レンズ千夜一夜

カテゴリ:Pan.Tachar50/2.3( 13 )

1735 大和西大寺(さすがのパンタッカー50㎜F2.3もちょっと苦戦かな)


午後12時45分、陳少林先生の揚琴伴奏レッスンが修了。
駅構内のパン屋さんの喫茶室で昼食と決めて、
急ぎ足で歩きながらの7分、20枚ちょっと撮りました。

日陰ばかり歩いたせいもあるでしょうけど、
もともと色のないただのビル街。
もともと地味なロボグラフィがさらに地味に撮れました。
ライカM9には、ソニーα7のようにヘリコイドリングがないので、
私の望むとおりに接近することができないこともありますが、
やはり空腹がこたえて、急ぎ足になりすぎたせいもありそう。

でも、おかげさまで、たどりついた喫茶室では、
ただのパン食でしたが、ご機嫌になりました。
お隣のおばあちゃん二人がなにも注文せずに、
ひたすらおしゃべりを楽しんでいるのも楽しい発見。
ふーむ、こんな節約方法もあるんだ!
覚えておこう!





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by Sha-Sindbad | 2017-02-12 15:30 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1734 バス停まで(パンタッカー50㎜F2.3が久しぶりに貫禄の登場)



いつもバス停までの道すがら、私の撮影は始まります。

本ブログにバス停までのロボグラフィを何度アップしたでしょうか?
幾度か私のブログに付き合った方はすでに飽き飽きでしょう。
なんで、こんなに一緒のものを何度も何度も撮るの?

そこで、前回の続きになります。
人の反応、人の賞賛を写真の一つの支えとしている人は、
次第に消耗してしまうようです。
私は、人の反応、人の賞賛など、写真の支えにしていません。
たいていの写真家には、
傑作写真は自我の拡張、確認、確立、完成なのでしょう。
私にとって、私の愛しのレンズの能力の確認であり賛美であり、
その意味での私の喜びですが、それ以上のものではありません。
だから、写真が長続きしています。

同じものだって、いくらでも、何度でも撮ります。
別のレンズで撮れば、別の顔が、別の喜びが見えてくるからです。
となると、私は飽きるはずがないわけです。
私にマンネリは無縁なので、写真へのエネルギーが枯渇しません。

傑作作品を求める方はいつか才能が尽き、エネルギーが尽きる、
そんな危険を抱えて生きているようです。
写真をやめる方も多いようです。

40何年か、私が写真撮影を愛し続けて、やむことがないのは、
私が妻を愛し続けて、やむことがないのと同じ。
飽きる方がどうかしているんじゃありませんか?





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by Sha-Sindbad | 2017-02-11 22:29 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1694 加美下町(パンタッカー50㎜F2.3が久しぶりにライカM9に付いた!)Part 3



グレン・グールドを絶えず聴いています。
近頃、ダヴィッド・フレイというピアニストが台頭しているようです。
絢爛たる演奏をできる人です。
じゃ、グレン・グールドを凌駕するだろうか?
おあいにく様。
無理なんじゃないでしょうか?
凄いテクニックなんだけど、まるで現代のレンズそっくりなのです。
圧倒的な表現力を持ちながら、どこか行き過ぎの感があって、
心に全然響いて来ない。

でも、彼のインタビューをネットで読みました。
「ピアニストというのは過酷な仕事なんだよね。
作品は膨大な数が存在するし、
練習は日々何時間も行わなくてはならない。
偉大な作曲家にはどうやったって勝てない。
ぼくは天才ではないから、
無意識に何でも弾けてしまう人とは異なり、
ひたすら作品に近づく努力をしなければならない。
だけど、あきらめずに練習を続けることで、
作曲家に対していつも敗者だと感じている自分が、
いつの日か勝者に値する演奏ができると感じる瞬間が
訪れることだってある。その瞬間がうれしくて、
ピアニストを続けているようなもんさ(笑)」

「ひとつの作品を長年に渡って必死で練習し、
ようやく自分の手の内に入ったなという感触をつかみ、
すごくうれしくなったとするでしょ。
でも、次の日になったら、
まだ階段の一番下にいると感じさせられるんだ。
偉大な作品に近づくのはそれだけ難しいということ」

なんだか、写真と一緒ですね。
この人もがんばってるんだなあ。
なんだかちょっと好きになりました。
パンタッカー50㎜F2.3に、ちょっと性格が似ているからです。

ホロゴン15㎜F8はまさに天才中の天才レンズ。
パンタッカー50㎜F2.3は黙々と仕事をしてきた、
そんな積み上げの性格を持つレンズです。
でも、どんな状況でも頑張ってくれます。
あっと驚く切れ味なんかありませんが、
なんとも言えず味わいがにじみ出てきます。
やっぱり私にとっては、ホロゴンに次ぐ、愛しのレンズ。





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by Sha-Sindbad | 2016-12-21 17:23 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1693 加美下町(パンタッカー50㎜F2.3が久しぶりにライカM9に付いた!)Part 2



ライカM9をも一度使いたくなった理由は、
画像をご覧頂ければ、お分かりでしょう。
ソニーα7の画像よりもずっと銀塩画質に近い。
そして、画像に厚みがある。
シノゴノいわずに、大阪加美のロボグラフィたちの続き、
ざらっと並べてみましょう。




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by Sha-Sindbad | 2016-12-20 17:00 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(2)

1692 加美下町(パンタッカー50㎜F2.3が久しぶりにライカM9に付いた!)Part 1

長い間、ライカM9をカメラ防湿庫に寝かせていました。
友人からは、私が生活に困っているのを見るに見かねたのでしょう、
「ライカM9、使っていないなら、売ったらどうですか?」
私もちょっとぐらっと来ました。
ソニーα7ばかり使って来たからです。
なぜ?
ホロゴン15㎜F8がすんなり使えるからです。
ライカM9には、どうやら細工をしないと、付かない。
そのうえ、ソニーα7にはヘリコイド付きMマウントアダプタが使えて、
超接近できて、すべてのレンズを超近接で使える!

でも、一つだけ、ライカM9には美点があります。
画像の質がかなり高い。

でも、売りたくもある。
なぜ?
もちろん、生活に困っているから!

じゃ、売る前に、一度だけ使ってみよう、そう考えました。
孫の家に用があり、大阪加美に出かけました。
手提げ袋2杯分、差し入れの食べ物を運んだのです。
一家は全員仕事と保育園に出払って留守。
「押し込み強盗」ならぬ「押し込みペペ」
(我が家では、「おじいちゃん」「おばあちゃん」は禁句。
なぜって、おじいちゃん、おばあちゃんではないから!)
用を済ませてから、肩の荷を降ろして(文字通り)、
カメラを取り出し、半時間ほど撮影しました。

ライカM9
パンタッカー50㎜F2.3

131枚撮って、売るのはやめました。
3回に分けて、90枚ちょっとご覧頂きましょう。
銀塩ライカのことを忘れれば、
使い心地はソニーα7を遥かにしのぎます。
ライブビューは使えないけど、
ファインダーの二重像でピント合わせは楽しい。
画像は文句無し、2段は上。
でも、ファインダーでのピント合わせがうまくいっていないのも。
これは追々慣れることで対処できます。
ソニーα7と交互に使いましょう。





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by Sha-Sindbad | 2016-12-20 01:16 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1648 奈良女子大界隈(パンタッカー50㎜F2.3が一番性に合っているみたい)Part 1


8月29日月曜日、付虹先生の揚琴レッスン日でした。
家ではかなり弾けるようになったと幻想を抱いても、
付虹先生と二重奏をすると、いけませんねえ。
花火が体中あちこちに飛火して、
メラメラと燃え始めた服をさっと脱げばよいのに、
必死で手でパタパタたたき消そうとするどじなおっさん、
おっと元へ、おじさまのような具合で、
もう途中でなにがなんだか分からない状態に。
どうもいけませんね。
レッスンの出来を自分で採点したら、
10点満点で4点ほどでしょうか?
「いいでしょう。
一段と上達しました!」
なんて言ってもらえる日がいつ来るでしょうか?

いつもの韓国チゲ店でキノコどっさりのチゲを頂いて、
さて、妻を近鉄奈良駅で迎えるまでの4時間、
雨なので、JR天満駅に一っ飛びして、
お気に入りの天満橋筋商店街をしばらく撮ろうという心づもりで、
ユニバーサルシティ駅に来てみれば、
環状線と大和路線でなにか故障が起こり、ダイヤは乱れに乱れて、
ネット記事では大和路線は不通だとか。
天満橋筋商店街よ、しばらく待て。
本日は阪神電車で近鉄奈良まで直帰しよう。

午後2時20分近鉄奈良駅着。
しとしと振る雨。
私の一番大好きな撮影条件です。
奈良女子大の方角に歩きだして、撮影すること50分。

ソニーα7に付けたのは、
私のセカンドベスト、アストロ・ベルリンのぼろレンズ、
パンタッカー50mmF2.3!
229枚撮りました。
私にとって、雨が最高の撮影日よりなのですから、まずまず絶好調。

私にとっては、メタモルフォーゼこそ写真の本質。
そんな変容を起こしてくれるレンズを、
私はメタモルレンズと称しています。
そんなメタモルレンズの双璧がホロゴンとパンタッカー!
なぜメタモってくれるか?
私にはまったく分かりません。
はっきり分かることは、
私の愛するレンズは100パーセント、メタモルレンズ。
そうでないレンズは売ってしまったか、早晩売りに出します。

良い写真家はどんなレンズでもメタモルフォーゼを起こすことができます。
近頃は、良い写真家でなくても、フォトショップがあれば、
メタモルフォーゼもカタストロフィもなんでもかでも起こせます。
私は良い写真家じゃないし、加工は嫌いなので、
レンズに起こしてもらっています。
それも一種の加工じゃないか?
あなたはそうおっしゃるでしょう。
でも、フォトショップの加工はコントロール可能ですが、
レンズの加工はコントロール不能ですよ。
私は、アーチストじゃないので、
自分の想像力、創造性に任せて写真をいじりたいとは思わない。
そんな私には、このレンズ、滅法頼りになります。
そして、一番メタモりやすい天候が雨です。
パンタッカー50mmF2.3がそこへ出撃するのですから、
もう完全に連戦連勝間違いなし、というわけです。

2回に分けてご覧頂きましょう。
私の気持ちはこうです。
これ以上にコントラスト、シャープネスの良いレンズは、
要らない!




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by Sha-Sindbad | 2016-09-13 11:34 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1478 梅田そぞろ歩き(私の愛するパンタッカー50㎜F2.3の描写をご覧あれ)


レンズをあれこれと使っていますと、
レンズとの相性って、人との相性にそっくりだと分かってきます。

レンズとしての性能、才能が優秀であることは必ずしも友情につながらない。
とても美しい写真が撮れるからと言って、愛せるとは限らない。
名声の高い、高貴な素性、家柄のレンズだから、感動するとは限らない。

じゃ、どんな理由で?
それが分からない!
とにかく理由などわからないけど、好きになってしまう。
falling in love、そっくりです。

私にとって、アストロ・ベルリンのパンタッカー50㎜F2.3がそれ。
誰もが高く評価するレンズかどうか、それも分かりません。
名声と言っても、知る人ぞ知る、という性格のマイナーな存在。
でも、使えば使うほど、凄みをきかせてくれて、
知れば知るほど、愛したくなるレンズ、その№2がこれ。

もちろん№1はホロゴン15㎜F8。
この世にホロゴン15㎜F8なかりせば、
私はパンタッカー50㎜F2.3を常用していたことでしょう。
久しぶりに持ち出しました。
やっぱりパンタッカーです。




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by Sha-Sindbad | 2015-12-20 21:33 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

395 孤高(スピードパンクロ35㎜F2はさすがに映画用レンズ)



クラシックレンズをあれこれ使うにつけて思うこと、
それは、レンズごとに驚くほど描写性が異なること。
つまり、レンズの選択によって、自分の写真が変わるということ。
実に当たり前のことなのですが、
レンズに頼っている限り、自分の写真など撮れないよ、
そう言われてしまいそうですね。

でも、私はびくともしませんね。
自分の写真なんて、とっくの昔に捨てています。
そのレンズを誰が使っても撮れる、そんなものしか撮れません。
だから、レンズを選びたい、というわけです。

スピードパンクロ35㎜F2は合格!




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by Sha-Sindbad | 2015-08-28 11:17 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)

1042 炎(幻燈街を観た後はパンタッカー50mmF2.3も幻灯機になっていた)



今日は執務休業日。
夜はザ・シンフォニーホールでバッハの夕べを楽しみます。
ちょっと落ち着かないので、記事もシンプルにします。

大倉ひとみさんの絵画展「幻燈街」の後、
京都のストリートをあちこちとさ迷いました。

    土曜日の目的の2番目は、パンタッカー50mmF2.3をソニーα7で使うこと。
    80年ほど前のオールドレンズです。
    コントロール不能、あなた任せに撮っていただくというスタンス。
    老人もそうですが、自由に遊んでもらったら、生き生きとするものです。

幻燈街を観た後、私の目と心は寂滅の路地を探し求めたのですが、
パンタッカーもまた、幻灯機になりきってしまって、
京のストリートに光りと影の音楽を求めていたようです。





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by Sha-sindbad | 2014-06-02 14:17 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(2)

711 常連客 (パンタッカー50mmF2.3は客の素性もしっかり写し取り)



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私はグルメではありませんが、
違いが分からないわけではありません。

近ごろ、生ビールは麦酒専門店でない限り、よそうか、
そう考えています。

    私が撮影後はいる店はいつもとても安い店ばかり。
    そんな店で、「とりあえず生麦酒中ジョッキ!」
    でも、出てくるのは例外なく凍えるほど冷凍した発泡酒のジョッキ。
    味もそっけもありません。
    コク? 
    コクってなんのこと?
    コクもキレもあるわけがありません。

政府の原発情報と一緒で、近ごろの大衆料理店、
区別の付けられない場面ではなにを出すか、まったく分かりません。
すべてが騙しの世界。

    現実世界を知るにつけ、
    騙すものが騙される者を一方的に食い尽くしていく世界、
    そんな感じがしてきます。
    私は常に騙される側。
    バカらしい。

せめて写真では、騙す者になりたくないし、
世界を一方的に食い尽くす人間にはならないでいたいものです。

    私はロボグラフィを讃美の行為と考えています。
    写真としてよいものになるかどうか、など一切考えません。

今年2月、京都に撮影に出かけたとき、
反省会を「王将」で楽しみました。

    珍しく席待ちとなり、窓ぎわの椅子に座っていると、
    目の前の革ジャンが声をかけてくれました。
        「こんにちわ」
    私が手にしていたのは、ライカM9。
    レンズは、パンタッカー50mmF2.3。
    私も、カメラを持ち上げながら、ニッコリ。
        「こんにちわ」(軽やかなシャッター音)

私のレンズたちは、古代レンズですから多少色づけはあるかも知れません。
でも、私たちを見つめて、声をかけてくれるものたちを、
彼らが撮って欲しい、私も撮って上げたい、
そんな形で撮って見せてくれるのが古代レンズです。

現代レンズは、完璧なる精密感で現実を写し取ってくれます。
皆さんの目にはそう見えているのでしょう。
だから、皆さん、もう古代レンズには戻れない。
ところが、私にはそう見えていないのです。

    私が近眼なのに、メガネをかけるのをいやがっているせいでしょうか?
    かなり遠くの字も読めるので、不便はありません。
    でも、私に見えるのは、ほんのりしっとりと濡れたような姿。
    だから、私にとって現実とは、そんなに超精密ではない。
    それは非現実なのです。

    パンタッカー50mmF2.3には、
    そんな私の目にふさわしいやさしさがあります。
by Sha-sindbad | 2013-06-08 18:27 | Pan.Tachar50/2.3 | Comments(0)