レンズ千夜一夜

カテゴリ:Ektar47/2( 12 )

1087 飛ぶが如く(エクター47mmf2、ノーファインダーで撮れば、孫悟空出現!)



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もう一枚、エクター47mmf2の写真をご覧下さい。

JR環状線京橋駅近くの飲み屋街。
私が歩いていますと、背後から突然駆け足の音。

    足音で男性か女性か、かなり分かるものですね。
    このときは、明らかに女性の足音。
    とっさに、絞りをF4にして、10m表示に合わせました。

私の左横をかなり可愛い女性が駆け抜けて行きました。
後で分かるのですが、
彼女、この道の真っ正面の扉に入りました。

    よほどの急ぎの御用と見えて、真剣な走りでした。
    10mほど前方に遠ざかった瞬間、シャッターを切りました。
    空中に止まったままの姿、
    f2だと案外にノーファインダーが効くものですね。
    かなり素敵な位置で記録できました。

フレアは感じられません。
でも、やっぱりクラシックな味わいを残しているようです。
by Sha-sindbad | 2014-07-30 21:50 | Ektar47/2 | Comments(4)

1086 薬師如来様かな(エクター47mmf2で撮れば、ただの置物が国宝級の逸品に?)



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日曜日午後2時半、京阪千林駅に到着。
千林商店街をぐるり一巡しました。

    カメラはソニーα7
    レンズはエクター47mmF2

完全逆光で撮った数枚以外は開放です。
ほんの一部を喫茶店でチェックしてみて、驚愕してしまいました。

    やっぱりエクターの開放はすばらしい!
    得も言われないフレアがまとわりつくと言われています。
    ほんのうっすらとしたフレアです。
    キノプラズマートやスピードアナスティグマートのような、
    これでもかこれでもかというフレアではありません。
    でも、その控えめな表現が奥ゆかしさを醸し出してくれます。

たとえば、ショーウィンドウの写りのような、
虚実融合した複雑な色と形の組み合わせがすばらしいのです。
絵巻物のような典雅な気配を漂わせてくれます。

でも、今回のお気に入りは、これ。

    なんの変哲もない、ただの置物ですが、
    なにか国宝のような雰囲気を漂わせているではありませんか?

第2の人生の課題が一つ見つかりました。

    私が保有するレンズたちの描写性を、
    さまざまなカメラ、場所で追求してみることにしましょう。
    8月2日退職後の最初の仕事、それは、
    所有レンズ表の作成と決まりました。
by Sha-sindbad | 2014-07-29 22:35 | Ektar47/2 | Comments(2)

879 寧楽の都は?(エクター47mmf2なら悠久の時を超えてくれるかも?)



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今日は歌姫街道から平城宮跡へと、
いにしえの名残りをとどめる古道を歩いてきました。

    青丹よし奈良の都の栄華と枯れススキ、
    この対比は陳腐ですが、やっぱり効果的ですね。
    風に靡く枯れススキの姿に大宮人の姿を重ねると、
    その隔たりの余りの大きさに圧倒されます。
    どのような栄華も永続しないのです。

今日持参したレンズは、レチナについていた、

    エクター47mmf2

伝説的な超珍品カメラ、ミリタリーカードンのレンズと、
デザイン、作りこそ違え、レンズそのものは同じ。

    同時に2つのライカに付けて撮った36カットで、
    実写で確認しましたが、まったくと言って良いほどに、
    画像は同一でした。
    それだけに、安価なレチナレンズが貴重になります。

宮崎貞安さんにMマウントレンズに改造していただきましたが、
全身黒づくめの完全な新品カメラに生まれ変わりました。

    開放がとてもあえかに繊細で、
    滅びの世界を表現するにふさわしいレンズかも知れません。
by Sha-sindbad | 2013-12-07 22:46 | Ektar47/2 | Comments(2)

761 路地(エクター47mmf2はときにはドラマだって演出してくれる?)



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もう一枚、エクター47mmf2の大阪平野編を掲載しておきましょう。

    すでに午後5時の少し前。
    曇天で、路地はさらに路地らしく地味に沈んでいます。
    網フェンスに這わせた夏の花はちょっと色褪せて、
    なぜか路地をさらに寂しく見せています。

    花を撮ろうとレンズを向けたとき、
    背中に近づく自転車の音。
    通り過ぎるのを待って一枚撮らせていただきました。

もちろんライカM9のパラメータはすべて最低。
要するに、パラメータを設定できるカメラはすべて、
最低に設定しています。
とても地味な私の性格を反映しているのです。

    でも、エクター47mmf2は開放でもかなり鮮麗なレンズです。
    男のシャツがすべて白だったのが幸いしました。
    地味な路地風景をちょっぴりドラマチックに演出してくれました。
by Sha-sindbad | 2013-07-30 21:56 | Ektar47/2 | Comments(2)

760 朝顔(エクター47mmf2は開放ですでに最高潮に輝き)



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レチナというカメラ、
小型蛇腹カメラとしてはベストスリーに入るのではないでしょうか?

とくにⅡcというボディはとても使いやすいレンズでしたが、
それでも、ライカには到底及ばなかったのは、
かなりの廉価版カメラとしては仕方のないことだったのでしょう。

でも、このレチナに付いたレンズたちは名レンズ揃いでした。
もちろんクセノン50mmf2.8が最高峰だと、私は信じたいのですが、
今日、大阪平野でエクター47mmf2を使って、
クセノンとはまったく異なる個性なので、
むしろ比較すべきではないのでは、という気持になっています。

    とても雑然とした光景なのに、
    このレンズを持つと撮りたくなってしまいました。
    すると、素直なボケではないのかも知れないのですが、
    それなのに、独特の輝きを生み出す薫りがくゆり立つようで、
    なんだか素敵だなあ、という気がしてならないのです。
    もしかすると、47㎜という焦点距離も手伝っているのかも?

比較的マイナーなんだけど、
銘玉伝説の主人公にふさわしい逸品という感じがしてきました。
by Sha-sindbad | 2013-07-29 22:21 | Ektar47/2 | Comments(4)

704 茶店 (エクター47mmf2の開放はやさしいニュアンスに満ち)



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京の祇園と清水寺を結ぶルートはさまざまですが、
どれもかなり楽しいロボグラフィで一杯。

でも、愉快ではないことが一つ。
あからさまに客寄せのためのデコレーション、お店が増え続けていること。

でも、ある坂にひっそりたたずむ小さな茶店には、
長年の生活を経て、ロボグラフィの名にふさわしい壁面が生まれています。

    たいていの写真家は京都に来て、そんなものを撮りたいとは思わないらしい。
    でも、ここには唯一無二の歴史が刻まれている、
    私はそう感じるのです。

レチナに付いていた、エクター47mmf2。
名玉の誉れ高いミリタリーカードンの同名レンズと同じレンズです。

    寸分違わない写りです。
    カードンのエクターは、かなり高級感の有る作りで、
    ヘリコイドの歯車が、まるで西部劇のカーボーイの拍車みたいで、かっこいい!
    ところが、カードンを作ったアメリカ人の指って、
    オールドコンタックスを作ったドイツ人の指と同じくらい、鈍感だったらしい。
    痛くて堪らないのです。
    勢い、レンズ本体を握ってフォーカシングします。
    すると、一説によると、レンズが故障する危険があるとのこと。
    つまり、この歯車、無用の長物。

私はカードンを手に入れるのを取りやめ、
その10分の1ほどの廉価で、レチナを手に入れました。

ここには、華やかで、かすかに憂いに満ちた美のオーラが漂います。

    「象潟や 雨に西施が ねぶの花」 芭蕉

私の場合、別に ねぶの花など撮りたいとは思いません。
じゃなくて、西施を撮ってみたい、
とすると、西施を撮るのなら、やっぱりこのエクターかな、
そんなことを思わせてくれるレンズ。
by Sha-sindbad | 2013-05-31 21:43 | Ektar47/2 | Comments(0)

624  加美駅近く (エクター47mmf2はコダックらしい厚みで)



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今日は孫の家に参りました。
散歩に出た孫たちとは近くの公園で別れました。
あんまり寒いので、ママの方が音を上げてしまったからです。
本人は至ってご機嫌で、行きたいところへどこまでも。

私もライカM9をもってご機嫌、
JR加美駅向けて、路地から路地へと遍歴。

レンズは、レチナⅡCに付いていたコダック。

    エクター47mmf2

カードンに付いている名レンズの誉れ高い同名レンズと、
撮り比べてみましたが、デザイン的にはかなり劣りますが、
性能面ではまったく区別がつきません。

    ただし、改造名人の宮崎貞安さんにMマウントに改造していただき、
    今では、沈胴、黒鏡胴、黒フードのブラックプリンス。

私のライカはロゴ、マークをプラスチックテープで全部マスクして、
完全ブラック仕立てですから、エクターとはベストマッチング。

3枚すべて開放です。
開放でも、描写に厚みがあります。

ただし、3枚目の狛犬のバックはかなり珍妙なボケのるつぼ。
現代レンズの水準から見れば、これは明らかに欠点でしょう。
でも、これを汚いとかうるさいなどと思う心はすでになし。
まるで狛犬の瞋恚がオーラよろしくたちのぼるようです。
by Sha-sindbad | 2013-03-14 21:53 | Ektar47/2 | Comments(2)

440 温室 (エクター47mmf2はとてもやさしいレンズ)



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いろいろとレンズを使いますと、
レンズ名って、意外と重要なファクターだという感じがします。

その名前だけで、使ったことのないレンズなのに、
なぜか憧れを感じさせてしまう、そんな名前があります。

    私にとって、エクターがそれでした。

いかにもあたたかな、優雅な写真が撮れそうです。
現実は厳しいですね。
レンズがどんなに優秀でも、
腕が伴わないと、とんでもない写真になったりします。

優雅な写真を撮りたければ、
撮影者自身が優雅でないと無理、という面もあります。

エクターの中でも、エクター47mmf2は一番の憧れでした。
ミリタリーカードンについていたからです。
でも、カードンの標準レンズは今でも超高価です。

幸いレチナにも同じレンズが付いていました。
かなりレアですが、カードンレンズと比較すればかなり廉価。

    私の宝物の1つです。
by Sha-sindbad | 2012-09-04 22:39 | Ektar47/2 | Comments(0)

273 駅 (エクター47mmf2もまた世に知られた魔術的レンズ)



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今朝、JR奈良駅で大和路快速を待つために、先頭に並びました。
前のプラットフォームの向こう側に電車が着き、
乗客が階段をぞろぞろと下り始めました。
ふと気づきました、

    階段のアクリルフェンスに写る影がおもしろいこと!

バッグからリコーGXRを持ち出したときは、
最後の女性が下り始めたときでした。
ピントを合わせる時間がない!
レンズはエクター47mmf☆。
70.5mmの長焦点レンズです。
でも、やむを得ません。
そのままぐっとシャッターを押し込みました。

次の瞬間、女性の頭がフェンスから消えました。
拡大してみると、アクリルフェンスにほぼジャストピント! 

    ほんのちょっとでもピントがずれていたら?
    ほんのちょっとでも、女性が足を早めていたら?
    もしおっさん(失礼、おじさま)だったら?
    まるで写真にならなかった!

こんな偶然を、私は「神様の贈り物」と呼んでいます。

そのうえ、おもしろいことに、
女性のコートのよじれでしょうか、
フェンスに愛らしくちょっと開いた唇の形にシルエットが浮かび上がりました。
これはいわばボーナス。

エクター47mmf2は、開放時の美しいフレアで有名なレンズですね。
それなのに、歪曲収差はありません。
最上の標準レンズの1つに数えてよいのではないでしょうか?
by Sha-Sindbad | 2012-03-19 19:55 | Ektar47/2 | Comments(2)

132  (エクター47mmf2は伝説の名レンズか?)



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伝説的な名レンズというものがあります。

伝説となるためには、どんな条件が必要なのでしょう?

   1 出会うことが難しい。
   2 信じがたい程の凄腕。

こんなところでしょうか?
伝説のガンマンさながらですね。

   エクター47mmf2もそんなレンズ。

エクターの名声は、開放描写から来ています。

   天女の羽衣のような、軽やかで爽やかなフレア。
   おしつけがましくなく、さりげないフレア。

ソニーNEX-5Aで撮ると、70㎜相当の長焦点になりますが、
エクターらしさは消えません。
今回の写真は、フレアを楽しむ写真ではありませんが、
それでも、美女の化粧のように、
なんでもない画像を美しく引き立ててくれる感じ。

   エクターはやっぱり伝説のレンズなんだ、
   私はそう信じたいのです。
by Sha-sindbad | 2011-10-28 23:04 | Ektar47/2 | Comments(0)