レンズ千夜一夜

カテゴリ:CineUnilite35/2( 6 )

1606 静謐(シネ・ユニライト35mmF2に感じる二流レンズの静かな心意気)



山辺の道の喫茶店で、中将姫光学さんにR-セレナーをしぶしぶお返しして、
持参のマイレンズに交換しました。
イギリスのレイという会社の映画用レンズ。
シネ・ユニライト35mmF2。
NEXマウント付きヘリコイドリングに装着済みの者を入手しました。
35mmサイズはカバーしませんが、
開放で使う限り、
周辺に玄妙な黒雲がかかる感じがかなり雰囲気を出してくれます。
こうして、途中で茶々が入った撮影漫歩でしたが、
それでも、かなりの収穫があったようです。
JR駅近くの「餃子の王将」でまずまずの中国料理を頂きながら、
2時間弱の夕食。
中将姫光学さんは、私とはけた外れの深いレンズ知識の持ち主で、
しかも、控えめなお人柄もあって、語り口がとてもさわやかで、
一晩中でも聞いていたいレンズ談義で、まさに極楽でした。
そして、シネ・ユニライト35mmF2。
中将姫光学さんのR-セレナーほどの幽玄、神秘はありません。
別に切れ味が良いわけではなく、
おとなしく、おっとりとした雰囲気だけど、
同じく平凡な私が使うにふさわしい、静かな清涼感があって、
表通りを闊歩する名レンズたちからかなり外れた裏通りを、
そっと、でも、たしかな足取りで歩く、
そんな二流レンズの静かな心意気のようなものが感じられます。
私が愛用するにはふさわしい魅力に溢れているレンズだなあ、
改めてそう感じることができました。





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by Sha-Sindbad | 2016-07-06 12:15 | CineUnilite35/2 | Comments(0)

889 婚礼衣装店(シネユニライト50㎜F2がソニーα7で奔放に暴れつつ初登場)



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ソニーα7のもう一本の試用レンズは、レイ。

    シネユニライト35㎜F2

中将姫光学さんもこのレンズを高く評価しておられ、
キングズレークが記載していることを指摘されたので、
「写真レンズの歴史」を開いて見ると、確かに、
レイのC.G.ワインが3本の優れたレンズを設計したと、
「優れた」と冠して記載された稀なレンズであることを知りました。

    ズミクロンやプラナーは名前だけ。
    ビオゴンは「有名な」としか冠されていないのですから、
    これは大変なことですね。

ところが、キングズレークが記載した3本とは、

    F2ユニライト
    F1.9シネユニライト
    倍率4:1のF1のCRTレンズ。

私のシネユニライトはF2。
私の可愛いシネちゃんはどれに属するというのでしょうか?

    中将姫光学さんは、
    シネユニライト35mmF2は本来はユニライトなのに、
    わざわざ「シネ」を付けた理由が分からないとお書きになっています。
    (英国第二鏡頭公司 http://zunow.blog51.fc2.com/blog-category-131.html)
    お言葉によれば、このレンズはF2ユニライトの仲間なのでしょう。

また、中将姫光学さんは、35㎜の画角をカバーしないとお書きになっています。

    まさにおっしゃるとおりですが、
    私のような周辺減光をむしろレンズの美点に数える人間にとって、
    この欠点は許容どころか歓迎されるべき点。

今回の写真でも、堂々とアジェ風のダークコーナー付きを出しています。

    私はワクワクと眺めてしまうのですが、
    たいていの方は冷たくおっしゃるでしょうね、
        「このレンズ、駄目ですね」

    でも、レンズも私も一向に気にしませんね。
by Sha-sindbad | 2013-12-17 21:51 | CineUnilite35/2 | Comments(0)

809 開放的饗宴(シネユニライト35㎜F2の開放はなんだかとても優しくて)



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昨日の出勤には、ソニーNex-5aにWrayのレンズを付けました。

    シネユニライト35㎜F2

52.5mmで使えます。
絞り羽根がないために、格安だったレンズです。

カンカン照りでした。
陽光の下では、感度を最低の200に設定しても、とても無理です。

でも、よくしたもので、使える場所がいくらでも見つかります。

    人生、日の当たる道を歩く人もいれば、
    私のように、日の当たらない道ばかりうろうろするのも居ます。

それがわかっているから、神様、このレンズを私に回してくれたようです。

露出をアンダーに設定している私のようなユーザーには、
とても見づらい液晶ですが、
なんとかかろうじて見ることができます。

スーパーシックス25F1.9に勝るとも劣らない鮮やかな描写ですが、
一段と柔和な表情を見せてくれるようです。

    郷にいれば郷に従えのたとえ通り、
    絞りダメなら、開放で楽しもう。
    このスローガンを、ただの負け惜しみではなく、
    とてもポジティブに感じさせてくれるのが、このレンズ。
by Sha-sindbad | 2013-09-21 22:05 | CineUnilite35/2 | Comments(2)

787 連獅子(シネユニライト35mmF2っていうレンズ、とにかくあたたかいね)



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№787の記事へのコメントで、
中将姫光学さんから「素晴らしい描写」だと、嬉しい評をいただきました。

私としてはかなり不満だったのです。

    中将姫光学さんの同レンズは、
    まったりとふくよかな絵画的描写に加えて、
    合焦部分の繊細優美な精密感があるのに対して、
    私のレンズはもっとドライな感触で、
    クラシックレンズらしい古色がまるで感じられないからです。

でも、クラシックレンズの大先輩から好評をいただくと、
にわかに、これでよいのだという気分になってしまい、
もう一枚続けて出すことにしました。

私がいつも撮る、いわば定番の人形。

    木彫で、能のお面、男性らしい骨格までしっかり彫りだされていて、
    生身の人間が隠されているようで、私の大好きな人形です。

お能の人形の全身からあたたかさがやんわりと放射されてくるようで、
これはこれで、やっぱりユニライトなんだという気持がしてきました。
by Sha-sindbad | 2013-08-29 21:39 | CineUnilite35/2 | Comments(3)

786 撮れば撮るほど試し撮り(シネユニライト35mmF2は稀少レンズと知って嬉しくて)



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私がレンズをあれこれ手に入れることにあった責任者のお一人が、

    中将姫光学さん。

彼のブログが「Leica Virgin 中将姫光学」
(http://zunow.blog51.fc2.com/blog-entry-2726.html)

    クラシックレンズの宝庫。

Wrayという会社のシネユニライト35mmF2もその一本です。
その経緯は本ブログ№471にくわしく書きました。

中将姫光学さんの8月22日と23日の記事で、
このレンズの目の玉も飛び出るほどに美しい写真を発見。

    絵画的とでも言いたくなるほどに豊かなグラデーションと、
    ビロードのような肌触り。

我慢ができなくなって、早速今日出勤に持ち出しました。

昼食の往き帰りの撮影分からちょっと沢山選んでみました。
絞りがないので、すべてF2の開放で撮ったものなのですが、
中将姫光学さんのあの香り豊かなスナップショットとは
似ても似つかぬ、ただのロボグラフィばかり。

    セロ弾きのゴーシュみたいに、溜息をついて考え込んでしまいます。
    「いったい何が悪いんだろうなあ?」

分かっています。

    レンズを使いこなす技量とセンスの差です。
    こればかりは埋めようのない溝。

18枚並べて見て、ビロードのような肌触りはちらっとも感じられませんが、
開放とはとても思えないような、豊かな色合い、
かなりあたたかく厚みのある描写は少しだけ共通しているようです。

    いつか、どこかで、私だって、そう心に願いを納めて、
    今日はこの程度で満足することにしましょう。
by Sha-sindbad | 2013-08-28 22:57 | CineUnilite35/2 | Comments(7)

471  秋 (レイのシネユニライト35mmF2は開放にすべてを託し)



中将姫光学さんが面白いレンズを紹介されていました。

    WrayのUnilite50mmF2とCineUnilite35mmF2

中将姫光学さんの親友のksmtさんも大変なレンズ研究家です。
彼のサイト(一体幾つあるのか、分かりません)は情報の宝庫。
貴重なレンズ情報を手に入れることができます。
彼のサイトで、今度はCineUnilite35mmF2の情報。

    「戦後。何個作られたかは不明。
     Ilford/Kennedyのレコーディングカメラなどに使われた。」

ksmtさんによりますと、とてもレアなレンズなのだそうです。
ところが、ひょんなことから手に入ったのです。
その経過が奇妙。

実は最後にオークションで手に入れたレンズがCineRapter50mm。
Mマウント改造版でたったの310ドル。
誰もビットせず、すんなり落札できました。

喜んでいますと、メール。

    「落札後調べてみたら、レンズに欠陥が見つかったので、
    キャンセルさせてください」

アメリカ在住の中国人だそうです。
そんなバカな?
調べてからオークションに出すものでしょう?
最低ビットで落札されてしまったので、
無理矢理キャンセルしたのかも知れません。

やむなく私も承諾したのですが、
いつまで経ってもキャンセル処理をしません。
その内、PaypalがVISAカードの支払いを完了してしまいました。
幾度かやり取りしていますと、なんとまあ、
「キャンセル処理の手続きがうまくいかない」とのたまう。

ひょんなことから、同じ人が出しているレンズをチェックしてみました。
その中に、レイのシネユニライト35mmF2を発見したのです。
ただし、ソニーNEX-5Aマウント加工もの。
290ドル、3日後がタイムリミット。
早速、メールしました。

    「このレンズが落ちなかったら、それを送って下さい」

落札せず、1週間後に届きました。
レアものにしては、余りの廉価で誰も落とさなかった理由がわかりました。

    絞りがない!

でも、私は開放だけで十分。
しかも、ペンタックスのヘリコイド付きチューブにうまく仕込んであって、
20㎝から無限まで撮れます。

中将姫光学さんは、35㎜シネレンズの中では、
Kinoptic, Speed Panchro, Kino Plasmat等と比較して、
なんとこうお書きになっているです。

    性能面では、このレンズこそがいちばんの高性能と密かに信じている。

中将姫光学さんの作例もおそらく開放。
これが実に素晴らしい祭スナップ。

今日、出勤に携行して撮ってみました。
私のは開放F2限定レンズで、しかもただのロボグラフィなのですが、
開放から光彩陸離!
-1に補正しているせいか、色乗りがちょっとよくなりすぎましたが、
中将姫光学さんはけっして誇張をおっしゃっているのではない、
そう納得させられる描写です。




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by Sha-sindbad | 2012-10-02 22:12 | CineUnilite35/2 | Comments(0)