レンズ千夜一夜

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560 雨傘  (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で2012年を締めくくり)



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とうとう2012年も終わりますね。
28日御用納めの日、何を持って出ようか?
そう考えて、即座に心に浮かんだのが、

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

そして、撮ったのが、雨傘。
この柔和な印象がダルメイヤーですね。

    なんだか象徴的な感じもあり、
    予兆的な感じも含まれているようですが、
    撮ったときは、そんな気持はまるでありません。
    いつも通り、楽しい出会いを記録したかっただけ。

「レンズ千夜一夜」も半分をかなり超えました。
来年も相変わらず、
ただのレンズ頼みの試写に終始し、
ますますマンネリ化の一途を辿ることになりそうですが、
よろしくお願いいたします。

よいお年を!
by Sha-sindbad | 2012-12-31 23:59 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

559 夕映え (トリプルアナスチグマート15mmF2.9は冬の夕べをあたたかく)



ダルメイヤーのおそらく最小のレンズが、

    トリプルアナスチグマート15mmF2.9

オリンパスE-PL1につけて、30㎜相当で撮るので、
ノーファインダーですいすいと撮ることができます。

近ごろの晴天の太陽の輝かしいことはちょっと異例では?
冬に日焼けをしてしまいそうです。
おかげで、夕映えは真紅に染まります。

トリプルアナスチグマート15mmF2.9はこんなとき、
とてもよい雰囲気でこたえてくれます。

人間も同様ですが、
レンズも、大きさ、見てくれではありませんね。

    愛すれば、こたえてくれる、
    これは人間界、レンズ界共通の大原則、

そう信じたいものですね。




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by Sha-sindbad | 2012-12-30 13:56 | Tri.Anastig15/2.9 | Comments(2)

558 冬の色 (キニック・アナスティグマート50mmF3.5はクックらしく上品な色合いで)



水曜日の出勤に携えたのは、

  オリンパスEP-L1と、
  クックのキニック・アナスティグマート50mmF3.5

中世の円塔のように、細くそそり立っています。
軽くて、ホールドしやすく、
各リングの作動も滑らかで、とても扱いやすいレンズです。

前回、同一系列のレンズを2種類用意した場合、
暗い方のレンズが概して優れた描写をしてくれると書きましたが、
映画用レンズについては、どうなのか、よくわかりません。
さまざまな用途で、さまざまなレンズ、焦点距離、明るさのレンズが用意されたようです。
たとえば、アストロ・ベルリンは、
F1.8、F2、F2.3と開放値の異なる系列レンズを用意しました。
私が使ったことのあるのは、1本を除き、全部F2.3。
だから、各系列にどんな特色があるか、わかりません。
おそらく、それぞれに個性的な描写で、違った用途に使われたのでしょう。

とすると、他の映画レンズ各社も似たような戦略をとっていたのでは、
と推測されるますが、クックはどうなのでしょう。

主力レンズだっただろうと思われるのは、スピードパンクロとキネタール。
この両レンズ系列の棲み分けも分かりません。
キネタールがスピードパンクロの後継機種なのではと推測するばかり。

今回のキニックは明らかに廉価版です。

  でも、驚くほどよく写ります。
  立体感も解像力も申し分がありません。
  そして、色合いまでとても上品。
  要するに、申し分のない高性能レンズに思えるのですが。

今回はオリンパスE-PL1につけたので、
100㎜長焦点レンズとして撮っているわけですが、
不思議なことに、そんな望遠として撮っているという窮屈感はありません。
液晶で見ても、50㎜標準で撮っているような気分。
結果的に、長焦点レンズ的な畳み込みに気づく、その程度。




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by Sha-sindbad | 2012-12-29 22:31 | Kinic50/3.5 | Comments(0)

557 夕映え (トリプルアナスティグマート25mmf2.9は黄昏が似合う)



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ダルメイヤーの超小型25㎜レンズが、

    トリプルアナスティグマート25mmf2.9。

スタンダード・バージョンはヘリコイドリングなし。
私も使っていましたが、
ヘリコイドリング付きをつけ、飛びつきました。
フォーカシングがはるかにスムーズ。
そして、レンズデザインに高級感があります。
職場から家路をたどる途中、撮りました。

    もちろん開放です。
    画像に落ち着きがあり、
    尖ったところはありません。

ダルメイヤーにダメレンズなし、
そんな気がしてきました。
by Sha-sindbad | 2012-12-27 19:23 | Tri.Anasti25/2.9 | Comments(6)

556  壊れ行く時 (プラナー35mmf3.5はクラシックレンズ界のプリンスかな?)


もう少し、プラナー35mmf3.5を続けましょう。

偉大な芸術家かどうか?

どうやって見分けるか?
実に簡単です。

    一目で分かります。

どの作品にも、どの演奏にも、
常に独特の達成感があり、
どこにもない独自性に溢れているからです。

そのシンプルな例を挙げてみますと、

    モーツァルト
    フェルメール
    グレン・グールド
    マリア・カラス
    レオナルド・ダ・ヴィンチ

レンズにもそんな偉大なレンズがあるのではないでしょうか?

    私にとって、ホロゴンはまさにそんなグレートレンズ。

たった232枚撮っただけで、こう言うのはおこがましいのですが、
どうしてもこの確信を書いておきたいのです。

    プラナー35mmf3.5もまた偉大なレンズである。




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by Sha-sindbad | 2012-12-27 00:31 | Comments(0)

555 (プラナー35mmf3.5は下位レンズに身をやつした高級レンズ)



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レンジファインダー・コンタックスの交換レンズを用意したとき、
プラナーをビオゴンの下位に置きました。

どちらもツァイス最高のレンズ・ブランド。
数々の名レンズを輩出しています。
プラナーは標準レンズ系、
ビオゴンは広角レンズ系、と一応棲み分けがなされています。

その2種の看板レンズが35mmという中間領域で交錯したとき、
ツァイスは、ビオゴンの下位に位置するニューレンズに、
プラナーを選んだのです。

ところで、一つ、かなり普遍的な鉄則があります。
ジンクスかも知れません。

レンズ会社が同一焦点距離のレンズにダブル態勢をとって、
開放値の明るいのと暗いのとを出すとき、

    「下位の暗い方が、性能は上」

私の体験したところでは、
ローライ二眼レフの80mmF2.8は名レンズの誉れが高いのですが、
写りに関しては、75mmF3.5の方が明らかに上。
ズミクロン35mmF2よりズマロン35mmF3.5の方が上という人がかなり居ます。
私もその一人。
ヤシカコンタックスのプラナー50mmF1.4よりF1.7の方が上。
ディスタゴン28㎜と来たら、F2.8の方がF2より数段上。
レチナクセノンのF2.8はF2よりも格段に上質。
コンタレックスのディスタゴン35mmF4はF2よりも明らかに鮮烈。
枚挙にいとまがありません。

でも、不思議な鉄則がもう一つ。

    「ユーザーは、同系列のレンズでは、明るい方を好む」

私だって、そんな傾向がないわけではありません。
オールドコンタックスだって、35mmとなると、
F3.5よりもF2.8を選ぶ人の方が遙かに多いでしょう。
これは一種のブランド志向かも知れません。

私も長い間、ビオゴン35mmF2.8を使ってきました。
凄い描写なのですが、
どうも凄すぎるという過重感があって、
心から愛するにはほど遠い状態。
そんな私の目に近ごろ、偶然飛び込んできたのは、
とても廉価なプラナー35mmf3.5!
飛びつきました。

これが新品同様という感じで、きらきら輝くレンズ。
元々コンタックスマウントですが、
思い切って宮崎さんにライカMマウントに改造していただき、
ライカM9に付けて撮ってみました。

    開放ですが、かなり深い被写界深度で、
    堂々たる厚みがありますが、けっして重すぎず、
    どこか隠微な神秘を潜ませているような、優艶な描写。
    極上の味わい。

こちらは、使い初めから、心が躍ります。

    「いい!」
by Sha-sindbad | 2012-12-25 21:52 | Planar35/3.5 | Comments(2)

554 人形 (ノクトン50mmF1.5開放の素直な描写に素直に惚れて)


実は、ノクトン50mmF1.5は2代目。
台湾のクラシックカメラ店で、
ライカのズマリットの筐体に収めたMマウントのノクトンを手に入れました。

しっかりとした作りで、とても立派な姿でした。
でも、赤みがかった色合いで、どこか暴れる気配があって、
どうしても心から喜べる写真が撮れないまま、処分してしまいました。

ライカM9に付けて撮る2代目は、もう文句なし。
開放の描写には銘玉の誉れにふさわしい気品があります。
フォクトレンダーレンズに共通する、
清澄な味わいがこのレンズの身上でしょうか?




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by Sha-sindbad | 2012-12-24 22:39 | Nokton50/1.5 | Comments(6)

553 涙 (ノクトン50mmF1.5はやっぱり素敵なレンズだった)

フォクトレンダーの銘玉の1つが、

    ノクトン50mmF1.5。

プロミネントのメイン標準レンズには
他に2本の標準レンズが用意されていました。

    ウルトロン50㎜F2
    カラースコパー50mmF3.5

これらの方がよく写る、という説もあります。
でも、写りの評価は、人様々、好みです。
私はカラースコパー50mmF3.5の写りを知りませんから、
評価のしようがありません。
ノクトン50mmF1.5については、
今回、改造名人宮崎貞安さんにMマウントにしていただき、
大阪で約340枚撮って、
ようやくその描写を確認することができました。
大阪御堂筋の少女像はとてもクリアー。
ノクトンは開放のフレアでとても有名ですが、
私のノクトンは開放から見事にフォーカスするのです。
これをよしとする人と、残念とする人とがいるでしょう。
私は「よし」としましょう。




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by Sha-sindbad | 2012-12-24 16:05 | Nokton50/1.5 | Comments(2)

552 床屋通り (スピードパンクロ35mmF2はドラマを作ってくれる)



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天神橋筋商店街は、おそらく大阪随一のアーケード商店街でしょう。
千林商店街は繁華なことにかけては負けていませんが、
ストリートの規模ではどうやら及ばないようです。

途中の脇道で、不思議な光景に出会いました。

    なにかしら時間を超越したような、ダークな一角。

でも、この写真を撮ったのは、まだ午後4時過ぎでした。
通りの一番奥にかいま見える空はまだ明るい。

では、なぜ、こんなに暗いのか?
実は通りの上に高速道路の高架が覆い被さっているのです。
つまり、この雰囲気はレンズの仕業なのです。

    スピードパンクロ35mmF2、
    エプソンRD-1x、
    このコンビが醸し出す雰囲気はかなりクラシック。

アメリカのクラシカルなモノクロームの犯罪映画、
フィルム・ノアールを撮ったレンズは、スピードパンクロではなかったか?
そう思いたくなりますね。
by Sha-sindbad | 2012-12-23 01:59 | SpeedPanchro35/2 | Comments(0)

551 マネキン (キノプラズマート25mmf1.5bはフレアの魔術師?)



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大した写真じゃありません。

キノプラズマート25mmf1.5b
ソニーNEX-5A
このセットで撮りました。

こんな風に撮りたいという望みもなく、
ただ撮っただけ。

別ブログで並べてみて、
フレアが美しいことに気づきました。

    よく言います、「まとわりつくような」フレア。
    まるで、天の羽衣のようなフレア。

これがキノプラズマートらしいのか?
もっと美しいフレアが撮れるのか?
まるで見当がつきません。
フレアを狙って写真を撮るなんて、していないからです。

写真効果についての下心は、
写真をただただ楽しむ人間には無用です。
プレゼントとして、ありがたく受け取ることにします。
by Sha-sindbad | 2012-12-21 22:09 | Kinoplasmat25/1.5b | Comments(2)