レンズ千夜一夜

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53  入口 (タクマー58mmF2.4もまた日本的情緒溢れるレンズだった)



友人の懐を狙う!
    これは完全な泥棒です。
    許せませんね。

友人のレンズを狙う!
    これは銘玉への青春の憧れです。
    許せますね。

私に一時期そんな憧れを抱かせたレンズがあります。

    タクマー58mmF2.4

ペンタックスが作った最初の一眼レフ、アサヒフレックスの標準レンズ。

友人から借りて1、2本撮っただけ。
東寺弘法市(毎月21日開催の日本最大ののみの市)で撮りました。
その描写の淡く優美なこと!

確か39㎜のスクリューですが、フランジバックが違うので、
L型ライカには使えず、M42マウントに改造したものでした。
自分のペンタックスMEスーパーに付けて撮り、
履き物全体にピントを合わせたかったので、
F4に絞っていたという記憶があります。

ファインダーをのぞいたとき、
画像から、ふくよかな香りがくゆり立つような思いをしたことを、
はっきりと覚えています。
こんなのが日本的情緒なのだろう、
そんな風に感じたものでした。



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公平のために言いますが、
私は日本的情緒零の人間です。
骨格の関係なのでしょうか、あぐらが苦手。
ひたすら椅子生活だけ。
もちろん丹前も羽織も浴衣も無縁。
日本的な謙譲も恥じらいも遠慮も零の人間です。

それなのに、こんな履き物を見ると、
日本って美しい国なんだな、と、
妙に納得してしまうのです。
こんな描写を見ると、
日本的情緒を写し出すには、
やっぱり日本のレンズなんだな、と、
しっかり納得してしまうのです。
by Sha-sindbad | 2011-08-05 19:57 | Takumar58/2.4 | Comments(4)