レンズ千夜一夜

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762 七変化(スピード・アナスティグマート25mmF1.5持つと、なんでも顔)



スリ刑事は満員電車の中でもはっきりとスリを見分けるそうです。

    もちろん年季の入ったスリならある程度記憶していることもありますが、
    乗客の中ではっきりと水と油ほど違う動きをするからなのだそうです。

私の場合、ロボグラフィの一本の柱は、

    顔

    路地裏の森羅万象に姿をやつす七変化怪人をたちどころに発見!

今日の出勤に携えたカメラはソニーNEX-5A。
レンズはダルメイヤー、
スピード・アナスティグマート25mmF1.5

    このレンズはそんなあぶり出しの名手、
    いわば、シャーロック・ホームズのルーペのような道具。

1、6枚目はF8に絞っています。
絞ってもなお周辺が暴れています。
残りの5枚は開放。
意外と、中心部はきりっと引き締まっています。

この7枚にそれぞれ顔が浮かび上がってくるとすれば、
あなたはロボグラフィに特化された人材と言えそうです。
社会的には、なんの役にも立たない才能なのですが、
ほかに取りたてて才能がないかも知れないのですから、
この才能を大事にしてくださいね。

一枚も顔なんか見えてこない、と不満げなあなた。
ご心配なく。
あなたのような方こそ、地の塩。
社会をささえ、よりよき日本を築く人なのです。
がんばってくださいね。




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by Sha-sindbad | 2013-07-31 22:08 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

761 路地(エクター47mmf2はときにはドラマだって演出してくれる?)



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もう一枚、エクター47mmf2の大阪平野編を掲載しておきましょう。

    すでに午後5時の少し前。
    曇天で、路地はさらに路地らしく地味に沈んでいます。
    網フェンスに這わせた夏の花はちょっと色褪せて、
    なぜか路地をさらに寂しく見せています。

    花を撮ろうとレンズを向けたとき、
    背中に近づく自転車の音。
    通り過ぎるのを待って一枚撮らせていただきました。

もちろんライカM9のパラメータはすべて最低。
要するに、パラメータを設定できるカメラはすべて、
最低に設定しています。
とても地味な私の性格を反映しているのです。

    でも、エクター47mmf2は開放でもかなり鮮麗なレンズです。
    男のシャツがすべて白だったのが幸いしました。
    地味な路地風景をちょっぴりドラマチックに演出してくれました。
by Sha-sindbad | 2013-07-30 21:56 | Ektar47/2 | Comments(2)

760 朝顔(エクター47mmf2は開放ですでに最高潮に輝き)



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レチナというカメラ、
小型蛇腹カメラとしてはベストスリーに入るのではないでしょうか?

とくにⅡcというボディはとても使いやすいレンズでしたが、
それでも、ライカには到底及ばなかったのは、
かなりの廉価版カメラとしては仕方のないことだったのでしょう。

でも、このレチナに付いたレンズたちは名レンズ揃いでした。
もちろんクセノン50mmf2.8が最高峰だと、私は信じたいのですが、
今日、大阪平野でエクター47mmf2を使って、
クセノンとはまったく異なる個性なので、
むしろ比較すべきではないのでは、という気持になっています。

    とても雑然とした光景なのに、
    このレンズを持つと撮りたくなってしまいました。
    すると、素直なボケではないのかも知れないのですが、
    それなのに、独特の輝きを生み出す薫りがくゆり立つようで、
    なんだか素敵だなあ、という気がしてならないのです。
    もしかすると、47㎜という焦点距離も手伝っているのかも?

比較的マイナーなんだけど、
銘玉伝説の主人公にふさわしい逸品という感じがしてきました。
by Sha-sindbad | 2013-07-29 22:21 | Ektar47/2 | Comments(4)

759 ドラム缶(マクロスイター50mmF1.8はドラム缶をお好みの女王様でした)



昨日、大阪日本橋、心斎橋、難波ではかなり沢山の写真が撮れました。

    全部ロボグラフィです。
    ロボグラフィですが、ストリートフォトとしても
    オーソドックスな被写体が沢山撮れました。

でも、撮ったご本人のマクロスイター50mmF1.8も、
撮らせていただいた私も、一押しはやっぱりこれだと、
意見が一致しました。

    ドラム缶

偉大な写真家たちも、偉大でない写真家たちも、
そもそも写真家たちなら見向きもしないようなもの。
そもそもなんにも意味しないのですから。

一寸の虫にも五分の魂、です。

    私だって、私なりのイメージを心に描いています。
    それが写真家のみなさんの意に沿わないからと言って、
    遠慮をする筋合いはちらっともありません。

私はドラム缶が無性に好きですし、
マクロスイターもおっしゃっていただきました、

    「その気持、わたしにも分かるわ」

女王様らしくない言葉遣いがちょっと気になりますが、
とにかく私たちの意見は一致したわけです。

なぜか?
写真をご覧になって、ちょっと考えてみてくださいね。




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by Sha-sindbad | 2013-07-28 17:52 | MacroSwitar50/1.8 | Comments(6)

758 専用車(マクロスイター50mmF1.8はやっぱり女王様だった)



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今日は大阪日本橋から心斎橋、難波とぐるっと円を描きました。
持参したカメラとレンズはただ一対だけ。

    マクロスイター50mmF1.8を付けたライカM9。
その撮影結果をマックのシネマディスプレイでチェックして、
つくづく考えたことは、良いことと良くないことのペア。

    1 ようやくデジタルライカで、
     マクロスイター50mmF1.8の写真が撮れるようになった。
    2 これ以上シャープになったら、ご免だ。

はじめてマクロスイター50mmF1.8の写真を、
銀塩時代と同等の土俵に載せることができた感じがします。
何度も何度も書いてきましたが、

    レンズの王様はコンタレックス・プラナー50mmF2。
    そして、女王様はマクロスイター50mmF1.8。

マクロスイター50㎜には、後記バージョンとしてF1.9があります。
なぜF1.9に作り直したのか、噂がありますが、確かではないようです。
F1.9の方は使ったことがありません。

昔から、F1.8の方が柔らかで写りがよい、そう言われてきました。
F1.9のデザインも完全に劣化バージョンで、好きではありません。

近ごろ、評価が逆転しています。
1つは、レアかどうかで決まる中古価格が格段に違うこともあるようです。
そのうえ、強烈にシャープなデジタル写真が一般化することで、
レンズを柔らかさよりもシャープネスで評価する人が多くなった、
そのせいではないかと、私は推測しています。

私にとっては、F1.8で十分。
まさに、これ以上シャープになったら、ご免ですね。
by Sha-sindbad | 2013-07-27 22:38 | MacroSwitar50/1.8 | Comments(6)

757 忙中写あり (クック・アナスチグマート25mmF2.7は使う度に仰天)



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今日は、今年一番の多忙な1日でした。

昼食は、ゆっくりと食事し、たっぷりとポメラで文章入力、
まさにお楽しみの時間。
それなのに、大急ぎで頂き、さっさと職場に戻るという、
私にはあるまじき勤務精励の神々しい姿。

帰りに、車いすの老婦人を追い抜きました。

    前方に見える杭の向こうに段差があります。
    丁度そのあたりで追い抜きつつ、声を掛けました、
        「お手伝いしましょうか?」
    すると、老婦人と、かなり年配の介護の女性が口を揃えて、
        「結構です、ありがとうございます」
    車いすをくるりと回して、大きな後輪で段差を乗り切るようです。
    去っていく私の背中に、老婦人の明るい声が聞こえてきました、
        「ほんと親切な人が多くて、ありがたいねえ」

その親切な人、ほんとはお節介なだけなんですが、
そんな人間でもちょっと気をよくして、
職場に戻った途端、戦場でした。
おかげで、今日の収穫は42枚の普段の半分程度。

    その中から8枚選びました。

選抜率が普段より倍ほども高いのは、
クック・アナスチグマート25mmF2.7のおかげ。

    いつ、どこで使っても、この超小型のヘリコイドなしのチビレンズ、
    堂々たる質感で迫ってきます。
    淡い褐色の単層コーティングで、いつの時代のものか不明ですが、
    開放はF2.9と暗めですが、キリリと結像し、
    周辺の感じが完全にアジェ風であるせいか、
    開放から惚れ惚れするような深い味わいを醸しだしてくれます。

もしかすると、人によれば、このレンズ一本で生涯楽しめる、
そうおっしゃる方だって居ても不思議はない感じがしてきました。

    私ではありませんよ。
    私はあくまでもホロゴン15mmF8の生涯の伴侶、ではない、
    ホロゴン15mmF8が私の生涯の伴侶。
by Sha-sindbad | 2013-07-26 22:11 | Anastigmat25/2.7 | Comments(2)

756 片隅(クセノン50mmf2.8は開放描写だけで切れ味十分)



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昨日撮った写真を5枚並べてみました。

    1枚目はF5.6。
    残りは全部開放です。

開放で十分ですね。

    合焦部分の精度はF5.6となんら変わりがありませんね。
    ボケ味もとてもなだらかで、
    ナチュラルな視覚を再現しているようです。

私の好みは、メタモルフォーゼに傾くのですが、
その対極にあるリアリティ重視のレンズもまた魅力的です。

    世の中、切れ者ばかりじゃやっていけないですね。
    ちょっと茫洋とした人物に出番だってちゃんとあります。
    それと同じ。

写真もたった1つの味だけじゃつまりませんね。
写真家なら、いろいろなレンズ、いろいろな絞りに精通して、
その場その場に応じて取り換えるでしょう。

    私の場合は、一本だけで1日撮り続けるのが原則ですが、
    たえずお気に入りのストリートを反復して訪問しますので、
    それぞれのレンズに合ったロボグラフィが次第に揃って、
    1つのストリートの世界の諸相を撮り集める結果になる、
    そんな感じがします。

このレンズは、切り込み隊長という役割でしょうか?
by Sha-sindbad | 2013-07-25 18:26 | Xenon50/2.8 | Comments(0)

755 ヘルメット(クセノン50mmf2.8写真は落ち込んだときに観よう!)



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コダック・レチナに付けられたシュナイダーのレンズ、
クセノン50mmf2.8の写真です。

これまで幾度も採りあげてきました。
今日の出勤には、リコーGXRに付けてこれを持ち出したのです。

幾度も書いていますように、私のGXRの液晶画面はあばただらけ。
パラメータをすべて最低に落として、マイナス1.5補正では、
陽光の下ではまったく見えません。
まるで水中メガネを付けてドブに飛び込んだような朦朧画面。
でも、なんとかたいてい開放で撮りました。
その開放の描写は明日ご覧にいただくことにして、
今日は一枚だけ、F5.6に絞った順光写真を選んでみました。

幾度も書いていますように、
このレンズが、クラシックレンズの面白さに私を開眼してくれた、
まさに張本人。
リコーGXRに付けると、75㎜の長焦点レンズ。
でも、描写はまさにクセノンです。

    私の畏友がこのレンズの面白さを適確に表現してくれました、

        「このレンズで撮った写真を観ると、
         なぜか元気が出てくるんですよ」

そんな風に感じられますか?
by Sha-sindbad | 2013-07-24 21:38 | Xenon50/2.8 | Comments(0)

754 西大寺(バルター50mmf2.3は敬虔な気持にさせてくれるレンズ?)



昨日は珍しいことをしました。

揚琴レッスンの日には小型カメラを持参する習慣なのに、
ライカM9をバッグに潜ませたのです。

    レンズはボシュロム。
    バルター50mmf2.3

35㎜用シネレンズのライカ改造版です。
古の大伽藍西大寺内外で撮りました。
とにかく見事に撮れます。

5枚目を除いて、開放で撮りましたが、
パンタッカーやゾンネタールのように、
魔術的なメタモルフォーゼのギアではありません。

    むしろがっぷり四つに組むことで、
    どこかただならぬ気配を感じさせるあたりに、
    どこかただ者ではないという雰囲気が漂います。

このレンズも、私には外せない標準装備の1つ。





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by Sha-sindbad | 2013-07-23 20:11 | Baltar50/2.3 | Comments(6)

753 運動場(ゾンネタール50mmf1.1の開放なら応急の繕いもアートに見え?)



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表題はもちろん冗談。

    いかにも下手な繕いですね。
    でも、運動場の金網の繕い、どこに行っても、この程度ですね。
    つまり、素人がすれば、この程度というわけです。

ゾンネタール50mmf1.1がいかに名レンズだと言っても、
美しくないものは美しく撮れないと、
あなたはおっしゃるかも知れません。

でも、私は違います。

    これはこれで楽しいロボグラフィ。
    そして、写真にすると、美しく見えるのです、私には。
    丁度繕ったあたりに見えませんか?
    金網を押し開けて入り込もうとする少年の姿が?
by Sha-sindbad | 2013-07-22 21:29 | Sonnetar50mmF1.1 | Comments(6)