レンズ千夜一夜

カテゴリ:Canon50/1.8Ⅱ( 3 )

148 ウィンドウ (キャノン50mmF1.8Ⅱは真面目な職人気質)


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レンズ描写に民族性、国民気質が出てしまう、
これは怖ろしいことですね。

逆に、写真を見れば、その民族のことが分かってしまう?

ブリティッシュレンズに誇りと品位と感じるのは、
シュナイダーやツァイスのレンズにゲルマン気質を感じるのは、
フレンチレンズに洒脱な開放性を感じるのは、
私だけでしょうか?

今回の写真をご覧になったら、
もうたちどころに、このレンズの制作国が分かるでしょうね。

    そう、キャノン50mmF1.8Ⅱ、日本製です。

なんという生真面目な!
なんという正確、几帳面な描写!

立派ですが、一緒に語り合うものはなにもない、
そんな紳士に生涯どっさり出会ってきました。
このレンズにそんな紳士を重ね合わせるのは、
キャノンに酷というものです。

むしろ落とし物の財布を見付けたら、
さっと警察に届ける庶民、律儀な職人さんたち、
彼らにこそ重ね合わせるべきでしょうね。



  
by Sha-sindbad | 2011-11-14 22:47 | Canon50/1.8Ⅱ | Comments(2)

72 石球 (キャノン50mmF1.8は二流かも知れないけど、一流)



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奢る平家は久しからず。

平氏一門の没落は驕りのせいであると、歴史は教えてきました。
確かに平氏一門の公達たちには驕りがあったでしょう。
でも、生まれてこの方、
平氏にあらずば人にあらずという風潮の中に育ったのです。
非情報社会の中で、豪奢な生活をエンジョイする公達たちです、
反省材料となるような情報をどうやって手に入れたらよかったのでしょうか?

これと似たような、一種の非常識の常識化はいつでもどこでも起こります。

私たち一人一人の常識のなかには、平氏の公達たちと同様に、
実は非常識なものが沢山混じっていると認識するのは、
なかなか難しいことです。

私がもっていた、そんな非常識の一つ、それが、

    日本製レンジファインダー用レンズは、ドイツ製に劣る。

この数年、ニコン、キャノン、トプコール、コニカなどのレンズを使うにつけ、
わかってきました、

    これらの日本製レンズたちと、
    ライツ、ツァイス、フォクトレンダーなどのドイツ製レンズとの差は、
    優劣の差ではなくて、個性の差であること。

ライカLマウントのキャノン50mmF1.8Ⅱ、開放でも、
とてもコントラストがよくて、シャープネスも極上です。
F1.4も優秀レンズの誉れ高いレンズで、
先頃、yoshiさんが新境地を開くかのような見事な写真群をアップされました。
おそらく私のF1.8レンズは、その廉価版なのでしょうね。

でも、これはこれで大変に気持ちの良い描写で、
私はますます気に入っています。
by Sha-sindbad | 2011-08-24 20:59 | Canon50/1.8Ⅱ | Comments(2)

49  店の壁 (キャノン50mmF1.8Ⅱは真面目に生き生き)



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キャノン50mmF1.8Ⅱは1956年製の標準レンズ。

「ライカレンズのすべて 不朽の名玉203」には、こう書かれています。

    VT型カメラ対応の交換レンズとしてラインアップされた一本。
    レンズ構成は4群6枚のガウスタイプで、絞り羽根は9枚。
    コントラストや解像力も申し分なく、
    美しいボケ味を楽しめる。

手に入れてみると、本当にこの説明のとおりでした。
しっかりとした画像ですが、どこか生き生きとしています。

この時代、各社が標準レンズを出していますが、
私が手に入れた限りでは、全部、とてもよく写ります。

どうやら、問題は、みんな、よい子だということ。
まるで、よいサラリーマンが作ったら、こうなった、
そういう感じさえしてしまいます。

もっと暴れても、もっと遊んでもよかったんじゃないかな?
でも、それができないのが日本人ですね。




                                 
by Sha-sindbad | 2011-08-01 21:01 | Canon50/1.8Ⅱ | Comments(2)