レンズ千夜一夜

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375  木漏れ日 (プリモプラン25mmf1.5は変幻対応レンズ)



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昨日は出勤時、プリモプラン25mmf1.5を携えました。

いつ、どこで、どんなロボグラフィに出会えるか?
これは予測不能です。
もし予測可能だったら、面白くないですね。
不能だから、出会いの喜びがひとしおなのです。

昨日は、帰路のバスを下車した直後に、
ロボグラフィに出会いました。

    西に傾いた太陽の木漏れ日。
    駐車場の構造物の殺風景な壁があたたかく燃え上がりました。

やっぱりフーゴ・メイヤーのプリモプランは信頼性十分。
こんな不測の事態にも、とても落ち着いて反応してくれました。
十年近く通ってきた道ですが、こんな変幻ははじめて。
これだから、ロボグラフィはやめられません。
by Sha-sindbad | 2012-06-30 23:01 | Primoplan25/1.5 | Comments(0)

374 顔 (ソニーSEL16F28でも、ロボグラフィは撮れる!)


ソニーNex-5aでロボグラフィを撮っていて、
ふと気づきました。

ソニー純正のデジタルレンズで撮っているので、
ピカピカのデジタル写真ができるのですが、
撮っている本人はそんな写真を撮るつもりがまるでない。
キノプラズマートと同じような、
クラシカルな味わいで撮るつもりになっています。
だから、撮るとき、私はそんな画像を脳裏にイメージしているのです。

露出をマイナス2に補正してしまうのも、
そんな画像ほしさの故です。
色をつぶしてしまいたいのでしょう。

だいたい、私たちの記憶というものは、時間が経つにつれて褪せていきます。
どこから褪せてゆくか?
だいたいにおいて、色、細部、かたち、情感の順ではないでしょうか?
極彩色の光景を記憶しても、
どんどんと色が消え、細かい部分が忘れ去られ、
肝心のものだけとそれに関連する細部だけが残り、
そんな細部が消えても、
その光景を記憶にとどめる体験をしたとき、どう感じたか、
というあたりの記憶は残ります。

私の得意技は、どんなものにも顔を見つけること。
2つ、顔をごらん頂きましょう。
こんな写真になると、あんまりバカらしくて、
デジタルレンズもデジタル臭さが出せないかも?




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[後書き]
前にも書きましたが、
あながら、「顔」と題している写真、どう見ても顔に見えない、
というのであれば、申し訳ありません。
私の顔写真ともブログとも無縁、そうお考えくださいね。
無理をして、顔を見つけようとされないこと。
見えたからと言って、別におもしろくないのですから。
by Sha-sindbad | 2012-06-29 18:24 | SEL16F28 | Comments(4)

373 コンクリート蓋 (ソニーSEL16F28はたしかに便利なレンズ)



ソニーの説明はこうです。

   35mm判換算で、広角24mm相当のEマウント専用レンズです。
   薄さ22.5mm、重さ約67gの軽量・コンパクト設計で、持ち運びも簡単。
   レンズ鏡筒部の外装にはアルミニウム合金を使用し、
   高品位な外観に仕上げています。
   さらに、新開発のレンズ内モーターにより、
   静止画だけでなく動画撮影時においても、
   静かでなめらかなフォーカスや絞り駆動を実現しています。

ソニーNEX-5Aの中古を手に入れたとき、おまけに付いてきました。
あまりにもデジタルデジタルしているレンズなので、
孫を撮るとき以外には持ち出しません。

なぜ?

   もちろん、全自動なので、撮りやすいことが理由の1つですが、
   もっと大きな理由は、別のレンズを持ち出すと、
   孫を撮るよりも、ロボグラフィを撮る気持ちになってしまうから。

それでも、駅に向かう途中、こんな写真を撮ってしまいました。
ロボグラフィのときは、マイナス2に設定し、
孫を撮るときは、標準露出に戻します。

クラシックレンズとはやっぱり二味ほど落ちますね。
でも、そう考える私は少数派なのでしょう。




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by Sha-sindbad | 2012-06-28 23:06 | SEL16F28 | Comments(0)

372 野道 (ベス単のラピッド・レクチリニア72mmF8初登場)



ヴェスト・ポケット・コダック(Vest Pocket Kodak)
ベス単の名前で人気を呼んだ古代カメラ。

さまざまなレンズがついていたようです。
最初は、1群2枚のメニスカス単玉72mmF11。
私が見つけたのは、ラピッド・レクチリニア72mmF8。

2群4枚なので、単玉とは言い難い。
調べてみると、ダルメイヤーのレンズなのです。
嬉しいですね。

このレンズをペンタックスKマウントチューブに付けたもの。
数千円で買えるのですから、飛びつきました。

Kマウントアダプタで、ソニーNEX-5Aに付けることができます。
でも、F8とやはり暗いうえ、実効108㎜なので、
ソニーNEX-5Aにつけてのピント合わせの難しいこと。
使い慣れるには、かなり時間がかかりそうです。

とりあえず、サンプルを一枚。




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by Sha-sindbad | 2012-06-27 21:37 | RapidRectilinear72/8 | Comments(2)

371 クッション (キノプラズマート19mmf1.5は美女が座ったクッションも撮れる)


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昨日は、午前午後、揚琴のレッスンを梯子するということで、
バッグの中には一番軽量を忍ばせました。

    キノプラズマート19mmf1.5付きオリンパスE-PL1。

近鉄大和西大寺駅から徒歩6、7分のレッスン場所までの往還に80枚撮りました。
その代表として登場したのは、なんとまあ、
ただのクッション。

美女が座ったかどうか、ほんとは確認しようもないのですが、
まあ、座ったことにしておきましょう。
それの方が人生楽しいんだから。

「楽しければ、すべてが許される」
とは、ゲーテが言わなかった名言ですが、
今年の夏の暑さを予感させるような暑熱の午後でした。

    絞りをF8にして撮りました。
    そ    れでもまだ周辺がぼやけるのですから、
    本来のイメージサークル以上に広範囲に撮っているようです。




        [後書き]
            私の揚琴の師匠、付虹先生がブログを作られました。
            揚琴のこと、私の先生のことが分かります。
            ときどき、訪問していただければ、幸いです。

                付虹 ♪ 虹色楽坊 ♪
                    (http://fuhong.exblog.jp/)

            よろしく!
by Sha-sindbad | 2012-06-26 15:58 | KinoPlasmat3/4inchf1 | Comments(0)

370 美女たち (キネタール50mmF1.8は地上の美女ももちろん撮れます)



キネタール50mmF1.8が地上の美女たちを撮ったら?

説明不要。
一枚ごらんください。
f4に絞り、目測で撮りました。




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by Sha-sindbad | 2012-06-25 22:54 | Kinetal50/1.8 | Comments(0)

369 デコレーション (キネタール50mmF1.8は天女も撮れるんじゃないかな)



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はじめて、キネタール50mmF1.8をライカM9で撮りました。

懸念していたダークコーナーもほとんど出ず、
宮崎さんがおっしゃっていた黄色味もときに出ますが、
出ないこともあるという状態。

    使えるレンズです。
    というより、使いたくなるレンズ。

今日の撮影の終わりに、百貨店のデコレーションを撮らせてもらいました。
もちろん実物も美しいのですが、
キネタールで撮るも、実物よりも美しく撮れた感じがします。

よく考えると、これって、映画用レンズの重要な特性ではないでしょうか?

    つまり、ヒロインを夢のように美しく撮れること、
    これが映画の成功を約束してくれます。
    もちろんキャメラマン、照明、舞台装置、これらの出来如何もあるでしょう。
    でも、それらがピタリ成功しても、レンズがダメなら、どうにもなりませんし、
    レンズがよければ、期待をはるかに超える結果が得られるかもしれません。

クックのレンズは最高と言われたそうですが、
このあたりの魔法があればこそ、かも知れませんね。
by Sha-sindbad | 2012-06-24 22:24 | Kinetal50/1.8 | Comments(0)

368 ロボグラフィ (ローライ35Sのゾナー40mmF2.8は選ばれしレンズ)



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ゾナーと言いますと、
数知れぬ名レンズが輩出しています。

その中で、小型レンズと言いますと、
コンタックスT2のゾナー38mmf2.8は白眉かも知れません。
ツァイスのさまざまなゾナーの中で、
これほどまでに使い手に心をくすぐったかわいいヤツはいないでしょう。

でも、ゾナーの小型レンズには大先輩がいました。
ローライ35のいわば高級バージョンはゾナーでした。

    ゾナー40mmF2.8

目測式ですが、これはどうにかなります。
クラシックカメラを使うのであれば、
また、スナップ写真を楽しみたいのであれば、
被写体との距離を目測できるのが最低条件。
自分で工夫して、訓練すべきです。

でも、最短撮影距離等の近接で開放というのはかなり難しい。
これは手持ちの道具に頼りましょう。
手持ちの道具って、なに?
    手です。

    自分の手の長さ(X)を測っておきましょう。
    ついでに、自分の手を伸ばしたとき、Y30㎝(Y)はどこか?
    これも知っておきましょう。
    手をしっかり伸ばして、まず基本ディスタンスを確保し、
    あとはバリエーション。
    XとYとを組み合わせたら、どんな近接距離も測ることができます。

今回の写真はそうして測りました。
すると、T2のゾナー38mmf2.8では撮れないような、
堂々たる骨格の写真が撮れました。
これがツァイスの実力ですね。
by Sha-sindbad | 2012-06-23 21:40 | Sonnar40/2.8 | Comments(0)

367 ロボグラフィ (クックのイヴォタール25mmf1.4で誰も撮らぬものたちを)



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クックのシネレンズ、イヴォタール25mmf1.4

銘玉の誉れの高いレンズだけに、
さすがに光彩陸離と言いたくなるような描写。

でも、それで撮るに事欠いて、
というか、別に事欠いていないのに、
わざわざこんなものを選んで、誰が撮りますか?

    私が撮ります。

3枚とも開放。
1枚目、なんだと思いますか?

    細い私道の両端に設置された、
    バイク通り抜け防止用のコンクリート柱の1つを真上から。

所有者の気持ちがよく分かりますね。
ブルブル、ドロドロと傍若無人にうるさいものはご免なのです。

ちょうど逆転現象のようですが、
この3枚の写真はバイク通り抜け防止用みたいなものです。

    オーソドックスな美しか認めない方、
    自分の美の基準に合わないものはみんなゴミと考える方、
    我が輩は最高の写真家だけど、まあ、見てあげようという方、
    そんな方が二度と来たくなくなるように、
    こんな写真をときどき掲載させていただいています。
by Sha-sindbad | 2012-06-22 21:40 | Ivotal25/1.4 | Comments(2)

366 落ち葉 (ズマール50mmf2lで台風一過の光景を撮ってみた)



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ズマール50mmf2

1933年から12万本も作られたそうです。
私のズマールは№281817。
どうやら1936年製のようです。

ノンコーティングレンズですが、
筐体にはかなりの使用感があり、廉価に購入できたのは幸運。
なぜって、レンズにはほとんど疵がないからです。

とてもよく写ります。
12万本の作られたのは、大変に人気が高かったからでしょう。
とにかく柔和、優艶の描写。

ところが、ライカ社が続いて作ったレンズは、

    1936年 クセノン50mmF1.5
    1939年 ズミタール50mmF2
    1949年 ズマリット50mmF1.5
    1953年 ズミクロン50mmF2
    つまり、精密、厳密描写を目指すレンズばかり。

私が勝手に推測するに、
精密、厳密描写はツァイスの得意技。
戦前から戦後にかけて展開されたレンジファインダー戦争で、
おそらく常に首位に立ちながらも、
背後からひたひたと迫り来るツァイスの影に、
終始怯え続けたのではないでしょうか?

フィルム性能のせいもあったでしょう。
フィルム性能は、私が写真を始めてから現在までを考えると、
目覚ましいほど改良されました。

とくにネガカラーと来たら、柔和な表情は失わないままに、
とても精密な描写が可能となりました。
デジタルも同様です。

    現代こそ、ズマール活躍の場なのです。
by Sha-sindbad | 2012-06-21 14:57 | Sumar50/2 | Comments(2)