レンズ千夜一夜

1796 町歩き(2017年4月24日ホロゴン15㎜F8Uの奈良町お忍び)2 朴葵姫


生きていると、楽しいですねえ。
時々、ああ、この人にはかなわないなあ、
こんな人が居るなんて、人間って、凄いんだなあ、
そう思わせてくれる人に出会います。
ギタリストの朴葵姫(パク・キュヒ)さんもそんな一人ですね。
まず、2つ、聴いてみてください。

[HIT] 윤건의 더 콘서트 - 박규희(Park Gyu Hee) - 가짜 탱고.20150311
https://www.youtube.com/watch?v=2JHFn8dVwug

[온스테이지] 227. 박규희 - CHOROS NO1
https://www.youtube.com/watch?v=QRNq2wJ1RRQ&index=2&list=RD2JHFn8dVwug

私はギターも好きで、あれこれ聴いてきましたが、
ギター演奏のことなどまるで知りません。
他の楽器でも同様です。
私は音楽が好きななだけ。
楽器のこともその他音楽知識もほとんどありません。
専門的な知識を沢山蓄えておられる方がよく居られますが、
私はひたすらたった一つのフィルターだけで聴いてきました。
私の心を喜びと憧れで一杯にしてくれるかどうか?
これだけ。
昔から言われている「琴線を震わせる」って、それなのでしょう。
偉大、と言われている演奏家で、このフィルターにかからない人、
一杯います。
巧さではなさそうです。
言葉では説明できない、そんな心の働き。
強いて言えば、もって生まれた血のようなものかも知れません。
技術的にはもっと巧い人が一杯居るでしょう。
もっと難しい曲を難なく弾き切ってしまう人もいるでしょう。
でも、難曲であればあるほど、心に食い込んでくるでしょうか?
そんなことはありませんね。
結局、この音楽に出会って、私という一人の人間の心が震えた、
ただそれだけの極微、レアな現象に過ぎず、だからと言って、
この人が世界一流の音楽家であることを証明するわけでもない。
でも、そんなことはどうでもよいことですね。
私という一人の人間の心を震わせることができた、
ただそれだけで、この人は、私の音楽の殿堂の女神となる、
このことだけは間違いがない。
私の人生は、そんな「私の」芸術家たちとの出会いで彩られている、
だから、私は心を躍らせて生きることができる、
そう言っても過言ではないでしょう。
どうやら、大リーグの「野球の殿堂」のようなものが、
一人一人の心の中にも密かに聳えているのではないでしょうか?
音楽だけではありません、
あらゆる種類にアートの神たち、
私が出会った美しい心の人たち、生き物、光景、場所、もの、
そんな美しい現象のすべてが数限りなく収まっている、
「私の美の殿堂」
あなたにもちゃんとありますね。
そんな自分の美のコレクターになりましょうね。
この文章をお読みになった方がおられたら、思わずつぶやくでしょうね。
「おいおい、おいおい、どうかしちゃったの?
これが「レンズ千夜一夜」の記事かい?
レンズのことなんか、一言も出て来ないじゃないか?」
ご心配なく。
写真をご覧下さい。
ホロゴンに説明は要りませんから。
(真相は、2つの記事、どっちも区別なんか忘れてしまいました。
どうせ、私の心の日記なのです。
どちらに何を書こうと、私の今を記録する意味しかないのですから)




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-14 23:12 | Hologon15/8U | Comments(0)

1795 診療所で(2017年4月24日ホロゴン15㎜F8Uの奈良町お忍び)1


2017年4月24日月曜日はちょっとした祝祭日でした。
診療所の医師から無罪放免を言い渡された日なのです、
「肺炎は一応治りました。
これ以上治療は不要です。
1ヶ月後にもう一度レントゲンを撮って、
肺の炎症が完治したかどうか確認しましょう」

5月6日までの2週間は遠出を慎み、安静療養するように、
厳しく言い渡されました。
でも、ちょっと用があって、奈良町に出かけたのです。
これは担当医の先生には内緒にお願いします。

ちゃんとバッグにはカメラを忍ばせていました。

   ソニーα7
   ホロゴン15㎜F8U

完治のお祝いはベストフレンドと祝いたい、という気持ち。
診療所ですでにお祝いを始めていました。
レントゲンを撮ってから、診察を待つ間、
ホロゴンで待合室を撮りまくりったののです。
ホロゴンマクロ、という新しい楽しみ方にかなり夢中。
まあ、変わった患者さんに見えるでしょうね。

ホロゴン15㎜F8U(ホロゴンウルトラワイド)で、
マクロを楽しんでいる人間は世界中に数える位でしょう。
ソニーα7とフォクトレンダーのMマウントアダプタのお陰。
ホロゴンも私も喜んでいます。

ホロゴンの気持ちがどうして分かるの?
という質問者には、こうお答えしましょう。
ホロゴンと私とは一心同体なので、
(大阪弁で)
わからいでかあ!




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-14 15:00 | Hologon15/8U | Comments(0)

1794 新人登場!(2017年5月12日iPhone写真家が見つかった!)Part 才能


アートのどんな分野でも同じようです。
「努力は才能をカバーできますか?」
その道の奥義を極めた人の答えはいつも一つのようです。
「できません。才能が絶対条件です」
悲しいことですね。
写真は一概にアートとして括ることはできませんが、
アートとしての写真を志す限り、
あなたに才能がなければ、成功は無理ですね。
だから、私は最初から記録、日誌としての写真を目指しました。
そして、幾人かの写真的才能の持ち主に出会って、
なおさらにアートとしての写真への道は閉ざされました。

でも、不思議ですね。
獲得形質は遺伝されないとされています。
遺伝子は生命体を構成するタンパク質を生成するための情報に過ぎない。
そんなタンパク質をどこにどう配列したら、
アートの才能となって発現するのでしょうか?
でも、遺伝されたなにかが音楽家の才能となって発現しているらしい。
たとえば、バッハ家には幾人もの正真正銘の音楽家たちが輩出しました。
伝統だけでは説明ができないなにかが伝わっているらしい。

ただし、ある人がそんな芸術的才能を持ち合わせていても、
必ずその才能がなんらかの芸術となって結実するわけではありません。
一部の人を除いて、あるジャンルに足を踏み入れるきっかけは偶然。
昨日出会ったiPhone写真作家も、まったくそれと気づかずに、
前半生を過ごして来られました。
ところが、ある日、近江八幡を歩いたとき、
携帯で撮ってみたいという気持ちを起こされたわけです。
日常生活や観光で写真を撮るということはやってこられたでしょう。
でも、腰を入れて、いわば風景写真を撮ったのははじめて。
そして、ノートリミング、ノーメイキングですが、
プリントして、人に見せてみようと思ったのもおそらく初めて。

ところが、その結果はまさに驚動天地でした。
ほんの何気なしに、これはいいなと思った光景を前にして、
無造作にiPhoneを使って写真をお撮りになったのでしょう。
それなのに、すべて完璧な構図。
まさにアーチストの作品。
誌面の関係で、5枚だけちょっと吟味してみましょう。
なにげなくシャッターを落として、
これだけの写真が撮れる、そんな写真家は稀では?



① 
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左下から右上隅の天空まで上っていく対角線と、
左上の大樹の枝から右下の船まで下降する対角線の交錯。
文句なしの構図ですね。


② 
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左上の対岸から、川面の大樹の逆さの影へ、
そして、右隅の此岸へと、まるで音楽のように歌っています。


③ 
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湾曲する川を五線譜にして、左下の岸辺、
大樹、対岸、そして右上の空と、上昇のメロディ。
配置もバランスも完璧ではありませんか?


④ 
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川に打ち込まれた柵、その横棒と3本の杭、
その影と川面の空の映りが奏でる音楽が聞こえてきます。
原作は両方の杭の両側にもう少し余裕があります。
柵の影の位置、形、つながり方が絶妙。


⑤ 
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風景写真では、電柱は、たいていの場合、邪魔ですね。
でも、この写真では、電柱が道と一体となって、
逆に、この開拓地をつなげる農道の姿を歌にしたようです。
右の大きな電柱とその電線の作り出すシルエットの形全体が、
黄金分割の原則に沿って、軽やかに舞う、絶妙の選択。
# by Sha-Sindbad | 2017-05-13 18:24 | iPhone | Comments(0)

1793 新人登場!(2017年5月12日iPhone写真家が見つかった!)Part 1 驚愕


昨日朝、私から3mほどしか離れていない、まさに目の前で、
車と車の衝突事故がありました。
交差点の10mほども前で右折行動を開始した乗用車が、
正しく直進する小型車の前に反対車線からいきなり飛び出して、
小型車の左ノーズ付近を粉砕して、
横断歩道の私の直前を走り抜けたのです。

私はちょっと下を向いた隙だったので、直接目撃せず仕舞い。
歩道端に立って、顔を上げた私の数十センチ先を右折車が走り抜けました。
小型車がその場で停止したので、事故の状況は容易に理解できました。
このことはまた別ブログ「わが友ホロゴン」で書きますが、
とにかく、これまで経験したことがないほどの大きく鋭い破壊音でした。
ところが、まったく私は動じませんでした。
なぜか分かりません。
あまりに音が大きすぎたので、驚きを通り越したのか知れませんが、
直後の状況を冷静に観察して、事故の状況をたちどころに把握できたので、
端的に驚きもしなかったようです。

でも、お天道様はちゃんとバランスをとってくださるようです。
午後、近頃体験したことがない驚愕に襲われる体験をしたのです。

友人4人で朝から枚方の農村部で撮影をした後、奈良県生駒市に戻り、
2人の女性と待ち合わせして、6人で歓談したのです。
そのお一人は、写真趣味などまるでない方でしたが、
バッグから葉書サイズの写真を取りだして、
「携帯で撮って、パソコンに読み込んで、ただ印刷したのですが...」

その9枚の写真を拝見して、文字通り、魂消てしまいました。
なぜ魂消たかは書きません。
まあ、しっかりご覧になってください。
私の感想は次回に書かせていただきます。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-13 16:55 | iPhone | Comments(0)

1792 奈良(2017年4月3日アポクロマート25㎜F2は独創性が売りで)Part 2 帰途に



たいていの写真家が現代のレンズ、カメラに心から満足されています。
その理由は、完璧な再現性がようやく実現された、ということでしょうか?
見えたものが見えたとおりに写って欲しい、それが大方の願望のようです。

私の写真をどなたもまったく喜ばない理由も分かるような気がします。
私は、見えたものが見えたとおりに写って欲しい、と思ったことがない。
第一私に「見えたもの」そのものが、人にはそう見えないかも知れません。
写真を始めたときからずっとそうでした。

映画のことを考えたら、容易に理解できることですが、
映画も写真も、実は夢を撮ろうとして来たんだ、
そんな感じがします。

アポクロマート25㎜F2、極めてシャープなレンズなので、
一見、再現性重視のレンズのように見えますが、
使っている限りでは、このレンズの描写は独特、
キノプティックにはキノプティックらしい再現性への理想があって、
ナチュラル、プレーンな再現性ではなくて、
かなりドラマチックな表現に傾いている、そんな感じがしますね。
だから、私が大好きなわけです。





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# by Sha-Sindbad | 2017-05-11 21:57 | Apochromat25/2 | Comments(0)

1792 奈良(2017年4月3日アポクロマート25㎜F2は独創性が売りで)Part 1 西大寺

私はレンズ特性、レンズ設計のことなど完全に素人。
様々なレンズの特性、性能について立て板に水で論じられる方の前では、
ひたすら尊敬の念をこめた眼差しで、神妙に沈黙を保つだけ。

でも、実のところ、私には光学について学ぶ能力がゼロですし、
そんなことを知らなくても良い、と心の内では感じています。
私にとって大切なことは、たった一つ。
このレンズは、私が喜べる写真を撮ってくれるか?
ただ、それだけです。

たとえば、あなたが結婚式場に新郎として立っているとしましょう。
ふっと頭に閃きます、
そうだ、結婚リング、ちゃんと持ってきたかな?
式服の内ポケットを探ります。
ない!
ここに入れたつもりなのに!
また、閃きます。
そうだ、昨日、内ポケットに入れたけど、
ベッドに入る前に見たくなって、出したんだ。
そして、どうしたっけ?
あ、あ、あ! なぜか、机の引き出しにしまってしまった!」
誰かに取りに行ってもらわなければ!

そんなとき、どうしますか?
家の鍵をもっていて、リングの置き場所を教えたら、見つけられる家族に、
頼みますね。
家の場所も知らず、鍵も持たない人になんか頼みませんね。
それと一緒。

どんなレンズを愛用しますか?
「レンズ特性の優秀なレンズだよ」ですって?
いいですねえ、でも、さよなら、
私はそんなあなたと付き合いたいとは思えませんね。

「私の撮りたい写真を撮ってくれるレンズだよ」ですって?
いいですねえ、友達になりましょう!

そのレンズの特性なんかどうでもいいのです。
私が撮って欲しいと熱望するような写真を撮ってくれたら、
骨まで愛し、じゃない、レンズそのものを愛してしまいますね。
アポクロマート25㎜F2って、そんなレンズです。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-10 23:58 | Apochromat25/2 | Comments(0)

1791 号外(Histrio-Prot40mmF6.3にピエロは違った顔を見せてくれた)


5月8日月曜日、
ほぼ半月ぶりに、本格的な気持ちで撮影を楽しみました。

「嘘付け! 
ときどき、あちこち撮り回ってたじゃないか!」
そういう抗議もあがりそうですね。
でも、あれらはすべて散歩の片手間。

今日は、ぐっと性根を入れての本格的撮影。
でも、そんなに沢山は撮っていません。
性根を入れた撮影はたった30分間。
ひさしぶりに大阪天満橋筋商店街のピエロマネキンと対決したのです。
言わずと知れた「Histrio-Prot40mmF6.3の試写」です。
さまざまな角度、フレームで絞り比較写真を撮ったのですが、
その30分間の慣れない作業で疲れきってしまいました。

ご承知のように、(と言っても、このブログ、誰も読まないから、
実はほとんど誰もご承知じゃないのは先刻承知。
景気づけのための単なる言葉の綾です、気にしないでください)
私は、どんなレンズも開放でしか撮りません。

シーンを最高の美しさで撮るための最適の絞り、
シャッター速度を選択するのが写真家。
これに対して、
自分の記憶を蘇らせたいので、
体験を忘却の淵から少しでも拾い上げたいので、
私の人生の一こまを写真に撮る、それも、
いつもほのかな優しさとペーソスに満ちたシーンとして撮りたい、
そう考えるのが私。
ど素人の日曜写真家そのものの素朴なスタンスですね。

どんなレンズも、開放絞りではボロが出ますが、
それなのに、一番すてきな表情が撮れるのも、
開放ではないでしょうか?

ところが、プロター㎜F6.3はちょっと異色。
開放からして、通常レンズの2絞り、3絞り絞り込んだあたり。
カメラマンの多くが常用するF8と半絞りしか違わない。
ですから、同じ開放でも、このレンズの開放はぐいと厚みがあります。
通常のレンズだと、これ位も絞れば、かなり画像が硬くなります。
ところが、このレンズ、厚みがあるけど、硬くならず、
なぜか、澄んで、重かったり、しつこかったりなど、しない。

絞り比較の作例は後日ごらん頂くことにして、
今回は、このレンズが、
ズミクロンやディスタゴンのようかカリスマレンズと違い、
ごく自然な描写なんだけど、なにかぎっしり詰まったものがある、
そんなスペシャルな重みの実感にもかかわらず、
使用感が軽快なことにますます強い印象を受けています。

また、宮崎さん、ヒットを出されたなあ、という感じ。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-09 14:55 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1790 新大阪(3月22日はスピードアナスチグマート25mmF1.5とリコーダーで)


3月22日水曜日午後6時から8時まで、
新大阪駅近くのココプラザでリコーダー二重奏の練習をしました。

家を出たのは午後12時半。
スピードアナスチグマート25mmF1.5をソニーNEX-5に付け、
37.5mmにしました。
近鉄奈良駅から東向き通り、奈良町を撮影。
図書館から借りた5冊を借り代えて、バッグの底に仕舞い、
まっすぐ西にぐんぐん進んで、JR奈良駅まで撮影。
午後3時31分発快速で新大阪に向かいました。

スピードアナスチグマート25mmF1.5は、
キノプラズマート25mmF1.5と並んで、
私のCマウントレンズ中の白眉。
かなり液晶画面も画像も白濁しているなと、
レンズをのぞいてみると、表面にうっすらとホコリが堆積していました。
長い間使わないで、隙間だらけのケースに収納していたせい。
でも、ホコリをとったから、
見違えるようにクリアな画像になったかと言いますと、
そうでもないようで、フレアがかなり騒ぐ描写なのですが、
それが魅力なのですから、私はどうも典型的なボケ症候群、
おっと違った、ボケレンズ症候群なのでしょう。
38枚一挙上映と参りましょう。

宮崎貞安さんの最新レンズ、
フローライトアポクロマート135mmF2.4とは対極にあるレンズ。
そのどちらもが「最高!」と思わず感じてしまうのですから、
私という人間の包容力の大きさでしょうか?
(ただし、この包容力はレンズに対してしか働かないのですが)





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# by Sha-Sindbad | 2017-05-07 15:11 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

1789 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 4-完-


レンズも、人間性に似た、レンズ性のような性格があります。
文句無しの名レンズなんてものはないのかも知れません。
というのは、こんな理屈から。
人間同士でも、偏狭で意固地なほどに性格が歪んだ二人が仲良し、
そんなことだってあります。
実に温和で、公明正大な人間性の持ち主が二人なぜか始終いがみ合う、
そんなこともあります。

私の友人はどちらかと言うと、変わった人が多いですね。
それでも人間関係がうまく行っているのは、
私という人間が穏やかに受け止めてあげているからだ、
私は密かにそう思っています。

ところが、どうやら友人たちの方は友人たちの方で、
あの野郎、尋常なら、人間付き合いなんかできっこないんだけど、
こちらが我慢してあげてるから、なんとか続いているんだなあ、
と始終慨嘆している疑いがないわけではありません。

ただし、これは友人たちの方が間違っていますね。
性格偏奇な人間からまともな人間を見ると、
まともな人間が歪んで見える道理を思い出したら、
私の言葉も容易に理解することができるでしょう。

レンズも同様です。
さまざまな性格の人間がさまざまな性格のレンズと付き合うのです。
性格がぶつかり合ったり、うまく折り合ったり、さまざまでしょう。
本気になって付き合えるレンズ、
これ以上のレンズとは付き合ったことがない、そう思えるレンズ、
そんな極上のレンズはせいぜい10本の指で数えるほどでしょう。

Histrio-Prot40mmF6.3
この宮崎貞安さんのニューレンズはなんだか極上レンズかも?
段々そんな気がしてきています。

F値がホロゴン15㎜F8より一絞り明るいほど、なのですから、
異常に暗いレンズです。
私の撮り方は常にマイナスに傾きます。
正確が極めて明るいプラス傾向であるのとバランスをとっている、
そんな感じがします。
でも、画像は暗いけど、私の印象は常に明るい。
雨の暗い日、暗い路地で撮っても、私の心は晴れ晴れとしています。

今、「わが友ホロゴン」で特集中のゾンネタール50㎜F1.1が好例。
写真は全部暗い。
でも、ピッチピッチチャップチャップと心は躍っています。

このレンズ、宮崎貞安さんの傑作レンズだけに、
兄貴分のゾンネタール50㎜F1.1に似ています。
開放値の暗さから受ける印象は、画像も暗くて重そう。
でも、実際には、とても清澄で軽やかな暗さを演出してくれます。
今回の写真たちもその好例、と言えそうです。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-06 23:14 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1788 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 3


以前にも幾度か、書きました。
私は文章と写真をブログに沢山掲載しているおかげで、
独特の検索ができます。
たとえば、「ホロゴン チェ・ジウ」とか、
「ホロゴン 原節子」とか、
「ホロゴン キノプラズマート」のような、
誰も2つまとめて関心を抱くことのないような検索語で、
グーグル画像検索をすると、
自分の写真をどっさり検出することができます。
よその方の写真も混じりますが、たいていは私の写真。
「ああ、こんな写真も撮ったっけ!!」と、
自分一人で悦に入ることができます。

そして、私がひそかに自慢に思うことは、
こうやって順不同、時期不定でピックアップされた写真たちが、
どんな風に検索しようとも、どんな組み合わせで出現しようとも、
全部、ただそれだけをまともに撮っただけの、
写真技巧ゼロのナチュラル素人写真であること。
だから、私自身の写真伝になれるんだ!

私が宮崎貞安さんのニューレンズの試写をさせていただけるのも、
私がレンズに頼り切って、素直にシャッターを落とすだけで、
自分の独自性を出そうなんて娑婆っ気を起こさないからです。
そのうえ、撮影時、ブログ掲載時に、
複雑多岐の画像処理を駆使したりして、
いたずらにちょっかいを出さないからです。

私の使うレンズはすべて「癖玉」で、
その癖玉ぶりを写真にしたいと思っているわけですから、
レンズそのものが私の望み通りのことをしてくれるので、
それで十分というわけです。
だから、グーグル検索の写真も楽しめるわけです。
いつも私という人間が描き出されていたりしたら、
欠点だらけの自分のイメージがバンバンと顔を出して、
「うへー!!」とのけぞってしまうでしょうから。

Histrio-Prot40mmf6.3が奈良町で撮ってくれている写真も、
いかにもオールドプロターならではのクセ写真ばかり。
それなのに、独特にリアリティがあって、
どこか際だって個性的なので、楽しい。
私が喜んで黒子になりきれるのも、当然です。
心からそう断言できるレンズもそんなに沢山はありません。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-04 22:03 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1787 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 2


プロ、アマを問わず、写真家の皆さんが重んずることはなにか?
それは、おそらく、独創性でしょう。
誰も真似のできない、そして、誰の真似でもない、
独自の作風、作品群を確立すること!
そして、かなりの方は、自分にはそれができている、
と、自負されていることでしょう。
私のような部外者に言えることは、
1に、「ご苦労様」、
2に、「それにしては、ぜんぜん面白くないですねえ」

このあたりについて、私は完全な安全圏に居ます。
まず、写真家なんかになりたいと思っていない。
そして、「独創性って、なんのこと?」
私は、自分の写真が独創的なんだろうか?
なんて、ちらっとも考えたことがありません。

今毎夜楽しんでいる韓流ドラマは、
「ドリームハイ」
韓国のポップス界のスターを目指す音楽学校の生徒たち。
やり手の興行師が、その一人にこう言います、
「駄目なんだよ、この世界では、
才能がないのに、努力だけではい上がろうとしても。
持って生まれた才能で決まってしまう。
あんたにはそれがないんだよ」
私もまたそう思います。
アートの世界では、まず才能が大前提。
一流になるためには、その上に努力が必要でしょう。
でも、大前提を欠く人間はどんな努力しても、
限界があります。

私は、それほど目の見えない人間でもないので、
さっさと見切りを付けました。
でも、才能がなくても、写真を楽しむことはできます。
そこで、誰でも撮れるような撮り方で、
撮りたいと思ったものを撮っているだけ。
ちょっと変わっていると言えば、
そうやって撮るものが、
誰も撮りたがらないものだということだけ。
これは関心の方向。
才能とはなんの関係もありませんね。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-04 14:19 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1786 奈良町(4月29日プロター40㎜は観光客賑わう奈良町に繰り出した)Part 1


プロター40㎜のプロトタイプが届いたのが4月25日ですから、
すでに、1週間経ったわけです。
その間に5回撮ったのですから、私にとっては新記録でしょう。

前回のフローライトアポクロマート135㎜F2.4の試写には、
タンバール90㎜F2.2をぶっつけ、
今回のHistrio-Prot40mmF6.3の試写には、
プラナー35㎜F3.5をぶっつけました。
135㎜もそうでしたが、プロター40㎜も負けていません。
爽やかさと厚みとが共存する珍しいレンズです。

奈良町が試写3回目です。
231枚撮影し、139枚を選び、4回シリーズに。

フローライトがそうでしたが、このレンズも、
温故知新の精神に貫かれています。
現代レンズの仕様を活用しながら、
クラシックレンズの味わいを存分に発揮する、
いわば「ニュークラシック」!

そんなプロター40㎜ののびのびとした味わいが、
奈良町のような観光スポットでどう活きるか、
これが奈良町での試写の検証ポイントとなりそうです。





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# by Sha-Sindbad | 2017-05-03 21:53 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1785 田舎道(4月28日プロター40㎜片手に今度は田舎道を歩いてみた)Part 3


明日5月3日から全国的に連休なのだそうです。
私は、お国のサポートなしに、毎日、連休ですから、
意味があるとすれば、孫たちに会えること。
今回は3日、長女一家が来ることになっていましたが、
5歳の孫プリンスが万障繰り合わせて39度の発熱。
取りやめになりました。
いつものことです。
私も子供の頃なにかと言うと熱を出していたことを思い出します。
2、3日で回復するでしょう。

私も医師からは6日まで肺炎後の静養を命じられている身です。
静かに過ごすことにします。

その静養中に、1時間半歩いて、198枚撮った写真から、
最後のピックアップ分をごらん頂きましょう。
Histrio-Prot40mmf6.3
すなわち、プロター40㎜の復刻版は驚くほど高性能ですね。
2群4枚というシンプルな構成と、開放時の暗さが相まって、
清澄なのに厚みがあるという不思議な画像をプレゼントしてくれます。

大口径、ハイスピードでないと、いやだ、という、
自称プロ優りのうるさ型の皆さんはパスしてもらって、
出会った光景をしっかりと写真に記録したい方には、
このレンズ、かなり良い仕事をしてくれるのではないでしょうか?

我が家を出て、数軒先のお宅の溝に落ち椿を見つけました。
帰宅してふと視線を下に移すと、椿はまだそこに居て、
私を待ってくれていたようです。
もう一度、プロターの最近接距離で1枚頂きました。
この雄渾なほどの実在感はどうでしょうか?
19世紀末のオールドレンズの設計がどんなに優れていたか、
この1枚が立証してくれるようです。

それにしても、宮崎貞安さんによる古レンズの復刻は、
見事の一言。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-02 23:23 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1784 田舎道(4月28日プロター40㎜片手に今度は田舎道を歩いてみた)Part 2

ツァイスの名レンズ製作者、パウル・ルドルフは大変な人だったようです。
レンズ史を彩る名レンズの数々を発明しました。

   1890年にプロター、
   1897年にプラナー、
   1899年にウナー、
   1902年にテッサー、

その後ツァイス退職して、フーゴ・マイヤー就職。

   1922年にキノプラズマート、
   1922年にマクロプラズマート、
   1931年にクラインビルド・プラズマート。

絢爛たる経歴ですが、そんなルドルフの経歴を開いたレンズが、
プロター(当初はツァイス・アナスチグマートと呼ばれたそうです)であり、
その最新のコピーが宮崎貞安さんのHistrio-Prot40mmF6.3というわけです。
以前、宮崎さんを「現代のパウル・ルドルフとなりつつある」と書きましたが、
今、とてつもなく面白いことが起ころうとしています。
宮崎さんが、ルドルフの足跡を辿る旅に出られたのです。

奇しくも、別ブログ「わが友ホロゴン」では、
レンジファインダー・コンタックスのプラナー35㎜F3.5シリーズ。
こちらも1954年製ですから、最初のプラナーの遙かなる末裔。
つまり、末裔同士の対決となったわけです。
私の素人目には、とても厚みのある表現力はツァイス特有、
そんな感じがします。
でも、段々と、なんだか違う、という感じがしてきます。

   プラナーの方が癖がある。
   一方、プロターはとてもすっきりとしている。

レンジファインダー・コンタックスのレンズを何本か使いました。
コンタレックスのレンズと同種だと言われています。
たしかにプラナーに似ています。
異常とも思えるほどに、コクがあり、立体感があります。

後年、ヤシカと提携して、一眼レフのコンタックスを開発したとき、
ツァイスは日本の市場を意識したのでしょう、
伝統的なツァイスの厚みのあるレンズ表現を棄てて、
かなりあっさりとして優雅なレンズ表現に路線を変更しました。
アート路線からリアリズム路線への変更と言ってもよいかも知れません。

宮崎貞安さんのプロター40㎜はどうでしょうか?
ツァイスの対極的な2つの路線の狭間にあって、
丁度その中間を行く、そんな感じがします。
コクがあるけど、しつこくない。
厚みはあるけど、重くない。
でも、この重くはない厚み、かなりのものです。
ぐっと心を込めることができる、そんな可能性を感じはじめています。





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# by Sha-Sindbad | 2017-05-02 10:44 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1783 田舎道(4月28日プロター40㎜片手に今度は田舎道を歩いてみた)Part 1

よいレンズが手元にあると、使いたくなりますね。
このあたりの心理の動き、江戸時代の辻斬り侍と一緒ですね。

    よい剣を手に入れた!
    試し切りをしたい!
    でも、唐竹割なんてつまんない!
    生きた人間を............

怖いですねえ。
レンズで良かった!

私の奈良市郊外は、完全にど田舎の風情。
それは、プロター40㎜の2回シリーズでよくお分かりと思います。
どんどん住民が消えつつある郊外の村落そのもの。
前2回は私の住宅地の北東あたりの村落でした。
今回は南西の村落をぐるっと一巡することに。
次第に、住宅地に変わりつつあるようで、
その意味では、新しい町に生まれ変わりつつあるのかも?

天候は晴れです。
これで①曇天、②雨天、③晴天、
三種の天候でプロター40㎜を試写できます。
さっそくごらん頂きましょう。




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# by Sha-Sindbad | 2017-05-01 13:59 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1782 雨(安静療養療養中、雨だって、プロター40㎜もったら、さあ出陣!)Part 3


散歩中、雨はじとじとと降り続きました。
絶好の撮影日よりだと小躍りするのは、私位かも知れませんね。

昔よく一緒に歩いたクラシックカメラファンの友人たちは、
ポトッと来ようものなら、瞬時に喫茶店に逃げ込み、
カメラ、レンズ談義にふけったものでした。
それはそれで楽しいのですが、私としては不満。
絶好のシーンが一杯待っているのに............!!!

その絶好のシーンがこれかいな?
皆さん、狐につままれたという思いかも?
そう、これらがそうなのです。
「濡れて映えるのは美女とレインコートとロボグラフィ」
誰かがそう言いましたね。

プロター40㎜、大活躍です。
これほどまでに質感がよく出るレンズは、
まあ、いくらでもあるかも知れません。
でも、みんな、画像が猛烈に重くなるのです。
人間でも、存在感がありすぎて、ちょっと退いてしまう、
そんな人がいますね。
たとえば、清原選手がそうでした。

ところが、プロター40㎜の写真はそれがありません。
けっして重くない。
清澄な描写力のせいでしょう。

私のロボグラフィはとても軽々しいのが特徴です。
撮影者の私がかなり腰軽で、軽薄なせいでしょう。
ところが、プロター40㎜で撮ると、
そんな私のロボグラフィがずしっと腰が据わる、
そんな感じがします。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-30 17:05 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1781 雨(安静療養療養中、雨だって、プロター40㎜もったら、さあ出陣!)Part 2


まだ一応は、肺炎で受けた痛手を快復する安静療養中です。
でも、実のところ、どれだけ痛手を受けたか?
これが分かりません。

ほとんど受けなかったかも?
抗生物質の通院による点滴投与を受けている6日間、
若干の脱力感以外には、まるで症状がなくて、
普通の健常態に近かったからです。
でも、脱力感が残っているということは、
体内には、私の感じられない戦場の痕が残っていたのでしょう。

だから、点滴中もその後の作朝までも、ずっと、
ストレッチはハーフでした。
今朝、完璧なストレッチ体操をさらりと流して起床しました。

布団(そう、今でもお布団で寝ています。ベッド大嫌い人間)の側、
畳の上にはヨガマットが敷いてあります。
まず、お布団の上で両手、両足を垂直に上げてブラブラブラ.....
これはお勧めです。
体の隅々まで血流がわっと押し広がるという感じ。

それから、ごろっと左に転がって、ヨガマットに移動。
低反発で、千円程度です。
畳であろうが床であろうか、楽々、のびのび運動できます。
せいぜい15分です。
自転車漕ぎや腕立て伏せや腹筋や両手を回して体側を思い切りぶつ、
さまざまな運動を自分で工夫して、続けます。

腕立て伏せの腕を伸ばした姿勢で、
100数える間静止する、という一番新しい運動も、
昨日までは完遂できなかったのに、今朝はさらりとできました。
(お腹がてきめんに引っ込みますよ。
10から始めて、たとえば、5ずつ増やしながら、毎日続ける。
ときどきはお休みをする。
これだけで、腹筋がつきます。お試しください)
ストレッチを済ませることで、目覚めがなおさら爽やかになります。

思うに、私がこうして最低の被害で肺炎を切り抜けることができたのは、
水素吸引のお陰、私はそう信じています。
身体を錆び付かせて老化させ、さまざまな病気をもたらすのが、
悪性活性酸素。
この悪性活性酸素と結びついて、H2O(水)になって体外に排出。
ただそれだけの機能なのですが、
なにしろミトコンドリアだけではなくて、さまざまなストレスも、
みんなで揃って悪性活性酸素を生み出し続けるので、
水素がこれをいくらキャッチして水になっても、終わりません。

「浜の真砂は尽きるとも、世に悪の種は尽きまじ」ならぬ、
「浜の真砂は尽きるとも、体内に悪性活性酸素は尽きまじ」
生きることはストレスそのものです。
嫌なことばかりがストレスを生み出すのではありません。
楽しいこと、嬉しいこともストレスになります。
だから、ストレスと楽しく付き合ってあげる必要があります。

でも、私たちが悪性活性酸素と付き合おうと思っても、
私たちの好意など無視して、せっせせっせと細胞を損ない続けます。
肺炎中も予後もまさに悪性活性酸素の活躍どきです。
それじゃ、こちらもバンバン水素を体内のすみずみまで送り込む!

どうやら、私たちは、生きている限り、
悪性活性酸素やストレスたちとダンスをしなきゃならないみたい。
命のダンスは剣舞なのです。
私は、からだをしなやかに操る、あのダンスは踊れません。
でも、命のダンスは踊れます。
ストレッチも撮影も水素吸引もそんな命のダンスなのです。

退職前からそうでしたが、退職後はなおさら、
私は家事もかなり分担しています。
家事という家事、なんでもできます。
料理、掃除、洗濯、なんでもです。
針仕事だってさっとできます。

今では、どんな家事にも真剣に取り組みます。
職業があったときは、仕事のことが気にかかり、
家事なんて、時間の無駄、人生の邪魔、そんな気持ちが少しありました。
それでも、週2、3回は夕食を作り、洗い物は全部担当と、
かなりこなしていました。
でも、いわば片手間仕事でした。

今は、やることすべてが大切。
大切なことは、なにをやるか、ではありません。
どうやるか、これだ!
それが分かったからです。

誠実に心を込めてやれば、
どんなことも人生の糧。
いやだ、いやだと端折りながらやれば、
どんなことも人生を損ないます。
だから、家事もまたリハビリの一貫というわけです。
もちろん、ブログ記事作成も!




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-28 10:46 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1780 雨(安静療養療養中、雨だって、プロター40㎜もったら、さあ出陣!)Part 1


ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレ
16世紀イタリアルネサンス期のメディチ家の勇将です。
バンデ・レーレ(黒帯)の語源はまた別にありますが、
どうやら黒尽くめで戦ったようです。
だから、黒備えのジョバンニと呼ばれました。
私はどうやら「黒」が大好きなようで、
黒太子エドワードや黒備えのジョバンニと来ると、
訳もなく魅力を感じます。

なぜ、こんなことを書くか?
宮崎さんのニューレンズ、
まだ距離リングや絞りリングの表示さえ刻印されていないので、
シンプルに黒一色の円盤のようにこんもり盛り上がった形。
メーカー名もカメラ名も全部黒テープで隠した、私のソニーα7に、
あつらえたかのように、ぴたりフィットするのです。
まさにブラックボックス。
なんだかとても感じがよいので、
つい持ち出したくなります。

昨日は安静療養3日目でしたが、
一昨日に引き続き、散歩にでました。
一応、体調を整えるためと称して家を出ましたが、
雨の中1時間もうろつき歩くって、
なんだか体調維持のためのウォーキングとはちょっと違うようですね。
しとしと降り続ける雨の中を1時間歩き回り、
さまざまな姿勢でプロター40mmを使いまくって、
きっかり150枚撮って、しかもぜんぜん疲れない。
どうやら、すでに体調は90パーセントは復調したようです。

でも、150枚というのは、フィルム時代の1時間37枚撮りフィルム4本のペース。
(なぜ1枚多いかと言いますと、モノクロームの長尺フィルムをカットして、
自分でパトローネに巻き込んでいたのですが、
いつも1枚、ときには2枚、多めに撮影する習慣だったからです。)
今は1時間あたり180枚程度のペースなので、ちょっと少な目。
というのも、F6.3とちょっと暗めのレンズで超近接を撮るので、
いちいちピントを合わせたからでしょう。

いつも書きますが、雨が最高の撮影日よりですね。
なにもかもが濡れたような美女に生まれ変わります。
このプロターの再現、
Histrio-Prot40mmF6.3
(私にはかなり覚えにくい名前です。
ネオプロターで良いのに?)
ますます性能を発揮してくれています。

たった2群4枚のシンプルな構成です。
ディストーションもなく、とにかくやたら抜けが良い!
スナップ写真家も、f8に絞って、2mあたりに置きピンしたら、
もうバンバン撮りまくれます。
全面クリアーで癖のない、超高画質で、しかもとても柔らかい印象なので、
風景写真家にはもってこいでしょう。

100枚ちょっと選択しましたので、
いつものように、30枚単位、3回シリーズでご覧いただきましょう。
試写なので、絞りごとの写りを比較してみました。
絞り値を記載しているのがそれです。
3枚とも一番手前の枯れ草にピントを合わせてあります。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-27 18:58 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1779 号外!!(肺炎なおると、宮崎さんからプロターが届いた!)Part 2

宮崎さんから送られてきたプロター40㎜のプロトタイプは、
絞りは、回転部分に赤点一つだけなので、
絞り羽根をのぞき込んで、開放を設定するほかはありません。
距離計はヘリコイドリングと本体に各赤点一つ。
両赤点を合わせると、無限遠です。
ただそれだけ。
ただし、距離については、ライカ風にレバーが付いているので、
レバーの位置である程度距離を設定できます。
この簡素さが返ってそれが黒備えの武者の精悍な面構えらしい。

開放が6.3とかなり暗いので、ソニーα7の液晶もちょっと暗め。
でも、ピント合わせは軽くできますし、
第1、本当はピント合わせなど不要です。
2mあたりに合わるだけで、大抵の被写体は被写界深度に入ります。

撮りつつ前進し、20分ほど経過したところで、帰途につきました。
宮崎さんはこう説明しておられます。

  「近代のガウス・テッサーを上回り、
  アポレンズに優る、2-4Pのシンプルな形と全面マルチコートで、
  清純な美しい発色が得られる。」

  「開放で十分なコントラスト、解像を有し、
  f8で70%、f11では100%回折限界に至る」

  「当レンズは、マクロレンズとして大変勝れています。
  ディストーション、距離による収差の劣化が少なく、理想的です。
  パンケーキ状のコンパクト、超軽量にデザインされて、
  スナップ、風景にお勧めします」

ゾンネタール50㎜F1.1、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4、
これらの超大口径のファンタジーレンズの後に、
宮崎さんは見事なバック転を決めて、
どっしりとしたリアリティをつかみ取るレンズをお作りになった。
このあたりの柔軟性と跳躍力が、
宮崎貞安さんのレンズ制作者としての独創性につながっている、
そんな感じがします。

f8の絞りを常用されている方なら、f6.3の開放にしたままで、
絞りのことなど忘れて、自由に撮ることができます。
昨日の筆下ろしの残り32枚をごらん頂きましょう。
プロターの作例はあまり沢山見たことがありませんが、
いかにもそれらしい豪快な描写。
フードは同梱されていませんでしたが、
フードなしでも、まるで不便を感じませんね。
ぜんぜん硬くないのです。
まさにクラシックレンズの醍醐味。




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-26 20:06 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(2)

1778 号外!!(肺炎なおると、宮崎さんからプロターが届いた!)Part 1


朝です。
突然呼び鈴。
(呼び鈴は全部、突然鳴りますね。
でも、なにも注文などしてなかったので、やはり、突然)
黒猫ヤマトの配達員の手にある小さな箱を目にした瞬間、
ただちに中身は判明しました。
現代の稀代のレンズ制作者宮崎貞安さんのニューレンズ!
待望の古典レンズの歴史シリーズが幕を開きました!

皮切りはツァイスの古代レンズ、プロター!

   Histrio-Prot 40mmF6.3

2群2枚の準広角レンズです。
歴史的なプロターはF9,18と大変に暗いレンズでが、
高性能レンズとマルチコートで、
開放値F6.3の現代レンズに生まれ変わりました。

3本試作されたそうですが、その1本の試写の依頼。
名誉に思って、恭しく心を込めて試写させていただきます。
すり鉢を逆さにしたような、まさに円盤状のレンズ。
絞りはF6.3,8,11,16の4段階。
F8に絞れば完璧だそうです。
でも、私は不完全画像による画像のゆらぎを醍醐味とする人間。
もちろん最初は開放オンリーで使います。

医師からは「散歩はほどほどに」と制せられていますが、
非常事態です。
午後3時半頃家を飛び出し、
40分ばかり近くの田園地帯を撮影しました。

あるサイトではこう紹介されています、
「カールツァイスが写真部門を設立し最初に誕生した写真レンズ。
原形や基本という意味のプロトから命名。」
そんな歴史を開いた名レンズの現代版を2回に分けてご覧頂きましょう。
描写性はご自分でまずお確かめください。




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-25 21:05 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)

1777 戦士の休息(日曜日肺炎治療終り、アポクアリア28mmF2で散歩したりして)Part 2


今日4月24日月曜日、
診療所で血液検査と最終結果の診断を受けました。
血液は肺に関連するすべての項目で一週間で正常に復していました。
他の項目はすべて正常値。
肺の聴診もしていただきましたが、
「まったくなんの音もしませんから、
完全に直っているようです」

私が有頂天になって、
「昨日から心身清明になった感じで、散歩もしました」
すると、先生、あきれ顔で、
「そう調子に乗ってもらっては困ります。
肺炎は怪我やふつうの病気と違います。
適度に運動すれば、体がよくなるというのではなく、
絶対安静が前提なのです。
そんなすぐに平常運転は困ります」
私、「大丈夫です。
先生がおっしゃった安静期間、
5月6日までのスケジュールは全部キャンセルしましたから」
先生、一安心という表情でした。

私の周辺で肺炎罹患の体験者はいっぱい見つかりました。
全員ほとんど入院治療で、熱も幾度か再発した方もいます。
畏友RAさんの奥様のように、ついに適合する抗生物質が見付からず、
若くして亡くなってしまった方もいます。
私のように、かなり重症の肺炎でありながら、
受診直前から熱が下がったままで、
一週間で炎症が全部消えるなんて、どうやら異例中の異例。
医師もそんな患者は診たことがないそうです。

「とにかく当分は絶対安静に」、そう先生はおっしゃったのですが、
こうして目出たく完治したのですから、お祝いをしたい。
そこで、先生に内緒で、バスで近鉄奈良駅まで出ました。
30年以上も行きつけの中華料理店「飛天」で、
いつもの「黒酢のミルフィーユ酢豚ランチ」980円でお祝い。
おそらくかぶを巻いた料理で、黒酢と相まって、
とてもおいしい料理です。

さて、食後は図書館に行ってから帰ろうと、
奈良町の商店街を歩いている最中、
「おっと、今日開館しているか、調べなきゃ」
携帯で検索してみると、「本日休館」
せっかく全快祝にお宅で朗読CDを5点見つけようと思っていたのに、
がっくりしながら、反転。

丁度約1時間後に私の使う1時間1本の過疎地行きバスが、
午後2時24分に出ます。
よし、快調、と、あれこれ買い物して、
バス停近くのパン屋さんの喫茶スペースに収まり、
アップルパイとホット珈琲を楽しみつつ、ポメラで作文。
2時20分にお見せを出て、バス停で並ぶこと8分。
別のコースのバスが1本来ただけで、バス停には私一人。
おかしいな、と時刻表と時計を見比べて、あっけにとられました。
わたしゃ、1時間間違っていた!
もう2時台と思っていたのに、まだ1時だった!
1時には過疎地行きバスは運行していない。
すごすごと元来たパン屋さんに戻り、
今度はグレープフルーツジュースを楽しみつつ、50分待機。
まあ、どこでなにをやっても、私が世界の中心で叫ぶのですから、
変わりはありません。
またせっせせっせとポメラで作文。
このドジさ加減は疑いもなく肺炎の後遺症です。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-24 23:59 | Apoquaria28/2 | Comments(0)

1776 戦士の休息(日曜日肺炎治療終り、アポクアリア28mmF2で散歩したりして)Part 1



親友のAMさんからお見舞いのメールを頂きました、

「肺炎は、私も過去2回なったことがあり、
いずれも入院治療しました。
熱が下がったり上がったりで、中々、大変でした。
熱が下がったからと油断しないでくださいね。
もっともホロゴンさんの持ち前のパワーで、
病気も吹っ飛んでしまうと思いますが…」
皆さん、肺炎にかかってきたのですねえ。
しかも、たいてい入院!

AMさんから驚くべき情報!
「熱が下がったり上がったりで、中々、大変でした。」
私もたった1度だけですが、8度6分から6度5分に下がった翌日、
つまり日曜日に1回だけ、7度2分に反騰したことがありました。
それで原因解明のために月曜受診したのですが、
反騰はそれ1回限りで、私の熱は肺炎治療を受ける前から平熱、
治療後も平熱というおかしな状態で1週間経過して、治療完了。

肺は左肺全部と右肺底部が白濁と、かなりひどい肺炎状態なのに、
熱はなく、他の症状は、脱力が少しあっただけ。
奇妙な肺炎だったわけです。
金曜日に再度レントゲンを撮った結果、白濁が半ば以上消えていました。
白濁は順調に減退しているとのおと。

医師からは厳命、
「2週間は絶対安静、毎日、半時間の散歩にとどめること。
バスに乗って出かけるようなことはいけません。」

そこで、昼食後(私が作りました、これが絶対安静?)、
どうにもこうにも我慢ができなくなって、家を飛び出しました。
手にしていたのはソニーα7、
これに付けたのは、私が極めて高く評価する広角レンズ、
アポクアリア28mmF2。
(医師に、撮影もしてよいか、尋ね忘れました)

使えば使うほど、宮崎貞安さんの傑作という確信が高まります。
結局、45分間ぐるりと周り(先生に内緒にお願いします)、
87枚撮りました。
平均値は150枚/時ですから、かなり撮影ペースは低落。
つまり、散歩の方に力点を置いていたわけです(先生に知らせてね)。

70枚ちょっと選択しました。
2回に分けてご覧頂きましょう。
すべて28㎜レンズの開放描写。
ソニーα7は感度を50まで落とせるので、
暑い位のかんかん照りの晴天でも撮れました。




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-23 20:45 | Fl.Apochromat135/2.4 | Comments(0)

1775 診療所(土曜日、点滴治療終了、ペラール24mmF4はますます活き活きと)

4月22日土曜日、点滴治療終了日。

畏友RAさんがとても啓発的な体力変化グラフを送ってくれました。
X軸を日の経過、Y軸(マイナス)は疲労度を示します。
毎日疲労し、回復します。
つまり、折れ線は一旦加工し、上昇します。
でも、連日過労が続きますと、
回復しているように見えて、前日の体力の線まで戻りません。
1日、2日、3日と活動を継続しますと、
疲労度は知らず知らずのうちに段々と累積していき、
抵抗力を次第に低下させてしまいます。
そのために、いつしか肺炎の原因となる菌に感染してしまい、
さらに、体力が低下すると、どっと肺炎を発症してしまう。
まさに私の生活、健康状況の変化を見事に図解してくれました。

今は、低下しきった体力曲線を毎日毎日上向きにしていく、
それが仕事です。
本日、6回の点滴がすべて完了。
抗生物質の錠剤服用は日曜日で完了予定。
さて、その時点で、RAさんが作成してくれた表の最上レベルまで、
体力が回復してくれるか?
明日1日どれだけ安静療養するかにかかっているようです。
がんばりましょう。

さて、本日の点滴治療にお供したのは、
リコーGXR
スーパーワイドトリプレットペラール21㎜F4.5
実質31.5mmですが、被写界深度は21㎜のままです。
開放で撮りますが、最近接を除けば、
1m前後から以遠の距離表示で目測設定をして、
ノーファインダー撮影です。
まさに「使えるレンズ」「使いたくなるレンズ」





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  [後書き]

    最初の一枚、ご覧になって、なにか見えましたか?
    神社道の土の道。
    ふと見下ろした私の眼に飛び込んで来たものは、
    ぐっと前方を見つめる兵士の横顔、
    なにかを叫ぶ男の横顔、
    もしかすると、猿?

    私はどうやら自分の観たいものを見つける才能があるようです。
    「才能」じゃなくて、ただの癖だよ。
    何の役にも立たないんだから。
    そうおっしゃる向きもあるでしょう。
    でも「才能」です。
    私の役には立つのですから。
    嬉しくなれるから、楽しくなれるから。
    それで十分じゃありませんか?

    そして、不思議にも、レンズたちは私の観たままに撮ってくれます。
    それがまた嬉しい。

    えっ?
    見えないって?
    御愁傷様。
    私のブログは、だから、ほとんどの人にはバカげているらしい。
    「なんで、こんなもの撮るの?
    一体なにを表現したいの?」

    ハッハッハー、ですね。
    表現なんか、なんにもありませんよ。
    世界中のロボグラフィたちとの出会いの喜びの記録。
    ただ、それだけ。
        ここに隠れていたの?
        ごきげんよう!

    このブログも別ブログ「わが友ホロゴン」も、
    写真家のブログなんかじゃありませんよ。
    ただの素人の写真日記。
    
# by Sha-Sindbad | 2017-04-22 23:59 | Perar24/4 | Comments(0)

1774 診療所(木曜日の点滴からの帰り、ペラール24mmF4が活き活きと)



4月20日木曜日、リコーGXRに付けたのは、
スーパーワイドトリプレットペラール21㎜F4.5
2014年5月に使い始めた宮崎さんの広角レンズです。

本体は、ペラール24㎜と本質的に同型で、
平たい円盤で、実にシンプル。
その中央にフード付きレンズユニットが立ち上がり、
その周辺に4つの同心円状のリングが仕切られています。
その2番目が絞り、4番目が距離表示部。
1番目と3番目が可動リングで、
1番目で絞りを、3番目で距離を設定します。
見事なデザインです。

レンズ径は約5㎜、豆粒みたいな大きさですが、
高性能です。
リコーGR21㎜は厚みのある描写でしたが、
私には堪え難いほどの濃厚カラー。
とても使用に耐えませんでしたが、
ペラール21㎜F4.5は中庸を得た発色とシャープネス。
超小型なので、ストリートフォトには最適。

肺炎の抗生物質点滴を受けてから、
近くのお弁当屋でおいしいお弁当を手に入れ、
我が家の近くのバス停に着く、
運行量最低の過疎地行きバスにも間に合い、
バス停に下り立ってから我が家までの300メートル。
いつものロボグラフィです。




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-22 15:37 | Peral21/4.5 | Comments(0)

1773 危機を脱する(点滴の行き帰りには一番楽なホロゴンにしてみた)


月曜日から続いた肺炎治療も、運が良ければ、今日が最後。
終わったら、近鉄奈良駅までバスで出て、図書館に行こう、
そんな計画を立てて、バッグに忍ばせたのは、私のベストカップル。

    ソニーα7
    ホロゴン15㎜F8U

まず、レントゲンを撮り、無事点滴も済み、診察室に。
先生、2枚のレントゲン写真を並べて、

  「かなり肺の調子は回復しました。
  でも、もう一回、明日点滴しましょう。
  月曜日には血液検査をして、最終チェックをします」

ああ、もう一回で済むのなら、しかたないな。
先生、私の裏の計画を見抜いたかのように、

  「これほどひどい肺炎はあまりお目にかかったことがありません。
  その責任はみんなあなたにあります。
  自己管理をちゃんとしていない。
  (28.5度もあるのに、朝から晩までの外出を2日続けた!)
  肺炎は目立った症状なしに進行します。
  日々の生活をしっかりと健康的なものにしていたら、
  防げたかも知れません。
  昔なら、40日間入院隔離を当然指示するケースです。
  あと2週間は絶対安静をしてください。」

「奈良町あたりに散歩するのは?」

  「散歩は家の近くを半時間だけにしてください」

がっくり。
「でも、とても回復が早かった感じがするのですが....?」
と、私。
レントゲンはたった4回の点滴を処置した効果です。
ひどい肺炎がたった4回でほとんど治るものでしょうか?

  「そうですね。早かったですね。
  ウィルス性肺炎だったら、ぜんぜん効果がなかったのですから」

受付の女性にそっと尋ねてみました、

「とっても効果的な治療で、先生、とても良い先生みたいですね?」

女性、にっこり笑って、

  「名医として知られている先生です」

名医に巡り会えたのは幸運でした。
そこで、先生の指示にどこまでも従うこととして、
図書館行きは中止して、帰宅しました。

でも、ホロゴンは、往き30秒、還り3分だけそっと使わせて頂きました。
そのほとんど全部の写真を並べてみます。
私がホロゴンで撮りたいものの一つがタペストリーみたいな写真。
「タペストグラフィ」と命名しています。
そんな写真ばっかり撮れました。

ホロゴンウルトラワイドから抜き出したホロゴンは、
私にとっては、眼そのもの。
私の視界全部を写真にしたい、
そうだからこそ、私の体験の忠実な記憶になれる、
私はそう信じているからです。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-21 20:01 | Hologon15/8U | Comments(0)

1772 新大阪(リコーダー日のスピードアナスチグマート25㎜F1.5は心を休める仕事)


肺炎の療養の日が続きます。
抗生物質の点滴4日目です。
もうほとんど脱力感もなくなりました。
脱力感がなくなると、
症状として残るのは左肺の白濁状態だけ。

親友のRAさんと一昨夜電話で話しました。
彼も若い頃同様に肺が一つ白濁する肺炎をわずらったそうです。
曰く、「結局、肺の白濁はとれないままに終わりました。
そうすると、気管支炎になりやすく、
容易に肺炎に進む危険があって、苦労しました」

私もそうなるのか?
心配になって、昨日、担当医に尋ねました、
「そんなことありませんよ。
綺麗になりますよ。
その方なにか合併症があったのでしょう」

今日、ブログを見て、姉がお見舞いの電話をくれました。
もう引退していますが、小児科医だったので、
医療関係は万事、この姉に尋ねます。
姉も、「そんなことないよ。綺麗になるから」
ほっ。

使うカメラはボロボロ、
使うレンズの大半は白濁、
使う自分の頭脳も最早白濁、
撮れる写真も白濁、
そのうえ、肺までも白濁されたんじゃ、
たまったものじゃありません。
でも、そう言いながら、白濁は私のお好み状態らしい。

4月5日火曜日、アブニールコンサートを3日後に控えて、
新大阪駅近くのココプラザでリコーダーレッスンでした。
でも、ちゃんとバッグに潜めたOlympus EP-L1に付けたのは、
白濁レンズの白眉、
スピードアナスチグマート25mmF1.5
もっとも白濁したのは、長年使い倒されたせいでしょう。
私がレンズの清掃をしないせいもあるかも?
でも、それがとてもよく働いてくれるのですから、
あの使い古しの言葉をプレゼントしたいですね、
「いぶし銀のような」レンズ表現。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-20 23:19 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

1771 お迎え(帰宅の私を迎えた落ち椿にシネエクター25㎜F1.9がキラッとウィンク)


4月19日水曜日、
診療所での肺炎抗生物質点滴治療3日目です。

診療所は、予約患者だけの診療日で混み合っています。
処置室のベッドでの私の点滴開始も40分ほど待たされました。
点滴が完了した後、担当医、女性です、
一枚のペーパーを手に、なぜかいそいそと登場。

   「ものすごく速く数値が好転しています。
   日曜日まで点滴と言っていましたが、
   どうやら金曜日あたりまででいいでしょう。
   最後にもう一度レントゲンを撮って、肺の状態を調べて、
   終わりということになりそうですね。」

あまりにスムーズな治療経過に驚きつつ、尋ねてみました、
「私の親友が30過ぎでやはり肺炎にかかり、
どちらかの肺が真っ白になりました。
肺炎は治ったんだけど、肺の白濁はそのまま残ったので、
風邪引きしやすく、肺炎につながる危険をいつも孕んでいる、
そう聞いたのですが?」

先生、にっこり笑って、

   「その方、ほかにも疾患があったのでしょう。
   肺炎だけだったら、治療すれば、大丈夫、綺麗になります」
   
これで本日の治療はめでたく完了。
私が昼食を用意する番なので、省エネのため、
近くのほっかほか亭に電話して、お弁当を2つ注文。
受取に行く道すがら、バス停の時刻表を見たら、
なんと7分後に我が家の近くのバス停を経路にするバス。
なにもかも順調です。

ほっかほか亭では、お弁当を受取りながら、

   「お宅のお弁当が一番家庭の味があって、おいしいですね。
   いつまでもここで続けてくださいね」

これは症状好転でご機嫌になったら出たお世辞じゃありません。
私はどこでもこんな風に声をかけることにしているからです。
駅のトイレの掃除担当者にもたいてい声をかけます。

   「ご苦労様、おかげで綺麗に使えます」

あんまりそんな人は居ないと見えて、たいていびっくりされますが、
ときにはとても嬉しそうな笑顔になる方もいます。

近頃は参りませんが、現役時代に、辛い仕事からの逃避でしょう、
よく出かけた海外旅行で、諸国で見たトイレを思い出すと、
現代の日本のトイレは異次元的に美しい。

それもこれも、新しい水洗セットのお陰もありますが、
(どうも大手は宣伝のためどんどん提供するみたいですね)
古いトイレでも美しい状態。
どんな最新の水洗トイレでも手入れを怠ると、
2、3週間でどす汚くなるものです。
つまり最新のピカピカトイレほど、手入れが必要。
つまり、どこでも掃除担当者の皆さんががんばってくれているのです。

だから、気軽にねぎらいの言葉をかければ、
自分のやっている仕事は有用なんだ、そう気づいて、
もっと頑張ろう、という気持ちになり、
疲れも少しは取れるでしょう。

おっと、話がまた逸れました。
バスから降りて、我が家までの約300mの下り坂を歩き始めました。
朝より足取りが軽くなっている!
今朝はすでに起床後自然にストレッチを軽くやれるほど快調でしたが、
3度目の点滴と先生の言葉が私をさらに元気づけてくれたのです。

我が家ちかくの路上に落ち椿をたった一つ見つけました。
目が合いました。
目を細めて、にっこりしてくれました。
ちっちゃな両手もちらっと見えます。
ちょっとカラフルなトリケラトプスの頭部に似ていますね。
私のために、わざわざ路上に落ちてくれたのかも?

えっ?
折角だから、持ち帰ったのか、ですって?
いえ、持ち帰りはしませんよ。
だって、実は、別の人を待っていたかもしれないし、
恋人椿が続いて落ちてくるのを待って、
二人して天国に昇天するつもりだったかも知れないじゃないですか?

えっ?
椿にも天国があるの?
当然じゃないですか?
これだけ世界を食い物にして荒らしまくり、互いに殺し合っている、
人間にさえも天国を用意される神様ですよ。
人間って、他の生物に向かって威張れるほどの実績も心の美しさも、
全然ない、かなりみじめな生き物なんですから。




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-19 15:24 | CineEktar25/1.9 | Comments(0)

1770 春景色(アポクロマート25㎜F2が診療所にお供して気を吐いた)



医師からは厳しい指示がありました。

  「当分絶対安静のこと。
  そして、重いものは持たない」

でも、間が悪いですね。
妻までかなり風邪が進行してしまいました。
彼女はどんなに辛い状態でも木曜日には必ず神戸に出かけます。
ここだけの話、木曜神戸だけは、孫より絶対優先。
理由は簡単。
孫は私に任せられるので。

でも、神戸に行くためには、なんとか体調を取り戻したい。
体力も要する月2回のこの楽しみが彼女の喜びの一つ。
そこで、私は、先週の8度6分のとき同様、
静養どころか、従前と同じ仕事を続けることになります。
   お布団の上げ下ろし、
   三度の食器の片付け、
   食器洗い。
   階段と2階の掃除、
   お風呂の準備等、
仕事は一杯あります。

でも、だんだんときびきびできるようになっています。
そこで、今日は密かにバッグにカメラ一式を忍ばせました。

   オリンパスEP-L1
   アポクロマート25㎜F2

このレンズも大変に評価の高い、市場価格も高い逸品。
私が買えたのはいつもの通り、安かったから。
なぜ?
前にも書きましたが、
ヘリコイドリングは天の岩戸ほどじゃなくても、
オデュッセウスの王宮の扉ほどは重い。

でも、その重い扉をぐいぐい引き上げる苦労をしてもなお、
使いたい理由があります。
最短40㎝まで近寄れて、
描写はキノプティックならではの重厚そのものだからです。

このヘリコイドリングを、あらかじめ被写体の距離に応じて、
その近くまでぐいぐいと回しておいてから、
ファインダーで精密に合焦させる、という便法をとっています。

ところが、このファインダーが白昼ほとんど視認できない。
かなり苦労しつつ、31枚撮りました。

陋屋からバス停までの300m、診療所からバス停までの30m、
これが今回の路傍距離。
10 mちょっとで1枚だから、まあ平均か平均以下。

でも、今回の後半あたりは、私の原則である開放ではありません。
帰宅して気づいたのです。
ヘリコイドリングを苦労してねじ回している合間に、
とても軽妙に動く絞りリングがちょっと動いていた!
いつもは必ず開放かどうかチェックするので、
肺炎の影響で、頭が働いていなかったようです。

でも、写真を子細に眺めても、どこからF2.8付近に変わったか、
まるで分かりません。
キノプティックレンズは開放だから画質が落ちるわけではなく、
かつ、開放でも深々とした深度の見かけを備えているからです。
写真は平凡なロボグラフィですが、描写には、満足。

でも、医師の指示に背いたのではないか?
ちょっとというか、かすかというか慚愧の念。
そんな感じをもっても、やはり明日も持ち出すつもり。
さて、なににしようかな?




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# by Sha-Sindbad | 2017-04-18 23:39 | Apochromat25/2 | Comments(0)

1769 アメリカ村(フローライトアポクロマート135㎜F2.4が若者の街に夢中に)2-完-

生涯ほとんど病気をしたことのない私にはつらい1週間でした。
先週の月火水木金土日の内、
水を除く全日、朝から晩まで出づっぱりでした。

水の夜、突然悪寒と震えが襲ってきました。
生まれて初めてです。
体温計で測ってみると、8度6分の発熱。
それ以降、木金日の4晩は8度6分が出現。

毎朝7度5分に軽減し、土の午後にはしっかり平熱に
服したので、もう直ったと思ったのです。
そのまま、日の夜までは平熱で平穏に過ごしたのですが、
夜10時頃、哀れ、またも8度5分が舞い戻ってきた!
帰ってきたチャンピオンならぬ、
帰って来た疫病神!

でも、午後2時頃、半身浴を済ませて、就寝前に検温。
よし、6度5分に戻っている。
朝も、平熱。
こんな風に高熱と平熱が毎日サイクルする病気ってあるんだろうか?
原因を調べて見なきゃ、そう考えて、
17日月曜日、診療所に行きました。
どんぴしゃり、正解でした。

種々の検査の後、レントゲン、そしてCTスキャンで、
左肺の大半がまっしろになっていると分かりました。
かなり重い肺炎。
これから毎日1週間抗生物質の点滴を受け、
それでもダメなら、場合によっては入院かもという、
厳しい宣告。

病気とはほとんど無縁だった人間が.............................
だけど、8度6分もありながら、朝速くから出かけて一日中活動。
そんな日を続けたのですから、むしろ当然かも?
神様の警鐘、そう受け取って、真剣に治療に育むことにします。

でも、帰り道、神社横の散策道を歩きながら、
カメラ持ってきたらよかったなあ。
一杯、撮りたいものがある........
これでは、真剣と言えるかどうか?






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# by Sha-Sindbad | 2017-04-18 16:17 | Fl.Apochromat135/2.4 | Comments(2)

1768 アメリカ村(フローライトアポクロマート135㎜F2.4が若者の街に夢中に)1



2017年3月16日一人で、心斎橋の若者たちのファッションタウンを歩きました。
私は自分じゃ若いつもりですが、やっぱりちょっと違和感はありそうでした。
大阪加美の5歳の孫プリンス、先週、ヒトメタルニューモウィルス性の風邪にかかり、
共稼ぎの両親に代わり、私が火、金の2度介護を担当しました。

なんだか私一人が行っているように見えますが、実はそのとおり。
これも暇な方が行くという原則故。
水曜日は急速しましたが、その後、木から土まで、毎日夜まで外出。

水曜日の夜、突然、悪寒がして寒気、震えが襲ってきました。
こんなことは生涯初めてのこと。
ところが、10分足らずで、上記の症状はすべて消え、
体温を計ってみます、なんと何年ぶりかで8度5分。
でも、妻の大事な所用をキャンセルさせるわけにはいきません。
朝には下がってくれることを祈りつつ、就寝。
朝、まだ、8度5分。
他にはなんの症状もない。

おっと、一つだけ。
左脇腹が痛い。
触ってみると、筋肉痛らしい。
夜間の高熱で寝返りがあまりできなかったせいみたい。
そこで、格子縞のスパイラルテープを左脇の下から横腹まで、
舟形に6枚貼付けました。
これで痛みは解消。
体内のいたみではなさそうと、ほっとして、大阪加美に。

お昼頃は7度5分に。
夜になると、8度5分に復帰。
上記のサイクルを木金の2日繰り返しました。
かなり体力は消耗しましたが、なんとか孫の世話はできます。

孫プリンスの病気とは症状がまるで違うので、両親には秘匿し、
ただ風邪気味ということでマスクだけ着用、
かいつまんでその後を要約しますと、
最後の外出日、土曜日は夫婦で劉継紅先生の二胡教室。
やっぱり8度6分。

妻が東京在住の先生に代わり、
大阪教室のすべてのマネージメント担当。
朝9時から午後6時頃まで妻はずっと付き合い、
私もたいてい付き合って夕食を頂いて帰るのですが、
今回はとても無理。
先生と妻に断って、午後3時ころ帰途に。
JR大阪駅から奈良に向かって大和路快速で帰途についたとき、
ふっと、気分が軽いことに気づきました。
携帯の体温計はなんと36度5分!
奈良に帰りついてまた検温、同じ体温!
私の平熱です。
妻にラインで連絡して、「先生に安心してもらって」
今日一日静養。

一度、グーグルで私のような症状を検索してみました。
「悪寒、寒気、左脇腹の筋肉痛、発熱」
ほかに症状がない。
そんな病気ありませんねえ。
一つだけ、つまり、過労。
熱があるときは、トボトボ歩いていたのに、
帰宅のバスが最寄りのバス停について、
私はすたすたを歩いていました。

まあ、かなり治ったか、かなり軽度かも知れません。
今日一日ゆっくりしましたが、なぜかちょっと身体が重い感じ。
完治じゃないみたいだし、もしかすると、ちょっとした中休み?

明日は陳少林先生の揚琴伴奏レッスン。
大和西大寺なので近場ですが、症状の残存次第では、
お休みのメールを送って、診療所に参ります。
ああ、ながなが書いてしまいました。
いつもの高速タッピングです。
指あたりと頭は元気のようです。

でも、本当に書きたいことは、別のこと。
孫プリンス、私の膝に乗ってきて、
私の目をじっと見つめながら、こう尋ねたのです。
「ぺぺ、教えて。いったい、いくつなの?
パパとママとアーちゃん(父方の祖母)の歳は知ってるけど、
ぺぺのは知らないの」
教えてあげて、
「誰にも行っちゃいけないよ。二人だけの秘密だからね」
2、3ヶ月前、孫プリンスの保育園の女友達4人から質問、
「ぺぺって、なんのことなの?」
私「おじいちゃんのことだよ」
4人一様に仰天したような顔で、(いいですか、ここが肝心!)
「わあ、おじいちゃんには見えなーい!!」
この4人、それ以来、大のお気に入りなのですが、
妻に報告すると、すげなく、
「それは、ひいおじいちゃんにしか見えない!だったのよ」
この2行は忘れてください。

というような次第で、ブログへのアップがかなり遅れていました。
久しぶりに、宮崎貞安さんの最新未発売レンズ、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4(ソニーα7使用)で、
大阪心斎橋のアメリカ村で撮った写真をごらん頂きましょう。





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# by Sha-Sindbad | 2017-04-16 23:59 | Fl.Apochromat135/2.4 | Comments(0)