レンズ千夜一夜

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1465 素レンズまかり通る(ホロゴン15㎜F8UFが奈良町をかすめて通った)part1



素浪人、まかり通る!
と、言わんばかりに、のし歩くのがホロゴン15㎜F8UF。
ホロゴンウルトラワイドから取り出されて、
脱藩浪人ならぬ、脱カメラレンズ。
レンズだけの裸一貫ということで、
素浪人ならぬ、素レンズ。

久しぶりの友人に出会うため、近鉄奈良駅からJR奈良駅まで歩きながら、
もう失うものはなにもないと言わんばかり、
右に左にばったばったと切り倒しちゃいました。
半時間で157枚。

その中から54枚選択しました。
まず、その前半をごらん頂きましょう。




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by Sha-Sindbad | 2015-11-30 21:59 | Hologon15/F8UF | Comments(2)

1464 顕現(バルター25mmF2.3は哲人の顔さえも発見してくれました)



我が家の庭の改造工事をお願いしています。
ベランダの床コンクリートも広げて作り直してもらいました。
まだ工事中です。
ふっと見ると、そのコンクリート上に、
アリストテレスの顔が浮かび上がっていました。

お願いしている業者の方にそう教えてあげましたが、
なんのことやら、わからないと、途方に暮れておられました。
かなり正常な方ですね。
脳内の顔認識ソフトがスタンダード。

私もかなり正常なのですが、
脳内の顔認識ソフトはスペシャル、というわけです。
この「スペシャル」というのは、
アブノーマルという意味ではありませんよ。
エクセレントという意味。

カメラはOlympus EP-L1。
レンズはボシュロムのバルター35㎜F2.3
ライカMマウント。
オリンパスに付けると、70㎜の長焦点レンズになります。
とても誠実に私の気持ちを反映してくれるレンズで、
さすがに映画用名レンズだなと、
いつも納得させてもらっています。




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by Sha-Sindbad | 2015-11-28 10:54 | Baltar25/2.3 | Comments(0)

1463 軽やかに化けて(ペッツヴァールSVE100㎜F2.9はやっぱり玄妙)



19世紀のペッツヴァールレンズを手に入れることは、
私にはついにできませんでした。
資力の制約もありましたが、根気もなかったようです。
だから、私が手に入れたのは、かなり新しいプロジェクターレンズ。
たった1本だけ。
ペッツヴァールSVE100㎜F2.9

ペッツヴァールタイプのレンズはプロジェクターに生き残っていたのです。
なぜかは知りません。
中心部の透明感のある描写力を安価に活用できるからでしょうか?

中将姫光学さんが駆使される本格派ペッツヴァールたちの
品格溢れる描写にはとても太刀打ちできませんが、
ソフトレンズの楽しさは十分に満喫させてくれます。
魔性や異次元的な変容もあまり期待できません。
それはそれで、一つの個性を感じるのは、
私が偉大なペッツヴァールレンズたちに無知なせいなのでしょう。

4月18日、大阪天満橋筋商店街あたりで撮りました。
443枚撮って、別ブログ「わが友ホロゴン」で掲載する予定ですが、
ホロゴンに心を奪われ、そのうえ、宮崎貞安さんのニューレンズ、
アポクアリア35mmF1.4の試写に熱中したりして、
後まわしになっています。
ペッツヴァールらしい描写の写真を選んで、先行掲載しましょう。

そして、ちょっと表現が奇妙ですが、
とても健康的な変幻ぶりをご覧いただければという気持ち。





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by Sha-Sindbad | 2015-11-27 11:09 | PetzvalSVE100/2.9 | Comments(0)

1462 古式豊かに(ズマール50㎜F2はやっぱり古典派レンズの白眉)



期待して、探して探して手に入れたレンズなのに、
なぜか出番がなかなか来ない、そんな名レンズが幾本もあります。
ライカにおける開放美人の白眉ズマール50mmF2もそんな一本。

前回、同じ機会の写真から3枚だけご覧頂きました。
1328  カムバック! 
(久しぶりにズマール50mmF2の現場復帰を喜ぶ人にとって夢の長物かも?)
(http://Shasindbad.exblog.jp/i4)

このときに書いたとおりの思いを引きずっています。
でも、やっぱり良いレンズです。

ライカ純正レンズとしての選択肢としては、
ドキュメンタリー派はズミクロン50mmF2でしょう。
でも、私は、専業としてはたった一人のロボグラフィ派。
ズミクロンは写りすぎます。
私としては断然ズマール。

でも、こうして並べると、やっぱりライカって、お行儀がいいなあ、
という印象。
無頼派にはとてもなりきれないようで..............




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by Sha-Sindbad | 2015-11-25 22:51 | Sumar50/2 | Comments(0)

1461 人形浄瑠璃 (浄瑠璃人形もキノプラズマート19㎜F1.5も開放美人)



世界中に人形芝居は沢山ありますが、
日本の人形浄瑠璃以上に絢爛豪華な美を誇る人形はないようです。
その中でも一際見事に華麗なのが傾城人形。

最高位の芸妓の艶姿を人形遣い自身が仕上げます。
お仕着せの人形を受けとって遣うのではなく、
自分で丁寧に仕上げて行くプロセスが芸の本質をなしている、
そんな感じがします。

多くの方の反感を買いそうですが、
現代のデジタルカメラとレンズを使うということは、
結局、お仕着せの人形を使うのに似ています。
撮らせてもらっている。

やっぱりレンズは単体クラシックレンズを、
撮影の場所、対象、気分に合わせて選びたい。

今回はひさしぶりに人形浄瑠璃を楽しむのですから、
もっとも艶やかに写るレンズは何か?
そう考えて、たちどころに決めました、
キノプラズマート3/4inchF1.5

ボロボロ剥げ剥げのジャンク一歩手前のレンズを競落し、
マツモトカメラの松本さんにオーバーホールしていただきました。
まるで人間国宝の吉田蓑助さんが傾城人形を仕上げたように、
超小型ですが、絢爛たる輝きに満ちたキノプラズマートが生まれ出ました。

その開放描写です。
きりりと引き締まって、しかも柔らかい。
私のお気に入りのレンズです。





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by Sha-Sindbad | 2015-11-24 11:44 | KinoPlasmat3/4inchf1 | Comments(0)

1460 バス停道(負けるものかとホロゴン15㎜F8UFも胸を張り)


K-リペアの渡辺さんにホロゴンウルトラワイドから抜き出して頂いた
ホロゴン15㎜F8U。
絞りもヘリコイドリングもない、三枚玉のシンプルレンズ。
でも、レンズとしてのパフォーマンスは変幻自在、重厚深遠、
そう言いたいほどの化け物レンズ。

このレンズのために作られたグラデーションフィルター×2を付けると、
周辺減光がやや押さえられて、とてもナチュラルになりました。

ホロゴン15㎜F8Mがデジタルレンズにやや近い強烈鮮鋭に傾く今、
銀塩フィルムのたたずまいを残す使い方のできるこのレンズ、
ざっくりと切り取る印象が強いですね。
ますます存在感を高めつつあります。




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by Sha-Sindbad | 2015-11-21 23:25 | Hologon15/F8UF | Comments(0)

1459 雨の新大阪駅界隈(久しぶりにホロゴン15㎜F8Mが華々しく出番に)



11月14日土曜日、新大阪は雨でした。
東京から二胡演奏家を迎えての二胡講座の会場は駅近く。
その世話役をしている妻の助手に無理矢理任命されて、
二胡の弟子入りもさせていただきました。
まあ、妻の意図として、どちらが主体だったか怪しいのですが、
退職後の最高の楽しみとなってしまいました。

でも、助手をしているおかげで、自分のレッスン時間に行って、
終わったら、はい、さよならというわけには参りません。
今日も最初のレッスンの半時間前に着いて、
部屋使用料を払い、部屋のキーと譜面台をもらい、
会議室の机と椅子をレッスン仕様に並べ変え、
2レッスンの間、撮影と昼食を済ませました。

午後1時から1時間レッスンを受けて、
私の後にレッスンを受ける妻のレッスン中、
先生に私の二胡を使っていただき、
妻のレッスン終了直前の午後3時25分、部屋に戻り、
部屋を元通り会議用にセットしなおして、二胡を受け取り、
今後の打ち合わせのある先生と妻とを残して、
私一人、新大阪から大阪経由大和路線快速で奈良に帰りました。

結局、撮影できたのは昼食前の半時間だけ。
ヘリコイドリング付きのライカMマウントホロゴンを使いました。
本当に久しぶりです。
このレンズの場合、もちろん目測ノーファインダーですが、
ヘリコイドリングがあるので、
自ずと、焦点固定のHologon15mmF8Uとは違う写真が撮れます。
最短18cm付近の超接近写真をずいぶん撮りました。

フォトジェニックという意味ではもちろんMマウントホロゴンが有利。
でも、多彩な写真が撮れることがホロゴンの喜び、
というわけでは必ずしもありません。
私にとっては、ホロゴンウルトラワイドは心の故郷なのですから。
でも、Mマウントホロゴンも楽しい。

短時間ですが、147枚撮りました。
そのうち30枚を精選して、ごらん頂きましょう。




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by Sha-Sindbad | 2015-11-20 21:52 | Hologon15/8Degital | Comments(0)

1458 5Pictures(バランタン70mmF3.5が奈良町夢幻を演出し)

大阪梅田のNHKカルチャーセンターの吉田正さんの教室、
11月19日木曜日が2回目でした。

写真を初めたばかりの方から数年の方まで、
それぞれにその方なりにしっかりとした方向性で、
一定の質のそろった作品をご持参になりました。

まったく呆気にとられてしまいます。
私が人並みに写真が撮れるようになるまで10年はかかったのに!
写真の才能の違いだよ。
そう言われたら、ぐうの音も出ません。

私が持参したのは、奈良町の5枚セット。
組写真ではありません。
同じ日に撮った写真を並べてみました、
ただそれだけのスタンス。

吉田正さんから「どんなレンズで撮ったの?」と尋ねられて、
ついうっかり答えてしまいました。
「宮崎貞安さんが作った新作のアポクアリア35mmf1.4です」
終わってからふっと気づきました、
「違った!
バランタン70mmF3.5だった!」

そう勘違いさせる位、
アポクアリアの表現力が広いということなのですが、
よくよく観ると、
これらの5枚の描写は100年以上前のレンズにしか撮れない、
そんな時代性を感じさせてくれます。

やっぱり、ペッツヴァール!
ソニーα7というデジカメで撮っているのですが、
描写性はあくまでも銀塩フィルム風です。
めざましいほどの鮮烈感は絶無ですが、
私にはもともとデジタルレンズの超絶精密画像は無縁。

やはり野に置け古代レンズ草




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[号外!]
今回のレンズの貸主、中将姫光学さんの最新記事をご覧下さい!
100年以上前の200㎜ペッツヴァールレンズを駆使しての、
イコン!
(http://zunow.blog51.fc2.com/?no=3630)
by Sha-Sindbad | 2015-11-19 23:01 | Valantin70/3.5 | Comments(0)

1457 ショーウィンドウ(アポクアリア35mmF1.4の描写をもう少し確かめてみよう)



マネキンの両側のアイテムもついでに、
絞りを変えて3枚ずつ撮りました。
前回のマネキンより、絞りによる変化が如実にうかがえる感じ。

別ブログ「わが友ホロゴン」で開放絞りによる写真を連載しています。
開放ですでに十分過ぎるほど鮮鋭な描写です。
今朝、宮崎貞安さんからお電話を頂きました。
私の試写プリントを受け取ったというお知らせでしたが、
ついでに、私の方でお願いしておきました。
「開放で驚くほどにシャープですね。
私の好みとしては、もっともっとボケボケの描写が欲しい。
そんなバージョンも作っていただけませんか?」

宮崎さんはレンズ制作者ですから、
その理想は開放からできるだけ完璧な画像であること。
そんな理想を大きく逸脱して欲しいという願いなのですから、
さて、私の願いにどれだけ応じていただけるか?
ちょっと楽しみ。

他のクラシックレンズ愛好家の皆さんからの要望が、
同じ方向にかなりまとまれば、
宮崎さんも少しハードルを下げていただけるかも知れません。
ニューキノプラズマートを切望する方がおいででしたら、
是非宮崎さんにその旨ご一報下さい。




① 馬



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② バッグ



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by Sha-Sindbad | 2015-11-17 21:48 | Apoquaria35/1.4 | Comments(2)

1456 マネキン試写(アポクアリア35mmF1.4とピエロマネキンの対決の結果は?)


今回と次回の2回に分けて、
大阪天満橋筋商店街でのアポクアリア35mmF1.4の試写をご覧頂きます。
私にとって、大阪天満橋筋商店街の天王山は一つの洋品店にあります。
おそらく女性がピエロに化けたマネキン。

よくできています。
世界中にマネキンって、何体あるでしょうね?
人間と見間違うほどにリアルなマネキンもあります。
本物の人間を使ってプールで型取りをするのだそうです。
このピエロマネキンはそんな作り方ではないのでしょうけど、
頭部のリアルさではトップクラス。
とにかく写真に撮りたくなる姿。

今回は、横と縦を開放からの3絞りで撮りました。
開放、F2、F2.8
横位置写真はなぜか絞りを変えるたびに、
撮影位置を前後させてしまったようで、
試写としては失格。
でも、横も縦も、絞るにつれて、画像が締まっていく、
そんな移りゆきを楽しむことができます。

でも、私には開放で十分!
人間でもそうですが、レンズは締まり過ぎは避けたいですね。
ゆとり、余裕があってこそ、写真がふわりと心に入ってきます。
どうだ、これでもかあ!
なんてぐいぐい迫られたら、思わずたじろいでしまいます。
隙がないと、写真も人間もあまりお付き合いしたくない。
どうやら宮崎貞安さんは、ゾンネタール50㎜F1.1に続いて、
35㎜でも傑作レンズを創造されたようです。




まず、横位置をご覧下さい。



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次は、縦位置。



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by Sha-Sindbad | 2015-11-16 14:49 | Apoquaria35/1.4 | Comments(2)