レンズ千夜一夜

カテゴリ:Lumax25/1.9( 2 )

1524 加美散歩(ルマックス25mmF1.9はなんでも撮れるレンズ)



面白いディレンマがあります。
量子論の世界ですが、
ミクロの量子は粒子と波動の両方の性質を持っているので、

   粒子の位置を知ろうとすると、粒子の運動量はあいまいとなり、
   粒子の運動量を知ろうとすると、粒子の位置があいまいになる。

有名なハイゼンベルクの不確定原理です。

写真にも同じことが言えそうです。
写真には2つの性格がはじめから備わっています。
プライベートな性格とパブリックな性格。
その両方を二つながらエンジョイすることはとても難しい。

   人が喜ぶような写真を撮ろうとすると、
   自分の写真の多くに飽き足らない思いをかき立てられます。
   自分が喜ぶような写真ばかり撮ると、
   人はまったく見向きもしなくなる。

写真不確定原理。
たいていの方はその二つの面をバランス良く撮っています。
だから、そこそこに自分でも楽しいと思う写真を沢山撮りつつ、
人が驚嘆するような傑作もときには狙う。

私はそんな器用がことができないことに速くから気付きました。
そこで、自分の写真からパブリックな性格をばっさりカット。
2つのブログを平行して楽しんでいますが、
私が想定する読者はたった一人。
私自身。
つまり、私の場合は、写真にパブリックな性格はありません。
完全なるプライベート確定性原理。

ときには間違って私のブログに迷い込む方がおられるようです。
でも、すぐに去ってしまいます。
訳の分からぬ文章と訳の分からぬ写真ばかり。
しかも、多過ぎる!

今回の写真は孫の家から駅までの10分間。
29枚撮って、23枚撮影順に並べています。

芭蕉の名句、
古池や蛙飛びこむ水の音

これも当時の人から見れば、あまりにもプライベート過ぎたかも?
それがどうした?
でも、その音がかえって強調する静寂の気配。
蛙の営みの孤独性、
余韻、
そんなものがあいまって、
俳句の表現の一種の極限を呈示すると受けとられたのでしょう。

私の場合は違います。
ある日ある時ある場所でのプライベートな心象記録。
こうして並べられた写真のシーケンスが、
その時間を私の脳裏に呼び起こしてくれます。
写真に写っていないなにかの記憶も呼び起こしてくれます。

レンズによっては、とてもよそよそしい印象があって、
とても親しめないという気分にさせられます。
つまらないですね。
ルマックス25mmF1.9は違います。
そんな私にとても寄り添った写真を撮ってくれます。




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by Sha-Sindbad | 2016-02-26 14:23 | Lumax25/1.9 | Comments(2)

1214 西宮から梅田まで (ルマックス25㎜F1.9で分かるのは、みんな良いレンズ!)




12月19日金曜日の記事をアップするのを忘れていました。
おかげで、ベル&ハウエルのCマウントレンズ、
ルマックス25㎜F1.9の写真を紹介せず仕舞いになっていました。
今頃見つけたのは、ほんの偶然から。
折角ですから、遅まきながら、当時書いた文章と一緒にアップします。



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12月19日今日も写真展に参ります。
朝、バスの時間まで揚琴を10分、
クロマチックハーモニカを10分練習することにしました。

    ハーモニカって、両手で持ち上げて、口の前で、左手で左右に動かし、
    左手で半音レバーを操作するという仕組みです。
    この姿勢、かなり内向的です。

楽器によって、外向的、内向的があるのですから、おもしろいものです。

    私が習っている他の2つの楽器はどちらもかなり外向的です。
    二胡は弓を引くときは体全体が開きます。
    姿勢も猫背になったり、かなり背を伸ばしたり、と自由自在。
    揚琴は、かなり広い楽器の弦をの上を2本のスティックが
    自由自在に飛び回らなければならないので、
    背筋をすらりと伸ばした姿勢で、手を飛ばしますので、
    これもかなり外向的です。

古典ギリシア期の英雄アルキビアデースは、
少年時代、笛を習ったのですが、すぐにやめてしまいました。

    「歌えないじゃないか。
    こんなのは楽師に弾かせたらいいんだ」

歌は最高の外向的ですね。

    体全体が大きく開いていなければ、自由に発声できないのですから。
    
そういうわけで、クロマチックハーモニカは、
楽器の中でもかなり内向的な姿勢の楽器のようです。

内向的楽器は音楽に集中しやすい利点がありそうです。
外向的楽器はときには集中力を失い危険がありますね。

    このようなたとえば、チェロだったりしたら、
    このような朗々と演奏しながら、ホールを見渡して、

        「ああ、今日はいつもより、美人がすくないなあ、
         せいが出ないなあ.....」

        「ああ、どうしてジジババばっかり来るんだ?
        すぐに寝込んでしまったり、起きているとおもったら、
        演奏中にパンフレットを開いたり畳んだり、パリパリさせるから、
        集中できなくなっちゃうじゃないか」

その点、ハーモニカ奏者は完全にハーモニカ一点集中型になります。

    このような一度、YouTubeで女性奏者が演奏の途中の伴奏部分で顔を上げて、
    このようなにっこりとしたことがあります。

        これは怖かった。
        にっこりする理由が分からないからです。

おっと前置きが長くなりすぎたようです。

    こうして長々と御託を並べてきたのは、
    そのおかげで、夢中になるあまり、バスに乗り遅れてしまった!

でも、なにごとにも悪い面があれば、良い面もあります。

    おかげで、遠いバス停の乗車時刻まで15分空き時間ができたので、
    ゆったりと撮影しつつ、斜面を下りました。
    急ぐときは住宅地の中を直滑降し、
    ゆとりのあるときは神社の境内道をゆらゆらと下ります。

もちろんどんな場合でも、撮影します。

    直滑降であっても、歩きながら撮れるのが私のカメラの得意技なんですから。

    カメラはオリンパスE-PL1
    レンズはアメリカのベル&ハウエルの16mm用レンズ、
    ルマックス25mmF1.9

送料ともで1万円で落札しました。

    だから、ぼろです。
    ヘリコイドリングが最初は完全にだだをこねて不動でした。
    なんとか苦労して、幾度も幾度も結んで開いてをして、
    ようやくなんとか動けるようになりましたが、とても重いまま。

    でも、この廉価版に文句も言えません。
    売り主には「ありがとう、とてもよいレンズです」と最高評価を送信しておきました。

ところが、厳寒の朝です。
ヘリコイドリング、びっくりして固まっています。

    Cマウントアダプタから外して、
    「ありていに白状せい!」とばかりに、
    CIA方式で容赦なくぎりぎりと締め上げて、
    なんとかのろのろとですが動くようになりました。

この作業で時間を食って、気がつくと、次のバス時刻も迫ってきました。

    ようやく10枚ばかり撮れました。
    これがなかなか楽しい。
    
ルマックスはとても重厚な描写をするレンズのようです。

    誰も見ていないと思って、熱く抱擁しあうカップル、
    それをやさしく見つめるおじさん樹、
    私のように、風前の灯火のように、クモの糸にぶらさがる木の葉、
    今日もナイスデイだよと丸を作る蔓、
    等々、楽しい出会いがありました。

    よいレンズです。
by Sha-Sindbad | 2015-02-02 14:57 | Lumax25/1.9 | Comments(9)