
    ブラッサイの苦労は並大抵のものではなかったでしょう。

でも、それが写真家ブラッサイのの真骨頂であり、
レーゾンデートルだったわけです。

私は夜はあまり撮りませんでした。
翌日の仕事に差し障りがあったからです。

    自由の身になって、そろそろ夜の写真も撮ってみよう、
    そんな気になっています。
by Sha-sindbad | 2014-10-01 16:03 | SpeedPanchro35/2 | Comments(2)

1112 美しき家族(スピードパンクロ35mmF2で友につられてつい普段しない撮り方を)



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私は友人たちと撮影に出るのが滅法好きです。

もちろん一人で写真を撮るときが一番撮れます。

    だから、普段はいわゆる「お忍び」で徘徊しています。
    そのときはiPodとポメラがお供。
    これさえあれば、休憩時間は至福のときと変わります。

でも、友人たちと歩く日は、休憩時間のおしゃべりが楽しみ。
それぞれに一家言のある人たちなので、飽きません。

そして、もう一つ、得難い利点があります。

    一緒に歩いている友人の目、視点で、
    ストリートを見つめ直すことができるのです。

    私はもともと独創性など欠片もない写真を撮る素人ですから、
    友人たちの目だって、平気で借りちゃいます。

一番嬉しいのは、知らず知らずのうちに、
友人風の撮り方をしてしまうとき。

    昨日も、同行のINさんの得意の撮り方を知らぬ間に真似たようです。
    彼は、カルティエ=ブレッソンに似て、
    複数の人物たちを幾何学的、心理学的な関係性の中で捉える名人。
    
おかげで、普段、絶対にしないことをしてしまいました。

    通りを隔てた反対側の歩道からスナップしてしまったのです。
    カメラはFUJIFILM X-Pro1
    レンズはスピードパンクロ35mmF2
    事実上52.5㎜の標準レンズ。

美しい家族ではありませんか?

    美男美女の両親に、女の子が3人。
    かなり生意気で利発そうで、
    お姉ちゃんを真似て紙を手に持つ末っ子
    末っ子を世話するママ
    その側で、母をサポートする長女
    ちょっと離れてやさしく見守るパパ
    家族にお構いなしにさっさと先頭を行く二女。

    まさにティピカルな女系家族。

スピードパンクロはちょっとフレアがあって、
この家族にはぴったりのレンズだった感じ。

    いつもの通り、ノーファインダーですが、
    なぜかピタリと収まってくれました。
    それに、収差もあまりない。
    良いレンズですね。
by Sha-sindbad | 2014-08-24 12:14 | SpeedPanchro35/2 | Comments(6)

1054 裏通りの夢(十三の暗い路地でスピードパンクロ35mmF2が見る夢はいつも極上)


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今日の吉田正さんの写真教室にも、5枚組写真を持参しました。

大阪の下町5選私が選べば、当確の街、十三の裏通り。

    映画用レンズの老舗クックの定番レンズ、
    スピードパンクロ35mmF2
    約80年前の古代レンズです。

教室では、パンタッカー50mmF2.3で撮ったと説明してしまいました。
それほどに、良く似た描写。

ライカM9に付けて、4枚はノーファインダーで撮っています。

    ライカM9はライブビューがありません。
    私は距離を目算できますので、
    わざわざレンジファインダーでピントを合わせるような、
    かったるい真似をする暇も必要もありません。

組写真の中央においた花のある路地風景だけは、
しゃがみこんで、花芯にピントを合わせました。
後は目測で十分。

    私のような暗く茫洋とした写真では、
    パンタッカーは開放値がやや暗いために、
    ピンポイントにピントを合わせる必要などまったくないからです。

5枚テーブルに並べましたが、大方の皆さんは無反応でした。
こんな暗い写真ではピンと来なかった方が多いようです。

先生と一部の方にはかなり喜んでいただきました。

    先生、「この人のブログ見たら、こんな写真がどっさり載っています。
    おもしろいこともあるけど、何百と写真が並ぶので、びっくりしますよ」
    別ブログ、「わが友ホロゴン」の名前をお教えしました。

2、3人の方はブログ名を書きとっておられましたが、
本当にびっくりされることでしょう。

    意味もない写真がただただ時系列に並ぶ写真倉庫と、
    読解不能の悪夢のような文章群。

    ただのぼけ防止の連想でつづった文章と、
    ハードディスク保存代わりの写真倉庫なのですから。

今回の5枚組、私にとってはロボグラフィの原点のようなものです。

    路地裏に人知れず安住の地を見いだして、
    ひっそりと足るを知る隠棲の境地を楽しんでいるものたちとの出会い写真。

    私のような奇特な人物との出会いを喜んでいるようですが、
    だからと言って、飛び上がって喜ぶわけでもなく、
    しっとりとほほえむ風情。

誰も気づかないものを撮っても、それ自体徹底的に地味なので、
フォトジェニックな姿に生まれ変わるわけでもなく、
いつまでも私の個人的な出会いの記録にとどまります。

    それじゃ、組写真でもなんでもないじゃないか?
    5枚に組み合わすことで、個々の写真では達成できないような境地を醸し出す、
    これが組写真の極意じゃないか?

そう、その通りですね。
残念ながら、そんな組写真の極意とはまったく無縁のようです。

    作品を創るつもりなどまったく持たずに撮っているのですから、
    そんなことは当たり前。
    私の5枚組はただの写真配合の練習帳というわけです。

でに、たとえ組写真まがいでも、選び甲斐は十分あります。

    楽しみが一つ増えた感じですね。
by Sha-sindbad | 2014-06-15 18:43 | 5 Pictures | Comments(2)

1004 街の花(スピードパンクロ35mmF2は街をドラマの舞台に変容し)



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私が、喉から手が出るほど欲しいのに、
そして、二度も入手の機会があったのに、
二度ともその機会を逸したレンズがあります。

    スピードパンクロ50mmF2

中将姫光学さんのブログに、
そのレンズで撮った作品が掲載されつつあります。

    (http://zunow.blog51.fc2.com/)

やっぱり欲しい!
そう心から思わせてくれる写真たち。

    でも、今や高価になってしまって、手が出せません。
    くやしいですね。

奇しくも、私もスピードパンクロで撮りました。
こちらは、50㎜の半額以下のレンズです。

    スピードパンクロ35mmF2。

どうやら50㎜は28㎜とかなり近い、明晰さを備えたレンズのようです。

35㎜の方は、ちょっと雰囲気が違います。

    むしろ茫洋としています。
    私がメタモルレンズと呼んでいる種類のレンズ。
    つまり、どんなところでも、ちょっとリアリティを減退させて、
    異貌の情景にしてくれるレンズです。

でも、50㎜で撮ったおばあちゃんの作品を見るにつけ、

    50㎜、やっぱり欲しい!
by Sha-sindbad | 2014-04-22 22:25 | SpeedPanchro35/2 | Comments(2)