レンズ千夜一夜

カテゴリ:Distagon35/4( 9 )

1097 学びの門(ディスタゴン35mmF4の厳しい目が捉えた一瞬)



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奈良の夜、かなり静かです。
雨も降っていません。

台風がまっすぐ近づいてくるようです。

     朝から午後までかなり吹き荒れ、激しい雨でした。
     家が揺れることも数回ありました。
     まさに台風のまっただ中に居るような感じ。

でも、台風はまだまだ四国沖の南海洋上にいるのです。
今日夜遅くにようやく風速15m圏内に入るはずなのに、
こんな逆の動きはどういうことなのでしょうか?

昔、宮崎に住んでいた頃のことを思い出しました。

直撃台風がやってきました。
そのもの凄かったこと。

     関西で経験する台風なんて、それに比べたら、赤ちゃん風。
     なにしろはるか遠方から、1波、2波という風に束になって、
     屋根瓦を吹き飛ばし、看板を引っぱがして、どこかにぶつける、
     まさに阿鼻叫喚と言いたくなるような怖ろしい騒音が、
     次第にこちらに向かって突進してくるのです。
     破壊音、衝撃音が段々と大きくなってくるのを待つのは、
     まさにホラー映画の恐怖そのものでした。

とすると、雨の固まり、風の固まりも、
もっと巨大なスケールで台風の周辺を
ぐるぐる旋回しているのでしょうか?

     試しに気象衛星の写真を探してみました。
     雲の固まりが西日本をすっぽり覆うように渦巻いています。
     この渦巻きは台風の目の周りを旋回している姿のようですね。

今日9日は友人たちが私の退職のお祝いをしてくれる日でした。

     残念ながら、雨天順延となってしまいました。
     雨と風のため、今日は一歩も外出していません。
     ストックから、ちょっと懐かしい写真を選びました。
     仕事をしているときは、出退勤時、お昼休みに撮影しましたが、
     よく奈良女子大の学生さんたちに出会いました。
     とても美しい女性によく出会いました。

そうかあ、女子大の教授になるというのもよかったかも?
などと考えるのは不謹慎で、学者として失格ですね。

     でも、学生さんたちについてちょっと不思議に思うのは、
     こうまでファッショナブルに決めなくてもよいのでは?

     本気で学問するのであれば、
     もう少しそれらしいファッションがあるんじゃないかな?
    「美しければ、すべてが免責される」ですね。

まあ、いいでしょう。

     カメラは、ソニーNEX-5A
     レンズは、ツァイスのコンタレックス用広角レンズ、
     ディスタゴン35mmF4

大学の門をご覧頂ければ、このレンズがとても丁寧に
画像を作り出していることにお気づきいただけるでしょう。

     銀塩時代、「このレンズが至上最高」と太鼓判を押す人が
     時折おいでになりました。

     私にはちょっと凄すぎる感じですが、決して固くはないので、
     評判どおりの名レンズと納得させていただきましょう。
by Sha-sindbad | 2014-08-09 22:03 | Distagon35/4 | Comments(0)

913 天神橋の女たち(ディスタゴン35mmF4で秋山庄太郎するのは無理みたい)



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実のところ、私は女性が苦手です。

    だから、写真もほとんど撮りません。
    撮るとしたら、後ろ姿だけ。

天神橋商店街で、ほんの少し女性を撮りました。

    しかも、みんな堂々真正面から。
    これも路傍で出会ったわけですから、
    れっきとしたロボグラフィたち。
    でも、生身の女性はゼロ。

ディスタゴン35mmF4はコンタレックスレンズ。

    もしかすると、克明な質感描写の極致なので、
    女性には向いていないかも知れません。
    使い手もレンズもどちらも女性が苦手なのでは、
    麗しい女性ポートレートなど、とても無理ですね。
    この程度で我慢することにしましょう。
by Sha-sindbad | 2014-01-14 14:17 | Distagon35/4 | Comments(2)

912 ビニール幕(ディスタゴン35mmF4を通して世界を見てみたら?)



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コンタレックスのディスタゴン35mmF4の作例をもう一枚。

あまり見かけない異様な写真です。

    レンズが35㎜であること、
    開放がF4であること、
    そして、この光景、
    これらのファクターが揃ったら、
    他の35㎜レンズでも同様の写真になるか?

そう考えますと、そうでもなさそうな感じがします。

    やっぱりディスタゴン35mmF4だから、
    こんな写真になるのじゃないか?

これはストリートスナップの世界ではありません。
生活も人生も社会もなにもここには関係していない。

    こんなのがロボグラフィ。
    つまり、ディスタゴン35mmF4はロボグラフィの道具になれる。

うれしくなってきました。
by Sha-sindbad | 2014-01-13 22:12 | Distagon35/4 | Comments(2)

911 美女変身(ディスタゴン35mmF4がついにソニーα7に出会ったとき、なにが?)



土曜日は楽しい一日でした。

大阪天神橋商店街。
コンタレックスのディスタゴン35mmF4の収穫は476枚、
銀塩フィルム換算約13本。

    いつもより少ない撮影量ですが、
    ディスタゴンの実力ははっきりと確認することができました。

F4と暗いレンズですが、
ソニーα7の最高シャッター速度が8000分の1秒もあるうえ、
大半がアーケードに包まれた商店街での撮影。
カメラのことを忘れて、ご機嫌で撮影することができました。

昔出会ったレンズ愛好家の中に2人、断言する方がおられました。

    「これが最高の35mmレンズです」

銀塩で撮った経験がなく、
ソニーNex-5Aではシャープ一辺倒の過激な描写でしたので、
まだ納得はできませんでした。

    ソニーα7では、パラメータの設定のおかげでどうやら中庸を得て、
    きわめて高い描写性のレンズに生まれ変わったようです。
    
    35mmという画角のレンズは、古今に極上のレンズたちが居並び、
    50mmに劣らない激戦区なのですが、
    このレンズ、私にとっては、スピードパンクロ、ズマロン、
    シネユニライトと並ぶ筆頭格に躍り出たような感じがします。

つまり、ソニーα7がライカM9と対等の地位を獲得したことを意味します。
デザインは最低にダサいし、
カメラボディの材質感もあまりにも安っぽい、
という使用感のマイナス面を考慮しても、

    ①プラナー50mmF2、ディスタゴン35mmF4、シネユニライト35mmF2、
    このライカでは使えない三羽がらすを駆使できること、

    ②ディスタゴン35mmF2.4やアンジェニュー28mmF3.5のような、
    ライカM9では最短80cm程度までしかフォーカスしないレンズもまた、
    ぐっと最短撮影距離が短縮できること、

    ③フランジバックがライカより短いので、
    M42やエキザクタレンズもアダプタで使える可能性が広がったこと、

    ④ライカM9ではマニュアル露出しかできない超広角レンズたち、
    2種のスーパーアンギュロン21mm、ビオゴン21mmF4.5たちが、
    ソニーα7ではそのまま自動露出で使えること、
    などを総合すると、

    このカメラは私にとっては不可欠の道具に昇格するのが当然です。

ということは、私のようにレンズ描写だけに頼りきった写真生活が
さらに豊かなパースペクティブを見せ始めたということです。

    嬉しい!

今回は2枚だけ、ディスタゴン35mmF4のサンプルを紹介しましょう。

    いささか豊満に過ぎますが、とても美しい女性像と、
    そんな女性でも怒りでどす黒くなったとき、
    その内面はこんな風になっているんだろうという想像図、
    この2枚をごらん頂きましょう。




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by Sha-sindbad | 2014-01-12 22:24 | Distagon35/4 | Comments(9)

887 平野三態(ディスタゴン35mmF4は、今どきの言葉で言えば、すごすぎる35mm)



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昨日、平野に持参したカメラは、

    ソニーNex-5A。

レンズは2本。

    コンタレックス用ディスタゴン35mmF4
    スーパーパンクロ40mmf2

平野の孫のマンションを出て、加美駅まで1時間半撮影しました。
終始、ディスタゴンを使いました。

このレンズこそ、35mmレンズ中最高であると信じる方はかなり多いようです。
コンタレックスというカメラは「殿様カメラ」の異名をとったほどで、
リッチな人しか使わないイメージがあります。

私のような一般庶民がこのカメラに手を出せたのは2つの理由から。

    ①猛烈に廉価なコンタレックス・スーパーを手に入れることができたこと。
    そして、
    ②猛烈に廉価な費用でオーバーホール、修理をしてくれる方を知ったこと。

このボディにはもちろん標準レンズのプラナー50mmF2がついていました。
このレンズこそ、正統派標準レンズの最高峰、
私は今でもそう信じています。

    ちなみに異端派の白眉はパンタッカー50mmF2.3。
    (キノプラズマートもスーパーシックスも知らないので、
    そう言っているのですが、
    実は、知っても変わらないのではと、密かに信じています)

ディスタゴンはそのプラナーと並ぶ、コンタレックスレンズの白眉。

    これまで歩かなかったあたりの路地から路地へと渡り歩きましたが、
    撮影は快調そのもの。
    このディスタゴンの正統派ツァイスにふさわしい描写です。
    とにかく圧倒的な実在感で迫ってきます。

史上最高のアルト歌手キャスリーン・フェリアーは、
若い頃合唱団入団を断られたそうです。
    
    あんまりにもずば抜けた声だったからですが、
    このディスタゴンもそんな存在だった感じがします。
    近頃よく言われるせりふで言いますと、

        「すごすぎる35mm」
by Sha-sindbad | 2013-12-15 22:51 | Distagon35/4 | Comments(4)

606  路傍3景 (ディスタゴン35mmF4の描写には王者の誇りが満ち)



水曜日の出勤にはおもしろいレンズを携えました。

    ツァイス・コンタレックス用レンズ
    ディスタゴン35mmF4

史上最高のレンズだと主張する方さえいます。
あいにく史上最高のレンズはホロゴン15mmF8なので、
この御説に従うことはできませんが、
撮ってみて、仰天させられることは確かです。

レンズを軟派と硬派に分けますと、
ディスタゴンはまさに硬派の代表格でしょう。

でも、ディスタゴンをはじめとするコンタレックスレンズの目指した方向は、
結局ニコンと同じだったようで、しかも遙かにすごいレンズ群だったのですが、
はるかに廉価で機能性に富んだカメラを用意したニコンに完敗してしまいました。
コンタレックスのボディそのものは、当時すでに時代遅れだったのです。

    趣味性を重んじたレックス、猛烈に使い勝手の悪い操作性は、
    速射性、機能性を重んじたニコンに勝てっこなかったのです。

一方、レンズたちは時期尚早だった、私はそんな感じがします。
現代のデジタルレンズたちが求める精密無比の描写性を先取りしていたからです。

柔和で中庸を得た再現性を終始理想にしてきた私には過ぎたレンズでした。
一時期メインカメラとしていた私も、結局、凄みのありすぎるレックスにたじたじ、
一眼レフはペンタックスMEを中心にするようになり、
レンズもほとんど処分してしまい、
そのうち、一眼レフそのものもほとんど使わなくなったのに、
プラナー50mmF2付きレックス・スーパーと、
マクロスイター50mmF1.8付きアルパ9Dだけ大事に貯蔵してきました。

畏友RAさんがディスタゴンを処分されると聞いて、
無理に譲っていただきました。
このレンズだけは使ったことがなかったのです。
時折取り出して、レックス・スーパーで撮ったり、
ソニーNex-5aマウントアダプタを使って撮ったり。

    撮るたびに、あまりの強靱精緻な描写にあきれています。




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by Sha-sindbad | 2013-02-23 22:26 | Distagon35/4 | Comments(0)

503 奈良女子大界隈 (ディスタゴン35mmF4は上品に華麗)



コンタレックスのディスタゴン35mmF4

猛烈に切れ込むレンズですが、けっして硬くありません。
立体感はとんでもないほどに豊かですが、押しつけがましくはありません。
ナチュラルにリアルなのです。
色再現も華麗ですが、上品。

とにかく王者のレンズ、私にはそう思えるのですが.................




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by Sha-sindbad | 2012-11-03 22:06 | Distagon35/4 | Comments(4)

502 背中 (ディスタゴン35mmF4でランチスナップしてみました)



今日持ち出したのは、私にとって猛烈にスペシャルなレンズ。
中古価格が高いのではありません。
ボディに手が出ない人が多いので、ほとんど誰も使わない。
でも、これ以上のレンズはない、とまで言われてきた別格レンズ。

    コンタレックスのディスタゴン35mmF4

私は友人から譲っていただいたのですが、
完全に新品同様に光り輝いています。
コンタレックスを持ち出すのは大げさ。
どんな場合でも大げさ、そんな超弩級カメラ。
今日は、ソニーNEX-5Aマウントアダプタを利用して、
実効52.5㎜で撮りました。

でも、被写界深度はかなり深いので、
F8に絞り込んで、昼食の往還にノーファインダーで撮りました。

腰だめ手元ノーファインダーなので、正面からだって撮ります。
でも、正面は面白くないですね。

なぜ?
ちょっと考えてみました。

    どうやら、バックから撮ると、
    その人の人柄や人生をあれこれと想像する余地が出てくるから、
    そんな感じがします。

今回も女性ばかりですね。
男性はほとんど撮りません。

なぜ?
言うまでもありません。

    まるで面白くないから。
    なにも私が男性だから、というわけではないと言いたいですね。
    本当に、男は個性が薄いのです。
    たいていの人は型にはまってしまって、面白くない。
    女性はもっと自由で、心が躍っている感じがします。

私も、もうすぐ大好きなインドカレーが食べられるぞと、心を躍らせ、
ああ、美味しかったなあ、ナンって、なんてすばらしい食べ物なんだと、
ますます浮き浮きワクワクしながら、道中撮りまくるのですから、
私も写真の才能があったとしたら、写真にもそれが顕れるのかも知れません。

でも、私は別に人間の真実をスナップで暴き出そうなんて気持はなくて、
ただレンズ頼りに浮き浮き乱写するだけなのですから、
ただ撮っただけの写真になっています。

でも、このレンズがかなり凄いことはお分かりいただけるのでは?
ディスタゴンだけではありません、
コンタレックスのレンズ群は史上最強ではないでしょうか?
あんまり猛烈すぎて、結局、使いこなせる人は少なかったのでは?

    さりげない視線というスタンスなどかけらもありません。
    常に、凝視のスタンス。

もちろん私は使いこなすことができませんでした。
でも、ときには、けた外れのレンズを使ってみるのもお遊び。




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by Sha-sindbad | 2012-11-02 21:54 | Distagon35/4 | Comments(2)

296 落水 (コンタレックスのディスタゴン35㎜f4は完璧なるレンズだった)


ジオグラフィックさんはこう書いておられます、

    コンタレックス最強の広角と言っても過言ではないレンズだと思います。
    描写、使用感など全てにおいて最高性能を見せています。

コンタレックスが発売当初からあまりにも高価であったために、
同時に発売されたニコンFに完敗してしまったことは有名です。
でも、そのレンズ群は史上最強と言ってもよいほど。
(オールドコンタックスのレンズこそ最強という説もありますが、
私は、レックスに軍配を上げます)
描写の厚みと質感は異次元なのですから。

そんなレックスのレンズのソニーNEX-5A用アダプタがあったのです。
カメラのマツバラ光機で見つけました。

ディスタゴン35mmF4は、ジオグラフィックさんのおっしゃるとおり、
高級感溢れるボディ、そして、機能性も最高。
ヘリコイドリングのなめらかな回転は出色!
ソニーNEX-5Aにつけると、事実上、52.5㎜標準。



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小さな路地の飲み屋街で撮りました。
もちろん開放。
近接で撮りましたが、F4なので、事実上パンフォーカス。

なんと余裕に満ちた描写でしょう。

1つ不思議なことがあります。
ソニーNEX-5Aはシャープネスをオフに設定することができません。
おかげで、私の持っているデジタルカメラではダントツにデジタルくさい。

ところが、ディスタゴン35mmF4で撮ると、まるで銀塩と変わりません。
逆に言うと、まるでデジタル臭くない。
コンタレックスで撮っていた時代の、レックスレンズの描写そのまま。

その理由は、どうやら、
ホロゴンを含めて、レックスのレンズは、
デジタルに劣らず高密度であるせいなのではないでしょうか?
(でも、それじゃ、デジタルに輪を掛けて、超精密になるのでは、
という疑問もないわけではありませんが、
むしろ、レックスのレンズは、デジタル臭さを吹き飛ばすほど高性能、
そう考えたいのです)
by Sha-sindbad | 2012-04-09 21:41 | Distagon35/4 | Comments(0)