レンズ千夜一夜

カテゴリ:Biogon35/3.5PW( 5 )

956 モンロー(ビオゴン35mmF3.5Prewarはモンローの赤に迫り)



今日はなにも撮らなかったので、土曜日の写真から、
ビオゴン35mmF3.5Prewar撮影分の内、
ハリウッド系を抜き出してみました。

    昨日はチャップリンの黒、
    今日はマリリン・モンローの赤、というわけです。

    ついでに、おそらくバート・レイノルズ。
    そして、現代の超リアリズム的マネキン。

モンローは、本当はとても清楚、内省的で知的な女性だったそうです。

    モンローは稀代のパーソナリティを銀幕上に創造し、
    それが自分とはまるでかけ離れたディーバ像だったのですから、
    彼女もまたサラ・ベルナールの系譜に連なる偉大な演劇人だったのでしょう。

それにしても、銀幕の中でのモンローはただのセクシーな女性とはほど遠い、
可憐で、うぶなほどにあやうげで儚げなヒロインでした。

    だから、人々に忘れられない印象を刻みつけたのでしょう。
    つまり、モンローには魂があり心がありました。

現代の美女たちが、化粧のせいもあるのでしょう、
最後の写真のマネキンにとても近い印象をいだかせます。

    つまり、外見しかない、そんな感じ。
    すべてが仮想空間に近づいていく現代社会のシンボルであるかのようです。




b0226423_2215850.jpg
b0226423_22201250.jpg
b0226423_22145355.jpg
b0226423_22144546.jpg

by Sha-sindbad | 2014-03-03 22:20 | Biogon35/3.5PW | Comments(2)

954 ゴシック(ビオゴン35mmF3.5PrewarがライカM9についた!)



今日の大阪福島の撮影には、
ホロゴンレン主主義共和国初のセットを用意しました。

    ちなみに、「レン主主義」という言葉は本邦初出の造語。
    私の王国ではレンズが主権を握っているからです。

1週間ほど前にふっと考えたのです。

    オールドコンタックス、ニコンのレンズたち、
    ライカマウントアダプタがあれば、ライカで使える!

さっそく探してみました。

    オールドコンタックスレンズのアダプタがなんと6800円で見つかりました。
    昨日これが届いたのです。

レンジファインダーコンタックスにはビオゴン35mmF2.8が2種あります。

    戦前の小型ビオゴン
    戦後の重武装ビオゴン。

その優劣を巡って、両論があるようです。

    戦後ビオゴンは重厚鮮烈なる描写力を誇ります。
    私にはちょっと凄すぎる感じがあって、たじろいでしまいます。
    
戦前ビオゴンは長い間求めてきたのですが、
オークションでなぜか捨て値で見つかり、あっさり落札。

ツァイスレンズファンにはかなり人気の高いレンズなのに、
なぜなのでしょうね?

    勝手な推測ですが、
    レンズコレクターは捨て値がついたレンズは敬遠する傾向があるようです。
    レンズ説明に記載されていない欠陥があるのではという疑いを抱き、
    とりあえず手は出さないということなのでしょうか?

私は捨て値しか手を出さないので、手を出します。
まだ、ジャンクものをつかまされた経験がありません。

    私は基本的に幸運な人間。
    一頃アジアやヨーロッパのバックストリートばかり歩き回りましたが、
    一度もトラブルにあわず、
    いつも我が家にいるような居心地のよさを感じることができたことも、
    幸運以外のなにものでもないのかもしれません。

さて、届いたアダプタにビオゴンを付けて、
ライカM9に装着しようとしました。

    入らない!
    後玉がかなり深いためです。

ビオゴン21mmやスーパーアンギュロンなら付くのに、より小型の35mmは付きません。
ソニーα7を試してみました。

    入った!
    撮れた!

ヘリコイドもスムーズに回り、見事セットができました。

    ビオゴンαワイド!

福島の路地裏の一枚をごらん頂きましょう。

    ツァイスらしいがっしりとした描写、
    しかも、やさしい表情があって、あたたかい気持になれる。
    私にはそう思えるですが..............




b0226423_2231090.jpg

by Sha-sindbad | 2014-03-01 22:10 | Biogon35/3.5PW | Comments(2)

634  暮色 (ビオゴン35mmf2.8Prewarは暮れ方の情景だって)



夜のパリを撮って一世を風靡したのはブラッサイでした。
木製三脚に付けたカメラを使う姿が残されています。
うろ覚えですが、オーバーコートを着て、くわえ煙草が粋でした。

三脚もストロボもなしに夜の世界を撮れる時代になって、
なお三脚を使う人たちも、それなりのポリシーが感じられて、
その操作の姿が粋な方もおいでになります。

でも、どんなに操作に熟練しても、やっぱり足かせ。
自由な視点でなんのわだかまりも差し支えもなく撮れるためには、
三脚を捨てるに限る、そう考えて、
私は十年以上前に、ジッツォもリンホフも全部人にあげてしまいました。
骨折治療中に使っていた松葉杖を快癒後早々に処分するようなものです。
せいせいしています。

ライカM9の感度を400に設定して撮ります。
それでも手ぶれするほどの暗さになったら?
撮るのを止めます。

ビオゴン35mmF3.5は暗いレンズですが、
ライカM9はかなり夜に強いカメラ。
ただし、シャッターはかなり深く押し込まなければならないので、
巨大なシャッターボタンを付けています。
これでまさに一触即発シャッターに変身してくれます。

大阪平野での撮影の後半20分は日没後。
ビオゴンはもちろん開放オンリーなので、しっかり止まってくれました。




b0226423_2121192.jpg
b0226423_21211073.jpg
b0226423_1851056.jpg
b0226423_18505549.jpg
b0226423_18503623.jpg
b0226423_18503188.jpg
b0226423_18502579.jpg
b0226423_18503199.jpg

by Sha-sindbad | 2013-03-24 21:57 | Biogon35/3.5PW | Comments(2)

633  陶犬 (ビオゴン35mmf2.8Prewarでツァイスレンズは完成していたのでは?)



今日、孫の面倒を見るために出かけたとき、
バックの底に忍ばせたのは、

    ライカM9
    ビオゴン35mmF3.5Prewar

ツァイスの戦前のオールドコンタックスのための広角レンズです。

今日は、疲れたママのために、家事がひととおり済むまで、孫の世話を引き受けました。
そのおかげで、出発したのは午後4時40分頃。
孫の家からJR加美駅まで歩いて約40分、合計209枚撮りました。
後半は完全に日が暮れていました。
それでも楽しい撮影でした。

ますますビオゴンが気に入りました。
戦後のビオゴン35mmF2.8はシャープネスを追求する方には垂涎の名玉。
でも、戦前のビオゴンはそれよりもよいという評判です。
なんでもそうですが、評判倒れが多いものです。
でも、クラシックレンズに限って言えば、
公刊の資料に記載するほどの人の言葉であれば、おおむね信用してよいようです。

ビオゴン35mmF2.8はあまりに凄すぎて、
これで何を撮ったらいいんだろうか、ととまどってしまいます。
剣歯虎の巨大な牙のような印象。

戦前のビオゴンは開放から見事ですが、絞っても硬くなりません。
トポゴン25mmF4ときわめてよく似た清冽清澄な気品のある描写。
立体感とコントラストは、ツァイスならではのものがあり、
ライカのズミクロン8枚玉さえも凌駕すると言ってもよさそうです。
常用レンズとなりそうです。




b0226423_2244413.jpg

by Sha-sindbad | 2013-03-23 22:49 | Biogon35/3.5PW | Comments(2)

210 駐車場 (ビオゴン35mmf2.8Prewarを初めて使って、大満足)



b0226423_18293690.jpg




ビオゴンという名前、
私には、強烈な魅力を放っています。

まず第1に、ハッセルSWCとSWAに付いた38mmF4.5。
その描出力は、名だたるハッセルのレンズ中の白眉でした。
前田真三さんの風景写真集を眺めても、
ビオゴンの写真だけは際立った迫力でした。
群鶏の中の鶴、これでした。

そして、オールドコンタックスのビオゴン21mmF4.5。
魔術的レンズとはこのレンズのことでした。

これに比して、使いにくかったのがビオゴン35mmF2.8。
強烈にシャープで、写真よりもレンズの方が目立ってしまう。

でも、35㎜という画角には魅力があります。
いきおい、どうしても関心が赴くとは、

    戦前のビオゴン35mmF2.8。

かなり高価なうえ、
オールドコンタックスはお世辞にも、使い良いとは言えません。
そこで、手に入れるのを渋ってきました。

ところが、最上の使い心地のニコンS2が我が家に来ました。
フランジバックこそ0.2㎜長いのですが、
戦前のビオゴンが付きます。
トポゴン25mm f4もニコンS2に付けて愛用しています。

先日、オークションサイトで超廉価版をまたもや発見。
平均売価の半額程度でしたが、
ビオゴンを我が家に迎える好機到来!

月曜日、まるでキズのないレンズが到着。
さっそく火曜日の出勤に持ち出しました。

冬ながら日本晴れの光で、開放は使えません。
そのうえ、フランジバックの違いがあるので、
開放付近は追々テストしてから試してみます。
f5.6、f8あたりで2本撮りました。

その一枚をご覧に入れましょう。

f8に絞っても、まるで硬くなりません。
とてもふくよかな感触で、あまり尖ったところのない描写。
シャドウの描出も見事です。

気に入りました。
by Sha-sindbad | 2012-01-18 18:32 | Biogon35/3.5PW | Comments(6)