レンズ千夜一夜

カテゴリ:Valantin70/3.5( 7 )

1458 5Pictures(バランタン70mmF3.5が奈良町夢幻を演出し)

大阪梅田のNHKカルチャーセンターの吉田正さんの教室、
11月19日木曜日が2回目でした。

写真を初めたばかりの方から数年の方まで、
それぞれにその方なりにしっかりとした方向性で、
一定の質のそろった作品をご持参になりました。

まったく呆気にとられてしまいます。
私が人並みに写真が撮れるようになるまで10年はかかったのに!
写真の才能の違いだよ。
そう言われたら、ぐうの音も出ません。

私が持参したのは、奈良町の5枚セット。
組写真ではありません。
同じ日に撮った写真を並べてみました、
ただそれだけのスタンス。

吉田正さんから「どんなレンズで撮ったの?」と尋ねられて、
ついうっかり答えてしまいました。
「宮崎貞安さんが作った新作のアポクアリア35mmf1.4です」
終わってからふっと気づきました、
「違った!
バランタン70mmF3.5だった!」

そう勘違いさせる位、
アポクアリアの表現力が広いということなのですが、
よくよく観ると、
これらの5枚の描写は100年以上前のレンズにしか撮れない、
そんな時代性を感じさせてくれます。

やっぱり、ペッツヴァール!
ソニーα7というデジカメで撮っているのですが、
描写性はあくまでも銀塩フィルム風です。
めざましいほどの鮮烈感は絶無ですが、
私にはもともとデジタルレンズの超絶精密画像は無縁。

やはり野に置け古代レンズ草




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[号外!]
今回のレンズの貸主、中将姫光学さんの最新記事をご覧下さい!
100年以上前の200㎜ペッツヴァールレンズを駆使しての、
イコン!
(http://zunow.blog51.fc2.com/?no=3630)
by Sha-Sindbad | 2015-11-19 23:01 | Valantin70/3.5 | Comments(0)

1450 オールドクラシック!(バランタン70mmF3.5も、歳は違えど、美の狩人)


前回のアポクアリア35mmF1.4の描写を観ていて、
急にペッツヴァールと並べてみたくなりました。
心当たりを探してみて、奈良町の古書店の3枚を見つけました。
まさに、古書店対決!

並べてみて、100年以上の年齢の差があります。
まさに、新旧対決!
とはいえ、対決というより、共演という感じになりました。
抜けのよいアート的な描写にはかなり通じ合うものがありそう。
どちらも素敵だなあ!

でも、私には驚き。
アポクアリア35mmF1.4がペッツヴァールと肩を並べられるってこと、
これは凄いことじゃないでしょうか?




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by Sha-Sindbad | 2015-11-06 18:30 | Valantin70/3.5 | Comments(0)

1444 奈良町ロボグラフィ(バランタン75mmF3.5はさりげない一瞬を永遠に?)



10月28日木曜日午後2時40分出発。
近鉄奈良駅までバスで出ました。
なぜ出たか?
TSUTAYAのDVD4枚を返すため。
定期16枚の配信を受けているのですが、
今日返さないと、残り2枚が配達してもらえないから。
でも、近所のバス停のポストに入れて、ご用は完了。
でも、バスに乗りました。
特別の用がなくとも、私の日常の生きる行為を、
つまり、撮影をしばらく楽しむため。

午後3時に駅に到着。
近鉄奈良駅から東向通りから餅飯殿通りまで、
奈良町に直通するストリートをそぞろ歩きして、
約45分後に引き返しました。

持参したセットはスペシャルです。
ボディはソニーα7
レンズはペッツヴァールです。

中将姫光学さんからお借りしている、
バランタン75mmF3.5
75mmというのは、私にとってはとても撮りやすい焦点距離。
いわば望遠と標準の両方の利点を兼ね備えた、万能レンズです。
奈良町でもこの利点を発揮してくれました。
撮りやすいこと、この上なし。

このレンズを貸してくださった中将姫光学さん、
10月5日の記事「あいつを始末してくるんだ」以来、行方不明。
もっとも本ブログのNo.1438にコメント頂いたのは23日なので、
実は1週間になりませんが、
まさか、始末されたのは中将姫光学さんではないだろう、
と思いつつ、いったいどうしているだろうな?
ということで、今日は中将姫光学さんのレンズを持ち出したのです。
これが大成功。
ちょうど1時間で、163枚ですから、大した撮影量ではありません。
でも、大好きなロボグラフィを次々と見つけてくれました。

その詳細は別ブログ「わが友ホロゴン」に
いずれ紹介させていただくことにして、
今回は、私を一番満足させてくれた1枚をごらん頂きましょう。

さりげない一瞬を永遠にしてくれるレンズ、
そう言わせていただきたいのですが、大げさでしょうか?




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    [後書き]
       なお、中将姫光学さんはご無事でした。
       今日彼のブログを訪問すると、
       奔流のように記事がどっさり出現。
       記事作成日はずっと以前の日付なのに、
       昨日までは見ることができませんでした。
       彼ご本人の代わりに、彼の記事たちが、
       殺し屋から身を隠していたのでしょうか?
by Sha-Sindbad | 2015-10-31 23:38 | Valantin70/3.5 | Comments(0)

1355 大和西大寺で(バランタン75mmF3.5はなんでもない光景がお好き)



ホロゴンを主体に撮る人間として、
ペッツヴァールレンズには惚れ込んだけれど、
もともと大きなフォーマット用のレンズだから、
望遠から超望遠に分類されるレンズばかり。
短めのレンズが欲しい。
でも、レア。
結局、私は、85㎜以下のペッツヴァールを一本も入手できず。

その代わり、友人に恵まれました。
お二人の友人から5本も借用。
中将姫光学さんからお借りしている4本はみんな85㎜以下。
その一つ、バランタン75mmF3.5を持ち出しました。

我が家からバス停まで、
そして近鉄大和西大寺駅から陳先生のレッスン場まで、
このなんでもない通り道ルートで撮りました。

ただのど素人として写真を楽しむ人間にとって、
私の選んだのは、誰も目を止めぬわき道ロボグラフィ。
ペッツヴァールレンズだって、存外、
私の選んだ道を気に入ってくれているらしい。
写真たちを見ていると、そう思えてくるのです。




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by Sha-Sindbad | 2015-06-26 22:41 | Valantin70/3.5 | Comments(0)

1330 皐月の乱れ (バランタン70㎜F3.5はますますさえざえと乱れて)


バランタン70㎜F3.5
この短焦点のペッツヴァールレンズについては、
No.1272、№1277に記事を書きました。

とても小振りの長焦点レンズ。
ソニーα7に付けると、実に使い回しの軽やかなペッツヴァール。

このレンズの持ち主、中将姫光学さんが旅の途中奈良に立ち寄られ、
昨日は二人で近鉄奈良駅から出発して東大寺へ、
東大寺から破石町(ワリイシチョウ)を経て、奈良町に戻り、
大いに撮影し、大いに語り合いました。

中将姫光学さん曰く、
「レンズの歴史は実はペッツヴァールでもうベストの域に達した、
そう言ってもよいと思います」
私も同感です。
幾度か、同趣旨の文章を2つのブログに書いてきました。

そう考える理由を、昨日撮った379枚から選んでみました。
このレンズ、ポートレートが本来の職域ですが、
ロボグラフィにも最適、そんな感じがします。
主人公を見事に引き立ててくれるからです。




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by Sha-Sindbad | 2015-05-15 15:26 | Valantin70/3.5 | Comments(2)

1277 室生の里で2 (バランタン70㎜F3.5に出会ってレンズの進歩を疑う)


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レンズ名を見ずに、
前回の写真5枚と、今回の5枚を比較したとすれば、
百人が百人ともバランタン70㎜F3.5に軍配を上げるのでは?
19世紀のレンズと思われるバランタンに対して、
1931年以降のライカ製品の花形である、
ヘクトール73㎜F1.9との間の数十年に思いを馳せると、
ますます不思議な気持ちとなってしまいます。
by Sha-Sindbad | 2015-03-08 22:51 | Valantin70/3.5 | Comments(4)

1272  梅と松と異星人 (バランタン70㎜F3.5は薬師寺界隈で静かに歌を歌った)


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中将姫光学さんからお借りした3本目は、

    バランタン70mmF2.3

中将姫光学さんは友人のksmtさんにこのレンズを託しました。

    オーバーホールとソニーα7マウントへの改造。

ksmtさんとは京都、奈良、大阪と廻ったことがあります。

    風貌からして、ダンディな切れ者なのですが、
    クラシックレンズの研究家としても、
    その切れ者ぶりを縦横無尽に発揮されています。

このレンズについての3つの記事にもその片鱗が窺えます。

    2013.8.29 VALLANTIN LEREBIOURS
    (http://www.ksmt.com/eos10d/eos_nikki_body48.htm#130829)

苦労して、このレンズの刻印を読み取っておられます。

    VALLANTIN光学機械商
    (1840年から1856年までLEREBOURS親方の店の職長だった) 
    パリのノートルダム通り123番地

LERENOURSは当時フランスでは有名な光学機器メーカーなのだそうです。

    1840年と言いますと、写真機発明の翌年、ペッツヴァール考案の年。
    バランタン氏は写真機の草創期からレンズ職人として修行した人、
    ということになりそうです。

そんな職人の手になるレンズだけに、その写りは見事。

    なにも知識なしにご覧になったら、
    あなたもこれが19世紀のレンズだとは夢にも思わないでしょう。
    私も目を疑ってしまいます。
by Sha-Sindbad | 2015-03-02 22:32 | Valantin70/3.5 | Comments(0)