レンズ千夜一夜

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437 村 (スピードパンクロ40mmf2はエネルギー感一杯で)



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はっと気づきました。

私のお気に入りのレンズの一本、まだ記事にしていない。

    スピードパンクロ40mmf2

35㎜ばかり幾本も記事を書いてきたのに、なぜか失念。
折角ですから、3枚ごらん頂きましょう。

上の2枚は開放、3枚目はやや絞りました。
特筆すべきは立体感ですね。
35㎜と描写がとても似ています。
というか、双子のような共通性。

リコーGXR/A12に付けると、実効焦点距離60㎜。
かなり面白いレンズになっています。
もっともっと使わなくては。
by Sha-sindbad | 2012-08-31 18:26 | SpeedPanchro40/2 | Comments(2)

436 奈良町 (キノプラズマート25mmf1.5aがあれば、食後も楽しく)



昨日の出勤レンズは、ソニーNEX-5Aに付けた、

    キノプラズマート25mmf1.5a

私が持っているキノプラズマートの中では一番のお兄さん。
37.5㎜と広角レンズの感じで撮りました。
全部開放です。
昼食後、職場への帰り道、撮りました。

末っ子のキノプラズマート15mmf1.5のような鋭さはありません。
その代わり、長男らしいおおらさかがあって、
けっして尖りません。
けっして自己主張しない感じで、
でも、雅やかで、麗しい雰囲気を醸しだしてくれます。

ヨーロッパの古都で使ったら、きっとぴったりでしょうね。
いつか使ってみたいものです。




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by Sha-sindbad | 2012-08-30 11:22 | Kinoplasmat25/1.5a | Comments(1)

434 日傘 (マクロスイター26mmF1.1はオードリー・ヘプバーンか?)



アルパ用のマクロスイター50mmF1.8の次に、
弟分のマクロスイター26mmF1.1を持ち出しました。
オリンパスE-PL1に付けています。

実効焦点距離52㎜ですから、
まるで兄弟同士のガチンコ勝負。
でも、心配は不要。
レンズ設計がどうなっているのか、皆目見当もつきませんが、
描写性はかなり違い、それぞれに独特の個性を見せてくれます。

柔和で優雅な50㎜に対して、
26ミリはかなりビビッド。
切れ味も26㎜の方がまさっています。

50㎜は女王の風格みなぎる大人のレンズですが、
これに対して、Cマウントの26㎜は、
まるで「昼下がりの情事」のオードリー・ヘプバーンのように、
ちゃきちゃきとして茶目っ気と愛嬌がたっぷり。

そんな愛らしさを2枚の写真にご覧いただけるでしょうか?




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by Sha-sindbad | 2012-08-29 19:42 | MacroSwitar26/1.1 | Comments(1)

434 日傘 (マクロスイター50mmF1.8は真夏の光景に涼風を)



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もう一枚、マクロスイター50mmF1.8の写真をご覧下さい。

「奥ゆかしい」という言葉がありました。
今では、ほとんど死語かも知れません。
でも、まだ、そんな言葉が似合うご婦人が健在です。
その証明がこの一枚。

    西大寺の境内の東西に走るメインロード。
    私が南北に走る支道から、このメインロードに入って、
    ふと西を見ると、逆光に傘を輝かせるご婦人。
    とても美しい風情で、まるで初老の天使が浮かぶようでした。
    私には、そんなご婦人を真っ正面から撮る度胸はありませんので、
    すっと視線をそらして、そのままメインロードに左折し、
    ゆっくりと東門に向かいました。
    もちろん目的はすでにお察しの通りです。

    脇の土塀隅の熊手を撮ったりして時間を稼ぐうちに、
    背後に、ご婦人が私を抜いて行く、気配。
    すっとメインロードに戻り、ご婦人に付き従いながら、
    撮らせていただいたのが、この1枚。
    ご婦人は、ひっそり静かに、私の人生から去っていきました。

あなた、いかがですか?

    前から見ても、後ろから見ても、奥ゆかしい、
    そんな雰囲気をお持ちでしょうか?

どうすれば、そんな雰囲気を醸し出せるのでしょうか?
どうやら一生かかって熟成する振る舞いのようですね。
by Sha-sindbad | 2012-08-28 22:36 | MacroSwitar50/1.8 | Comments(0)

433 ポートレート (マクロスイター50mmF1.8なら、金属だって柔肌に)



マクロスイター50mmF1.8

やっぱり稀有のレンズなのです。
アルパ9dのファインダーで覗くと、
このレンズかどうか、すぐにわかります、
とてもとても柔らかいので、
ファインダー上の見え方も格別なのです。

今回は、ライカM9に付けて、
メタリックに輝く配管を撮りました。




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現れた画像はポートレートでした。
金属があたたかく感じられます。

金属でさえ、こんな風に柔らかいのですから、
人間は推して知るべしです。
一昔前ですが、女性を撮る機会がありました。
肌に艶が乗る感じで、美人がなおさら美人になりました。

そう言えば、長い間、女性は撮ったことがありません。
でも、折角マクロスイターがあるのです。
女性写真家に転向しちゃおうかな?
by Sha-sindbad | 2012-08-28 00:41 | MacroSwitar50/1.8 | Comments(4)

432 90歳 (ホロゴンウルトラワイドは人なのか!)



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レンズは人なり。

そう言いますと、極言にすぎるかも知れません。
でも、私はあるレンズたちについて、そう実感しています。

先ほど、エキサイトニュースの見出しに、
こんな標題を見つけました。

     「人に会う前にネットで検索するのは失礼か?」

こんな記事、時間の無駄なので、目を通しませんが、
私はそんなことをしたことがありません。

検索するのは勝手ですが、
もしあなたが検索する方であるとすれば、
これだけは考えた方がよろしい。

     あなたは、人よりも情報を大切にしているようですね。
     情報で、あなたはその人の何を知るのですか?
     人は情報から読み取れるもので理解できる存在ではありません。

もちろん、そこまで透徹した理解をネット検索で得るつもりはないでしょう。
でも、そんな風に検索をして情報を探るという方式そのものが、
あなたの姿勢を知らない間に変えてしまうかも知れませんよ。

     長く付き合い、さまざまな体験をともにし、
     心を割って話し合える関係になって、
     はじめて見えてくるなにかがあります。

でも、それだけでは、その人を尽くしたことにはならない。

     人とは、そのすべてを理解できる存在ではありません。

人を情報として扱う社会では、コミュニケーションもメール。
まるでロボット社会です。
でも、本当の人間というものは、そんな情報からこぼれ落ちます。
尽きることのない驚き、発見、新しいつながりのオーラに包まれています。
どんな人間も、そうです。

そして、レンズもそうです。

     本気で付き合うと、どこまでも新しい顔、表情、可能性が見えてきます。
     私が成長すれば、レンズとの関係もさらに豊かになります。
     私が貧寒とした人間になれば、レンズとの関係も貧寒。
     どんなレンズも使い手に別の顔を見せます。

このレンズはこうなのだ、などと決めつけることなどできません。
そう決めつける人には、そんな顔しか見せてくれないのですから、
彼は真実を述べています、ただし、自分についての真実ですが。

そんな尽きせぬ味わいを持つ名レンズの中で、私が一番愛するのが、

     ホロゴン15mmF8

16年2か月付き合っていますが、
ホロゴンは、日々、私を驚愕させ、歓喜させてくれます。
妻と同じように、
そう言ったら、きっと妻が激怒するでしょうから、
これは内緒。



       [後書き]
          ちなみに、今回の写真、
          老人の背後30〜40㎝ほどのところにカメラを突き出しました。
          どんなに接近しても、しっかり撮れます。
          ドラえもんの不思議なポッケみたいなレンズなのです。
by Sha-sindbad | 2012-08-27 18:05 | Hologon15/8 | Comments(2)

431 奈良町 (ズミタール50mmf2って、なかなかどうして素敵じゃない?)



ズミタール50mmf2

この開放とF8絞り込みの2例を掲載しましょう。

開放は、ちょっと2Bの鉛筆で描いたようで、
けっして線は細くありませんね。
ズミクロンにかなり似ているのではないでしょうか?

絞り込みは、カチンカチンと思っていたのですが、
それほどでもなさそうです。
真面目にしっかりと写し込んでくれます。

どうしてどうして、このレンズ、使えますね。

カルティエ=ブレッソンの写真の中には、
実在感とシャープネスを備えた、実に見事な画像が幾枚もあります。
1950年以前の作品の一部は、もしかするとこのレンズかな?
ますますそんな気がして、
ますますこのレンズが好きになりました。

「違います、彼はズミタールを使ったことがありません。
彼が使っていたのは......」なんてコメント来ないかな?




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by Sha-sindbad | 2012-08-26 17:19 | Summitar50/2 | Comments(2)

430 ご婦人 (ズミタール50mmf2の開放はライカらしい情感に溢れ)



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1年ばかり前、ライカの標準レンズを1万5000円で手に入れました。
ライカレンズが1万5000円?
きっとよほど程度が悪いものが来るだろうと覚悟はしていました。
一度は使ってみたかった、ただそれだけが入手の動機なので、
あまり期待していませんでした。
ヨーロッパから到着したのは、

    ズミタール50mmf2

かなり使い古したレンズですが、
筐体は一応めぼしい傷もない、かなりの美品です。

ズマールに交替して1939年から1955年まで、
なんと17万本も生産されたそうです。
1953年にズミクロン50mmf2第一世代が登場したことを考えますと、
押しも押されぬライカのフラッグシップモデルの地位を
少なくとも14年間も保ったことになります。

とすると、カルティエ=ブレッソンは、エルマー50mmf3.5とともに、
このズミタールを使った可能性は高いのではないでしょうか?

購入してから使ったのはたった1回。
かなり武骨な描写だなという印象でした。
でも、カルティエ=ブレッソンが使った可能性を考えると、
もっと大事に撮らなきゃという気持になります。
そんな気持で撮ると、撮れるものです。

    今日、撮影を終えて、近鉄奈良駅からタクシーに乗りました。
    東大寺南大門前で西から南に直角に折れるあたりで、
    信号待ちのタクシーの窓から撮りました。

強い西日射す時間帯でしたが、無理に開放で撮りました。
窓ガラスの1枚が入っているせいかも知れません。
かなり使われてきたレンズらしく、
前玉の周辺部にかなり拭き傷があるせいかも知れません。
ズミタールは1945年以降コーティングされるようになったそうで、
私のレンズは1946年製です。
そのせいもあるかも知れません。
とても丁寧で、気品のある写真が撮れた感じがします。

軽くて使いやすいレンズですね。
by Sha-sindbad | 2012-08-25 21:22 | Summitar50/2 | Comments(2)

429 電柱 (キネタール25mmF2で夕陽の電柱を撮った)



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これぞロボグラフィの真骨頂!

電柱?
そんなもの撮って、どうするの?

どうもしません。
撮りたい、そう思ったから、撮りました。

    それがロボグラフィ。

どうもしない、誰も見ない、誰もあきれる、
そんなものでも、心が撮りたいと命じたら、
ちゅうちょ無く撮る!

    それがロボグラフィ。

今日の出勤に携えたのは、

    キネタール25mmF2付きオリンパスE-PL1。

クックのキネタールという映画用レンズが、
映画レンズ史上どんな位置づけになるの?
往年のスピードパンクロと比較して、どんな位置づけになるの?
私にはとんと分かりません。

1つ言えることがあるとすれば、
50㎜、75㎜にも共通するところですが、
このアリフレックスマウントの25㎜の立体的で潤いのある精密感は、
このレンズがただものではないことを示しています。

それにしても、この巨大な電柱、
電線をこれほどまでに沢山引き受けて、
よくもまあ堂々と屹立しているものですね。

    おれは人生(ならぬ、柱生)の絶頂にあるんだ!

そんな矜持と威厳に満ちたたたずまい、
そんな風に感じるのは、私だけでしょうか?
by Sha-sindbad | 2012-08-24 22:02 | Kinetal25/2 | Comments(2)

428 チーム (ズミクロン35mmF2八枚玉は情景をがっちりつかみ)




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夏休みも終わりちかくとなり、
出勤すると、あれこれと忙しく行き来する子どもたちに出会います。

今日携えたのはズミクロン35mmF2八枚玉付きリコーGXR。

横路から出てばったり出会った男子チーム。
とっさにウェストレベルのノーファインダーで撮りました。
どうやら二三のメンバーに気づかれていたようです。
カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛じゃないので、
透明人間にはなれませんね。

八枚玉は、その後のズミクロンより低コントラスト。
でも、質実剛健で弱さはかけらもありません。
実効焦点距離52.5㎜ですから、
かなりズミクロン50mmf2第一世代に近い描写ですね。

知りたいことが1つあります。
カルティエ=ブレッソンは戦後、どんなレンズを使ったのでしょうね?
ご存知の方がおいでなら、教えて欲しいものです。
by Sha-sindbad | 2012-08-23 11:08 | Summicron35/2 | Comments(6)