レンズ千夜一夜

カテゴリ:Sp.Anastigmat25/1.5( 66 )

89 磯江毅 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は新しい歌を歌う)


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前回に引き続き、スピード・アナスティグマート25mmF1.5です。

前回はオリンパスE-PL1に付けて、50mmで撮りました。
今日はソニーNEX-5Aに付けて、37.5mmで撮ったものです。

終日、この一本で撮り続けて、752枚(銀塩フィルム換算20.88本)撮りました。
かなり癖が分かってきた感じがします。

16㎜映画用レンズをAPS-Cサイズ(23.4x15.6mm)で撮るためでしょうか、
開放で撮りますと、
オリンパスE-PL1のときよりも、周辺部がもっと激しく暴れます。

この暴れ方は暴虐という感じで、あまり快いものではありません。
f2.8あたりまで絞り込んでも、以前として傍若無人に暴れています。

解決策は一つしかないようです。

    空とか木とか花とか、つまり細かい形のあるものや明部は避けて、
    背景周辺に、平坦な暗部を配置するようにして撮る。

今回の作例はいかがでしょうか?
キノプラズマートよりもちょっと大人っぽい感じ、
そんな風に感じられるんですが.......
by Sha-sindbad | 2011-09-12 21:21 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

88 ブローチ (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で僕は悦楽を味わった)



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昨日、大阪梅田マツモトカメラにオーバーホールを
お願いしていたレンズを引き取りました。

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

ダルメイヤーの映画用レンズの銘玉。
私にとっては、キノプラズマートと並ぶお宝。
手に入れたレンズは、私のことですから、
ぼーろぼろの筐体、ぼーけぼけのレンズでした。
でも、すっきりと抜けの良いレンズ、
普通の程度の鏡胴に生まれ変わっていました。

夢のレンズの戦列復帰です。
早速オリンパスE-PL1で撮りました。

その一枚をごらん頂きましょう。

    ご婦人の胸元のブローチ。

ご自分でお作りになったそうです。
とても魅力的な色合いでしたが、
ダルメイヤーはこれを夢に変えてくれました。
by Sha-sindbad | 2011-09-11 13:45 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

81 待ち人(スピード・アナスティグマート25mmF1.5は写幻レンズだった)


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キノプラズマート25mmf1.5を手に入れたことで、
そのライバルであり、兄弟でもある、
ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5へと、
いわば論理的展開を踏んでしまいました。

ほとんど同じレンズ設計なのだそうです。
じゃ、なにも同工異曲のレンズに手を出すことはあるまい。
そういう考え方もあるでしょう。

でも、どうやらかなり違うらしいという噂。
そんな噂を聞きつけてしまうと、もうたまりませんね。
とにかく、押さえておこう、という気持ちを抑えかねていた矢先に、
市価の3分の2程度の廉価版を見つけてしまいました。

本ブログに、すでに何枚か、作例を出しました。

今回が、私にとっては、いわば極めつけ。

そうです、心の底から納得しました、

    このレンズは、キノプラズマートとはぜんぜん違う!
    まったく別の味わいを出してくれる!

今回の写真と、キノプラズマートの作例とを比較してみてください。
じっと見つめて、気がついたのです。

    これは「写真」じゃない。
    「写幻」なんだ!
by Sha-sindbad | 2011-09-02 21:35 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

62 植物 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で見る夢も又いい)



レンズは夢の道具ですね。

写真にも、いろいろ楽しい夢があります。

    ある方は、写真家になることを夢見ます。
    ある方は、写真コンテストに入賞することを夢見ます。
    ある方は、写真クラブでトップまで登り詰めることを夢見ます。
    ある方は、「私は写真家の※※です」と自己紹介することを夢見ます。

私は、ちょっと変な夢を見ます。

    そのカメラ、そのレンズで撮れると思えないような写真を、
    そのカメラ、そのレンズが撮ってくれることを夢見ます。

その前提として、そのカメラ、そのレンズが性能を発揮するように、
一定の修練、慣れは必要でしょう。
でも、けっして、思うがままに使いこなそうとは夢見ません。

できたら、自分が撮れるとはとても思っていなかったような写真を、
思いがけないところで、思いがけない瞬間にプレゼントしてくれる、
そんな願いをカメラ、レンズに込めて、
うやうやしく撮らせていただいています。

    あっと驚きたいのです。

    よくぞこんな写真を撮ってくれましたと、
    カメラ、レンズにお辞儀をしたい、そんなことを夢見ています。

ですから、私は、私の撮った写真を、
私の作品でございます、なんて胸を張るつもりはありません。

映画のカメラマンがこんな風に自慢するでしょうか?

    「ああ、小津安二郎の東京物語ね、
     あれは全部私が撮ったんだよ」

ナンセンスですね。
私も同じことを感じます。

私は、こんな考え方を人に押しつけるつもりはありません。
私の撮り方がそうだから、私はそう考えるのです。

    実にイージーに撮ることにしています。
    いい、そう思ったら、次の瞬間にはシャッターを押しています。
    なにも考えない。
    写真を作ろうとしない。
    すべてをレンズに任せます。

そんな私の撮り方に一番似合うレンズ、それが、

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

    とにかく開放で、そっち向けて、さっと撮ります。
    もちろん拡大したライブビューでピントは合わせます。
    でも、白昼、実画面に直すと、液晶画面を見ても、
    ちょっと遠視が始まっている私の目にはよく分からないので、
    画像効果はチェックしません。

ちゃんと撮れてるじゃないの?
そうおっしゃる方もおいででしょう。
私は、可能な限り、最接近するのです。
そうすれば、余分なものは写りません。
だから、そう見えるだけ。
私は回りなど見ていませんから、
私が構図を決めたわけではない。

そんな撮り方でも、ピントだけ合わせておけば、
スピード・アナスティグマートはこんな写真をくれます。

一生、お付き合いさせていただくつもりです。
私の夢の1つ、それが、

    スピード・アナスティグマートに写真をプレゼントしてもらうこと。



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by Sha-sindbad | 2011-08-14 17:01 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

31 踏切の少年 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は接近戦も軽くこなし)



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石仏の足下に小さな水いれがありました。

兎の形なのでしょうか?
仏様にちょっと華を添える、そんな風情。
やさしい心根がしっとりと伝わってきますね。

こんな情景にスピード・アナスティグマート25mmF1.5はかなり期待できます。

今手元にないので、正確にはもうしあげられませんが、
とても近くまで寄れるのです。

そして、その近接での開放描写をご覧下さい。
ピントのきてほしいところは、見事に合焦し、
しかも、やわらかい。
それ以外は、形を残しながらも、完全にぼけてくれる。
グルグルボケのキノプラズマートとはどこかぼけ方が違います。
正直言って、こちらの方がナチュラル。

見れば見るほど、このレンズ、気に入ります。
近ごろも、いろいろなところで見ますが、
みんなとても高いですね。
私は相場の5割程度で手に入れました。
オーバーホール代が入手費用に加算されるとしても、
まだお買い得でした。

オーバーホールで、今のテイストにちょっぴり明るさが加われば、
文句なしの道具レンズになりそうです。
by Sha-sindbad | 2011-07-14 18:03 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

30  踏切の少年 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5も夢紡ぎ)



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キノプラズマート25mmf1.5に対抗できる実力と魅力を備えたレンズは?

そんな問いへの正解は次のレンズだという方が多いようです。

    ダルメーヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5

すでにその写りの玄妙さはごらん頂きました。
ここ嵯峨野嵐山でも、侮りがたい描写をプレゼントしてくれました。
なにしろ絶妙の空気感。
どこで、なにを撮っても、メルヘンになってくれます。

内部にカビがあり、レンズ全面薄曇りという感じです。
かなり曇っているのですが、
メルヘンはけっしてそのせいではなさそうです。
キノプラズマートはまるっきりピカピカですが、メルヘンなのですから。

そう考えて、スピード・アナスティグマート25mmF1.5の方は、
今、マツモトカメラにオーバーホールのため入院中。

どう変わるか、予想もつきませんが、
私は、信じています、

さらに美しい写りになる!
by Sha-sindbad | 2011-07-13 22:15 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)