レンズ千夜一夜

カテゴリ:Sonnar180/2.8( 3 )

1038 少年(昔はゾナー180㎜F2.8がメインレンズだったなんて信じられない)


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今日は執務休業日。
ゆったりと過ごしています。

こんな静かなひとときに、
懐かしいあのことを思い出すとしたら、
あなたはなにを思い出しますか?

    青春の日々を共に過ごした恋人のこと?

私は昔も今も同じ恋人と過ごしていますので、
今日ふっと思い出したのは、昔のレンズのことでした。

    最初のモノクロームの12年の最強最愛のレンズは、
    なんと言っても、あの大砲のような太筒。

        ヤシカコンタックスのオリンピアゾナー180㎜F2.8

ハードディスクに保存された、なつかしの時代のモノクロームから、
一枚、ごらん頂くことにしましょう。

    1989年、まだ世界が平和だった時代。
    西パキスタンのカラコルムハイウェイの旅。

クッションのないジープに分乗し、
村々でテントを張るという野性的な秘境ツアーでした。

    コンタックスRTSⅡに一番よく付けたレンズが、
    プラナー85㎜F1.4とこのレンズ。

どの村だったか、忘れました。

    夕方に到着して、
    村外れの擁壁に囲まれた空き地にテントを張りました。
    擁壁の向こうには見物の少年たちの顔が見えています。
    ふと見ると、一人ぽつんと離れて、少年が一人。
    すかさず一枚頂きました。

180㎜のような望遠レンズでスナップしていたのですが、
撮影法はシンプルです。

    もちろんオートフォーカスなどありませんから、
    ターゲットを見つけると、距離を目測し、
    ヘリコイドリングをまず合わせてから、
    さっとアイレベルに持ち上げ、
    素早くファインダーで微調整して、撮る。

    ファインダーで構図など決めている余裕はないので、
    カメラを持ち上げる前に縦横を選択して、
    そのままぐっとシャッターを押し込むわけです。

だから、バックをぼかすことで、背景を整理するため、
常に開放で撮っていました。

    ゾナー180㎜F2.8の開放は、私には最高と思われる描写でした。
    合焦部はナチュラルで、バックは形を残して見事にぼけてくれました。

少年の額にはハエがとまっています。
撮っている私に気づかないほどに、なにかに視線を集中しています。

    なんだったのでしょうね?

    あれから15年、この少年も今では青年。
    元気に暮らしているのでしょうか?
    なにをしているのでしょうか?



        [後書き]
          バックがややささくれた印象ですが、
          これはフィルムにひどいカビが発生しているため。
          ゾナー180㎜F2.8のボケ味は本来絶妙なので、
          誤解なきようお願いします。
by Sha-sindbad | 2014-05-29 15:01 | Sonnar180/2.8 | Comments(4)

46  清楚 (ゾナー180mmf2.8は開放で勝負!)



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笑わないでくださいね。

私のようなストリート中心の人間に、
この写真!
似合いませんね。

十数年前、妻と一緒によく初心者写真教室に参加したことがあります。
すでに写真を始めてから20年ばかり経っていましたが、
心は、当時もいまも初心者。
学ぶ姿勢を失っていません。

でも、風景写真を学ぶ気持ちは別。
初めからないので、失ったのではありません。

でも、ストリートフォトの初心者写真教室なんてありませんね。
ですから、奈良の風景写真家の1日教室に参加。

私、当時はまだ一人前に三脚を持っていました。
ジッツォの大型三脚、全部伸ばせば2メートルを超します。
時は秋、場所は飛火野、
三脚にゾナー180mmf2.8を付けたコンタックスRTSⅡをセット。
1キロ近いゾナーを付けても、この三脚ならお辞儀しません。

ファインダーをのぞいて、この構図を決めました。
   「先生、お願いします」
先生、ファインダーをのぞいて、
   「ちょっとこのカメラ、のぞいてみて。
    いいよ」
30人ばかりの生徒さん、順繰りにのぞきました。
ふと見ると、妻ものぞいているではありませんか?

   私、「どうだった?」
   妻、「うん、いい」

この対話の記憶は、私は死ぬまでもってゆくでしょう。
なぜか?
妻に写真をほめられたのは、これが、たった一度だった!

写真としてどうか、私には分かりませんが、
オリンピアゾナーの開放は極上でした。

私は、ほとんどのレンズ、2、3段絞って使ってきましたが、
ゾナー180mmf2.8だけは例外。
開放をかなり常用した記憶があります。
いつもなにか喜びをくれるレンズでした。
by Sha-sindbad | 2011-07-30 21:24 | Sonnar180/2.8 | Comments(2)

40  艶麗 (ゾナー180mmf2.8でとろけるように)



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今でこそ、広角系に傾斜していますが、
以前は望遠系もかなり愛用していました。

その中で、文句なし№1で気に入ったのが、

    コンタックス・ゾナー180mmf2.8

今回は、最短距離での開放の描写をご覧下さい。

ヤシカ・コンタックスの第一世代、西独製のゾナー。
大砲のように太い鏡胴で、約1キロの重量級でした。

でも、これならなんでも撮れる、そう思わせる使い勝手のよさに
しびれ続けました。
なにをどう撮っても、絵にしてくれるレンズ。

とくに開放時の被写界深度が、なぜか、深く、
ボケ味は、ファインダーで見ても、しびれるほど。

もう今では一眼レフを使わないので、無縁のレンズとなりました。
でも、懐かしい。

ゾナーを三脚につけて撮ったことはほとんどありません。
すべて手持ちで撮りました。
重量級の三脚でないと、かえってぶれるし、
第1、私は三脚が大嫌いだったからです。
なれると、ぶれたりしませんね。
なぜか?
重いから。
by Sha-sindbad | 2011-07-24 18:02 | Sonnar180/2.8 | Comments(4)