レンズ千夜一夜

カテゴリ:Hermagis95/2.4( 6 )

1552 バス停まで(エルマジ95mmF2.4となら歩調もゆったり)



3月26日の装備は、私にとっては夢のセットでした。
カメラはソニーα7(Mマウントアダプタ付き)
レンズは2本、
エルマジ95mmF2.4
スピードパンクロ35mmF2
(予備として、ソニーNEX-5)

9時7分発のバスに乗車すべく家を出発。
5分の行程に3分の余裕があったので、
行程の半分で
エルマジ95mmF2.4を取り出して、
路傍とバス停を撮影しました。
その11枚をごらんいただきましょう。

エルマジ95mmF2.4は、確かにペッツヴァールなのですが、
どうやら中心付近だけを使っているようで、
かなり落ち着きのある描写。
でも、どこか春風駘蕩の気があって、
私にとっては、タンバール90mmF2.2とともに、
ソフト長焦点レンズの双璧となりました。





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by Sha-Sindbad | 2016-04-05 20:15 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)

1516 別れ(エルマジ95㎜f2.4が天満橋商店街を闊歩して微笑んだ)





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2月2日午前中の約40分、梅田の古書店街やその近辺の裏通りを撮影し、
午前11時45分ころ、紀伊国屋書店に隣接する行きつけのレストランに参りました。
畏友RAさんと正午に待ち合わせて、おいしいランチをいただくつもりだったのです。
入り口のガラス扉に張り紙。
「当店は1月31日をもって閉店いたしました」
がっくり!
都会のオアシス、と、愛用していたのに!

RAさんが来て、やむなく、すぐ近くの喫茶店に。
地中海野菜となんとかのピラフ980円を注文。
この「なんとか」がなんだったか思い出せない。
それ位記憶力が老化しているのだ、などと考えないでください。
それ位、グルメではないのです。
要するに、おいしければ、どうでもよいのです。
それにしては、なかなかのお味で、拾いもののお店。

さっそく、RAさんにレンズをプレゼントしました。
ペッツヴァールSME100mmF2.9
私が女王レンズに昇格させたエルマジ95mmF2.4と、
スペックはほとんど変わりません。
もう少し短く、遙かに軽量。
描写の方は、実はこちらの方がペッツヴァール的。
RAさんに大喜びしていただきました。

念のため付け加えておきますが、
誰彼なし見境なくレンズを上げるわけではありません。
RAさんは私の人生を変えてくれた恩人。
80を過ぎて、体調がはかばかしくないときが増えました。
まだまだ長生きして、一緒に歩きたいものです。
とにかく体を動かしていただくのが一番。
私と同じで、レンズ試写が大好きなのです。
体を動かす動機になれば、という一念から。

これまでこのレンズで撮った作例を
「わが友ホロゴン」「レンズ千夜一夜」でご覧いただきました。
いかにもペッツヴァールらしい清澄な描写を包む朧の背景。
もっと喜んで頂きました。

こうして、私はエルマジ95㎜f2.4を手元に残す決断をしたのですが、
不思議なことに、このレンズ、これまで出会ったペッツヴァールの中で、
一番ペッツヴァール的な要素が稀薄、という感じがします。
そうではなくて、どこまでもこのレンズ独特の個性が光る、
そんな感じがします。
剛健なのだけど、柔和。
穏和なのだけど、卓抜。
龍馬や隆盛のような英雄の面影に近い。
なんて言うと、大げさな、と笑われるでしょう。
でも、いいのです。
レンズの世界は完全にえこひいきの境地でこそ楽しめるのですから。




    [後書き]
       つくづく思うのですが、
       後ろ姿って、大切ですね。
       こんなにボケていても、
       去り行く影はなんだかスタイルのよい美女を思わせます。
       あなた、ご自分の後ろ姿がこんな風に写るだろうと、
       自信を持って言い切ることができますか?
       私は自身をもって、答えられます、
       とんでもない!
       ああ、人間、自分の後ろ姿が見られる眼をもたなくてよかった!
by Sha-Sindbad | 2016-02-14 17:39 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)

1507 大王町で試写Part2(エルマジ95mmF2.4はやっぱり女王にふさわしい威厳を) 



1月23日土曜日、三重県に参りました。
親友のAKさんとリコーダー二重奏を楽しむためだったのですが、
午前中、大王町に立ち寄ったために、
彼のお宅に着いたときは午後3時でした。
その代わり、ロボグラフィ撮影を満喫しました。

持参したセットは、
エルマジ95mmF2.4付きライカM9

大王町は風光明媚の故でしょうか、
画家の町と知られる港町。
港近くの駐車場に車を止めて、
大王崎付近まで路傍、港、観光街を撮影しました。

まず戸惑ったことは、前回最初に使ったときと同じこと、
エルマジ95mmF2.4の画角の狭さ。
おかげで、撮影ディスタンスが3m前後と、
ドラマチックに遠のきました。
かなりスケールの小さなロボグラフィばかり撮っているようです。

ホロゴンはスィープ方式。
両手をぐっと大きく拡げて、眼前の光景全部を頂きます。
エルマジ95mmF2.4はポイント方式。
前にぐっと手を指し伸ばして、指さします。
これはこれで爽快。

355枚撮りました。
別ブログ「わが友ホロゴン」にシリーズとして掲載します。
(ただし、溜まりに溜まっているので、いつになるか?)

今回は5枚ピックアップしました。

ペッツヴァールらしさがどこにあるか?
こうまともに自問してみると、
答えは一つ、
どうもよく分からない。
今まで使ったペッツヴァールとは違って、
どこかまともなたたずまい。

それでどう、気に入ったの?
そう質問を切り替えてみると、
もちろん、大いに気に入った!
とても澄んだ空気感がふんわりと漂うようです。
気品を感じます。
ローランドのクラインビルド・プラズマート75mmF2.7に
ちょっと雰囲気が似ているのでは?
そんな感じがしてきました。





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[後書き]
風光明媚な大王崎に来て、
なんだ、こりゃ?
とくに、最後の写真。
ただの工事用の幕じゃないか?
そうお感じの方は、私のブログとは無縁、
そうお考えくださいね。
最後の写真は、白い髯の老人、
まあ、詩的に言えば、
離騒の詩を吟じる屈原、
その秋霜烈日の姿を感じ取られた方は、
私のお仲間ですね。 
by Sha-Sindbad | 2016-01-30 23:03 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)

1500 永遠なれ!(1500回でようやく決まった女王位には、エルマジ95㎜f2.4)



寒波襲来
当然ながら、寒いですね。
二重サッシの上、耳栓をして寝るので、
夜来風雨の声はまるで聞こえなかったのですが、
突風が吹いたらしく、自転車も大きな植木バチもぶっ倒れていました。
北国は大変な寒さでしょう。
yoshiさんが昨年と今年の同じ交差点の写真を並べて、
まだ雪がない、などと書いたせいだという噂も
あるような、ないような......?

午前中さまざまな野暮用で5カ所も訪ねて、忙しい。
でも、合間を見て撮りましたし、
午後は1時間45分撮りました。
ニューレンズ、

    エルマジ95㎜f2.4

名前がぽんぽん変わるのに、戸惑っておられるかもしれません。
レンズ鏡胴にしっかりと刻印されていたのです、
f=95m/m
たしかに実際の焦点距離は90㎜なのです。
でも、エルマジ社はこれを95㎜と表示したのですから、
尊重せざるを得ません。

絞りがないので、すべて開放。
撮れば撮るほど、心を奪われました。
375枚撮ってみて、はっきりと確信しました。
紛れもなくペッツヴァール!
このレンズが私の女王レンズだ!

その理由は、私がさっとピックアップした写真たちで明らか。
そう思うのですが...........




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by Sha-Sindbad | 2016-01-19 22:54 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)

1499 試写報告(エルマジ90㎜f2.4がライカMマウントになって堂々登場!)

エルマジ95㎜f2が今朝帰還しました!
宮崎貞安さんの手でライカMマウントレンズに変身。

変身はそれだけではありません。
宮崎さんの検査の結果、95㎜ではなく、90㎜だったこと、
開放値はf2ではなく、f2.4だったことが判明。
そこで、改名。

エルマジ90㎜f2.4

宮崎貞安さんのテスト結果では、

色収差は並で、ペッツヴァールとしては少々大きい。
磨き 良い
組み立て 微少偏芯
色 大変良い
コート 無
やや軟調だけど、球面収差を赤に補正すれば、相当解像度がup。
2群のレンズ群の中間にf3.5位のペーパー絞りを入れると、
大幅に性能がupします。

ペッツヴァール型の抜けの良さを活かすために処理も。

レンズ内部の欠けた部分に黒塗り。
ヘリコイド内面反射防止のために、コードテープ貼付。
そのうえ、不要とお断りしていたフードまで付けて頂きました。

感謝!

早速2つの実験。
まず、第1回実験「ライカM9で撮る」
書斎の椅子に座ったまま、ぐるりと椅子を回して撮りました。
まず、ご覧下さい。


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次に、第2回実験「ソニーNEX-5で撮る」
90㎜オリジナルが135㎜望遠になっています。
最短撮影距離が115㎝から95センチに短縮されています。
これもご覧下さい。



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さて、2回の実験で分かって来る描写は?
どうもよく分かりませんねえ............... ?
分かることは、かなりコントラストもよくて、色もよい。
描写はあくまであたたかく柔らかいけど、
とても整然とした描写なので、
ペッツヴァールと分かる人は少ないだろう、ということ位。
やっぱり戸外のロボグラフィでないと、
エルマジ90㎜f2.4の実力を確認するのは無理なようですね。
早速明日出かけてみましょう。
by Sha-Sindbad | 2016-01-18 14:58 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)

1474 特報! (久しぶりに、ほんとに久しぶりに、おフランスのニューレンズ登場!)


2週間ほど前のことでした。
久しぶりにebayを開いたのです。
ふっと思い立って、ペッツヴァールレンズを物色してみたのです。
大きなレンズばかりが並びましたが、
一つ、見つかりました。

私にとっては、憧れのブランド、
エルマジErmagis95㎜F2

売り主のキャプションをコピーしておきます。

Hermagis Paris nickel and brass 95mm Petzval cinema lens
On offer is a small Hermagis Cine Petzval lens.
Its focal length is 95 mm with a fast speed of about f2.0-ish,
great for small size wet plate collodion photography.
It will not cover 4x5 inch size plates or film.
It does cover medium format film up 6x7
(maybe even 6x9 with some vignetting).

There is no Waterhouse slot, so shoot wide open
for the swirly bokeh Petzval lenses are famous for nowadays
(like those from Dallmeyer, Darlot, Gasc and Charconnet,
Lerebours, Derogy etc.).
Reasonable overall condition,
good glass except for the fornt element
that has a notable chip in the rear cemented lens.
I doubt this will show in your pictures, though.
There is a 2mm cut in the metal at the front.
As you can see all glass elements necessary
for a Petzval configuration are there,
the cemented front group, the crown and flint glass
and the ring to separate the latter two elements.
The front of the lens is signed
"Hermagis Paris Objectif Cinema" and a serial number.
The lens is 55 mm tall and 52 mm across.

焦点距離は確かに私の保有する90㎜レンズたちとほぼ一緒。
開放値はどこにも記載がありませんが、
試写画像の深度も大変に浅く、
レンズ口径が、表36㎜、裏42㎜もあるのですから、
その程度はありそうです。

ボロボロ、傷だらけの外観にもかかわらず、
レンズだけは綺麗。
確かに直径5㎜ほど貝殻状に割れていますが、
その部分も透明なので、画像に影響を与えるとしても、
周辺減光の部分なので、ほとんど気づかないでしょう。

さっそくボロ家の中で試写してみました。
ソニーα7にEXAKTA→NEXマウンドアダプタを付け、
レンズを差し込んだメタルレンズのフードをアダプタの
表面に当てて、ぐらぐらの状態で撮りました。
だから、周辺の描写はでたらめですが、
液晶で合わせた中心部のピントはチェックできます。
まあ、ご覧になってください。

35㎜レンズとして使っているので、
周辺ボケはあまりありませんが、
独特に柔らかい!
気に入りました。

来週中には宮崎さんに改造をお願いします。
わくわくしてきました。




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by Sha-Sindbad | 2015-12-13 15:31 | Hermagis95/2.4 | Comments(0)