レンズ千夜一夜

カテゴリ:Sp.Anastigmat25/1.5( 61 )

778 雨の日の思い出(スピード・アナスティグマート25mmF1.5は雨の日には雨を撮り)



レンズの理想は、人それぞれでしょうね。

私の場合、良いレンズは、

   その場そのときにこんな写真を撮りたいと思ったのに、
   そんな思いを裏切って、
   いや、それよりもこんな写真が撮れて良かったと思わせてくれる、
   そんなレンズ。

もちろんスピード・アナスティグマート25mmF1.5はそんなレンズ。

バス停から家までの200mほどの道のり、
これも私のカンバスの1つ。

   よいレンズを持つと、
   こんなに撮り尽くしたと思っている場所に、
   意外なほどに素敵な顔を見つけてくれるものです。




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by Sha-sindbad | 2013-08-17 22:22 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

777 夏の日の思い出(スピード・アナスティグマート25mmF1.5は耐え難い暑さをやさしく和ませて)



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1枚目のカップル、なかなかお似合いですが、
本物のカップルだとすれば、
私には男性の気持ちがちょっとよく分かりません。

    明らかに二人は偶然に出会ったのです。
    男性が女性と出かけるのであれば、
    もっとデートにふさわしい服装がありそうですし、
    同じ方向から来たのですから、自転車など使うのは論外。
    二人して並んで歩く方が話しやすいじゃありませんか?

    とすると、偶然出会ったのです。
    どうやら女性は二人の前方にある近鉄奈良駅を目指しています。
    男性は自転車から下りて、並んで歩く方が時間も稼げます。

    なぜか、女性は顔を伏せ気味に歩いています。
    恋人同士なら、もっと明るい顔を男性に向けているはず。

つまり、私の推測では、まださほど進んだ仲ではなさそう。
でも、なかなか絵になるお二人。

    近づきながら、絞りをF8、距離を3mあたりに合わせて、
    とっさにお腹あたりでシャッターを切りました。
    幸運にも、しっかり合焦してくれました。

ダルメイヤーの名品がソニーNEX-5Aに付いています。

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5。

    キノプラズマートとレンズ設計がそっくりなのだそうですが、
    ダルメイヤーの方が明らかに暖色系で柔和な写り。
    でも、ピントはしっかりしています。

オリンパスE-PL1で50㎜相当で撮るよりも、
NEXで35㎜相当で撮る方が周辺の崩れ方が激しいですね。

    でも、それがどの写真にも思い出色を付けてくれた、
    そんな感じがするのですが..........
by Sha-sindbad | 2013-08-16 21:41 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(5)

763 静かな町(スピード・アナスティグマート25mmF1.5の本領はやっぱりやさしさに)



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前回の顔写真には、思わず退いてしまう人が多かったでしょうね。

3枚目とか5枚目が顔に見える方って、
ほとんどおいでにならないでしょう。

    3枚目は、向かって左半分が隠された男の顔。
    男の向かって右半分の顔が苦み走っています。

    5枚目は、光るあたりが鼻。
    その下に暗く見えるのが口。
    右上に小さな目が光っています。
    もちろん鉄人28号(古いですねえ)。

こんな風に説明しても、あなた、きっと冷たく言うでしょうね、

    「そんな風にはちっとも見えませんね。
    さよなら」

今回は普通(私のスタンダードで)の写真たち。
ダルメイヤーのシネレンズの中で、
スピード・アナスティグマート25mmF1.5はかなりの人気のようです。

    キノプラズマート25mmf1.5と同じレンズ設計なんだそうですが、
    設計が一緒でも、写りはかなり違います。

    一卵性双生児の方も歳をとれば、
    かなり個性に違いが出てくるのでは?
    レンズの場合、筐体が違うのですから、
    もっと個性が違うことになりそうですね。

運良く、私はどちらも廉価で入手できましたが、
中心部がシャープで、周辺にぐるぐるボケが出るのは似ていても、
雰囲気が違います。

    ダルメイヤーお母さんに育てられたせいでしょうか?
    とてもあたりが柔らかいのです。
    全面にふんわりとフレアがかぶさり、
    クラシックな時代色が付いてくれる。

大好きなレンズです。
by Sha-sindbad | 2013-08-01 18:13 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

762 七変化(スピード・アナスティグマート25mmF1.5持つと、なんでも顔)



スリ刑事は満員電車の中でもはっきりとスリを見分けるそうです。

    もちろん年季の入ったスリならある程度記憶していることもありますが、
    乗客の中ではっきりと水と油ほど違う動きをするからなのだそうです。

私の場合、ロボグラフィの一本の柱は、

    顔

    路地裏の森羅万象に姿をやつす七変化怪人をたちどころに発見!

今日の出勤に携えたカメラはソニーNEX-5A。
レンズはダルメイヤー、
スピード・アナスティグマート25mmF1.5

    このレンズはそんなあぶり出しの名手、
    いわば、シャーロック・ホームズのルーペのような道具。

1、6枚目はF8に絞っています。
絞ってもなお周辺が暴れています。
残りの5枚は開放。
意外と、中心部はきりっと引き締まっています。

この7枚にそれぞれ顔が浮かび上がってくるとすれば、
あなたはロボグラフィに特化された人材と言えそうです。
社会的には、なんの役にも立たない才能なのですが、
ほかに取りたてて才能がないかも知れないのですから、
この才能を大事にしてくださいね。

一枚も顔なんか見えてこない、と不満げなあなた。
ご心配なく。
あなたのような方こそ、地の塩。
社会をささえ、よりよき日本を築く人なのです。
がんばってくださいね。




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by Sha-sindbad | 2013-07-31 22:08 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

727 自転車(スピード・アナスティグマート25mmF1.5は微妙な光にしっとり寄り添い)



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あなたはどんな被写体を撮るのが好きですか?
写真家のみなさんにこの質問をぶつけたら、
千人千様の答えが返ってくるでしょうね。

    全国のマンホールを撮り歩いている人がいるかと思えば、
    全国の桜を桜前線と一緒に動いて撮る人もいます。
    アラスカ、カナダに出かけて壮大なオーロラを撮る人がいるかと思えば、
    家から一歩も出ないで、写真を撮る人もいます。

変わった写真を撮る人が一杯いるわけです。
ちょっと分類してみますと、

    人間はまともなのに、写真は変という人がいます。
    写真はまともだけど、人間は変という人もいます。
    写真も人間も変という人もいます。
        手近にもブロガーにも一杯心当たりがあります。
    写真も人間もまともという人もいます。
        これはまるっきり面白くないですね。

どんなケースもそうなのですが、どなたも、
好きこのんでその組み合わせになっているわけではありません。

私は、最初の組み合わせの一サンプルなのですが、
もう少しくわしく言いますと、

    人間はまともで、まともに写真を撮っているのに、結果が変、
    そんな特異例であると言いたいですね。

奇をてらって写真を撮るなんてことは絶対にいたしません。
いつもそうなのですが、心がどうしようもなく揺らぐのです。
写真の結果を予測してではありません。
そうではなく、ただ単に、心が小躍りしてしまうのです。

    「ここ、いいぞ!
    ぼくを待ってくれていたんだ!」

チェ・ジウはさまざまな慈善活動で有名です。

    日本のファンたちが参加した幼稚園での慈善奉仕で、
    日本のファンたちが一室で休憩していると、
    疲れたチェ・ジウが入ってきて、
    ファンたちの目の前で横になってしまったそうです。
    憧れのジウ姫のそんな姿を、
    信じられないという気持で見守るファンたち。

私のロボグラフィとそっくりの状況なのです。

    私だって、チェ・ジウのそんな姿を目の前にしたら、
    きっと茫然となるでしょうけど、
    こんな自転車の姿にも茫然となってしまうのです。

写真以前の気持です。
    美しい!
私のロボグラフィ計数管は実に簡単に振り切れてしまうのです。
私とロボグラフィとの心の出会いこそ、私の喜び。

そんなとき、カメラを向けて、さっと撮ります。
写真はいつも、出会いの名残りでしかありません。
そんなとき、私のお気に入りのレンズなら、
私の気持をなんとか写真に撮り込んでくれます。

    スピード・アナスティグマート25mmF1.5もそんなお気に入り。
by Sha-sindbad | 2013-06-25 15:49 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(4)

726 への字口(スピード・アナスティグマート25mmF1.5とくだけたお付き合い)




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今日は月曜執務休業日。

午前中大阪で付虹先生のレッスン。
午後は奈良西大寺で陳少林先生の伴奏レッスン。
往還1時間半以上かかり、
そのうえ、付虹先生の厳しいレッスンの後ですから、
陳少林先生のレッスン場近くの喫茶店に入ったときには、
日差しもかなり強くなり、温度も27度まで上がり、
かなり疲れていました。
コカコーラをいただきながら休憩。

オリンパスE-PL1に付けたレンズは、

    ダルメイヤーのスピードアナスティグマート25mmf1.5。
    
私にとっては極上のレンズ。

    ユニバーサルシティ駅で29枚、
    西大寺駅から喫茶店までの途中で61枚、
    合計90枚撮りました。
    せいぜい20分弱ですから、上々の結果。

ふと気がついたのですが、私が訪問しているブログでは、
中将姫光学さんが時折取り上げられる程度で、
私のように、Cマウントレンズと真っ正面から見つめ合って、
真剣におつき合いしている人間って、あまりおいでにならないようですね。

    史実かどうか知りませんが、天下のご意見番、大久保彦左衛門は、
    魚屋の一心太助と気の置けないつきあいを楽しみます。
    彦左は大部の自伝的史書「三河物語」を著したほどの教養人で、
    歯に衣を着せない直言居士として天下に鳴り響いた人だそうですが、
    そんな人だから、一心太助とぐっとくだけたやりとりをすることに、
    心の安らぎを見いだしたのでしょう。

私はただの一介の平凡人ですが、
銀塩の銘玉たちとの正面衝突そこのけの対決の合間に、
なんにも考えなくても、絞り次第で、
とてつもなくおもしろい写真をプレゼントしてくれるCマウントレンズに、
一心太助なみのくだけたつきあいの妙味を感じてしまいます。

喫茶店でとなりの席にちらりと目をやって、
彦左なみの渋い面構えと目が合ってしまいました。

スピードアナスティグマートを開放F1.5にして、
最短近くで撮りました。

    目を寄せて、口をヘの字にして、
    昔のリーゼント刈りのような銀髪が額にひらりとかかっている。
    なかなか絵になる面構えじゃありませんか?

見ると、ほかのナプキン立てでは、
どれもこんな乱れ髪になっていません。
だから、それほど渋い面ではない。

なんだ、まっすぐ私をにらんでいたのです。

    いい年をして、仕事もしないで、こんなところで、
    コーラなんか呑んでいやがる。
    ちゃんと仕事をしちゃどうだ?

そんなことを言っているようですね。
私も一言お返ししましょ。

    ほざけ!

なんですか?
かなりご立腹ですね。

    ちょっと言葉が過ぎたのでしょうか?
    じゃ、撤回。
    つつしんで謝罪させていただきます。

    私にお任せください、そうもうしたかっただけで、
    お怒りはあなたの誤解、読解力の不足ですよ。
by Sha-sindbad | 2013-06-24 17:40 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

657 奈良町往来 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5はやさしさが身上のレンズで)


スピード・アナスティグマート25mmF1.5を付けたカメラは、

    ソニーNEX-5A。

このカメラの液晶画面は、お昼間にはほとんど見えません。
とっさの人物撮影にはなおさら役に立ちません。
そのうえ、ソニーNEX-5Aに付けると、
レンズの距離指標は実距離と合致しなくなります。
やむなく最寄りの3mばかりの距離になんとか合わせて、
置きピンで使うことになりますが、
3mにある人物ばかり撮るわけではありません。
おかげで、もう当てずっぽうの撮影を強行する羽目に。

4枚とも、本当にきちんと合焦しているかどうか、不明。
でも、ダルメイヤーはダルメイヤーです。

    かなりよい雰囲気で人物を包んでくれます。
    このやさしさがこのレンズの最上のファクターなのです。




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by Sha-sindbad | 2013-04-18 18:13 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

656  春 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は春霞のようなレンズで)



火曜日出勤時、ソニーNEX-5Aを持参。
スピード・アナスティグマート25mmF1.5を付けました。

お天気もよかったので、春を撮ることにした、というわけではありません。
なにも考えずに、持ち出しただけ。

ただし、初夏のような暑さで、ほとんどうだるようなお昼、
レストランと職場の往還、たった15分ですが、かなり撮れました。
スピード・アナスティグマート25mmF1.5を愛しているからです。

絞り込んでも、ふんわりとフレアがかかります。
まるで春霞のようなレンズ。
花の写真家が花の銀座を撮るとすれば、
私は相変わらず、ロボグラフィとしての花を撮ります。

    ゾンネタールがよいのか?
    スピード・アナスティグマートがよいのか?
    なんて比較はナンセンス。

みんな良いのです。

    うまく撮れないとすれば、
    相性が悪いか、腕が悪いか、その両方か?

私は、誰がなんと言おうと、私のレンズたち全部と相性抜群!





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by Sha-sindbad | 2013-04-17 22:05 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)

618  奈良8景 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5には独特の眼がある)



千住博さんは「絵を描く悦び」(光文社新書)の中で、
「道具の幅でしかものが見えない」とお書きになっています。

でも、これは、道具が絵を描く条件であることを踏まえてのことです。
たとえば、藤田嗣治さんは、顔と背景との境界をどう描くかという
西欧絵画の弱点である大問題を、日本画の面相筆を駆使して克服しました。

    道具あればこそ、画家の個性が絵に描き出されるのですから、
    道具は絵画の限界であるとともに可能性でもあるということなのでしょう。

この道理は写真にさらに強く妥当するように思えます。

今日は、オリンパスE-PL1にぼけレンズを付けて出勤しました。

    ダルメイヤーのスピード・アナスティグマート25mmF1.5。
    私の大好きなレンズです。

このセットを右腕で保持しながら道を歩いていると、
ふっと一つの思いが胸の内から浮かび上がってきました。

    このレンズでないと見えないものが見えてくる!
    お気に入りのレンズはレーダー探知機なのです。

いつも主として昼食の前後に撮ります。
ロボグラフィを撮る人間でないと、
あっという間に飽き飽きしてしまうほど、
いわゆるフォトジェニックなものなど何もない、
ただのストリート、路地です。
でも、出勤時は絶対にレンズを携行します。
飽きないからです。

    そのレンズ好みのロボグラフィが道端からポップアップします。
    今日は、とりわけそんな感を強くしました。
    たった62枚しか撮れなかったのですが、みんなお気に入り。
    スピード・アナスティグマートが見つけてくれたロボグラフィを、
    8枚ごらん頂くことにしましょう。




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by Sha-sindbad | 2013-03-08 21:49 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)

563 冬の雨 (スピード・アナスティグマート25mmF1.5は普通のものを普通に撮って)



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よく考えるのですが、

    私ほど、スケールの小さな人間はいないでしょう。

ロボグラフィ
要するに「路傍のものたちの写真」ですが、
フォトジェニックでもなんでもない、ただのありふれたものたち。
なにかをアピールするわけではなく、
ただ、真正面から接近して撮っているだけ。

2013年はますますありふれたものたちに近づきます。

    その分だけ、人から遠ざかることになりそうですが、
    かまいはしません。

    それだけ、自分に近づけるのですから。
by Sha-sindbad | 2013-01-04 01:03 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(2)