レンズ千夜一夜

カテゴリ:Sp.Anastigmat25/1.5( 66 )

726 への字口(スピード・アナスティグマート25mmF1.5とくだけたお付き合い)




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今日は月曜執務休業日。

午前中大阪で付虹先生のレッスン。
午後は奈良西大寺で陳少林先生の伴奏レッスン。
往還1時間半以上かかり、
そのうえ、付虹先生の厳しいレッスンの後ですから、
陳少林先生のレッスン場近くの喫茶店に入ったときには、
日差しもかなり強くなり、温度も27度まで上がり、
かなり疲れていました。
コカコーラをいただきながら休憩。

オリンパスE-PL1に付けたレンズは、

    ダルメイヤーのスピードアナスティグマート25mmf1.5。
    
私にとっては極上のレンズ。

    ユニバーサルシティ駅で29枚、
    西大寺駅から喫茶店までの途中で61枚、
    合計90枚撮りました。
    せいぜい20分弱ですから、上々の結果。

ふと気がついたのですが、私が訪問しているブログでは、
中将姫光学さんが時折取り上げられる程度で、
私のように、Cマウントレンズと真っ正面から見つめ合って、
真剣におつき合いしている人間って、あまりおいでにならないようですね。

    史実かどうか知りませんが、天下のご意見番、大久保彦左衛門は、
    魚屋の一心太助と気の置けないつきあいを楽しみます。
    彦左は大部の自伝的史書「三河物語」を著したほどの教養人で、
    歯に衣を着せない直言居士として天下に鳴り響いた人だそうですが、
    そんな人だから、一心太助とぐっとくだけたやりとりをすることに、
    心の安らぎを見いだしたのでしょう。

私はただの一介の平凡人ですが、
銀塩の銘玉たちとの正面衝突そこのけの対決の合間に、
なんにも考えなくても、絞り次第で、
とてつもなくおもしろい写真をプレゼントしてくれるCマウントレンズに、
一心太助なみのくだけたつきあいの妙味を感じてしまいます。

喫茶店でとなりの席にちらりと目をやって、
彦左なみの渋い面構えと目が合ってしまいました。

スピードアナスティグマートを開放F1.5にして、
最短近くで撮りました。

    目を寄せて、口をヘの字にして、
    昔のリーゼント刈りのような銀髪が額にひらりとかかっている。
    なかなか絵になる面構えじゃありませんか?

見ると、ほかのナプキン立てでは、
どれもこんな乱れ髪になっていません。
だから、それほど渋い面ではない。

なんだ、まっすぐ私をにらんでいたのです。

    いい年をして、仕事もしないで、こんなところで、
    コーラなんか呑んでいやがる。
    ちゃんと仕事をしちゃどうだ?

そんなことを言っているようですね。
私も一言お返ししましょ。

    ほざけ!

なんですか?
かなりご立腹ですね。

    ちょっと言葉が過ぎたのでしょうか?
    じゃ、撤回。
    つつしんで謝罪させていただきます。

    私にお任せください、そうもうしたかっただけで、
    お怒りはあなたの誤解、読解力の不足ですよ。
by Sha-sindbad | 2013-06-24 17:40 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

657 奈良町往来 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5はやさしさが身上のレンズで)


スピード・アナスティグマート25mmF1.5を付けたカメラは、

    ソニーNEX-5A。

このカメラの液晶画面は、お昼間にはほとんど見えません。
とっさの人物撮影にはなおさら役に立ちません。
そのうえ、ソニーNEX-5Aに付けると、
レンズの距離指標は実距離と合致しなくなります。
やむなく最寄りの3mばかりの距離になんとか合わせて、
置きピンで使うことになりますが、
3mにある人物ばかり撮るわけではありません。
おかげで、もう当てずっぽうの撮影を強行する羽目に。

4枚とも、本当にきちんと合焦しているかどうか、不明。
でも、ダルメイヤーはダルメイヤーです。

    かなりよい雰囲気で人物を包んでくれます。
    このやさしさがこのレンズの最上のファクターなのです。




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by Sha-sindbad | 2013-04-18 18:13 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

656  春 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は春霞のようなレンズで)



火曜日出勤時、ソニーNEX-5Aを持参。
スピード・アナスティグマート25mmF1.5を付けました。

お天気もよかったので、春を撮ることにした、というわけではありません。
なにも考えずに、持ち出しただけ。

ただし、初夏のような暑さで、ほとんどうだるようなお昼、
レストランと職場の往還、たった15分ですが、かなり撮れました。
スピード・アナスティグマート25mmF1.5を愛しているからです。

絞り込んでも、ふんわりとフレアがかかります。
まるで春霞のようなレンズ。
花の写真家が花の銀座を撮るとすれば、
私は相変わらず、ロボグラフィとしての花を撮ります。

    ゾンネタールがよいのか?
    スピード・アナスティグマートがよいのか?
    なんて比較はナンセンス。

みんな良いのです。

    うまく撮れないとすれば、
    相性が悪いか、腕が悪いか、その両方か?

私は、誰がなんと言おうと、私のレンズたち全部と相性抜群!





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by Sha-sindbad | 2013-04-17 22:05 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

618  奈良8景 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5には独特の眼がある)



千住博さんは「絵を描く悦び」(光文社新書)の中で、
「道具の幅でしかものが見えない」とお書きになっています。

でも、これは、道具が絵を描く条件であることを踏まえてのことです。
たとえば、藤田嗣治さんは、顔と背景との境界をどう描くかという
西欧絵画の弱点である大問題を、日本画の面相筆を駆使して克服しました。

    道具あればこそ、画家の個性が絵に描き出されるのですから、
    道具は絵画の限界であるとともに可能性でもあるということなのでしょう。

この道理は写真にさらに強く妥当するように思えます。

今日は、オリンパスE-PL1にぼけレンズを付けて出勤しました。

    ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5。
    私の大好きなレンズです。

このセットを右腕で保持しながら道を歩いていると、
ふっと一つの思いが胸の内から浮かび上がってきました。

    このレンズでないと見えないものが見えてくる!
    お気に入りのレンズはレーダー探知機なのです。

いつも主として昼食の前後に撮ります。
ロボグラフィを撮る人間でないと、
あっという間に飽き飽きしてしまうほど、
いわゆるフォトジェニックなものなど何もない、
ただのストリート、路地です。
でも、出勤時は絶対にレンズを携行します。
飽きないからです。

    そのレンズ好みのロボグラフィが道端からポップアップします。
    今日は、とりわけそんな感を強くしました。
    たった62枚しか撮れなかったのですが、みんなお気に入り。
    スピード・アナスティグマートが見つけてくれたロボグラフィを、
    8枚ごらん頂くことにしましょう。




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by Sha-sindbad | 2013-03-08 21:49 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

563 冬の雨 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は普通のものを普通に撮って)



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よく考えるのですが、

    私ほど、スケールの小さな人間はいないでしょう。

ロボグラフィ
要するに「路傍のものたちの写真」ですが、
フォトジェニックでもなんでもない、ただのありふれたものたち。
なにかをアピールするわけではなく、
ただ、真正面から接近して撮っているだけ。

2013年はますますありふれたものたちに近づきます。

    その分だけ、人から遠ざかることになりそうですが、
    かまいはしません。

    それだけ、自分に近づけるのですから。
by Sha-sindbad | 2013-01-04 01:03 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

561 謹賀新年  (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で2013年を目出度く始め)



明けましておめでとうございます。

「レンズ千夜一夜」も3年目に突入しました。
と言っても、ほとんど途切れなく561夜目ですから、
実質は2年と196日目。
今年もこの調子で続けることにいたします。

時々、というか、始終考えます。

    宇宙の果て、小さな惑星の荒涼たる大地、
    そのなにもない大平原に、くゆり立つように立ちあがる茎一本。
    その頭には、たとえようもなく麗しい花一輪。
    まだ人間のように目で愛でる存在がない世界なのです。
    誰一人見るもののない花、

    この花は美しいのでしょうか、
    それとも、美しくもなんともないのでしょうか?

私のこのブログもそれに近いようです。
でも、少なくとも一人だけは見るものがいます。
制作者自身。

そこで、もう一つの惑星を考えることができます。

    なにか未知の理由で、たった一人の人が残された惑星。
    その大地に、くゆり立つように立ちあがる茎一本。
    その頭には、たとえようもなく麗しい花一輪。
    その人は、毎日、この花を眺めて、心を喜びと愛で満たすでしょう。
    そしても、この花に意識があれば、
    自分が惑星の全人口を自分のファンにしていることに気づくでしょう。

    「レンズ千夜一夜」はそんな稀有のブログである、
    そう考えて、このブログをますます愛しく思っています。

真相は、どうやら、私以外に20人位はときどきおいでのようですが、
ここは文学的誇張と参りましょう。
自分の愛する写真たちをこんな風に掲載させてくれる、
インターネット世界に感謝しつつ、
今年も、思う存分ブログライフを満喫することにいたしましょう。

平成25年の皮切りは、昨夜、平成24年の千秋楽に続いて、

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

彼も、私の期待に十分応えてくれたように思います。




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by Sha-sindbad | 2013-01-01 12:22 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(6)

560 雨傘  (スピード・アナスティグマート25mmF1.5で2012年を締めくくり)



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とうとう2012年も終わりますね。
28日御用納めの日、何を持って出ようか?
そう考えて、即座に心に浮かんだのが、

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

そして、撮ったのが、雨傘。
この柔和な印象がダルメイヤーですね。

    なんだか象徴的な感じもあり、
    予兆的な感じも含まれているようですが、
    撮ったときは、そんな気持はまるでありません。
    いつも通り、楽しい出会いを記録したかっただけ。

「レンズ千夜一夜」も半分をかなり超えました。
来年も相変わらず、
ただのレンズ頼みの試写に終始し、
ますますマンネリ化の一途を辿ることになりそうですが、
よろしくお願いいたします。

よいお年を!
by Sha-sindbad | 2012-12-31 23:59 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

501 学生服店 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5はパステル調がお得意)



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フーゴ・メイヤーのキノプラズマート25mmf1.5、
ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5

この2本のCマウントレンズを手に入れたとき、
本当は、私のCマウントレンズクエストは大団円だったのです。

    三国時代、魏の曹操は西安の南方、隴の地を征服したとき、
    司馬懿ら部将たちからせっつかれました、

        「この勢いで蜀の地もとってしまいましょう!」

    曹操はこう答えました、

        「隴を得て蜀を望む、これは高望みというものだよ。
         欲張ってはいけない」

このとき、曹操が蜀を攻めれば、征服できたかも知れません。
でも、そうすると、揚子江付近から南の地以外は、
全部手に入ることになったでしょう。
でも、それだけの広大な地をちゃんと守りきるだけの国力があったか?
そんな風に考えると、曹操は極めて賢明であったと言うべきでしょう。

私は、曹操の故事を知っていながら、実行することができないまま、
その後も、まだあれこれと物色し続けています。

各レンズの特性、使い勝手をしっかりと体得する時間などない。
しっかりと作風をうち立て、その作風に沿って作品を撮る、
そんな写真家(曹操流の征服者)なら、致命的な考え違いでしょう。

でも、作風だ、作品だなどという大層な志を捨ててしまって、
とても気楽にレンズ人生を楽しむのであれば、
まあ、これも楽しい写真人生ではありませんか?

でも、昨日、出勤時にソニーNEX-5Aに付けて、
スピード・アナスティグマート25mmF1.5を持ち出して、
考えてしまいました。

    こんなパステル調の写真を撮り貯めたら、
    ちょっと面白いんじゃないかな?

でも、そんなこと決してしないSha-sindbadさんなのでした。
なにしろ、これからも様々なレンズでドバッと写真を撮り続けたいのですから。
by Sha-sindbad | 2012-11-01 14:43 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

389 高校生 (ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5はやはり横綱)



スピードアナスティグマート20mmF1.5
ペンタック38mmF2.9
この2本のダルメイヤーを使ってくると、
やはりダルメイヤーCマウントレンズの白眉に登場させたくなります。

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5

昨日の出勤に携えて、114枚撮って帰りました。

今回は、開放だけではなく、F8を多用しました。
kinoplasmatさんのBokeh lensで、キノプラズマートに魅了されたのですが、
実はその絞り込んだ写真にノックアウトされたのです。
でも、キノプラズマート族はともすると開放専科になってしまいます。
面白いので、抵抗しがたいのです。
ところが、昨日は、光が強かったこともあり、
スピード・アナスティグマートも絞り込んで撮りました。

開放、F8、両方の写真を並べてみましょう。





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by Sha-sindbad | 2012-07-12 13:51 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

358 注水中 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5はみずみずしい)



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ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5は、
フーゴ・メイヤーのキノプラズマートと同じレンズ設計だそうです。
でも、写真を見る限り、まるで違う描写。
それが嬉しいですね。
違うレンズで同じ写真が撮れたんじゃ、面白くありませんね。

大阪天王寺区の裏通りを歩いていると、
玄関脇の水道栓の下に鉢植えが置かれて、
ちょろちょろと水が落下していました。

私は植物のことはまるで知識が欠落している人間なので、
私に分からない理由があるのでしょうけど、
こんなに水生植物状態にするのは、やっぱり不可解。
でも、こんなに生き生きと輝いているのですから、
この植物にはよいことなのでしょう。

これがほんとの「みずみずしい描写」なのでしょうね。
by Sha-sindbad | 2012-06-12 19:50 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)