レンズ千夜一夜

カテゴリ:Anjenieux28/3.5( 2 )

221 石段 (アンジェニュー28㎜f2.5は深みのある味わいが特徴で)


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アンジェニュー28㎜f3.5は、
アルパ、エキザクタに供給されました。

私がこれまで読んだ文献では、
このレンズの評価は毀誉褒貶半ばするという感じでした。
幽玄、と言えば、聞こえがよいのですが、
ボケレンズという評価さえありました。

私が手に入れたのは、エキザクタマウント。
エキザクタ・バレックスに付けて、撮ってみました。
実に立派な、厚みとコクのある描写でした。

アンジェニューほどの会社です。
個体差があるとは考えたくありませんね。
好みが左右するほどに、個性的な描写のレンズなのでしょう。

私はもちろんこのアンジェニューが大好き。

オリンパスE-PL1に付けて、56㎜標準仕様で撮ってみました。
天王寺区の下町の光景。
あちこちにこんな風に解体された自転車が放置されています。

なぜだと思います?
どうやら盗難車なのではないでしょうか?
売れる部品だけ撮って、道端に捨ててしまう。

面白いのは、そのままいつまでも放置されていること。
地面に吸い込まれてゆくようです。
自転車の末期の尊厳を感じると言いますと、
大げさでしょうか?

こんな光景を見ると、無性に嬉しくなってしまいます。
なぜでしょうね?

そして、この写真を見ると、随喜の涙。
なぜでしょうね?

    もちろん、アンジェニューのせい!
    場末の空気感、臨場感をこれだけあたたかく、
    しかも、深みをもって描出してくれるのですから!
by Sha-sindbad | 2012-01-29 17:17 | Anjenieux28/3.5 | Comments(6)

153 紅葉 (アンジェニュー28㎜f2.5は雨の日でも極上の味わいで)



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昔から、正真正銘のぼけレンズとして名高かったのが、

    アンジェニュー28㎜f2.5

要するに、ほわほわぼけぼけで、幽明の境地、
そう言われてきました。

畏友がこのレンズを持っていて、やはり同じ印象をもっていました。
ある日、考えました、
もう手放そう。
そのとき、頭をかすめました、
だけど、手放す前に、ほんとにどうしようもないボケレンズか、
もう一度確かめてみよう。

宇治に行って、これが最後と心に言いきかせて、撮ったのです。
できあがってきたネガフィルムとそのLサイズプリントを見て、
腰を抜かすほど、驚きました。
なんだ、なんだ、どこがボケレンズなんだ?
見事なグラデーションで、上品上質な再現性に目を見張る思い。

使い続けてみないと、
気合いを入れて撮ってやらないと、
レンズの真価は分からないものですね。
それとも、熟成が起こったのでしょうか?

クラシックカメラ店に行くと、よく常連さんが屯しています。
みなさん、使ってみたことのないカメラ、レンズはないほど、
くわしいですね。
そして、あのレンズはこうだ、このレンズはこうだと、おっしゃいます。

私は、その言葉を頭から信じていません。
どれだけの技量、才能、感性のある方が、どれだけ使い込んだか、
その確かな情報がない方の言葉は信用しない方がいいようです。
よく聞きますと、1本撮っただけ、という方がかなりおいでになるのです。

おっと、私もまた、そんな状態でものを言っているようですね。
私の言葉は信じないようにしてくださいね。

さて、今回は、そのアンジェニュー28㎜の雨の写真。
今日は、本当は、コンサートに参加する予定だったのです。
でも、家族のスケジュールの都合で、当然ながら、私が留守番に。
今日は、朝からかなり強い雨。
私の一番大好きな、写真日和なので、
せめて写真でも撮ろうと、30分だけ散歩に出ました。
その一枚。

アンジェニュー35㎜f2.5という超名レンズがありますが、
とてもよく似た味わいを感じます。
コクがある、そんな感じ。
by Sha-sindbad | 2011-11-19 17:59 | Anjenieux28/3.5 | Comments(4)