レンズ千夜一夜

カテゴリ:Planar35/3.5( 2 )

832 台風の前日(プラナー35mmf3.5は飾らず作らず自然体のレンズ)



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台風ですね。
今年は当たり年のようですね。
巨大な雨雲を運んできたようです。
また集中豪雨で不測の災害をもたらさなければよいのですが。

そのせいでしょうか、予想最高温度は昨日よりぐっと低下します。
今日は出勤でしたが、ネクタイをする気にはなれない。
そこで、ネクタイなしの背広にゴアテックスのショートレインコート。
暑さ寒さと風に両方対応できるようにという苦肉の策。

    持ち出したカメラはリコーGXR+A12
    付けたレンズはツァイスのプラナー35mmF3.5

もちろん宮崎貞安さんのMマウント改造版。
ツァイスのレンジファインダー用レンズです。

ツァイスは戦前、戦後を通じて、
35mmレンズに関しては、ビオゴンをメインとしていました。
ビオゴンはもちろん至上最高クラスのレンズブランド。

    でも、当時のツァイスのレンズは、
    レンジファインダーも一眼レフコンタレックスも、
    どれもこれもグーデリアン将軍の率いる戦車軍団のように、
    当たるを幸いぶったおす破竹の勢いで被写体を一掃する、攻撃的レンズ群。
    タマネギの千切りをするのに出刃包丁を持ち出すような感じと言えば、
    分かっていただけるでしょうか?
    すごいのですが、すごすぎると言った方が正確なのです。

プラナー35mmは、一絞り明るいビオゴンの普及タイプとして作られたようです。
でも、たとえば、ライカの35mmでも、
ズミクロンよりもズマロンを愛好する人(私もその一人)がかなりいますが、
それというのも、明るさで無理をしないせいでしょうか、
とても円満で中庸を得た描写をしてくれるからです。

    プラナーもそんな感じがします。
    精密感ではビオゴンに一歩も二歩も譲りますが、
    質実剛健でナチュラルな画像を作るという点で、
    ビオゴンよりも好感が持てる、そんな感じがして、
    どちらも手放せないというのが実状。



        [後書き]
            最後から2枚目は「がみがみ先生、いたずらっ子を叱る」図。
            あなたもきっと覚えがあるでしょうね。
            私はありませんけど。
by Sha-sindbad | 2013-10-15 21:44 | Planar35/3.5 | Comments(0)

555 (プラナー35mmf3.5は下位レンズに身をやつした高級レンズ)



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レンジファインダー・コンタックスの交換レンズを用意したとき、
プラナーをビオゴンの下位に置きました。

どちらもツァイス最高のレンズ・ブランド。
数々の名レンズを輩出しています。
プラナーは標準レンズ系、
ビオゴンは広角レンズ系、と一応棲み分けがなされています。

その2種の看板レンズが35mmという中間領域で交錯したとき、
ツァイスは、ビオゴンの下位に位置するニューレンズに、
プラナーを選んだのです。

ところで、一つ、かなり普遍的な鉄則があります。
ジンクスかも知れません。

レンズ会社が同一焦点距離のレンズにダブル態勢をとって、
開放値の明るいのと暗いのとを出すとき、

    「下位の暗い方が、性能は上」

私の体験したところでは、
ローライ二眼レフの80mmF2.8は名レンズの誉れが高いのですが、
写りに関しては、75mmF3.5の方が明らかに上。
ズミクロン35mmF2よりズマロン35mmF3.5の方が上という人がかなり居ます。
私もその一人。
ヤシカコンタックスのプラナー50mmF1.4よりF1.7の方が上。
ディスタゴン28㎜と来たら、F2.8の方がF2より数段上。
レチナクセノンのF2.8はF2よりも格段に上質。
コンタレックスのディスタゴン35mmF4はF2よりも明らかに鮮烈。
枚挙にいとまがありません。

でも、不思議な鉄則がもう一つ。

    「ユーザーは、同系列のレンズでは、明るい方を好む」

私だって、そんな傾向がないわけではありません。
オールドコンタックスだって、35mmとなると、
F3.5よりもF2.8を選ぶ人の方が遙かに多いでしょう。
これは一種のブランド志向かも知れません。

私も長い間、ビオゴン35mmF2.8を使ってきました。
凄い描写なのですが、
どうも凄すぎるという過重感があって、
心から愛するにはほど遠い状態。
そんな私の目に近ごろ、偶然飛び込んできたのは、
とても廉価なプラナー35mmf3.5!
飛びつきました。

これが新品同様という感じで、きらきら輝くレンズ。
元々コンタックスマウントですが、
思い切って宮崎さんにライカMマウントに改造していただき、
ライカM9に付けて撮ってみました。

    開放ですが、かなり深い被写界深度で、
    堂々たる厚みがありますが、けっして重すぎず、
    どこか隠微な神秘を潜ませているような、優艶な描写。
    極上の味わい。

こちらは、使い初めから、心が躍ります。

    「いい!」
by Sha-sindbad | 2012-12-25 21:52 | Planar35/3.5 | Comments(2)