レンズ千夜一夜

カテゴリ:SpeedPanchro50/2( 9 )

1647 奈良の裏町(スピードパンクロ50㎜F2が奈良船橋町伝いに躍動し)Part 3



私はブログ文の80%をポメラで書いています。
ポメラ
ご存じでしょうか?
超小型ワープロです。

通常のノートパソコン風に液晶画面を引き上げると、
キーボードが姿を現しません。
もう一段右に引き上げると、
それは、裏からキーボードの右半分が出現。
同時に、底部のキーボード左半分が左にスライドして、
両方がピタリと合わさって、小型ノートパソコン風キーボードに。
だから、ブラインドタッチングで入力できます。
文章はテキスト文書として保存されます。
ミニSDカードを媒体として、マックに移すことができます。
ポメラがあれば、「どこでも書斎」というわけです。

書斎のューローもそっくり同じフラップドア式。
横幅1m56cm×奥行き60㎝の天板が下りてきます。
私はコンパクトに畳めるフラップドア式が好きなようです。
ただし、ポメラは超小型。ビューローは超巨大。
隣接するプリンタ収納用小型ビューローの天板を下ろすと、
奥行き1m15㎝×横幅2m10㎝の書斎机となります。

これ以上巨大な書斎机を使っているのは学者先生位でしょう。
まさに分不相応。
でも、人間は小さいけど、気持ちは大きく生きたいものです。
奈良町をほんの1時間ちょっと撮影しただけでも、
たゆまずシャッターを切りますので、230枚撮れて、
90枚選択して、ブログ記事3回分にする、というのですから、
粗製濫造もいい加減にしろと言われそうです。

いわば、東京オリンピックの特例として、
日本はお金が一杯余っているので、
1競技のメダル数は3倍にしちゃいましょう、
つまり、1位から3位までは金メダル、
4位から6位までは銀、7位から9位までは銅メダル上げます。
こんな特例式で写真たちを大盤振る舞いで選んであげているわけです。

スピードパンクロ50㎜F2を使うと、全部ブログにアップしたい、
そんな気持ちにさせられてしまいます。
だから、これでも激しく謙抑しているのだ、
そうお考え頂きたいものです。




b0226423_236610.jpg
b0226423_236061.jpg
b0226423_23554100.jpg
b0226423_2354814.jpg
b0226423_2353541.jpg
b0226423_2352952.jpg
b0226423_2352351.jpg
b0226423_2351688.jpg
b0226423_2351029.jpg
b0226423_235444.jpg
b0226423_2345355.jpg
b0226423_2344659.jpg
b0226423_234407.jpg
b0226423_2343361.jpg
b0226423_2342715.jpg
b0226423_2341969.jpg
b0226423_2341138.jpg
b0226423_23448.jpg
b0226423_2335747.jpg
b0226423_2335098.jpg
b0226423_2334073.jpg
b0226423_2333391.jpg
b0226423_2332675.jpg
b0226423_2331715.jpg
b0226423_2321230.jpg
b0226423_232329.jpg
b0226423_231571.jpg
b0226423_2314895.jpg
b0226423_2314375.jpg
b0226423_2313647.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-09-11 23:57 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1646 奈良の裏町(スピードパンクロ50㎜F2が奈良船橋町伝いに躍動し)Part 2


「表現芸術」という言葉があります。
ちょっとグーグルで検索してみました。
面白い言葉の引用を見つけました。

「……氏の心に響く言葉より…」
その中から、勝手に面白い部分を抜き出させて頂きます。

「芸術には、2種類あります。
代替芸術(代替芸術家)と、表現芸術(表現芸術家)です。
代替芸術…誰かがつくったものを、自分という人間を媒介して、表現するという芸術のこと。
表現芸術…ゼロから1を生み出すことで、自分を表現する芸術のこと。
多くの人は、芸術をひとくくりに考えています。
ですが、代替芸術と表現芸術は、明らかに違う分野です。」

「何もないところから、何かを生み出していくのが、表現芸術家です。」

「表現芸術家であるシェイクスピアがストーリーを作り、
代替芸術家である役者が演じます。」
「多くの人が見ている前で活躍するのが、代替芸術家。
誰も見ていないところで頑張っているのが、表現芸術家です。」

「「ナンバーワン」になると評価されるのが、代替芸術家です。
一方、「オンリーワン」でいることで評価されるのが、表現芸術家です。
ピカソの絵は、誰が見ても「ピカソの絵だ」とわかります。
ピカソは、誰とも競争していません。
ただ、自分と戦っているだけです。」

面白い定義ですね。
でも、この定義が芸術を正しく二分しているかどうか、と考えると、
かなり怪しい感じがします。
上記の代替芸術家が唯一無二の芸術の域に達することで、
創造的な芸術の域に達することで初めて本物の芸術家に成りますし、
表現芸術家が常に誰か他人と競争して、
なお、創造的なアートを生み出すことがあります。
「オンリーワン」でいるつもりなんか、まるでなくて、
誰かに見せるために、誰もいないところでがんばっています。
こんな風に考えて行きますと、
上記の定義は、本質的なファクターによる定義ではない感じがします。

本来の表現芸術の定義は、むしろこうではないでしょうか?
(例のとおり、私の勝手な独断ですから、あしからず)

   「自分自身にとどまらず、
   第三者に向かって、自分自身の創造作品を呈示することで、
   第三者に、感動、感慨、悟り、発見、精神的影響を与えようとすること」

もちろん写真のほとんどは、表現ではあっても、
芸術の域に達することはほとんどありません。
でも、写真家の多くは、いつか芸術の域に達したい、
そう切望している方がほとんどでしょう。

私も昔はそんな気持ちになったこともありました。
でも、ブログを続けて来て、
自分の写真の撮り方、あり方がますます明確になってきています。
上記の表現芸術の定義にぴったりあてはまります。

   誰も見ていないところで頑張っているのが、表現芸術家です。
   「オンリーワン」でいること。
   誰とも競争していません。
   ただ、自分と戦っているだけ。

じゃ、なにを戦っているんだ?
自分の素直な気持ち、思いを写真にそっくり塗り込めたい。
写真は私だけが解読の鍵を知っている暗号文なのです。
スピードパンクロ50㎜F2は、なにかに出会った瞬間私が感じた思いを、
私が再体験できるようなキーワードを潤沢に含んだ暗号機、
そんな感じがします。   

このスピードパンクロ50㎜F2って、
実に精確、精密に描写してくれるんだけど、
その至る所に襞、襞、襞が隠されていて、
その襞にそっと私の心の震えを隠し込んでくれています。
そのせいか、私の写真はますます晦渋となりつつあり、
私のブログはますますプライベートな深層に沈み込んで行くようです。
スピードパンクロ50㎜F2は一種のエニグマなのかもしれません。




b0226423_22364628.jpg
b0226423_2236393.jpg
b0226423_22363189.jpg
b0226423_22362436.jpg
b0226423_22361710.jpg
b0226423_2236951.jpg
b0226423_2236257.jpg
b0226423_2235554.jpg
b0226423_22354859.jpg
b0226423_22354227.jpg
b0226423_22353696.jpg
b0226423_22352912.jpg
b0226423_22352335.jpg
b0226423_22351669.jpg
b0226423_2235961.jpg
b0226423_2235287.jpg
b0226423_2234542.jpg
b0226423_22344742.jpg
b0226423_22343862.jpg
b0226423_22343184.jpg
b0226423_22342657.jpg
b0226423_22341998.jpg
b0226423_22341358.jpg
b0226423_2234566.jpg
b0226423_22335958.jpg
b0226423_22335268.jpg
b0226423_22334497.jpg
b0226423_22333534.jpg
b0226423_22332583.jpg
b0226423_22331738.jpg
b0226423_22331111.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-09-09 23:27 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1645 奈良の裏町(スピードパンクロ50㎜F2が奈良船橋町伝いに躍動し)Part 1


  
8月17日水曜日に戻ります。
診療所でルーチンの薬(どれもこれも予防用)をもらってから、
バスで近鉄奈良駅前に移動しました。
郵便局で速達を出した後、
眼科になくなりかけた点眼薬の予備をもらいに行きました。
ええっ??!
まだお盆休みだ!
ネットのホームページでは、「本日営業」と表示。
もしかすると、眼科医、どこかリゾート地で予定外のアクシデント?
いえいえ、実は「お盆休み」をホームページに入力していなかっただけ。
迷惑な.......
目の炎症は治りかけなので、もう目薬はあきらめました。

代わりに、バッグから取り出したのは、
中将姫光学さんにお借りしている第3の目、

    スピードパンクロ50mmF2

ソニーα7に付けています。
ゆったりとした味わい、どこか静寂の気配を留めつつ、
幽玄を醸し出すパンタッカー50mmF2.3とはがらりと変わり、
あくまでも鮮鋭、それなのに、パンタッカーに負けずに幽玄、
それがスピードパンクロ50mmF2。
使い心地は、快調!

私が何度も挑戦して、ついに手に入れることができなかった、
最後の逸品レンズです。
キノプラズマート50㎜F1.4は論外。

近鉄奈良駅の北西、県立奈良大学の東の船橋町あたりを一巡して、
JR奈良駅に至ったのがちょうど1時間後。
撮影枚数はたった229枚でした。

でも、よく考えてみますと、銀塩モノクロ時代は、
コンタックスRTSⅡあたりでの巡航速度は、
1時間4本(144枚)、撮影時間はリミット6時間、合計24本(864枚)。
デジタルになって撮影スピートは増えています。
でも、これは私が貧乏だったため。
私が富裕で、フィルム現像は現像所に任せることができたら、
きっと今と同じくらい撮っていたでしょう。
というのは、よく考えてみますと、
昔も今と変わらず、ロボグラフィだったからです。

ただし、オリンピアゾナー180mmF2.8で撮った時期もあったのですから、
まあかなり昔の方がスケールの大きな写真を撮っていましたね。
でも、今の私にしてみますと、今の撮り方がいい。
今のロボグラフィたちでいい。
目も覚めるような切れ味を求めていた私が、
幽玄茫洋の写真ばかり求めているのは、なぜ?
私は、自分だけに通用する美を見つけ出したからです。
一人、自分だけの街道をとぼとぼ歩き続けるようになったら、
それがどんなに心穏やかな境地か、分かったからです。
それにしても、このスピードパンクロ50mmF2、
良い!
90枚ほど選びましたので、3部構成でご覧頂きます。




b0226423_22355712.jpg
b0226423_2235507.jpg
b0226423_22354226.jpg
b0226423_22353537.jpg
b0226423_22352894.jpg
b0226423_2235773.jpg
b0226423_2235135.jpg
b0226423_2234455.jpg
b0226423_22343593.jpg
b0226423_2234645.jpg
b0226423_22334644.jpg
b0226423_22332726.jpg
b0226423_22332114.jpg
b0226423_22331221.jpg
b0226423_2233581.jpg
b0226423_22325679.jpg
b0226423_22323923.jpg
b0226423_2232322.jpg
b0226423_22322658.jpg
b0226423_2232203.jpg
b0226423_2232947.jpg
b0226423_22315974.jpg
b0226423_223138100.jpg
b0226423_22312856.jpg
b0226423_22311870.jpg
b0226423_22311062.jpg
b0226423_21453260.jpg
b0226423_21452649.jpg
b0226423_21451951.jpg
b0226423_21451365.jpg
b0226423_2145677.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-09-08 22:37 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1632 カリスマ性(スピードパンクロ50㎜F2を持つといつもの光景も異空間に)Part 3



7月27日、孫プリンスのピアノレッスンに付き合うため、
大阪加美に参りました。

まず孫のマンションにあれこれと差し入れの食品を届け、
レッスン用のバッグを携帯して、出発。
半時間ばかり大阪加美の下町をあちらこちら撮影しつつ、
孫の保育園にたどり着き、プリンスを身一つで請け出して、
(プリンスの保育園バッグは後でママが来て、
妹の孫プリンセス1号と一緒に帰ります。
プリンセス1号、まだ2歳になったばかりなのに、
もうボーイフレンドが出来て、二人で駆け回っているそうです。
もう油断も隙もない!)
プリンスと手をつないで徒歩15分、先生のマンションに着きます。

プリンスとは、道すがら、7、8歳の子供と同程度に、
普通の会話を交わすことができます。
自分からどんどんと話してくれるので、話題には事欠きません。
この道中が私の楽しみ。
保育園にやってくる昆虫たちをあれこれ列挙してくれます。
何が来て、何が来ないか、どの昆虫が危険かなども話してくれます。
レッスンが済んで家に帰る道中は倍ほどかかりますので、
さらに会話を楽しむことができます。

孫たちとの対話が私の一番の生き甲斐になっています。
2歳2か月になった孫プリンセス1号も、
片言ですが、かなり話せるようになっています。
彼女も自分の頭で考えることができます。

男と女の違いを動物で学ぶ絵本があります。
たとえば、ゴリラのパパとママと子供が描かれています。
ところが、パパほどの大きさの説明のないゴリラがいるのです。
尋ねてみました、
「これ誰だろう?」
即座に、2歳の女の子らしいか細い声が返ってきました、
「おっちゃん」
大阪の女の子ですから、すでに大阪弁。
(ただし、大阪に限らないようですが、
私の孫は大阪弁のおっちゃんなのです)
自分で推理したのです。
ゴリラママよりも大きいから、男だ、
とすると、答えは一つしかない!
こんな風にして、段々と頭の使い方を鍛えていくのでしょう。

おっと、何のブログだ、これは?
幼児の発達心理学?
違いますね。
そう、レンズブログですね。
失礼しました、
スピードパンクロ50㎜F2の大阪加美編の最終回です。

私の場合、なぜかカラーで、
それも、ホワイトバランス自動で撮っているのに、
全部、黒みがちのモノトーンですね。
それなのに、このレンズ、不思議です。
そんなモノトナスな写真に光彩陸離な風合いを与えてくれます。
私がこれまでに撮ったことがないような調子を出してくれます。
これがこのレンズにカリスマ性を与える由縁かもしれません。




b0226423_22531289.jpg
b0226423_2253672.jpg
b0226423_2253050.jpg
b0226423_22525074.jpg
b0226423_22524513.jpg
b0226423_22523777.jpg
b0226423_22523220.jpg
b0226423_22522639.jpg
b0226423_22522191.jpg
b0226423_22521577.jpg
b0226423_2252978.jpg
b0226423_2252470.jpg
b0226423_22515969.jpg
b0226423_22515397.jpg
b0226423_22514697.jpg
b0226423_22514133.jpg
b0226423_22513544.jpg
b0226423_22512957.jpg
b0226423_22512343.jpg
b0226423_2251854.jpg
b0226423_225133.jpg
b0226423_22505717.jpg
b0226423_22505269.jpg
b0226423_22504682.jpg
b0226423_22504115.jpg
b0226423_22503464.jpg
b0226423_2250245.jpg
b0226423_2250183.jpg
b0226423_22501188.jpg
b0226423_2250549.jpg
b0226423_22495947.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-08-23 22:57 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1631 レンズ検索(スピードパンクロ50㎜F2を持つといつもの光景も異空間に)Part 2


ちょっとレンズを検索してみて、おかしな現象に気付きました。

スピードパンクロ50㎜F2の作例を探したくて、
「スピードパンクロ50㎜F2 写真」を検索語として、
グーグル画像検索してみました。
見つかった写真のほとんどが私の写真ばかり。

「Hologon15mmf8 写真」
これも頁を繰るにつれて、段々と私の写真ばかりに。

「パンタッカー50㎜F2.3 写真」
こちらは最初から、私の写真ばかり。

いつもそうだとは限りません。
アルファベット表記のときとカタカナ表記のときでも違うことがあります。
ヒットしないときは、全然ヒットしない。
そんなときは中将姫光学さん、深川精密工房さんの写真が並びます。

それにしても、クラシックレンズを使っている人がいかに少ないか?
ちょっと驚きです。
そして、当然ながら、と言うべきかも知れませんが、
撮る人によって、レンズは全然違う顔を見せるのも驚き。
それだけではありません。
スピードパンクロ、使えば使うほど、違う顔を見せてくれます。

写真家には困った現象かも知れませんが、
だから、この種の変幻自在レンズは大のお気に入り。
写真の楽しみを何倍にも増大してくれるからです。




b0226423_0531331.jpg
b0226423_053534.jpg
b0226423_0525978.jpg
b0226423_0514990.jpg
b0226423_051422.jpg
b0226423_0513639.jpg
b0226423_0512712.jpg
b0226423_0512194.jpg
b0226423_0501158.jpg
b0226423_050521.jpg
b0226423_0495861.jpg
b0226423_0495367.jpg
b0226423_0494666.jpg
b0226423_0494079.jpg
b0226423_0493345.jpg
b0226423_0492720.jpg
b0226423_0492214.jpg
b0226423_0491672.jpg
b0226423_0491197.jpg
b0226423_049547.jpg
b0226423_0485815.jpg
b0226423_0485194.jpg
b0226423_0484682.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-08-22 00:55 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1630 バス停までの200m(スピードパンクロ50㎜F2を持つといつもの光景も異空間に)



スピードパンクロ50㎜F2の魅力って、なんだろう?
中将姫光学さんからお借りしてから幾度も撮って、
考えあぐねてきました。

私はオペラが大好きです。
大学入学してまもなくの頃、
アンドレ・クリュイタンス指揮のカルメンのレコードを手に入れました。
レシタチーヴォではなくて、セリフが飛び交うオペラ・コミック版。
今ではこのバージョンはほとんど使われないようです。
でも、これはこれで土の香りがして、独特の雰囲気だった上に、
いつも屈託のない流麗な音楽作りをするクリュイタンスに魅せられてしまい、
オペラの世界に一歩踏み込んでしまいました。

次に、カルロ・ベルゴンツィ、レナータ・テバルディ、
ジュリエッタ・シミオナートによるヴェルディの「アイーダ」に出会って、
完全にオペラの魅力にノックアウトされて以来、長年愛してきました。

もっとも私が志向のオペラ歌手として不動の地位を確立したのは、
マリア・カラスとジュセッペ・ディ・ステファノの二人でした。
私は20世紀の生んだ最高のコンビ、そう思い、今でも揺るぎません。

ディ・ステファノという稀有の魅惑のヴォイスが本当に輝いたのは、
ソフトなリリックテノールの領域でした。
スターの地位を確立し、ライバルだったデル・モナコや、
その後に出現したフランコ・コレルリに対抗すべく、
強靱なオペラボイスを必要とするドラマチックな役柄に挑戦することで、
彼は最上の武器である、限りなくナチュラルな甘いボイスを失いました。
ロシア征服を企図したナポレオンと同じ失敗を侵したのです。

そこで、本題に入りましょう。
このフランコ・コレルリこそ、スピードパンクロ50㎜F2なのです。
強弱自在の柔軟な響きをもった歌声は、
どこまでも輝きと緊張感に満ちた稀有のヴォイスでした。
このヴォイスに類い希なる美貌と颯爽たる容姿を兼ね備えることで、
彼はある種の領域では無敵の歌手でした。
後年の三大テナーの誰もが彼を凌駕するようなオーラはもっていない、
そう言い切ってもよいほどの歌手でした。
まさに、それがスピードパンクロ50㎜F2につながります。

でも、じゃ、他のテナーたちはまったく対抗できなかったか?
そう問いかけてみますと、回答は明らかに「ノー」ですね。
とりわけ、ディ・ステファノは、マリア・カラスとコンビで、
彼の最も得意とし、彼に最もふさわしかった役柄で、
数々のLP録音を残しています。

偉大な歌手がほぼ等身大の姿で記録に留めることができた、
そんな世界の宝のような録音が幾種類も存在します。
その中でも、この二人のコンビのオペラ録音と肩を並べるのは、
フルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」
「ドン・ジョヴァンニ」、
エーリヒ・クライバーの「フィガロの結婚」、
ギョルグ・ショルティのワーグナー「ニーベルンゲンの指輪」連作、
これぐらいではないか、そう思えるほどです。

カラスと肩を並べて歌うディ・ステファノの音楽性を考えますと、
レンズではアストロ・ベルリンのパンタッカー50㎜F2.3がそうだ!
私はそう気づきました。
けっして出しゃばらず、おっとりと落ち着いている、
でも、そのソフトな雰囲気描写が路傍の物たちを限りなく輝かせる。

楽しいですね、
ディ・ステファノを聴くと、これだ、
これこそ私の聴きたい音楽だと心を震わせ、
コレルリを聴くと、わー、こんなにたぎりたつような情熱って、
どこから吹き上げてくるんだろう、と、うっとりしてしまいます。

スピードパンクロ50㎜F2とパンタッカー50㎜F2.3も、まったく同じ。
私にそれぞれに最上、極上の描写をプレゼントしてくれる、
比較を絶した存在なんだ、そんな確信に近頃たどり着いています。

今回は、スピードパンクロ50㎜F2片手に孫の家に向かう途中、
我が家から直近のバス停までの約200mの収穫をごらん頂きます。
こんな凄いレンズを持ちながら、
なんでこんなゴミ箱みたいな道ばたで、
裏ぶれた写真ばっかり撮っているの?
もっとフォトジェニックな写真こそふさわしいレンズなのに?
そう疑問に思う向きもあるでしょう。

それは、いつもお断りしているように、写真的観点からの疑問。
私には完全に的外れのクエッションです。
写真を趣味にしたら、写真作品を撮らなきゃ、という常識なんか、
20年前にはっきりゴミ箱にポイッと捨てちゃいました。
私は、自分の人生の記録を作っているだけ。
どんなところでも、私の心を動かしてくれるなにかに出会える、
それが私の人生を生きるに値してくれる、私はそう信じています。

スピードパンクロ50㎜F2もそんな私を理解してくれています。
彼は「こんなところで、なんで僕が?」なんて決して言いません。
彼は彼なりに最善を尽くしてくれている、私はそう信じます。
写真家なら、同じ場所でももっときらきら輝く写真を撮るでしょう。
私は私の心に映ったままに撮りたい。
私は華麗なパフォーマンスなんか大嫌いな人間です。
1人ひっそりと人生を楽しみたいだけ。
そんな私にスピードパンクロがプレゼントしてくれたのがこれら。
感謝しています。

蛇足ですが、私はレンズにも性別があると考えています。
スピードパンクロ50㎜F2は男性、
パンタッカー50㎜F2.3とスピードパンクロ35㎜F2は女性、
私はそう確信しています。

じゃ、ホロゴンはどうなの?
失礼、ホロゴンに性別はありません。

    ホロゴンは神です!




b0226423_1675447.jpg
b0226423_1674895.jpg
b0226423_1674140.jpg
b0226423_1673675.jpg
b0226423_1673141.jpg
b0226423_1672511.jpg
b0226423_167193.jpg
b0226423_1671475.jpg
b0226423_167985.jpg
b0226423_167338.jpg
b0226423_1665885.jpg
b0226423_1665268.jpg
b0226423_1664565.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-08-20 16:18 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1601 豊饒の海(スピードパンクロ50㎜F2が古都奈良の片隅を照らし)Part 2


スピードパンクロ50㎜F2のようなレンズを使っていると、
つくづく感じます。

    レンズって、無窮の豊饒の海なんだなあ。

さまざまなガラス、さまざまな形状、さまざまな組み合わせ、
これにコーティングもときに加わり、一つとして同じものはできません。

町を歩いていてつくづく思うことは、
人間も、レンズ同様に、無限のバリエーション。
ここだけの話、あんな顔、あんな姿で歩きたくないなあ!
でも、分かっています、
向こうもそう思っている。
幸いなことに、主観の強み、慣れも手伝って、
たいていの方がなんとか折り合いを付けています。

その証拠に、
行楽地で自撮り棒で自分を撮る人たちのうれしそうな顔。
ちなみに、私はこれが絶対にできません。

そして、レンズでもなんとか折り合いを付けるなんてことはできません。
絶対差があって、絶対に妥協できません。
「いい、これが最高!」
そう心から感じることができるレンズだけ使いたい。

そうなのですが、そこは貧しさもあって、そうも行かない。
多少は妥協して、「よし、今日はこのレンズで行こう!」
そう感じることができさえすれば、ある程度は我慢して付き合います。

でも、そんな妥協のかけらもなく、こう思えたら最高、
「ああ、こんなレンズと知り合えて、幸せだ!」
スピードパンクロ50㎜F2がそれです。
使えば使うほど、愛してしまいそう!
危険ですね。





b0226423_13331377.jpg
b0226423_1333761.jpg
b0226423_13325335.jpg
b0226423_13324656.jpg
b0226423_13324046.jpg
b0226423_13323450.jpg
b0226423_13322941.jpg
b0226423_13322251.jpg
b0226423_13305393.jpg
b0226423_13304747.jpg
b0226423_13304041.jpg
b0226423_13302515.jpg
b0226423_13301751.jpg
b0226423_13301037.jpg
b0226423_1330445.jpg
b0226423_1329595.jpg
b0226423_1329524.jpg
b0226423_13294643.jpg
b0226423_13293476.jpg
b0226423_1329284.jpg
b0226423_13292116.jpg
b0226423_13291644.jpg
b0226423_13291095.jpg
b0226423_13285956.jpg
b0226423_13285287.jpg
b0226423_13284796.jpg
b0226423_13283779.jpg
b0226423_13283218.jpg
b0226423_13282633.jpg
b0226423_13281989.jpg
b0226423_13281365.jpg
b0226423_132856.jpg
b0226423_1327573.jpg
b0226423_13275137.jpg
b0226423_13274532.jpg
b0226423_13273817.jpg
b0226423_13273232.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-06-22 13:45 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1600 自然色(スピードパンクロ50㎜F2が古都奈良の片隅を照らし)Part 1



本ブログも1600回目という大台に乗りました。
節目にふさわしいレンズとして選んだのは、
中将姫光学さんからお借りしているカリスマレンズ、

    スピードパンクロ50㎜F2

ロボグラフィを楽しむようになるまでは、
ロボグラフィはストリートフォトの一部、
いわば遊びの部分でした。
そのお遊びだけで写真人生を送る、というのも、
考えようによっては退化、退歩、敗北なのでしょう。

でも、なぜでしょうね。
これまでに見えなかったものが一杯見つかる。
目に飛び込んでくる。
だから、いつも晴れ晴れとした気分になれます。

そして、よくよく心に問いかけてみると、
ロボグラフィこそ、
私が写真を始めてからずっと追い求めていたものでした。
そんな私の期待にこのレンズは応えるどころではありません。
私の期待もしていないイメージをプレゼントしてくれます。





b0226423_22445313.jpg
b0226423_22444566.jpg
b0226423_22443538.jpg
b0226423_22442969.jpg
b0226423_2244213.jpg
b0226423_22441574.jpg
b0226423_2244820.jpg
b0226423_2244129.jpg
b0226423_22435641.jpg
b0226423_22434952.jpg
b0226423_2243436.jpg
b0226423_22433739.jpg
b0226423_22433244.jpg
b0226423_22431963.jpg
b0226423_22431279.jpg
b0226423_2243642.jpg
b0226423_2243075.jpg
b0226423_22425496.jpg
b0226423_22424926.jpg
b0226423_22424312.jpg
b0226423_22423766.jpg
b0226423_22423261.jpg
b0226423_22422748.jpg
b0226423_22422272.jpg
b0226423_22421563.jpg
b0226423_2242812.jpg
b0226423_2242137.jpg
b0226423_22415226.jpg
b0226423_22414624.jpg
b0226423_22413737.jpg
b0226423_2241291.jpg
b0226423_2241195.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-06-21 22:47 | SpeedPanchro50/2 | Comments(0)

1580 大和郡山夢幻(スピードパンクロ50㎜F2で吉田正写真教室の5枚セットを組んでみた)


5月19日木曜日は吉田正さんの写真教室でした。
生徒はそれぞれに5枚の写真を持ち寄り、
先生にごらん頂いて、アドバイスを頂きます。
私だけ5枚1組のセットを持参しています。

以前にも幾度も書いていることですが、
私は自分のことをいかなる意味でも写真家とは考えていない。
ただの写真好きのレンズ好き。
でも、折角写真教室に行くのですから、
この日だけは、無理矢理写真作品らしい体裁を作って、
吉田正さんに見ていただきます。

今回はスピードパンクロ50㎜F2の写真たち。
ただし、どうすれば、組写真が作れるか?
どうすれば、人に一つの写真作品という印象を与えることができるか?
私にはわかりません。
考えたこともない。
なぜなら、組写真って何なのか?
これさえもわからないからです。
だから、私が吉田正写真教室に持参するのは、
だから、単なる模擬セット。
要するに、5枚そろえてみて、なんだか写真作品らしい感じになったらいいな、
という程度です。

プリントも、退職者の身です。
贅沢言えません。
それなのに、プリントには厄介なずれがあります。
マックのCRT画面上では一応撮れたままの画像が見えています。
でも、そのままプリントすると、
かなりどんよりとしたイメージにずれてしまいます。
そこで、ブログの原稿同様、レベル補正で調整するのですが、
その方向がブログでは濃度を高める方向なのに、
プリントの場合はかなり薄目にしなければなりません。
ときどき行きすぎたり、足りなかったり。
でも、コストの関係上、焼き直しはできない!
ケチなのでしょう。
今回も5枚きっかりプリント。

85年ほども昔のレンズで撮りますと、
かなり似た雰囲気のイメージが生まれるものです。
まさに古色蒼然というたたずまい。
それをランダムに並べると、
もうそれだけで組写真風になってくれました。

メンバーの皆さんの多くはかなりスケールの大きな写真をお撮りになります。
私の小スケールの写真はそんな方にはまったくアピールしません。
私の写真を本気でごらんになる方はほんの数人ですが、
数人も居られるということ自体、かなり驚きです。
ほとんど誰も私のロボグラフィに関心など持たないからです。
吉田正さんに熱心に持ち上げていただいているおかげもあるでしょう。
それでも、気分よく教室を出ることができました。






b0226423_14584826.jpg
b0226423_14584185.jpg
b0226423_14583450.jpg
b0226423_1458262.jpg
b0226423_14581621.jpg

by Sha-Sindbad | 2016-05-20 14:57 | SpeedPanchro50/2 | Comments(2)